VANDY VAPE「バンディーベイプ」のVAPEアトマイザー、MESH V2 RDA「メッシュ v2ドリッパー」のレビューです。
メッシュコイルビルドの始祖とも言えるアトマイザーが大幅に進化!
広いジュースウェルにスプリングインシュレーター、マルチエアホールになりました。
詳細をレビューしていきます。
商品提供:healthcabin
VANDY VAPE MESH V2 RDAとは?
RBA製品をコンスタントにリリースする有名メーカー、Vandy Vapeがリリースするメッシュコイルに特化したアトマイザーがMESH V2 RDA「メッシュ v2ドリッパー」です。
その名前の通り”V2”バージョン2となる本作は、キープコンセプトながら構造・味ともにさらに進化したアトマイザーとなっています。
デッキを見れば一目瞭然なのですが、前作v1からかなりの進化が見られます。
前作との違いはこちら!
- 深いジュースウェルを備え、リキッド保持量が格段にアップ
- スプリングインシュレーターによってメッシュとウィックを密着
- マルチホール式エアホール採用で、フレーバーを楽しめるデザイン
今考えると、むしろ前作のv1はプロトタイプとも思える完成度ですね。
メッシュコイル採用のRDAとしては最初期にリリースされたV1は、メッシュコイルビルドに特化してはいたものの、とりあえずメッシュコイルの運用に向いているデザインにはなってはいたものの、フラットデザインのデッキなど使い勝手の部分で完成度が高いとは言えないものでした。
進化版のMesh V2 RDAでは、向上した金属切削時術により、より複雑なデッキデザインになったことで、ジュースの保持量が大幅にアップ!
V1ではウィックの置き場にさえ困っていたデッキスペースが、大幅に広くなりました。
そして、今やメッシュコイルビルドRBAの定番とも言えるスプリング式インシュレーターを採用し、これももはや定番となったマルチホール式エアフローホールへの仕様変更されています。
豊富なカラーバリエーションも魅力の一つで、全7色が用意されています。
スペック
直径 | 25mm |
高さ | 25.5mm |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | ハーフインチ(810DT)/510DTアダプター |
コイル | RBA メッシュビルド |
エアフロー | サイドエアフロー |
素材 | Stainless Steel |
BF対応 | ○ BFピン付属 |
パッケージ・内容品
内容品一覧
- VANDY VAPE MESH V2 RDA アトマイザー本体
- 510ドリップチップアダプター
- スコンクピン
- スペアパーツ一式(Oリング、デッキネジ、スプリング)
- ツール(プラスドライバー、コイルローリングツール)
- メッシュコイル一式(4種類)
- コットン
- マニュアル(英語)
MESH V2 RDAの詳細
全体的なデザインは前作V1を引き継いでいます。
大きなイメージ変更はなく、シリーズ共通のルックスを実現しています。
統一感のあるルックス。
最近vandy vapeでは、過去の人気アトマイザーをさらに進化させたバージョンを相次いでリリースしており、このMesh V2 RDAもそのうちの一つ。
ただ商品をリリースだけでなく、時代の変化やニーズへの対応、そしてリリースされてからその後の技術変化に対応するブラッシュアップを実施。
優れた製品をより磨き上げています。
全体的なイメージは変わらないものの、デザイン面で初代よりも洗練されています。
トップキャップやスリーブの模様によって、デザイン性を向上。
それだけでなく、トップキャップ部分の側面は、エアフローコントロール字の使い勝手にまで配慮しています。
パーツ数は前作と同じ4ピースです。RDAなのでパーツ総数が少なく、メンテナンスも簡単です。
ドリップチップ
トップキャップ取り付け部は810DT(ハーフインチ互換)です。
付属品以外にも汎用品を取り付けることができるだけでなく、アダプターによって510DTにも対応しています。
注意点としては、キャップ部分の内径が7mmと狭いため、爆煙ドリッパーでありながら内径の太いワイドボア仕様のドリップチップの性能をスポイルしてしまう点です。
なぜ内径が絞られているのか?と言えば、おそらくデッキサイズ・チャンバー容量などに対してコイルの発熱量とのバランスを考えられてのことでしょう。
付属ドリップチップは1つのみで、レジン樹脂製の810DTが付属します。
全長12mm、露出部の高さ7.5mm、外径18mm、内径7→10.5mm
キャップ内径に合わせた逆テーパーデザイン。フレーバーを拡散する構造です。
トップキャップ
トップキャップは2ピース式で、スリーブのエアホール(片側20個)のエアホールを、キャップ側でトリミングすることでドロー調整が可能です。
もちろん全開から全閉まで無段階にドロー調整が可能です。
また、サイドエアフローでありながらも、エアホールが高い位置にあるためにリキッドが漏れにくいのも良いですね。
キャップ側のホールデザインにもこだわりがあり、斜め下に向けて空気を導く構造です。
キャップ裏は綺麗なドーム型、ミストを効率よく導く構造です。
キャップには周りどめの突起があり、デッキのくぼみに接続します。
おそよ45度ほどの位置移動が可能で、エアホールの開き具合に合わせて、エアホールの位置を変更することができます。
デッキ
メッシュコイルに特化したクランプデッキは前作同様です。
クランプ部の相互関係は前作v1と同様で、基本的デザインを引き継いでいます。
クランプに通常のコイルをクランプして、シングルコイル・デュアルコイルビルドなどでも楽しむことができるのは前作同様ですが、ネーミングの通り基本的にはメッシュコイル専用と考えた方が良いでしょう。
クランプの開閉も前作同様、デッキサイドのプラスネジによって行います。
クランプ部にはスプリングが備わっていて、ネジを回すだけでクランプ部が自動開閉します。コイルビルド時に本体を傾けたりして、クランプの位置を調整する必要はありません。
デッキ全体のデザインは前作から大幅に進化しました。
大きく違うのは、深く広いジュースウェルを備えたこと。
前作はデッキがフラットなデザインで、リキッド保持量がかなり少なく、ウィックレッグの置き場に困ったほどでしたが、V2ではかなり深いジュースウェルを備え、ウィックをウェルの底まで落とすことができます。
また、クランプの中央にはスプリング式のセラミックインシュレーターを装備しました。
この構造のメリットは、スプリングによってウィックを持ち上げ、メッシュコイルとの密着性をアップできることです。
他メーカーが最初に採用した構造ですが、メッシュビルドといえばこの構造というぐらい、今では一般化しています。
初期のメッシュビルドアトマイザーでは、味には優れているものの、ウィックが痩せてくるとイガってしまったり、味が劣化したりしていたものを解消するべく登場した構造です。
VAPEデバイスの良いところは、他者が最初に開発した構造・技術であっても一社が独占することなく、良いものはみんなで取り入れる文化ではないでしょうか。
他メーカーがはい初した技術を多く使っていますが、良いところを凝縮して完成度の高い製品に仕上げています。
ポジティブピン
ダブルピン式のポジティブピン、しっかり締め込んだ状態での出っ張り具合は実測0.84mm
ダブルピンですので、出っ張り具合の調整が可能。
しかも、インシュレーターはネガティブ側をカバーするタイプですので、ハイブリッド接続にも配慮した構造です。
ノーマルピンの他にスコンクピンも付属。こちらはシングルピン仕様で調整不可。
スコンカーMODにも対応します。
スコンクピンのリキッド出口はトップ・サイドの2方向。
ウィックに直接リキッドを供給するだけでなく、ジュースウェルにも供給可能です。
MESH V2 RDAのビルド
それではビルドしていきます。
本作にはなんと4種類ものメッシュコイルが付属します。
- Dual M Coil A1 / 0.5Ω / 45W-70W
- Ni80 M Coil Ni80 / 0.15Ω / 55W-70W
- A1 M Coil A1 / 0.15Ω / 50W-65W
- SS316L M Coil SS316L / 0.12Ω / 50W-70W
基本的には超低抵抗コイルばかりですが、素材もメッシュの荒さもバラバラなバラエティーに富んだバリエーションが楽しめますので、試しに色々組んでみるのが良さそうです。
ビルドするときは、付属のツールを使ってメッシュコイルを丸めます。
ツールにあてがって、少し力を入れればOKです。
そのままクランプします。ここまではすごく簡単で、1分もかからないほどです。
ドライバーンします。基本的にホットスポットは発生しませんが、表面の付着物の除去なども考え、一応ドライバーンした方が良いと思います。
後はウィックを通してやればほぼ完成。ちょっとキツ目が良いでしょう。
ウィックの両サイドをジュースウェルの底に届く程度の長さでカットして、そこまで落とせば完成です。
アトマイザーのマッチング・使用例
感想とまとめ
さらに進化!というより、これが完成形!
初代はとりあえずメッシュコイルビルドはできるものの、ただできるというだけでお世辞にも完成度の高いドリッパーとは言えませんでした。
とりあえずメッシュで使えるね!簡単だね!というだけで、ジュース保持量は少ないし、チェーンしていると風味が変わったりして、おやっ?と思う部分も多かったのです。
Mesh V2では、問題解消するだけでなく、初代リリースから今に至るまでのトレンドや進歩などの多くを盛り込んだ構造・デザインへと進化しました。
ようやく安心して、便利に美味しく使えるようなアトマイザーになったというわけです。
味の差は明らかで、マルチエアホールとスプリングインシュレーターによってフレーバーの広がりやチェーンやロングパフでも風味が変わりにくく、よりリキッドを楽しめるようになっています。
もちろん、ドリッパーの醍醐味であるダイレクトな味わいも健在です。
見た目のデザインの変化が小さいため、初代と一緒なのかな?と思いきや、中身は格段に進化しています。
これぞメッシュコイルRDAのスタンダートと言えるべき完成度ですね。
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