Vandy Vape(バンディーベイプ)のVAPEアトマイザー、MUTANT RDA「ミュータント ドリッパー」のレビューです。
激レアなデッキデザイン。
爆煙特化型ドリッパーには珍しいバーチカルコイルに特化したデッキデザイン。
そして、4種類のエアホールデザイン。
このアトマイザーの特徴
- 24mmサイズの爆煙デュアルコイルドリッパー
- バーチカル(垂直設置)コイルに特化したデッキデザイン
- 4種類のエアフローホールデザイン
今までバーチカルビルドに特化した爆煙ドリッパーってありました?
それぐらい珍しい構造のアトマイザーです。
見た目はちょっとアレですが、使ってみると悪く無い。
むしろ今までになかった味の出方で、マッチするリキッドを探したくなる優れた機種でした。
詳細をレビューしていきます。
商品提供:VapeSourcing
Vandy Vape MUTANT RDAとは?
MUTANT RDAは、中国のVAPEブランド『Vandy Vape』がリリースするドリッピングアトマイザー(RDA)です。
YouTubeチャンネル「LifewithTwisted」とのコラボ商品。
このドリッパーは、他機種にはない2つの大きな特徴を持っています。
バーチカルのデュアルコイル専用 爆煙対応デッキ
MUTANT RDAの何が他の爆煙ドリッパーと違うか?と言えば、バーチカル(垂直設置)コイルに特化したデッキ構造だということ。
バーチカルって何?かと言えば、『垂直』というと余計わかりにくい気もするので『縦組み』と言い換えましょう。え?まだわからないって?
では、こちらの画像をどうぞ。
まさに「縦組み」ですよね。縦巻きって言えばいいのか?
普通のRDAってコイルを横に巻くホリゾンタルビルド「水平設置」のものが一般的なんですが、稀にこのようなバーチカルビルドに対応したものがあります。
といっても、マスプロ(大量生産品)では本当にレア。
バーチカルビルドと言えばウィックにメタルメッシュを使った「ジェネシス用」というイメージが強く、特に今回のMUTANT RDAのような爆煙特化型でバーチカルに特化したデッキは殆どないですね。
それだけ貴重な存在なのがMUTANT RDAです。
4種類のエアフローホールデザイン
そしてもう一つの特徴が、エアフローホールのデザインが4パターンある点です。
2ピース構造のトップキャップを回して、4種類あるエアホールのどのパターンをオープンにするのか?を選択することができます。
このディティールも珍しいですね。
カラーバリエーション
カラーバリエーションは人気の定番的な4色展開です。
《マットブラック・ガンメタル・シルバー・レインボー》
それでは、MUTANT RDAのより詳細を確認していきましょう。
スペック
直径 | 24mm |
高さ | 26mm(DT,510スレッドを除く) |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 810DT |
コイル | RBA デュアル コイル |
エアフロー | サイドエアフロー(調整可能) |
素材 | ステンレス |
BF対応 | ○ BFピン付属 |
公式ページ | http://www.vandyvape.com/ |
パッケージ・内容品
パッケージの写真は省きます、と言っておきながらも凝った良いデザインだな、と思ったので思わずパシャり。
製品とは直接関係ない部分ですが、パッケージデザインにこだわったものは所有欲を満たしてくれます。
内容品一覧
- Vandy Vape MUTANT RDA アトマイザー本体
- スコンクピン・ノーマルピン
- 予備パーツ(イモネジ、Oリング一式)
- プリビルドクラプトンコイル
- 6角レンチ(デッキネジ用・スコンクピン用)
- ユーザーマニュアル(英語)
必要なものが全て揃った付属品。
敢えていうならば、ノーマルピン着脱用のマイナスドライバーが付属しないので、別途用意する必要があるぐらいで、それ以外のものは全て揃っています。
Vandy Vape MUTANT RDAの詳細
如何にもマスプロ、というちょっとサイバーというかロボちっくなルックス。
これぞVandy Vapeというデザインですね。
Maze Subohm BF RDAを思い出すデザイン、というか配色というか。
洗練されてはいないのですが、メーカーとしての個性を感じるデザインだと思います。
製品としてのクオリティーはジョジョに上がっていて、スレッド部分やキャップなどの制度が気持ちよく、分書いた時にもクオリティーアップを感じます。
でも、金属表面の荒さは1-2年前からそのまま。
これって金属の質なのか?それとも仕上げの荒さなのか?金属加工に詳しくないのでわからないのですが、アップで見るとムラというか、磨き残しみたいな荒さが見え隠れしています。
同じ価格帯の中国メーカーでも、ハイエンド製品に近いような質感の製品もある中、 Vandy Vape製品はまだそこまでは至っていないと感じます。
分解
パーツ点数はドリッパーらしく少なめ。
大まかに分解すると4ピース構成(デッキ・スリーブ・トップキャップ・ドリップチップ)なので分解組立が簡単で、洗浄やメンテナンスが億劫にならない「The Dripper」というもの。
凝ったデッキデザイン・エアフローデザインなのに、パーツ数は少なくシンプルなデザインなのは流石!と感じる部分ですね。
ドリップチップ
810DT(ハーフインチ互換)サイズのドリップチップ取り付け部分には、トップキャップ側にOリングがハマっている汎用性の高い仕様。
もちろん付属品以外の同一サイズのものに交換することができます。
付属品はレジン樹脂製810DTと、510DTアダプターの二つです。
細かい模様が美しいレジン樹脂製810DTドリップチップ。
内径9mmストレートの爆煙特化スペック。
トップキャップ・エアフローデザイン
2ピース式のトップキャップで4パターンあるエアホールをトリミングして、どのパターンをオープンにするかをセレクトできる仕様。
Oリングでハマっているだけなので、着脱はもちろん、回転調整も簡単。
マルチホール式のエアホールが4種類あって、どのパターンを開くかを選択できる。
もちろんフルオープンだけの運用ではなくて、全閉状態まで絞ることができる。
中途半端に開くこともできるので、コイルビルドやドローの好みに応じてどのエアホールを使うかを選択できるのが面白い。
さらにエアホールに合わせて「周り留め」の溝が設けられているので、コイルに対してどのエアホールにするかをきっちり選択できるとともに、スリーブ部分を持ってMODからの着脱が可能。
コイルに対して垂直にエアホールを設置するのか?それともちょっぴりずらしても面白いかもしれないですね。
ただ、「MUTANT」の文字は1箇所にしか入っていないので、常に中央に持ってくることはできませんので悪しからず。
キャップ裏はドーム状、とまではいかないテーパードデザイン。
デッキ
上から見下ろすと、何が何だかわからないデッキデザイン。
中央にあるポストと同じ高さのチューブパーツは、スコンクボトルからリキッドが供給される出口で、上からコイル周りのコットンに直接リキッドを供給することができる。
横から見ればなんとなくわかるデッキデザイン。
2ポスト4スレッドのデュアルコイル専用デッキ。
中央のチューブ状パーツは、ノーマルピン仕様時には取り外すことができるので、バーチカルビルドだけでなく、ホリゾンタルビルドもできそうです。
デッキポスト上部には空間的な余裕がかなりあるので、コイル設置高の自由度は高い。
ジュースウェルはかなり深い。メーカーでは保持量を1.2mlとしてるのが納得できる大きさ。
ポジティブピン
かなり出っ張ったポジティブピンの実測は1.43mm
しかも絶縁のためのインシュレーターがネガティブ側(電気のマイナス側)よりもかなり出っ張ったディティールはまるでハイブリット接続を見据えたもののよう。
実際ハイブリッド接続にも耐えうるスペックです。
ピンでポストを固定するタイプ。
プリセットされているスコンクピンと、ダブルピン(調整式)仕様のノーマルピンが付属。
調整可能ですが、初期状態でかなり出っ張っているので調整はいらないでしょう。
スコンクボトルのリキッド出口はトップからで、ノーマルピン仕様時にはチューブを外すことができる。
Vandy Vape MUTANT RDAのビルド
では、ビルドしていきましょう。
このMUTANT RDA、爆煙特化型かと思いきやエアフローを絞ることができるので、爆煙だけでなくてタイトめのDLにも対応しているんですよ。
そこそこドローをタイトにできちゃうんです。
それなので、単線でのビルドでのしっかりと味わえそう。
カンタル24ゲージ・3.0mm軸・6巻
最近PODデバイスばかり愛用しているので、ビルド自体が久々。
2週間ぶりぐらい、腕が鈍っていてちゃんとビルドできるか不安でした。
しかも不慣れなバーチカルビルドですしね。
という不安もなんのその、結構ビルドしやすいですよ、これは。
コイルレッグ固定部の作りが良くて、単線でもしっかりくわえ込んでくれます。
固定時はちょっとだけイモネジを締めてやれば、ワイヤーが逃げなくなるので、その段階でコイル位置を調整してから本締めするとやりやすいです。
コイル位置はポスト中央ぐらいにしました。エアホールの中央付近ですね。
ただ、ウィッキングは結構面倒です。コイルビルドは楽なんですけどね。
ウィックを通すのにちょっとだけ手こずりました。慣れれば問題なさそうですけど。
こんなデッキなので、ビルドによってはジェネシスでもいけそう。
また、スコンカーで運用する場合は、ウィックをリキッド供給口に直接近づけた方が良さそうですよ。
アトマイザーフィッティング・使用例
感想
味
普通に美味しいですね。
バーチカルビルドのアトマって使ったこと数個ぐらいしかないんですが、ホリソンタルコイルのアトマに比べて「ミストが平和」というか、直接的でない味わい、というか。
よく言えば「上品な味わい」「間接表現」なんだけど、好みが違えば「ぼやけたような味わい」「ダイレクトさ」に欠けるという印象になるわけです。
良い意味でドリッパーぽく無いというか、でもRTAのチムニーでミストが絞られた味わいとはちょっと違うというか。オリジナリティーのある味です。
また、エアホールが複数パターンあって、自由に位置を調整できるのも面白い。
垂直に空気を当てるだけじゃなくて、ちょっと斜めや真横から当ててもまた違った味の出方になるので、いろいろ試すと面白いです。
こればっかりは好みだし、またリキッドによると思います。
濃く味が出過ぎると、なんか違うリキッドを運用するのはすごく良いですね。
なんにしても「使い方次第」な気はしますよね。オールマイティーって無い。
ドロー
スカスカかと思いきや、以外にタイトにもできます。
できなそうだと思っていたんですが「全閉」にもできるんですよ。
といってもMTL向けにはできないので、あくまでDL特化型なのですが、調整幅は広いです。
特に一番ホールの多いパターンにして、縦一列をちょっとだけ開くようにすると結構タイトに使えます。
まとめ
ルックスは「如何にも大量生産品」って感じのデザインとディティールで、個人的には見た目は好きになれそうにないんですけど、今までにない構造っていう意味では買う価値のあるアトマなのかな?とは思います。
他に似ている製品がない状態ですから、競合がない。
つまり、欲しかったらこれを買うしかないんですよ。
ニッチなニーズに向けた製品をリリースしてくれただけでもありがたい製品ですね!
これだ!と感じた方は是非。
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