VapeOnly(ベイプオンリー)のVAPEスターターキット、AURA AIO 「オーラエーアイオー」のレビューです。
VapeOnlyのAURAといえば2年ほど前の2016年にヒットしたサブオーム(1Ω以下のコイルを用い、ミスト量多め。
今ではサブオームは当たり前ですが、当時は高抵抗が主流でした)のペンタイプスターターキット。
AURA Miniがまずはじめに、ペンタイプの爆煙機というジャンルを築いた製品として一世を風靡したのちにAURAがリリースされました。
その実績ある商品名を再度用いた後継機としてリリースされたのがこの『AURA AIO』です。
AURAはアトマイザーとバッテリーが完全別体になるセパレートタイプでしたが、後継機のAURA AIOはそのネーミング通り、AIO(オール・イン・ワン)タイプへと変更になっています。
それでは、詳細をレビューしていきます。
商品提供:ベプログshop
詳細
スターターキットを多く世に送り出しているVapeOnlyが手がける、爆煙チューブタイプスターターがAURA AIOです。
冒頭でも書いた通り、ペンタイプのコンパクトボディーでありながら、サブオームのコイルを採用し、ミスト量を確保した歴史的とも言えるヒット作「AURA Mini」の流れを組む後継機として開発された機種で、コンセプトは同じく「コンパクトな爆煙機」
携帯性を重視しながら、0.7ohmコイルを採用することで、それなりのミスト量を確保しています。このコイル抵抗値、初代AURAよりも高抵抗で、ミスト量よりも味重視に振った機種を想像させるスペック。これは実際に吸って見ないとわからないので、後ほど詳しく記載します。
バッテリー容量は初代AURAと同じ2,000mAh。直径は1mm増の20mmサイズ。タンクの容量は1ml減の2mlです。トップエアフローは初代から引き継いだディティールです。
筆者は実際に初代AURAやAURA miniはVAPE歴的に通ってこなかったため、これらとの比較をすることはできませんが、現行の機種として、他の優れた爆煙ペンタイプに匹敵する性能なのか?はたまたこれらを超える機種なのかを見ていこうと思います。
直径20mm 全長138mmとボリューム感のあるサイズは、ペンタイプと呼ぶには少々大きな躯体ですが、バッテリー容量2,000mAhを内臓することを考えれば納得できるサイズです。重さも100gオーバーで、重すぎる印象はありませんがずっしりと重みを感じます。
スペック
サイズ | H 138××D20mm |
重量 | 106g(実測) |
出力モード | 直接出力(21W-35W/3.3-4.2v) |
リキッド容量 | 2ml |
リキッドチャージ | トップフィル |
エアフロー | トップエアーフロー(調整可能) |
コイル | 0.7Ω カートリッジ式 |
充電ポート | microUSB(DC5V) |
バッテリー | 2000mAh(内蔵バッテリー) |
保護機能 | ・チャイルドプルーフロック ・短絡保護 ・低抵抗保護 ・開路通知 ・低電圧セーブ ・喫煙時間セーブ ・過加熱セーブ ・バッテリー過負荷セーブ(電圧3.5vもしくは抵抗値0.5Ω以下) |
VapeOnly公式サイトより
パッケージ・内容品
製品写真を用いたわかりやすいパッケージはスリーブ式で、中に内箱が入っておいて、その中に製品や付属品が収納されています。
同じくヒット商品の後継機であるARCUS2では、パッケージから日本専用のものが採用されていましたが、このAURA AIOは万国共通、英語のパッケージです。
内容品一覧
- AURA AIO スターターキット本体(0.7Ωコイル組込済み)
- 交換用 0.7Ωコイル
- microUSB充電ケーブル
- 予備Oリング
- 取扱説明書(日本語あり)、ワランティーカード
スターターキット本体の他に、充電用ケーブルと予備パーツ(タンク、Oリング、コイル)そしてマニュアルなどの紙媒体が収められています。
パッケージは英語で記載されていましたが、注意書きやマニュアルなどには日本語での記載もあるので使い方の詳細がわかりやすいような配慮が。
バッテリー部分の詳細
まずはバッテリー部分から見ていきます。
ボディには電源やミスト発生の操作をするためのメインスイッチを備えています。LEDインジケーターが仕込まれたスイッチで、中央部分が電源などに連動して光るギミックになっています。
仕上がりは非常に美しく、ブラシ仕上げのボディーの質感や、継ぎ目のクオリティなど、価格以上の価値を感じるものだと感じました。本体下部には製品名をモチーフにしたロゴ文字がエングレービングされています。
本体底部はミリタリーっぽいというか、銃器を感じるデザイン。そして安全性に配慮し、ベントホールを設けています。この底部分には外したマウスピースカバを取り付けることもできます。
アトマイザー部分の詳細
次にアトマイザー側の詳細です。まず分解して見て見ます。
AIO(オールインワンタイプ)なのでバッテリーから完全にセパレートはしません。ベース部分がバッテリーと一体化しており、ここから外せるのはタンクとコイルおよびトップパーツ、ドリップチップのみです。
これだけ外せれば、リキッドの味を変えたい時の洗浄には問題なく、使い勝手は犠牲になっておらず、AIOタイプ特有のスッキリ感があるデザインです。
マウスピース部分には専用のキャップが採用されています。キャップをすることで、携帯時や保管時にマウスピースの汚れを防ぐことができるので、衛生に気を配った配慮が見られます。
中央部が窪んでいますが、マウスピースではないので、吸うときは必ず外してからパフしましょう!
キャップはバッテリー底部の形状を踏襲。このキャップはマグネットで、外した後に紛失を防ぐために、バッテリー底部分に取り付けておくことができます。
紛失防止に役立つ、利便性を考えながら、外見デザインも兼ね備えたディティール。
マウスピースは独特の形状で、専用品だと思いきや、510規格の汎用品。Oリングで接続されているだけなので、汎用品に交換することもできますが、交換した場合はキャップを取り付けることができなくなってしまいます。
独特な形状ですが、唇に自然にフィットする形状で加え心地は悪くありません。内径は根元部分が6mmと低抵抗コイルに合わせたスペックで、ここから8mmまで緩く逆テーパーしています。
全長20mm、露出部の高さ15mm、外径18mm、内径6→8mm。
アトマイザー部のトップ部分には3つの窪みが打刻されており、それを切り欠きに合わせることでエアフロー調整を可能にしています。無段階調整タイプではなく、3種類のドローに変えることができます。
さらにこの部分、チャイルドロック機構も搭載されています。
リキッドチャージの際に取り外す場合には、リキッドボトルのように押し付けながら反時計回りに回さないと取り外しできません。
タンク内のリキッドを子供が誤飲しないように子供のいたずら防止機能が搭載されています。
タンク部分には金属のガード付き。
リキッド残量が目視できるように、窓が設けられた金属製の保護カバー付きのタンク部分。
このタンク部分はバッテリーにOリングを介して接続されています。
バッテリー部分には、コイルに電力を伝えるためもコンタクトピンを装備。アトマイザーボトムパーツと一体化しているので、他のアトマイザーを取り付けることはできません。
それでは最後にコイルを見ていきます。
付属のコイルは最初から組み込まれているもの、予備で付属するものでするもの共に「同じもので、0.7Ωの専用コイル。推奨ワッテージ15-25Wのもの。初代AURAに付属したのは0.33Ωと0.5Ωのものだったので、これらよりも高抵抗のコイルに変更になっています。
トップエアフローは同様で、上部から取り込まれた空気は、コイルの周辺を通ってコイルボトムまで導かれます。トップエアフローの「漏れずらさ」というメリットと、ボトムエアローの「味を重視する」、2つのメリットを考慮したデザインのコイル。
ワイヤーは縦組み。スペースドで組まれています。コイルボトムのコンタクトは取り外しできますが、リビルドは少々めんどくさそうな設計です。
使い方
それでは実際に使っていきます。
まずは本体内蔵バッテリーの充電を行います。USB電源に接続した付属ケーブルを、本体のmicroUSB端子に接続して充電します。充電中はパフボタンのLEDインジケーターが点灯して教えてくれます。
充電電流に関して、マニュアルに記載がありませんがクイックチャージ(2A充電)には対応していないものと思われますので、1A程度の電流を用いるのが安心かな、と思います。
リキッドチャージの際には一度コイルを取り外す必要があるので、チャイルドロック付きのトップパーツを取り外して、タンクに直接リキッドを注ぎます。
リキッドチャージ後はコイル内のコットンにリキッドが浸透するまでの間、しばらく放置するのをお忘れなく。特にVG比率の高いリキッドを使う場合、浸透が遅いため、電源を入れずにエアフロー部分を抑えて、吸い口から吸ってやるなど、リキッドを導いてやることも必要だと感じます。
操作方法
操作方法 電源ON/OFF… パフボタンを素早く5回押す
後は電源ON時にボタンを押しながらドリップチップを加えながら吸引するだけでミストを吸うことが出来ます。
感想とまとめ
程々のミスト量!それなりに味を楽しめるDL専用ペンタイプスターター!
まず、当然かもしれませんがタバコのような吸い方(MTL)には向かないドローです。そこそこ軽めで、3つから選べるドロー調整を弄ってみてもそれなりに軽いドローです。かといってガバガバなほどは軽くないことは、0.7Ωというコイル抵抗からご理解いただけると思います。このコイル抵抗知的に、ドローは3段階のうち一番重いドローが釣り合っていると思います。DLにしては少しだけ思いドロー。
味は、トップエアフローという『漏れを嫌った』使用の割に、という限定付きで言えば出ていると感じます。悪くありませんが、これよりももっと味を楽しめて、コンパクトなペンタイプも多々リリースされているために、『この機種の』アドバンテージは感じません。味が悪いというわけではなく、リキッドによっては利便性に比べて味はよく出ていると感じます。むしろ不満なのは2mlというリキッド容量。チェーンしているとあっという間にリキッドがなくなるので、初代と同じく3mlもしくはもっとリキッドを蓄えられると良かったと感じてしまいます。
意外に良いのがドリップチップで、ARCUS2のドリップチップ同様に唇を乗せやすい。そして、逆テーパー形状でフレーバーが広がる。筆者が一番印象に残ったのはこの部分でした。
悪くない。でもとりわけ言い訳でもない。という中途半端な感想になってしまいますが、見た目の仕上がりは美しく、質感も良い。シンプルなのに個性を感じるデザイン。そして、漏れ体制があるトップエアフローデザインでありながら、それなりに味を楽しめるというのは十分なスペックだとも言えます。
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