Eleaf(イーリーフ)のVAPEスターターキット、iStick Pico X「アイスティック ピコ エックス」のレビューです。
シェイプデザインの握りやすい形状、樹脂製の軽量ボディーを採用した18650シングルバッテリーの「iStick Pico X」です。PicoシリーズにまたシングルバッテリーMODが追加。初代との違いは?
このスターターキットの特徴
- 大人気iStick Picoシリーズの新たなデバイス!
- 18650シングルバッテリーの軽量コンパクトなiStick Pico XテクニカルMOD
- 爆煙に特化した低抵抗メッシュコイル採用のMELO4クリアロマイザー
大ヒットした、いやリリースされてから2年以上が経過しているのに、いまだにスタンダードとして売れ続けているスタンダード機のiStick Pico。
何故スタンダードなのか?初代が優れた製品なのは間違い無いのですが、これまでの間にそれを超える製品がリリースされていないからに他なりません。
完成度が高く、魅力的過ぎたんですよね。初代が。
それを超えるのは至難の技で、EleafだけでなくVAPEデバイス各社が挙って製品を投入していますが、それに変わる機種がいまだに出てきていません。
このiStick Pico X、初代に取って代わることができる後継機種となりえるのか?
詳細をレビューします!
商品提供:VapeSourcing
詳細
またまたiStick Picoシリーズに新たな機種が仲間入りしました。その名もiStick Pico X(以後PicoX)です。
何故Xなのか?それはそのボディーデザインにあります。
エルゴノミクス(人間工学)に基づいた形状。
手で握りやすいようにシェイプされたボディー、良く見ると『X』の形に見えることから、デザインが先なのか?ネーミングが先なのかは定かではありませんがこう名前がつけられました。
搭載されているのは22mmサイズのキットアトマイザー、それにしてはボディーがでかいですね。
握ってみると大きい。でも軽いんです。
初代Picoよりも大きくて軽い。この詳細については後の項目で最初に触れることにしましょう。
カラーバリエーションは全部で5試色展開。 Silver / Green / Red / Blue / Black
ちなみにキット付属のアトマイザーは、今までにもEleafの複数製品に付属しているMELO4 D22
です。MELO4の22mmバージョンですね。
Eleafは以前はスターターキット毎に新しいアトマイザーを開発(と言っても、元になるアトマイザーのバリエーションで、見た目だけ違うような製品)していましたが、最近は名前もルックスも、使うコイルも共通のものを付属させています。
ニーズがあれば別ですが、コイルが同じならば同じアトマイザーの方がユーザーにもわかりやすいですよね。
多くのユーザーは、スターター付属アトマイザーをずっと使うというわけでもないですし。
ちなみに、付属コイルは1種類で、同じコイルが二つ付属します。
- EC-M 0.15Ω 30-75W
超低抵抗、流行りのメッシュコイル搭載のの爆煙コイルです。
サイズが大きすぎる? 初代との比較
詳細を確認する前に、まず気になる初代iStickPicoとの比較から見てきましょう。
スペックを見るまでもなくデカいです。初代Picoよりも一回り以上大きなバッテリーを収納するPico21700に近いサイズ感。実際に高さを除けばPico21700よりも大きいことがわかります。
iStick Pico X | iStick Pico | iStick Pico 21700 |
H 73×W50×D31mm | H 70.5×W45×D23mm | H 77×W51×D26mm |
66.9g(実測) | 90.6g(実測) | 92.5g(実測) |
Picoという名前の元になっているのは、極小を意味する単位(10−12倍)
もはや何がPicoなのかわからないのはこのPicoXに始まったことではないのですが、それでも初代Pico最大のウリ出会ったコンパクトボディーからはかけ離れていますよね。
それでも、22mmサイズ制限(正確には23mmサイズもギリギリ搭載可能)のあったアトマイザー搭載部がアップデートされていれば、「昨今のアトマイザー事情に対するEleafの答え」となるべき製品にもなり得ますが、
サイズアップしたのになぜか22mm制限はそのままです。
なぜだ… せっかく大きくしたのに。利点だと思えるのは軽さのみではないでしょうか。
初代比74%を実現した軽量ボディーのみが初代より優れているポイントではないでしょうか。
特に厚みが23mm→31mmにボリュームアップしているのが大きく見えてしまうポイント。
これ、Pico21700よりもボリュームがあるんです。
ポケットに入れるとかさばります。良くなったと感じるのはパフボタンが大きく押しやすくなった点でしょうか。
初代と比較するとネガティブな部分しか見えてこないのですが、詳細を見ていけばより見えてくるものがあるはず?チェックしていきましょう。
スペック
サイズ | H 73×W50×D31mm |
重量 | 65g |
ワット数範囲 | 1.0 – 75W(20Wまでは0.1Wステップ、以降は1Wステップ) |
抵抗値 | 0.1Ω-3.0Ω (VW/Bypass mode) 0.05Ω-1.0Ω (TC-Ni/Ti/SS/M1/M2/M3 mode) |
モード | VW / Bypass /TC-Ni/Ti/SS/M1/M2/M3 mode |
スレッド | 510 |
充電ポート | microUSB |
バッテリー | 18650シングルバッテリー |
保護機能 | ・過充電保護 ・過放電保護 ・過電流保護 ・自動カットオフ(10s) ・ショートサーキット保護 ・充電時温度保護(-5度未満、50度以上) |
メーカー公式サイト | https://www.eleafworld.com/istick-pico-x/ |
パッケージ・内容品
パッケージの開封です。
デザインはEleafらしい白を基調にしたデザイン。前面にはEleafロゴ、iStick Pico Xの製品ロゴ、製品イラストが。背面には内容品情報などがプリントされています。
側面には偽造防止のための、ダブルステッカー式セキュリティーコード入りのステッカーが貼られています。
内容品一覧
- Eleaf iStick Pico X テクニカルMOD
- Eleaf MELO4 アトマイザー(EC-M 0.15Ω 30-75W Head 組み込み済)
- EC-M 0.15Ω 30-75W
- アトマイザー予備パーツ(Oリング一式)
- microUSBケーブル
- ユーザーマニュアル(日本語)、ワランティーカード、アテンションカード
それぞれの説明書に日本語での解説部分もあり、日本人にも配慮されています。
テクニカルMOD
PicoXのボディーは、大きいですが軽量です。
これは樹脂製のボディーを採用しているから。軽さを優先させるための仕様です。
表面はすべすべとした感触のラバーコーティングに近い質感。マットな仕上がりです。
握りやすくシェイプされたボディー形状。プリントは控えめに、前後に小さくロゴが入っています。
アトマイザー取り付け部
510スレッドを採用。スプリングコンタクト。コンタクトピンには金メッキ加工。
ボディーが樹脂製なので、取り付け部のサークル部分だけが金属製になっていて、アトマイザーからの熱対策と、耐久性を兼ね備えています。
このPicoX、残念なことに22mmまでのアトマイザーしか乗せることができません。
バッテリーキャップと510スレッドの間の間隔が22mmサイズ(正確にはギリギリ23mmサイズも搭載可能)にしか対応していないためです。
バッテリーキャップが邪魔をするため、24mmサイズアトマイザーは搭載不可。
サイズが大きくなったので、スペックを読まないまま24mmサイズアトマイザーを載せようとしましたが、ぶつかってしまい乗せることができませんでした。
操作系統
ボタンや液晶パネルの配置は初代から引き継いでいます。全く同じ配置です。
パフボタン、液晶パネル、microUSB端子が本体側面、サブボタンが底面に配置されています。
液晶画面はモノクロディスプレイ。パネルサイズが大きくなっていますが、表示部分のサイズは全く同じ。パネル部分がフラットになっているため、視認性は向上しているように感じます。
パフボタンは側面上部に配置。本体と同じくラバーコーティングのような質感。大きく押しやすい形状、クリック感がしっかりとしており操作性は問題ありません。
底面に隠すように配置されたサブボタンデザインも初代同様。デザインを邪魔しないボタン配列です。
バッテリー収納部
バッテリー収納部にアクセスするには、PicoX上部のバッテリーキャップから。
スクリュー式キャップを反時計回りに回してキャップを緩めます。
初代のキャップよりも背が高く、大きなキャップ。側面のデザインも、ドリルでえぐられたような模様が大きくなっている部分に違いを感じます。
本体内とキャップ内部にはバッテリー収納方向の記載があります。
また、バッテリー収納部はプラスチック素材で覆われていました。
収納した18650バッテリーの充電にも対応しています。
他のアトマイザーを乗せてみました
使い方
使い方はEleaf系テクニカルMOD共通です。
- 電源ON/OFF パフボタン5クリック
- ボタンのロック サブボタン同時長押し
- 液晶画面反転 電源OFF時にサブボタン同時長押し
- モード切り替え パフボタン3クリック
- 設定メニュー パフボタンとサブボタン(+)同時長押し
- ワット数を調整する:
VWモードでは、+/-ボタンを押すとワット数を調整できます。 +/-ボタンを押し続けるとワット数が急激に増減します。
TC(Ni、Ti、SS、TCR-M1 / M2 / M3)モードでは、まずファイヤーボタンを4回連続して押し、+/-ボタンを押してワット数を調整します - 温度を調節する:
TC(Ni、Ti、SS、TCR-M1 / M2 / M3)モードで+/-ボタンを押すだけで温度設定を増減できます。
最新ファームウエアによるメニュー搭載。メニュー内で多くの設定が可能です。
設定メニューでモードや各種設定変更が可能です。
- EXIT
- SUBPARAMETERS
Puff/vaping time/voltage 液晶画面に表示されるサブパラメーターの変更 - Stelth mode ステルスモードのOn/Off
- Preheat プレヒート機能 Power(ワッテージ)とDuratiom(時間) 温度管理モードではOFF
- Timeout Duration 自動カットオフの温度設定(5s,10s,15s,Off)
- Versionハードウエアとファムウエアのバージョン表示
- Batteryバッテリー電圧の表示
- Coil 抵抗値ロック
- TCR M1,M2,M3でのTCR値の設定(M1-3でのみ有効)
感想
軽量なボディーに価値を見出す人ももちろんいるでしょう。
そして、握りやすいボディーデザインに魅力を感じる人もまた然り。
そして、初代がなければ十分に魅力的なMODに感じたことでしょう。
筆者の感想としては、「何故今この機種を投入したのか?」と思わざるを得ませんでした。
恐らくですが、筆者も含めてユーザーのニーズとしては24mmサイズ搭載可能なPicoではないでしょうか。
22mmサイズが主流だった初代の発売当時と違い、現在は24mmサイズのアトマイザーが主流です。
それらに対応するだけでいい。
24mmサイズのアトマイザーを搭載するために、厚みを24mmサイズにし、キャップとのクリアランスを25mm間隔にしてくれるだけでいい。
それをPico24として売ればいいと思うんです。
なんて思ったんですが、そういえばPico25という製品があったのを失念していました。あれもプラ部分がなくて、初代と全く同じデザインだったらもっと良かったような気がします。
Pico最大の魅力って小さいことですよね。その上安くて高性能、デザインも良かったから初代はヒットしたと思うんです。
今回のPicoX、悪い製品ではないのですが、求めているものではなかったように感じてしまいました。
まとめ
初代との違いは軽さとデザイン、その他の基板的なスペックや搭載可能なアトマイザーサイズは共通なのでその部分に魅力を感じるユーザー向けの製品です。
軽さとデザインに魅力を感じた人は買いです!
そうじゃない人でまだお持ちではない人は今もなお売れ続けている初代Picoや一回り大きなサイズのバッテリーを搭載可能なiStickPico21700を検討しても良いのではないでしょうか。
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