僕は昔から扁桃腺が腫れやすく、喫煙していた時期には年5〜8回ほど体調を崩していました。30歳頃に1年半ほど禁煙し、その後は手巻きたばこ、さらにVAPEへ移行しています。
この記事を最初に書いた2016年当時は、VAPEへ替えてから半年間、扁桃炎にならなかったという自分の経過を中心に書いていました。ただし、これはあくまで一人の体験です。季節、睡眠、感染症への接触など条件が違うため、VAPEへ替えたことが扁桃炎を防いだとは断定できません。
扁桃炎のとき電子タバコ・IQOSは吸える?
吸わないほうがよい、というのが現実的な答えです。
紙巻きたばこの煙はもちろん、VAPEのエアロゾルや加熱式たばこの煙にも、喉や呼吸器を刺激する可能性があります。喉がすでに腫れている状態で吸い続けて、回復を早める理由はありません。
「VAPEなら喉に優しい」とは言い切れない
紙巻きたばこからVAPEへ替えた当時、僕自身は喉の調子が楽になったように感じました。燃焼による煙や臭いがなくなり、体感が違ったのは事実です。
一方で、以前の記事に書いていた「VAPEで摂取するのはニコチンだけ」という説明は正確ではありません。厚生労働省のe-ヘルスネットは、ニコチンの有無にかかわらず、製品によっては健康に影響を及ぼす可能性のある物質が発生し、本人や周囲へ健康影響が生じる可能性があると説明しています。
また、リキッドのPG/VG比、香料、出力、コイルの状態、吸い方によって刺激の感じ方は変わります。焦げたコイルや高出力での使用、連続吸引で喉が荒れることもありますが、設定を変えれば扁桃炎のときに吸ってよい、という意味ではありません。
IQOSなどの加熱式たばこも別扱いにしない
IQOSはリキッド式VAPEではなく、たばこ葉を使う加熱式たばこです。国立がん研究センターは、加熱式たばこの煙にもニコチンや発がん性物質などの有害物質が含まれ、長期的な健康影響は十分に分かっていないと説明しています。
煙が少ない、臭いが軽いという体感と、喉や健康への影響がないことは同じではありません。「紙巻きより楽に感じるから、扁桃炎でも大丈夫」とは判断しないほうがよいでしょう。
僕の体験は治療効果を示すものではない
VAPEへ移行した後、半年間は扁桃炎になりませんでした。これは当時の僕に起きた事実です。ただ、禁煙期間や生活環境の変化もあり、原因を一つに絞ることはできません。
逆に、VAPEで喉が乾く、むせる、ヒリヒリする人もいます。自分の体験が良かったからといって、扁桃炎を繰り返す人へVAPEを勧めるのは違うと、今は考えています。
喉が痛いときに優先すること
- VAPE・IQOS・紙巻きたばこの使用を一旦止める
- 水分をとり、喉を乾燥させない
- 高熱、強い腫れ、飲み込みづらさ、呼吸の苦しさがある場合は医療機関へ相談する
- 症状を繰り返す場合は、自己判断でたばこの種類を替えるだけで済ませない
ニコチン依存があり休止が難しい場合は、禁煙外来や医師・薬剤師への相談も選択肢です。加熱式たばこを使っている人も、条件を満たせば禁煙治療の対象になります。
まとめ
喉が痛い時や扁桃炎の時に、「電子タバコなら吸ってもよい」「IQOSなら喉に優しい」と判断できる根拠はありません。僕自身はVAPE移行後に扁桃炎が減った時期がありましたが、それは個人の経過であり、予防や治療の効果を示すものではありません。
症状がある間は吸入製品を休み、強い症状や繰り返す症状は医療機関へ相談する。それが一番遠回りに見えて、結局は確実です。
