Augvape「オーグベイプ」のVAPEアトマイザー、Templar RDA「テンプラー」のレビューです。
AUGVAPE製品は注目商品とノーマークの両極端。このTemplar RDAは残念ながら後者。あまり話題になっていない製品ですが、使いやすいコンパクトな24mm爆煙ドリッパーとして決して悪くない製品です。
このアトマイザーの特徴
- 24mmサイズで全長が短い デュアルコイルのDLオンリー爆煙RDAアトマイザー
- デッキのポールがちょっと変わってる
フロステッドキャップで吸うとめちゃうまいんですよ!
Templarって何だろう?天ぷら?いいえ違います。「弁護士、法学生」のことみたいですよ!
詳細をレビューしていきます。
商品提供:AUGVAPE
詳細
ポリッシュされたキャップにロゴマークと” TEMPLAR”の文字が入っています。デザイン自体は伝統的なRDAのデザインですね。MAZEやSERPENT BFなどを思い出すデザインです。
デッキのポストが変わってますよね。最初どうなっているのかわからないぐらい。これはデッキの項目で詳しく見ていきましょう。
そしてカラーバリエーションは
2種類。ブラックとシルバーのシンプルなラインナップです。
スペック
直径 | 24mm |
高さ | 21mm(DT、スレッド含まず) |
重量 | 31.8g(実測) |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 810DT / 510DT |
コイル | RBA デュアルコイル |
エアフロー | サイドエアフロー |
素材 | ステンレス |
BF対応 | ◎ BFピン付属 |
AUGVAPE公式サイトより
パッケージ・内容品
パッケージはAUGVAPE定番の筒タイプ。側面にセキュリティーコード入り。
内容品一覧
- Templar RDA アトマイザー本体
- エクストラ フロステッドキャップ
- 510ドリップチップアダプター
- BFピン
- 予備Oリング
分解
分解します!ドリッパーなのでパーツ点数は少なく、クリーニングなどのメンテナンスが簡単です。
- ドリップチップ
- トップキャップ
- デッキ
リキッドの味を頻繁に変えたい時に重宝しますね。トップキャップは2ピース構成でデッキはさらに分解可能です。
ドリップチップ
上から順番にパーツの詳細を見ていきます。まずはドリップチップから。
トップキャップ側にOリングがはめ込まれたハーフインチ(810DT)サイズのドリップチップ取り付け部。付属品は2つ。810ドリップチップと510ドリップチップアダプターが付属します。
黒い樹脂製の810DTは内径が極限まで拡大されたワイドボアタイプ。810DTハ元々内径が大きいですが、ここまで肉薄のものははじめて見ました。逆テーパーで内径が口元にかけて拡散するタイプ。
全長9.5mm、露出部の高さ5.5mm、外径16.5mm、内径11→13mm(逆テーパー)
510ドリップチップアタプターも黒い樹脂製。トップキャップの上を覆うようなデザイン。1mmほどアトマイザーの全長が長くなるのと、見た目はあまり良くありませんが、脱着も簡単で実用性は◎
トップキャップ
トップキャップが2種類付属します。
- 通常の金属製トップキャップ(エアフロー調整可能 / ドリップチップ交換可能)
- PC(ポリカーボネート)製のフロステッドキャップ(エアフロー&ドリップチップ固定)
使い方や見た目の好みで選べますね。ただ、この「フロステッドキャップ」名前の通り”クラウドチェイス”の競技用かと思いきや、金属キャップのエアフロー全開よりドローは若干重めです。それでも、抵抗感のないドローですが、競技ユースには役不足なのでご注意を。
また、キャップ裏側の高さと、エアフローホールが斜めに開いている部分も違うので使ってみて好みの方をセレクトするのが良いのではないでしょうか。
フロステッドキャップの裏側も口元までミストを導くようななだらかな形状で、この金属キャップもドームのような形状です。
そしてデッキとキャプには周り留めの凸凹があります。
凹凸を合わせてはめ込むことで、キャップの空転を防ぐことで、MODから外す時にトップキャップをつまんで回すことができます。また、エアフローホールの位置を合わせることもできる一石二鳥な仕様です。
エアフロー
フロステッドキャップも金属キャップもどちらもサイドエアフローで、キャップ側面2箇所から空気をデッキに取り込みます。金属キャップにだけAFCが装備され、キャップの上部を回すことでドローの調整が可能です。
またシングルエアフローにはできません。
トップキャップのAFC部分には段差のような切れ込みが入っていて、これを回すことでスリーブのエアホールをトリミングできます。
トップキャップのエアフロー調整パーツには、指で回しやすいようにえぐりのような段差があるので、素手でも簡単に回せます。これ、重要なんですよ。中には調整できる構造だけど、固くて回しずらいアトマイザーもありますから。スルスル回ります。
ドローは全閉でも軽いですね。MTLは無理です。そういうアトマじゃないですからね、、、
デッキ
デッキ。なんじゃこりゃ!ユニークなデッキ、、、
顔にしか見えません。これどうなっているんでしょうか。金属部分全体に金メッキがかかっていて、土偶的な顔にしかみえないんですけど。ホール部分はあるけど、これでデュアルコイルビルドできるんでしょうか、、、と思いつつネジを緩めてみます。
なーるほど!スレッドを緩めることでコイルレッグ固定部分がニョキッと持ち上がるんです。変わった構造です。実にユニーク。ワンスレッドを操作するだけで4箇所のホールにコイルレッグを挟めちゃう楽々仕様ですね!
ポールが壁のような役割を果たして、コイルを左右の部屋に分けています。取り込んだ空気も壁にぶつかって吹き抜けることがないので、このポール構造も味に影響が出そうです。
ジュースウェルはそこそこ確保されています。サイドエアフローなのでラフにドリチからリキチャしちゃってもいけそうですね。ウェルは左右がつながったタイプ。
ポジティブピンとBFピン
裏面にはAUGVAPEロゴとシリアルナンバーのエングレービング。
裏側も金ピカですね。ポジティブピンの突起具合は実測0.65mmほど。ハイブリッド接続はちょっと怖いかな、、、ピンの溝がグズグズであまり品質がよくありません。
通常ピンに加えてBFピンも付属します。ピンの形状が特殊なので、無くしたら代用品を探すのは無理そう。BFピンもマイナスドライバーで着脱します。
そして、このピンでポジティブポールを固定しているので、ピンを緩めての調整は不可です。インシュレーターがデッキとポールが触れる部分全体を覆っているのと、デッキにジャストフィットにはまっていて、ちょっと緩めたぐらいではショートしないようになってはいます。しかし、構造的にはピンでポールを固定しているのでやめたほうがいいと思います。
でも、コイル固定用のスレッドで押さえつけているのでメーカーとしては調整可能なように作っているのかもしれません。でもそもそもピン緩めて使うの怖いんですよ。僕は。しっかり締めて、固定するのが安全だと思います。はい。
BFピンのリキッド供給部は、ウェルの底にあります。この溝の底ですね!
左右のジュースウェルに供給でき、なおかつポジティブポールが上に覆いかぶさっているので、リキッドの飛散防止も同時に果たしている合理的な構造。
欲を言えばウェルから一段高い場所に供給されれば、ジュースウェルにリキッドを蓄えておけるので良かったなぁと思うのは贅沢なのかもしれません。コットンに染み込みきれないリキッドがボトルに逆流するの嫌いなんですよね、、、
ビルド
ビルドはDL専用爆煙ドリッパー。コイル固定部の形状から見るにヒューズドクラプトンで巻くのが良いのかな〜?と感じるんですが、ドロー的には絞れば単線でもいけちゃうと思うので構わず単線で巻いていきます。
変則的なクランプデッキのような構造なのでコイルレッグを4箇所通し、レッグの長さだけ決めたらスレッドを締め込んでいきます。コイルレッグの長さを合わせるのにちょっとだけ慣れが必要です。
固定していきますが、何故固定ネジがこんなに大きいのかわかりました。
これ、かなりのトルクかけてキツく閉めないとコイルが固定されません。ゆるいと一部分は固定されても、ゆるい部分があり固定が不十分だったりするので、大きめのドライバーで固く締める必要があります。
だから小さめのおまけ的なツールが付いていないのか。確信犯だなこれ。
ちょっと心配になるぐらいしっかり締めます。ビルド繰り返していったらネジがバカになりそう。
コイルの高さはお好みで。僕はかなり高めに設置してコイルボトムからエアーを当てて、ボトムエアフローに近い考え方でビルドするのが好きです。エアフロー付近にコイルを設置するのも好まれるビルドですね!
最後にウィックを通せば完了です。コットンレッグは普通に左右に落とすだけ。簡単です。
ビルド後にドリップチップを取って上から覗くと、ポールがかなり上まで来ていますね。ポール分厚いなぁ、、、もっと薄いほうが味的に有利なのでは?とは思いますが、ワンスレッド固定の利便性を優先させたんでしょうね。高トルクで回すことを考えれば、このネジの大きさとそれを支えるポールの厚みがいるんだと思います。
アトマの付け替えで空転しなかったり、エアホールの位置で悩まなくていいのはすごく便利!
MODに載せてみました
スタンダードでトラディッショナルなデザインのショートトールサイズのドリッパーなので載せるMODを選ばない印象です。
感想
まず最初に言っておきますね!ノーマル金属キャップよりフロステッドキャップのほうが味が出ます!!クラウドチェイス競技用かと思いきや、エアフローホールが割と小さく、ドローも思ったより重い(スカスカ寄りではありますが)ので普通に使えます。
そして、上部の空間に余裕があり、エアフローホールが斜め下に向かって開いているのがいい結果につながっていると推測できます。
つまり、ノーマル金属キャップが微妙!
- デザインがシンプルで合わせやすい
- ポリッシュボディーは中々にクオリティーが高い
- ビルドには慣れがいるが慣れれば簡単 ただし、スレッドはかなりキツく締める必要あり
- 味は、、、まぁ普通。フロステッドキャップのほうがうまい
背を低くしたいのと、ポールデザインありきでデザインしちゃったからだおと思うんですよね。悪くはないけど、特別おいしくもない。ただ、フロステッドキャップの形状でドリチ交換可能&エアフロ調整可能だったらすごく良いと思うんだけどなぁ、、、
実際フロステッドキャップのエアホール左右1つづつ塞いで使うとめちゃうまいんですけど!
AUGVAPEさん、それでリデザインし直しません?
フロステッドキャップついていなかったら「まぁ普通かな!」で済んでいたんですが、ついているから試しちゃいますよね。ソッチのほうがおいしい残念感がすごいです、、、
見た目は金属キャップのほうが好きだからまた悩ましい、、、
まとめ
SSキャップだと見た目は良いが味はイマイチ。フロステッドキャップだと味は良いが見た目が微妙なのとエアフロ調整とドリチが変えられないというどっちを優先するのか!?
そう思えるのもこのTemplarRDAがそれなりに良いアトマイザーだからなのだと思います。
でも国内では手に入らないんでしょ?と思ったら、大手ECサイトでも結構扱ってますね。僕が思っているより評価されているアトマイザーなのかも知れません。
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