vape only(ベイプオンリー)のスターターキット、vPen Express「ブイペン エクスプレス」のレビューです。
ペンタイプのスリムなスターターキット。ペンタイプというより、ペン形状になっており、スーツやシャツの胸ポケットに入れておいても違和感のない、周囲に不信感をもたれないデザインと、JTのPloomTech(プルームテック)たばこカプセルにも対応した利便性!
未だに品薄が続き、本体が入手困難なPloomTech。
しかし、たばこカプセルは購入可能なのでこの製品などで楽しむこともできます。
しかも、たばこカプセル付属のカートリッジには各方面から不満が出ていることから、リキッドを詰め替え可能な本機には、本家プルームテックにはないメリットもあります。
それでは早速レビューしていきます。
商品提供:ベプログshop
VAPEスターターキット vape only/vPen Express のパッケージと内容品
黒を口調にしたシックで高級感を感じるパッケー自デザイン。
バタフライ式で、マグネット留めの蓋を開くと内容品が入っています。
内容品一覧
- vapeonly vPen Expressスターターキット本体
- 予備コイル(1.3ohm)
- 金属製マウスピース
- microUSBケーブル
- ユーザーマニュアル
- ワランティーカード
vapeonlyの製品の説明書の多くには日本語での説明も入っているので、これから電子タバコを初めてみようというVAPE初心者にわかりやすいマニュアルになっています。
VAPE経験者には当たり前なことしか書いていませんが、まだVAPE未経験者にはわかりにくいことも多いので、こういう親切な心配りが、初心者向けの製品では特に嬉しいですね!
VAPEスターターキット vape only/vPen Express の詳細
vape onlyがリリースする、ペンタイプのスターターキット、vPen Expressはまさにペンのような外見を持つVAPEスターターキットです。
スイッチなどの機構を一切持たないオートスイッチタイプのスターターキットで、PloomTechなどのユーザーにも違和感なく使える配慮もされています。
VapeOnly(ベイプオンリー)は小型のデバイスに定評のあるメーカーです。
今回の製品は冒頭でも触れたとおり、JTのプルームテック、タバコカプセルがそのまま使用できるのが特徴で、日本の市場を特に重視してリリースされた製品だと思われます。
公式ページにも「NICOTINE CUPSULEが使用できる」と英語で記載がありますが、このたばこカプセルは日本でしか販売されていませんので誰に向けた説明なのかよくわかりません、どうせならば公式Webページにも日本語の説明を用いるのが適切なのではないかと思います。
vPen Expressのスペック
サイズ | H 140.5×W14×D14mm |
重量 | 53.5g(実測) |
出力モード | 固定出力(8W) |
リキッド容量 | 1ml |
リキッドチャージ | ボトムフィル |
エアフロー | ボトムエアーフロー(固定) |
コイル | 1.3ohm カートリッジ式 |
充電ポート | USB |
バッテリー | 390mAh(内蔵バッテリー) |
保護機能 | ・短絡保護 ・低抵抗保護 ・低ボルテージ保護 ・10秒カットオフ |
VapeOnly公式サイトより
スペックと外見からわかるのは、MTL(口吸い、たばこ吸い)用途に最適化された機材だということ。喫煙者、たばこユーザーはMTLに慣れているので、VAPE初心者の多くが喫煙者であり、移行を目指す方が多いことから、そのニーズを満たすことに特化した製品であると言えます。
キャップにはクリップもついていて、外見的にペンにしか見えず、得体の知れないものを持っていて周囲に警戒されることのないようなデザインになっています。
細くスリムな本体(直径14mm)。全長が若干長い(140mm)ですが、ペンとしか思えない外見です。
コンパクトでスリムな形状ながら、一体型(オールインワンタイプ)ではなく、アトマイザーとバッテリー部分が完全に離れるセパレートタイプになっており、アトマイザーの完全洗浄などが容易になっています。
vPen Expressアトマイザー部の詳細
アトマイザー部分は本体上部、キャップを取り付ける部分のこと。
この部分にリキッドを蓄え、そのリキッドをコイルを用いて気化させる装置になります。
vPen Expressアトマイザー部を分解してみました
分解するとこのようなパーツ構成になっています。
パーツは左から、キャップ / マウスピース(口をつける部分) / タンク(リキッドを蓄える部分) / コイル(リキッドを気化させる部分) になっています。
vPen Expressのキャップ
キャップは半透明タイプ。樹脂製で落としたりすると割れてしまいそうな素材になっているため取り扱いには注意します。胸ポケットなどに入れた時のために金属製クリップがついているのもペンらしいディティールで、本体持ち運びの際に口をつけるマウスピースに被せて汚れるのを防ぎます。
vPen Expressのマウスピース
口をつける部分のマウスピースですが、2つ付属します。
一つは樹脂製のもので、もう一つは金属製のものです。
それぞれ形状が異なっており、金属製の方が内径が細くなっています。
PloomTechのたばこカプセル対応を唄っているのはこの部分で、JTで販売されているPloomTech用たばこカプセルをそのまま取り付けることができます。
vPen Expressアトマイザーのタンク
タンクは一体化しているタイプでこれ以上の分解はできません。リキッドを入れるときはこのタンクを取り外し、写真の部分にリキッドを注ぎます。
タンクの外側には若干小さめの窓が設けられていて、リキッド残量が目視できるようになっています。窓部分はガラス製になっていて、落とすと破損する恐れがあるデメリットもありますが、メンソールや柑橘系などのリキッドを用いたい場合には逆にメリットになります。何故ならこれらのリキッドを樹脂系タンクにチャージするとクラックする恐れがあるから。
このメリットを活かしながら、極力破損のデメリットを抑えるために窓部分が小さくなっていると思われ、目視確認に若干難がある小ささにも理由があることがわかります。
vPen Expressのコイル
用いられるコイルです。ボトムパーツと一体化した形状のコイル。
ワイヤーにはカンタルA1が用いられ、抵抗値は1.3ohm。
一般的に味重視と呼ばれるタイプのコイルで、リキッド消費が少なく、電力消費量も低い、バッテリースペックに合わせて専用開発されたコイルになります。
コイル内部を見ると、ワイヤーコイルがバーチカルでビルドされているのがわかります。
コイルの底にはポジティブピンがあり、周囲がネガティブになっています。バッテリーから電力をコイルに伝える部分です、ポジティブピンのサイドにはエアホールが設けられていて、空気を導きます。
vPen Expressバッテリー部分の詳細
スイッチ類の一切設けられていない「オートスイッチ」機構のバッテリーです。スイッチON/OFFの操作も、吸うときにスイッチを押す必要もありません。
ただ吸うだけでスイッチが自動で入る機構で、PloomTechを使ってる人には馴染みが深い構造ではないでしょうか。
アトマイザーに電力を供給する部分には、吸い込みを感知するオートスイッチ機構も兼用されています。
その横にはエアーの通り道になるホールが空いています。
本体底部付近にはvPenのプリントが入っています。
そして本体底部にはLEDインジケーターと、本体内蔵バッテリー充電用のmicroUSB端子が設けられています。
VAPEスターターキット vape only/vPen Express の使い方と操作方法
購入後先ずは本体バッテリーの充電を行います。
電源接続したmicroUSBケーブルを本体端子に接続して充電。クイックチャージ(2A充電)には対応していないため、1A充電を行います。
次にアトマイザーにリキッドをチャージしていきます。このようにタンク部分のみを本体から取り外します。アトマイザー部はねじ式で取り外しできます。
取り外した部分からリキッドを注ぎます。中央の管は「チムニー」と呼ばれるコイルからマウスピースに蒸気が上がっていく部分なので、リキッドを注がないようにしましょう。
リキッドをこのチムニーに注いでしまうと、下から漏れ出してしまいます。
後はフレーバー付きリキッドで楽しんだり、PloomTechを取り付けて楽しむだけです!
マウスピースをくわえて吸引するだけでミストを楽しめます!
ドローはかなりタイトなドローです。DL(ダイレクトラング 直肺吸い)するのはかなり無理があるため、たばこのように一度口の奥に溜めてからその後肺に入れる吸い方が合っています。
ミスト量は少なめ。VAPEの中にはミストがかなり多く出るものもありますが、外で使っていても周囲に迷惑をかけないミスト量だと思います。
スペックや仕様から味は物足りないのかと思いきや、エアホールが固定にいる、固定電圧になっているなどの最適化から、味はかなり本格的。しかし、フレーバーが広がる感覚はないため、複雑で繊細、上品系のリキッドよりも、味が濃くわかりやすい、強いメンソールやミントなどのリキッドがあっていると思えます。
個人的なオススメはDEEP IMPACT(強メンソールたばこ)、MAXIMUM IMPACT V2(相当強いハーブメンソール系)、FrozenTundra(独特のシップ感があるミントメンソール)などです。筆者の好みから偏った選択ですが、タイトなドローで、メンソールのキック感が強めに楽しめます。
こういったオートスイッチ機構のスターターでは、吸うのではなく吹いてしまうと誤動作でスイッチが入りっぱなしになってしまうものもありますが、本機材では思いっきり吹いてもこのような誤動作は起こりません。
VAPEスターターキット vape only/vPen Express のまとめ
過去にPloomTech対応製品をレビュー済みですが、これらの製品と同様にたばこカプセルを取り付けることができる本機。
これらの機材の中でもかなり最適化された優れた機材だと思います。
未だにPloomTech本体は品薄で買うことができません。そういう状況では本製品を含め、たばこカプセル対応製品をセレクトするのも一手!性能的に本家のPloomTechが優れているということもなく、かつ「カートリッジが途中で無くなる」などの不満点が巷で言われていることから、リキッドを補充して使えるVAPE製品に、たばこカプセルを合わせて使用するのが良いのかも知れません。
それだけではなく、VAPEとしても楽しむことができ、数千〜数万以上ある色々なフレーバーを楽しめるVAPEも魅力があります。
また、これらのフレーバーと、PloomTechの組み合わせという本家製品ではできない楽しみ方もできます。オススメはミントメンソール系フレーバーとたばこカプセルで、より強いメンソールを楽しむことができます。
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