KENNEDY Vapor(ケネディーベイパー)のメカニカルMOD、Vindicator 21700「ヴィンディケーター21700」のレビューです。
爆煙といえばケネディー!有名ドリッパーをリリースするUSAブランドの爆煙向けのメカチューブです。
金属の素材感を活かした仕上がり。KENNEDY RDAにも似合うシンプルなデザインが魅力です。
このメカニカルMODの特徴
- 21700/20700バッテリー対応のハイブリッド接続メカニカルチューブ
- マスプロとは一線を画するハイクオリティーな仕上がり!
詳細をレビューしていきます。
商品提供:VAPE STEEZ
Vindicator 21700の詳細
KENNEDYといえば、ハイブリッド接続のメカニカルMOD向け爆煙アトマイザー『KENNEDY RDA』を思い浮かべるユーザーが多いのではないでしょうか。爆煙アトマといえばKENNEDYというほどの認知度を誇るのがケネディーです。
そのKENNEDY VAPORでは、アトマイザーだけでなくメカニカルチューブもリリースしていて、そのチューブMODがVindicatorです。
ケネティーのメカチューブといえば、一時期はRDAがチューブ本体と一体化したRuby のみラインナップしていましたが、現在では使い勝手の良いアトマイザー交換型をリリース。
今回レビューするのは、2種類のサイズがあるVindicator MODの21700バッテリーバージョンです。
このバージョンは、21700と20700バッテリーに対応したサイズです。より一般的な18650バッテリーサイズもラインナップされていて、構造や作り、クオリティーなどが共通です。サイズ違いを検討しているユーザーにも参考になる記事かと思います。
重量は124.7g、バッテリーを入れると200gほど(手持ちバッテリーで193.7gでした)とそれなりの重量感ですが、21700バッテリーサイズというボリュームからすれば軽量に仕上がっていると感じます。サイズに対する重さが軽く感じます。
ハイブリッド接続のメカニカルMODです。バッテリーの電力を直接アトマイザーに伝えるためのシンプルな機構。
保護基盤を搭載しないメカニカルMODの利点の一つがサイズ感。非常にコンパクト。
直径はバッテリーサイズ(φ21mm)にプラスα程度の26mmサイズ、前兆もバッテリーの長さ(70mm)と24mmしか違いのない全長94mmに抑えられています。
カラーバリエーションは全4色。色だけでなく、素材が異なるため、電気伝導率も違っているため、ルックスと性能から選べるラインナップ。ブラックカラーはカッパー(銅)素材にペイントされていて、これだけ価格が若干高めの設定です。
スペック
サイズ | H 94× φ26mm |
重量 | 124.7g(実測) |
スレッド | ハイブリッド接続 |
バッテリー | 21700/20700シングルバッテリー(別売) |
公式サイト |
パッケージ・内容品
内容品一覧
- KENNEDY Vindicator 21700(バッテリーセルなし)
- 巾着袋、インフォメーションカード
付属品はシンプル。ほぼ本体のみ。ハイエンド製品にありがちな付属品内容です。
デザイン・ディティール
シンプルなデザイン。それを引き立てるハイクオリティーな仕上がり。
実用性を重視した形状、ロゴなどの主張は抑えめにしながら、大胆なデザインを落とし込んだハイクオリティーな製品です。
マスプロダクツ(大量生産品)とは一線を画する仕上がり。Vindicator本体は丁寧に時間をかけてポリッシュされ、ブラシ仕上げが美しい仕上がりになっています。全面にヘアライン仕上げが施されています。
ハイプライス製品としては比較的コスパの良い製品です。価格が公式で$130ということもあって、同じくUSAブランドのそれより価格帯の高いメカチューブ(CompLyfeやAVIDなど)と比べれば若干荒野目立つ仕上がりです。
ボディーには所々傷が入っているのが目立ちます。
しかし、使っていればついてしまう程度の浅い傷なので、実用することを考えれば、価格とクオリティーのバランスが両立されていると感じます。
アトマイザー搭載部。ハイブリッド接続です。取り付け部分の直径25.6mm。シリアルナンバー入り。
写真の通り、アトマイザー搭載部のスレッドはバッテリー側に貫通していて、アトマイザーのポジティブピンが直接バッテリーに接続される方式です。そのため、ハイブリッド接続に適したアトマイザーのみをマウントすることができます。
取り付けられるアトマイザーを選びますので、アトマイザーの仕様をしっかりと確認することが必要です。
26mmサイズのアトマイザーははみ出してしまいますが、一般的なサイズ(22mm,24mm)はオーバーハングなしで搭載可能です。
アトマイザーマウント部の側面にはバッテリーベントホールが合計8個空いています。安全性に配慮した設計。
万が一ショートして、バッテリーからガスが頻出した際に、MOD内部で圧力が高まってしまうと、爆発に直結します。ガスを逃すベントホールで内圧が高まらないようにする仕様です。
ボトム部分にスイッチが設けられています。メカニカルMODでは一般的な位置ですね。
ボタンにはKENNEDY VAPORのロゴマーク入り。ロゴはこのボトムスイッチ部分にしか入っていません。さりげないワンポイントがおしゃれです。
Vindicator本体は2ピース構造。バッテリーを収納するチューブ(筒)部分と、スイッチパーツに分解することができます。スレッドの精度、仕上がりが良いのでスルスル回るので気持ち良いです。
チューブ内部を見てみると、上部にバッテリーベントホールが彫り込まれているのがわかります。
ちなみにチューブ内部は絶縁処理されていません。チューブの地金が直接バッテリーに触れる仕様ですので、バッテリーを包むフィルム(シュリンク)に破れがあると、最悪ショートしてしまう危険があります。
バッテリーを収納する都度、フィルムの状態を確認することが必須です。
スイッチパーツのバッテリーと触れる部分にには樹脂素材が使われています。
この部分にはスプリングが搭載されていて、アトマイザーのポジティブピンの長さの違いや、バッテリーの長さの誤差をこの部分で吸収できる構造です。またスイッチを押した時に、スプリングが衝撃を吸収するので、バッテリーのポジティブ側が陥没してしまうのも防げると思います。
ちなみにこの樹脂パーツは分解することができないようです。回してみたり試行錯誤しましたが外れませんでした。
さらにスイッチパーツを上から見てみると、6つの溝が彫り込まれているのがわかります。
スイッチを分解するときは、ロゴが書いてあるボトム部分を押しながら回して、はまっているくぼみをずらすことで分解可能です。
ちなみに6つのくぼみ、2セットは高さが違うくぼみで、スイッチ部分の高さを変えることができます。使ってみて好みやバッテリー、ポジティブピンなどに合わせて使うことができます。
スプリング式です。単純ながら考えられた構造。ただし、ロック機構は搭載されていません。
スイッチ部分を緩めたり、スイッチパーツを外してしまえば通電しなくなるとは思うのですが、それでも100%安全とは言えないので、携帯時などはバッテリーを外して持ち運ぶのが良いと思います。
ロック機構がないのは不便ですね。面倒だと使う機会が減ってしまいそうで怖いです。
また、このスイッチ方式にはデメリットもあります。それは、パブボタンをまっすぐに押し込まないとならないということ。パフしてから少しでもボタンを回してしまうと、溝と溝の間でスイッチが押しっぱなしになってしまうことがあります。
こうなってしまった場合は通電したままになってしまうため、焦らずにボタンを回してやる。もしくはスイッチを手早く外してしまうのが良いと思います。
使用例
使い方
?経験・知識が必要な上級者向け製品です!!
メカニカルMODは保護回路など一切ない、バッテリーの電気を通電させるためだけの筒です。初心者が知識なく扱うと大変危険です。
最初から使用を控えてください、とは言いませんが、ある程度の知識と経験が必要な製品です。
そして、ビルドの際にはオームメーターもしくはテクニカルMODが必ず必要です。
その為、暫くテクニカルMODのスターターでVAPEを楽しみ、理解してからはじめるのが良いと思います。
まず、注意書きを確認してから使用します。
突き出したポジティブピンを持つアトマイザーのみを使用する。
この製品を使用するには、電子機器および電子機器に関する実用的な知識が必要です。
通常のMODでは、アトマイザーのポジティブピンと、MODのコンタクトが触れ、間接的にバッテリーと接続されています。
しかし、ハイブリッド接続は、アトマイザーのポジティブピンが直接バッテリーに触れる接続方法です。
そのため、ポジティブピンがしっかり出ているアトマイザー以外を使うことはできません。
また、最近ではネガティブ側(マイナス側 スレッド部分)をインシュレーターでカバーして、ショートを防ぐ構造のアトマイザーも多くあるので、そのような構造のものを使用するのがより安心だと言えます。
使用手順です。
- オームメーター・テクニカルMODなどを使ってビルドする。短絡や抵抗値を確認。
- ビルド済みのアトマイザーをVindicatorにマウントする
- ボトムスイッチを外してバッテリーを収納する
まず、アトマイザーをビルドします。そのとき、オームメーターなどを使用して短絡がないこと、そして抵抗値を確認します。メカニカルMODには抵抗値測定機能はおろか、ショートの確認機能もありませんので必須です。
そのあと、バッテリーを入れる前に必ずアトマイザーをセットします。先にバッテリーを入れてしまうと、最悪の場合、バッテリーのポジティブ(プラス)側がチューブと触れてしまい、スイッチを押してネガティブ(マイナス)側と通電した瞬間にショートしてしまう危険がありますので必ず手順を守ります。
アトマイザーをセットした後で、ポジティブ(プラス)を上向きでバッテリーを収納します。バッテリーのポジティブと、アトマイザーのポジティブピンを接続する、と覚えれば収納方向を間違えることはないと思います。
準備が終わったら使うことができます。親指と人差し指の間でチューブを固定すると使いやすいと思います。握った時に滑らないように、挟み込むボトム部分にデザイン兼用の太くなっている部分が来るので非常に使いやすいです。
感想
価格とクオリティのバランスが非常に良いです!
廉価なマスプロダクツと比べると、作りの良さは雲泥の差。実用品としてだけでなく、所有欲を満たしてくれるクオリティーの高さと、コストパフォーマンスの良さを両立しています。
ただし、ハイクオリティーなアメリカンチューブほどの完成度ではありません。そういう意味ではよりハイクオリティーな製品を望むのであれば、倍近い値段のブランドが視野に入ってくるでしょう。
そういう意味では、仕上がりとコスパの良さを実現した製品として愛着を持ってガンガン使っていけるのが良い点だと思います!
個人的に気になるのはロック機構がない部分ですね。ロック部分の機構が複雑になるので、シンプルな設計を採用したのだと思いますが、持ち運びの都度バッテリーを抜かなくてはならないのが面倒です。
爆煙ユースのメカチューブだとロック非搭載モデルの方が一般的ですが、若干不便です。その部分も加味してセレクトするのが良いと思います。
まとめ
コストパフォーマンスとデザイン・作りの良さを両立したメカニカルチューブ!
ハイクオリティーながら、手間とコストのバランスが良い製品で、多少の粗はあるものの、実用品としては十分。それでいて愛着が持てる仕上がりの良さを感じる製品に仕上がっています。
今回は21700バッテリーモデルでしたが、汎用性の高い18650バッテリーモデルもラインナップされています。気になる方はチェックして見てはいかがでしょうか。
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