BP MODS(ビーピーモッズ)のVAPEアトマイザー、SURE Gravity-Feeding RTA「シュア グラビティーフィリング タンク」のレビューです。
BP MODS Sure RTA(ビーピーモッズ シュアタンク)レビュー
重力供給式リキッドタンク、直径22mmのシングルコイルタンクアトマイザー!
MTLからDLまで対応11種類のきめ細かいエアフローパーツ、ジュースコントロール搭載!
詳細をレビューしていきます。
BP MODS Sure RTAとは?
BP MODSのアトマイザー、SURE RTA「シュア タンク」です。
ハイエンドアトマイザーのようなデザインと品質で人気のブランドのRTA製品です。
その特徴は「Gravity-Feeding」(重力供給)、リキッドを重力で供給する構造。
一般的な方法とは異なりますが、過去にあった製品では愛好家を生み出すほど。
変わった構造の、他にはあまりない個性を持った製品です。
BP MODS Sure RTAの特徴
- 直径22mmのシングルコイルタンク
- タイトドローMTLからDLまで対応、11種類の超豊富なドローバリエーション
- 「Gravity-Feeding」(重力供給式)のリキッド供給方法
- ジュースコントロール搭載
他にもシングルコイルRTAとして、幅広い用途・趣向に対応しています。
カラーバリエーション
スペック
リキッド容量 | 3.8ml |
直径 | 22mm |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 510DT |
コイル | シングルコイル(RTA) |
リキッドチャージ | ボトムフィル |
エアフロー | ボトムtoボトムエアーフロー |
パッケージ・内容品
内容品一覧
- BP MODS Sure RTA アトマイザー本体
- 交換用ドリップチップパーツ
- エアフローピン(φ0.8 / 0.9 / 1.0 / 1.1 / 1.2 / 1.3 / 1.4 / 1.5 / 2.0 / 2.5 / 3.0mm)
- スペアパーツセット(Oリング・ネジ)
- プレビルドコイル (28Ga A1+40Ga Ni80) 0.55Ω
- ユーザーマニュアル(英語)
BP MODS Pioneer V1.5 RTAの詳細
上質かつこだわりのあるルックス「ハイエンドアトマイザー」を感じさせます。
BP MODSの製品全般に言えることですが、デザインが秀逸です。
個性がなく工夫もないルックスをロゴで誤魔化すこともないフォルムが秀逸です。
また、デザインだけでなく、製品品質も高いのがハイエンドっぽさを感じさせるポイント。
価格帯的には廉価製品とハイエンドの中間、ミドルエンド製品と言えます。
ですが、満足感はハイエンド並み!価格以上の満足感を感じます。
構造はRTAの中でも若干複雑ですが、「Gravity-Feeding」構造のアトマイザーとしては、かなり簡素化・合理化された構造になっているのでパーツ点数はあまり多くありません。
従って、分解・洗浄などのメンテナンスは一般的なRTAと変わりありません。
ドリップチップ
ドリップチップは2ピース構造、金属製のベースパーツは放熱フィンデザイン。
アトマイザーからの熱を唇に伝えにくく、ルックスにも優れています。
汎用規格を採用しているので、市販品などに交換も可能。
マウスチップは2種類で、MTL/DLなど使用用途やコイルセッティング、好みに合わせて交換することができます。ねじ込み式なので簡単に交換できるようになっています。
細い方はストレート、太い方は拡散デザイン。
タンク
リキッドチャージはボトムフィリング専用、利便性の高いトップフィルではありません。
しかし、凸凹ロック式のタンクは簡単に着脱可能、リキッドチャージがしやすいです。
また、液漏れが発生しにくいのもボトムフィリングのメリットです。
タンクは一部樹脂製、オプションタンク(2.4ml・6ml)も別売されていますが、そちらも一部樹脂製で、ガラスorフルメタルタンクがないのはユーザーによってはデメリット。
ジュースコントロール搭載、タンク部を回すことでリキッド供給を調整できます。
複雑な構造が要求されるので、最近の製品では廃止されていることが多いですがついていると便利です。供給量調整もできますし、携帯時の漏れ防止にも活躍します。
これまでの重力式供給アトマイザーを参考に作られたタンクとデッキ部分。
タンクの着脱がスルッとできます、精度と作りが良いです。
同じ構造の中華オーセンアトマイザーよりも、明らかに分解・組み立てしやすいです。
2箇所の円筒形部分で、ウィックにリキッドを供給。
ウィックベースはあって、円筒パーツを挟み込むようになっており、調整は不要。
この方式のアトマイザーは、初期段階の製品だと気難しく、手練れのVAPE愛好家でもダダ漏れさせるほど難易度が高かったのですが、本製品は簡単です。
調整すら必要なく、適当にビルドするだけでメリットだけを享受できます。
エアホール
3箇所設けられたオーバル形状のエアホールには、AFCは搭載されておりません。
つまり、リニアにドローを調整することはできないので、利便性は良くありません。
しかし後述するデッキでは、デッキエアホールを細かく変更できる専用パーツ付きなので、コイルスペックに応じたエアフローに調整することが可能です。
デッキ
デッキは「シングルコイル専用」の定番的なデッキデザインです。
物珍しさや独自性はなく、2ポスト2スレッドのオーソドックスなデザイン。
スタンダードな対角2ポスト、ネジ頭が大きくガイド付き。
細線でビルドしても、しっかりクランプしてくれるだけでなく、簡単にビルド可能。
定番ながら、ツボを押さえたポストデザインが秀逸です。
簡単に着脱できる11種類のエアフローエアフローピンが付属します。
ちなみにエアフロー方式は「デッキボトム」です。サイドエアフローはありません。
かなりバリエーションが豊富で、今までに見てきた多くのアトマイザーよりも調整幅が細かく、0.1mm刻みで0.8-1.5mmまで用意されているのは圧巻の一言。
タイトドローMTLからRDLまで満足のいくドローを追求できるのが特徴です。
このエアフローピンは簡単に着脱可能、ですがコイルビルド後に交換は不可です。
従ってビルド後にドローを気軽に変更できないので、注意が必要です。
ポジティブピン
しっかりと突出したポジティブピンはゴールドメッキ仕様。
デッキのポジティブポスト固定ネジ兼用なので、突出具合の調整はできません。
しかし、これだけ出っぱっていれば、ハイブリッド接続のメカニカルMODでの使用も許容できそうなぐらい、はっきりとわかるほど出っぱっています。
アトマイザーのマッチング・使用例
BP MODS Sure RTAのコイルビルド
ビルドは非常に簡単で、シングルコイル専用アトマイザーの中でも簡単です。
必要な工具も少なく、マイナスドライバーとコイルジグ、ニッパーぐらいで大丈夫。
しかし、スターターキットには最低限の工具も付属しないので、別途用意が必須です。
最初にビルドするときは、付属のプリビルドコイルを使っても良いですね。
ポストはMTLアトマイザーの割に大きく、ネジもかなり大きいですから操作も簡単です。
コイルジグガイドも設けられているので、ジグを乗せやすく使い勝手が良いです。
この写真では、26ゲージワイヤーを用いていますが、コイルレッグをU字にリターンさせるように巻き付けなくてもしっかりと固定されますのでビルドはかなりしやすいです。
唯一面倒なのは、専用エアフローピンをビルド前にしか交換できないので、ビルド後にしっくりこない場合は、一度コイルを外して調整する必要があること。
これの対策は、しっかりとビルド時のスペックをメモしておいて、自分の好みやアトマイザーやリキッドとのマッチングを確認して、その上で事前にエアホールスペックを決めておく。
安直ではありませんが、ビルドを追求するという意味では楽しめるアトマイザーです。
重力供給式ですが、難しい部分はなく、ラフにウィッキングするだけで漏れも滲みもしませんでした。それだけ設計が優れているのでしょう。
しかし、ウィック量によってはリスクはあると思いますから、その辺は慣れでカバーしたいですね。
感想とまとめ
同じような構造で思い浮かぶのは、Flash-e-VaporやTaifun GSLなどがオリジナルとされており、その構造を模倣したのが中華オーセンのAuguse Era RTAなどです。
本作も同じく、これらの構造を参考に作られてはいますが、大きく違うのが「エアフロー構造」サイドエアフローがない、ボトムエアフローのみになっているのがSURE RTAの個性です。
サイドエアフローがあると、ドリッパー(RDA)のようなダイレクトな味わい。
ボトムエアフローのみということで、間接的な上品な味わいとなっています。
これはどちらが良い、ということではなく、好み・リキッドとの相性の問題です。
しかし、上記のアトマイザー達は、サイドエアフローを閉じることもできるのです。
したがって、SURE RTAは機能的には「劣った製品」ということになってしまいます。
しかし、過剰供給気味でも漏れにくい構造により、一般的なRTAとは違った味わいなのも事実。味わいのバリエーションとして保持しておくべきアトマイザーです。
見た目のデザインもよく、クオリティーもバッチリです!
コメント