AUGVAPE(オーグベイプ)とMASS MODS(マスモッズ)のコラボ製品、セミメカニカルMOD、S2 Squonk Modのレビューです。
USAの人気デザインを、中国メーカーとコラボすることで普及機としてリリース!
このセミメカニカルスコンクMODの特徴
- USAデザインの中国生産!コスパに優れたセミメカスコンカー
- 使いやすいディティールにこだわった製品
- 18650バッテリー専用
詳細をレビューします。
商品提供:AUGVAPE
Augvape & MASS MODS S2 Squonk Modとは?
S2 Squonk ModはaugvapeとMASS MODSのコラボレーションアイテムです。
Mass Modsとは?
アメリカ カリフォルニア州のVAPEデバイスブランド。
少量生産で、一般的に「ハイエンド」と呼ばれる質の高い製品をリリースしている。
代表的な製品としては、『Axial RDA』などのアトマイザー製品とともに、メカニカル機構のMODも主力製品の一つで、今回のコラボ製品はMassModsブランドの代表的なデザインの『メカニカルスコンクMOD』の普及機として、Augvapeとコラボした製品です。
S2 Squonk Mod本体には、「Augvape」「Mass Mods」それぞれのロゴマークが入っていることから、2ブランドのコラボ製品ということが一目瞭然です。
また、S2 Squonk Modは「フルメカニカル機構のMOD」ではなく、最低限の保護機能を有するMOSFET基板を搭載する「セミメカニカルMOD」です。
アトマイザーショートを保護するための基板搭載なので、フルメカMODよりも安全性はたかくなっていますが、あくまでショートのみを保護する簡易的なものなので、VAPEの最低限の知識(オームの法則やバッテリーの性能などの電気的な知識)が必要な製品であることは言うまでもありません。
このS2 Squonk Modは、「メカスコ」と呼ばれるジャンルの製品。
最初はハイエンド製品から始まったときは、3Dプリンターによる少量生産で一部のユーザーに愛好されていたものでしたが、人気が爆発しプレミアム価格で取引されるようになると、それに目をつけた大手の中国VAPEメーカーがこぞって製品をリリース。
一時期は様々なメーカーから、多種多様なバリエーションがリリースされるほどの人気を誇りました。
そのぐらい世界的大ブームを巻き起こしたジャンルですが、徐々に新製品を見かけなくなり、今では絶滅したと言って良いほど。
というのも、ブーム後期にリリースされた「メカスコフォルムのテクニカルMOD」のような製品に、しらけてしまったのかもしれません。
メカスコが流行ったのには、様々な要因がありますが、主な要因として考えられるのは
- 見た目がかっこいい
- バッテリーサイズとあまり変わらない極小サイズ
- 樹脂製の軽量ボディー
- アフターパーツで自分好みにカスタムできる
これらが考えられますが、ブーム中期からは「21700」など大きなバッテリーサイズに対応する製品が主流となり、そしてブーム後期にはそれらとあまりサイズ感の変わらない制御基板搭載の「見た目メカスコ・中身はテク」と言う製品もリリース。
見た目が変わらなくて、サイズも同じならテクニカルでいいじゃん!!
と多くの人が思ったことでしょう。そうしてブームは終焉を迎えたのでした。
あくまで個人的な分析なので、ブームがさった要因には様々あると思います。
さて、そんなメカスコブームが去って早一年以上経過した2019年に登場した「メカスコ」ルックのセミメカMODは、どんな魅力を持った製品なのか?
長くなりましたが、詳細を見ていきましょう。
スペック
サイズ | H 80×W50×D27mm |
重量 | 113g |
出力モード | バッテリー電圧直接出力 |
充電ポート | なし |
ボトル容量 | 8.5ml |
バッテリー | 18650シングルバッテリー |
保護機能 |
|
公式サイト | https://www.massmods.com/ |
基本的にはほぼ「フルメカ」と変わらない機構ですが、MOSFETという簡易保護機能を持つ基板を搭載することによって、「ショート」のみを防ぐことができます。
パッケージ・内容品
内容品一覧
- S2 Squonk Mod 本体
- スコンクボトル
- ワランティーカード
S2 Squonk Modの詳細
ボディーデザインはMass Modが担当しているため、同ブランドの人気商品『CS1』と同じ形状のボディーが特徴的。
MassModブランドは少量生産の製品をリリースしているため、ハンドメイドに近い製造ラインなのか、その価格は$200と決して安いとはいえない「ハイエンド」な価格帯です。
それをAugvapeに製造委託することで、元の価格の1/5という$40と言う低価格を実現したのがこの製品です。
元のとなった製品と同じく、ボディーのメイン素材には樹脂を使用し、メカスコの特徴の一つでもある「軽量なボディー」を実現しています。
ただし、このS2 Squonk Modは「ハイクオリティーな製品」とは言い難い作りです。
遠目で見る分には、パネルとボディーに段差もなく、綺麗な作りに思えるのですが、アップで見てみるとボディーとパネルの間がガタガタだったりと『価格なり』の作りだな、と感じる部分がちらほら。
それでも、スイッチパーツや、スレッド部分のパーツにはハイクオリティーなものをセレクトするなどのこだわりが見られるので、全体的には「ある程度のクオリティー」は確保出ていると感じます。
質感と押し心地の良いパフボタン
さて、より細部を見ていきます。
まずは「パフボタン・ファイアーボタン」からです。
ステンレススチール製のパーツは削り出しの質感の良いものをセレクトしていて、上質さを感じるディティールです。
セミメカMODの良い部分として、フルメカだと機械的にパーツ同士を接触させなくてはならないため、どうしてもボタンストロークが長くなったり、ボタンが硬くなったり通し心地が犠牲になってしまいます。
しかし、MOSFET基板を搭載するS2のボタンはストロークが浅く、一般的なテクニカルMODと同様の押し心地で、使い勝手が良いのです。
オートアジャストする510スレッド
アトマイザー搭載部は当然510スレッド採用、取り付け部分にOリングが設けられたディティールで、スコンクした時のリキッド漏れを防ぐ仕様。
取り付け部分のパーツの直径は22mmサイズ。本体の厚みは27mmと余裕があるので、一般的なサイズのアトマイザー(22mm・24mm)はもちろん対応済み。
この510スレッドのコンタクトピンには、スプリング式のオートアジャスト機構搭載。
基板からのワイヤリングも、このアジャスト機構に連動して余裕を持って動くタイプ。
スコンクした時に漏れもなく、アジャスト機構も非常にスムーズかつ3mmほどのストロークがあるため、ポジティブピンが長めのアトマイザーにも余裕がある。
マグネット式両面パネル
両面のパネルが脱着可能、マグネット式なので楽に着脱できる。
スコンクMODとしては一般的な作りで、フラットデザインのパネルは自作などのカスタムも簡単にできそう。
樹脂製プラスコの割に、本体重量が113gと重たいのはこのパネルのせい。
本体は樹脂製だが、パネルは金属製(おそらくアルミ)で、厚みがなんと3.5mmもある重厚なもの。
両面のパネルを合わせると、なんと51gもある。つまり、パネルを抜いた重量は62gしかない。
ワイヤリングとMOSFET基板
S2 Squonk Modのワイヤリングは非常にシンプル。
パフボタンから基板につながる2本と、基板からバッテリー・510スレッドに伸びた2本の計4本しかありません。
MOSFET基板は、S2本体のボトム部分に。
バッテリーのネガティブ側に直接接続される合理的な設計ですが、リキッド入りのスコンクボトルを収納する構造なので、リキッドが漏れた時が怖い。
リキッドボトルにも工夫が
リキッドボトルはシリコン製の使い勝手にこだわったもの、今となっては当たり前と言えるほど一般的なものですが、以前はこのボトルだけでも$15以上する高額なものでした。
4ピース構造の一般的なものですが、上部がリキッドを受け止められるようになっていて、万が一リキッドが漏れた時にも、ボトル上部にある程度貯めておけるように工夫されています。
また、大容量の8.5ml仕様です。
対応バッテリーは18650のみ
収納可能なバッテリーは18650という、潔い仕様。
21700・20700など、大きなサイズに対応していないのは、できるだけ本体サイズをコンパクトにしたいと言う設計思想からくるものなのでしょう。
バッテリーの着脱について、リボンなどが収納されていないため、バッテリーサイズぎりぎりのサイジングなので、着脱が非常に困難です。
そのまま収納すると「バッテリーが取り出せない」なんてことになってしまいがちなので、リボンやテープなどを巻いておいて、取り出しやすくするなどの工夫が必要です。
S2 Squonk Modの使い方
- パフ操作 …ボタンを押す
このS2 Squonk Modsの基板には電源オンオフやロック機能は備わっていません。
5クリックロックが搭載されていたら便利なのですが、MOSFET基板はあくまでショートのみを保護する基板。
そのため、通常のテクニカルMODで言えばバッテリーを収納すると同時に電源ON状態ですので、携帯する際にはバッテリーを外して持ち運ばないと危険です。
ちなみに、MassModsのオリジナル製品には、バッテリーインジケーターLEDやスイッチロックなどがついているんですよね。多分ほとんど値段変わらないで同じことができるとは思いますが、S2はあくまでそれらの「廉価版」なので、わざと機能を簡略化させているんだと思います。
アトマイザーのマッチング・使用例
感想とまとめ
何故今このデザインのセミメカなのか?
確かに、大流行した1年以上前よりも、使い勝手が良くなっていたり、最低限の保護機能が搭載されていたりと各所がアップデートされていて、便利にはなっています。
でも、「セミメカ」ですから、逆にその不便さを楽しめるユーザー向けであることは間違いありません。
PODデバイス全盛の今、何故この新製品なのか?
確かに日本ではPODが大流行して、多くの人が楽しんでいるんですが、以外にも海外の流行は違ったりするんですよね。
特に「爆煙」というのが、日本よりももっと市民権を得ています。
なんで日本ではやりそうにないデバイスやアトマイザーを挙って中国メーカーが開発するのか?それは、VAPEと言う市場規模は日本は相当小さくて、多くのメーカーは欧米をメインターゲットにしているから。
新商品開発するのに、「爆煙向け」の方が売れるのは間違い無いと多くのメーカー担当者から聞く話です。
そういう意味では、日本ではあまりニーズがないのかな?と思われる製品でも、ターゲットが明確になっているなんてことはよくある話です。
この製品も、おそらくそうなのでしょうね!
ブームがさった今だからこそ、人と違うデバイスで、人と違った楽しみ方をしたいって言う人にも良いのではないでしょうか。
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