KAEES (ケイス)のVAPEアトマイザー、ALEXANDER RDA「アレクサンダー ドリッパー」のレビューです。
デュアルコイル専用の爆煙ドリッパー!
見た目は「スタンダード」ですが、構造が秀逸で、ルックスだけでなく味わいも追求した秀作です。
このアトマイザーの特徴
- 24mmサイズの爆煙デュアルコイルドリッパー
- スタンダードデザインなのに先進的なエアフローデザイン
- アートコイルも映えるポストレスデッキ
ハードなルックスからは想像できないほど、フレーバーの広がりとふわふわミストを楽しめる秀逸アトマイザーです!
詳細をレビューしていきます。
商品提供:KAEES 紹介:Flavor-Kitchen
ALEXANDER RDAとは?
ALEXANDER RDAは、中国のVAPEブランド『KAEES』がリリースするドリッピングアトマイザー(RDA)です。
KAEESはユニークなルックスのアトマイザー製品をリリースしているブランドで、SOLOMONシリーズなどで人気を博しています。
デッキはデュアルコイル専用デッキを持つ爆煙ドリッパーです。
個性的なデッキデザインは、実用性だけでなく、アートコイルをマウントするディスプレイとしても活躍しそうな「映えるデザイン」
それだけではなく、エアフローデザインが秀逸で、マルチエアホールをステルスしたユニークな構造も魅力です。
カラーバリエーションは4種類【Stainless(銀),Black(黒),Blue(青), Gunmetal 】から選択できます。
多くのユーザーが望むスタンダードな色展開ですね。
それでは、KAEES ALEXANDER RDAの詳細を確認していきます。
スペック
直径 | 24mm |
高さ | 37mm(DT,510スレッドを除くと24mm) |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 810DT |
コイル | RBA デュアル コイル |
エアフロー | サイドエアフロー(調整可能) |
素材 | ステンレス |
BF対応 | ○ BFピン付属 |
公式ページ | http://www.kaees.com/alexander/ |
パッケージ・内容品
KAEESのキーカラーであるオレンジを生かしたデザインのパッケージ。
内容品一覧
- KAEES ALEXANDER RDA アトマイザー本体
- 予備パーツ(イモネジ、Oリング一式)
- プリビルドクラプトンコイル
- スコンクピン
- ドライバー
- ユーザーマニュアル(英語)
シンプルな同梱品内容、説明書も必要最低限の内容です。
KAEES ALEXANDER RDAの詳細
上部のピラミッドスタッズデザインが特徴的なスタンダードデザインのショートトールサイズドリッパー。
スリーブ部分にはKAEESのロゴマーク「王冠をかぶったライオン」が刻印されているものの、それ以外の主張はないシンプルなルックス。
多くのユーザーに受け入れられるであろう『王道的デザイン』のRDAです。
分解
本体を軽く分化すると、RDAらしくパーツ点数の少ない4ピース構成。
複雑な構造のトップキャップは、デザインが特徴的。
シンプルなパーツ構成なので、クリーニングに手間のかからないのはRDAの良い点です。
ドリップチップ
ハーフインチ(810DT)が取り付け可能なトップキャップデザイン。
付属のドリップチップは、天然大理石のように細かいマーブル模様が綺麗な樹脂製。
逆テーパードデザイン(内径8.8→11.5mmまで拡大)で、爆煙スペックでありながら、フレーバーとミストを拡散する「味とミスト量」を考慮したデザインも秀逸。
トップキャップ・エアフローデザイン
2ピース構造のトップキャップデザイン。
スリーブとトップキャップが別体になっていることによって、トップキャップを回すことでエアフロー調整が可能になっています。
このキャップは階段状に切れ目の入ったデザインで、片側4つ、上下2つづつに別れたエアホールを開くバリエーションを生み出しています。
全開はもちろん、上段だけを閉じたり、全閉にすることももちろん可能です。
このトップキャップの側面には、ピラミッドスタッズをモチーフにした加工が施されていて、デザイン性だけでなく、エアフロー調整がしやすい実用性も兼ね備えています。
また、スリーブはただの筒ではなく、チャンバー部をドーム状にしてミストの流れを考慮するとともに、インナーチャンバー側には”無数の穴”が空いているのも特徴。
多くのメーカーが採用するマルチエアホール方式のサイドエアホールで、シングルホールなどに比べて、リキッドのフレーバーを引き立てる工夫が施されている凝った作り。
このスリーブはワンピースで削り出された、高い金属加工技術によって生成されており、KAEESの技術力の高さを物語っています。
この構造によって、チャンバースペースはまるでお手本のようなドーム形状を実現。
筒型のトラディッショナルなルックスを実現しながら、味の追求も両立したものになっています。
そして、デッキとスリーブにはそれぞれ凹凸があり、ストッパーとして機能。
そのため、スリーブが空転することなくMODからの着脱することが可能。
デッキ
デッキは4スレッドのデュアルコイル専用デッキです。
ポストレスデッキがせり上がったようなデザインで、コイルクランプ部がデッキ底よりも高い位置にあるのが特徴。
ポストレスの利点であるポストがエアーの流れを邪魔しないデザインと、コイルビルドのし易さを実現しながらも、ポストレス構造の弱点であるジュース保持量の少なさを克服したデザインが秀逸です。
また、コイルクランプ部のプレートは、緩やかなカーブを描いているのも特徴的。
エアホールはチャンバー上部にあるため、空気の流れとは関係がないと思われますが、デッキ単体のデザインの美しさを感じることができます。
コイルを固定するイモネジは側面にあり、六角レンチで締め付けます。
ちなみにスペアパーツも同じく六角レンチ用イモネジです。
チャンバー部には十分な高さがあり、エアホールも比較的上側に設置されているため、ジュースウェルになみなみとリキッドを保持しても漏れにくい構造。
コイルを設置するときは、エアホールの高さに合わせて高めに設置してやるのが良さそうです。
ポジティブピン
出っ張り具合の実測は0.89mmとかなり出っ張っている上に、エッジ部分がラウンド。
ハイブリッド接続でも問題なさそうです。
ピンはポスト固定ネジ兼用(緩めて使用するのは不可)
ネガティブとポジティブポストはインシュレーターによって隔てられている。
スコンクピンの出口は、ジュースウェルの底から一段上がった中央部から供給されるので、スコンクボトルから供給されたリキッドをウェルに保持することができます。
KAEES ALEXANDER RDAのビルド
それではビルドしていきます。
ポストレスデッキなので、コイルレッグはプリカットしておく必要があります。
付属品をそのままマウントしようとしても、脚が長すぎるのでNGです。
コイルレッグカットジグが付属していれば親切なのですが、残念ながら付属なし。
仕方なくRECURVE DUAL RDAに付いていたものを使用し、7mmでカットしました。
一度こういうツールを使ってしまうと、もう無しではビルドする気にはならないぐらい楽なので、持ってなければ一つは持っておくべきです。
付属のコイルをマウントしてみて抵抗値を測ってみると0.14Ω
試しに50Wかけてみましたが、立ち上がりが遅い遅い。100W級での使用前提か?
バッテリー負荷も考慮して使用をやめました。
自分でコイルを用意する場合は、デュアルバッテリーであっても0.3Ω以上を目安にしています。安全第一。
用意したのは0.8Ωのプリビルドクラプトンコイル、同じく7mmでコイルレッグをカット。
実測0.44Ωでした。
コイル位置が高いので、ウィッキも長め。綺麗に揃えてウェルに突っ込みます。
ウィックを突っ込むとジュースウェルが狭くなりますが、エアホール位置が高いので、デッキぐらいまでリキッドを入れてしまっても激しく傾けない限りは漏れないでしょう。
コイル位置を高めにする場合は、キャップを外したスリーブを取り付けて、コイルと触れていないか確認が必要です。
結構高いかな?と思ったのですが、コイルを極端に端に寄せなければ結構な高さでも問題なさそうです。
ドリップチップからかなり雑にリキッドをドバーッと落としても全く問題無し!
アトマイザーフィッティング・使用例
伝統的なルックスは、スタンダードなボックスデザインのMODにマッチします。
爆煙ユーザーの嗜好を考えられて作られたデザインは秀逸です。
感想とまとめ
フレーバー広がるふんわり系ミストの上品な味わい!
甘さをダイレクトに感じたい「ガツンとした味わい」が好きな人向けではなく、爆煙でありながらも上品な味わいを楽しみたいユーザー向けのアトマイザーです。
その分、フレーバーと甘さは「薄く」感じますが、味の広がりと上品に感じる甘さを楽しめます。
めっちゃくちゃミストが滑らか!過去イチぐらい素晴らしい。
濃い味のBANDITO Juice入れても、高級感を感じる違う味わいに。
ただ、個性がある分、相性も好き嫌いもはっきりと分かれそうです。
没個性よりも全然いいですね!こういう尖った個性のある味のドリッパーは、それを望むユーザーに刺さる製品ですよ!
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