CoilART「コイルアート」のVAPEアトマイザー、DPRO Mini RDA「ディープロミニ」のレビューです。
見た目が控えめなので「CoilARTも流行りに合わせて媚びてきたか?」と思ったのですが、CoilARTらしさ溢れる爆煙ドリッパーでした。見た目や構造から受ける印象より爆煙に特化しています。
このアトマイザーの特徴
- シングルコイル専用。22mmサイズの爆煙DL特化型ドリッパー
詳細をレビューしていきます。
商品提供:VapeSourcing
詳細
DPRO RDAは24mmサイズ、デュアル/シングルコイルに対応したサイドエアフロー ドリッピングアトマイザーで、一年ほど前(2017年夏頃)にリリースされた製品。
その「Mini版」として追加されたのが今回の製品『DPRO Mini RDA』です。
デュアルコイルとシングルコイル両方に対応したドリッパーだったフルサイズ版とは異なり、22mmのMiniはシングルコイル専用に。
共通点はデュアルサイドエアフロー部分のみで、同じ”DPRO”シリーズながらあまり共通点は見られません。
デザインも若干間延びしたようなデザインだったフルサイズ版に比べて、ドリップチップ取付部分に一段の段差を用いることで、締まったデザインになっているように感じます。
そして、CoilARTの製品はロゴによる主張が強めな製品が多いのですが、今回の製品ではCoilARTのロゴがどーんと入ってはいません。トップキャップ上部にDPRO miniと控えめに入っているのみのシンプルなルックです。
カラーバリエーション多いです!全8色展開。在庫抱えるの大変そう、といらぬ心配をしてしまいます。
BLACK / SS / GUN METAL / FOLDEN / RED / PURPLE / GREEN / BLUE
スペック
直径 | 22mm |
高さ | 18mm(DT、スレッド含まず) |
重量 | 27.5g(実測) |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 510DT |
コイル | RBA シングルコイル |
エアフロー | サイドエアフロー |
素材 | ステンレス |
BF対応 | ◎ BFピン付属 |
パッケージ・内容品
パッケージのデザインはCoilART定番のデザイン。ブランドカラーのブラックとイエローの色配置で、前面には製品イラストが分かりやすく大きくプリントされており、背面には内容物の情報などが書かれています。スクラッチ式のセキュリティーコード(製品偽造防止)も入っています。
内容品はスポンジに保護されて収納されています。
内容品一覧
- CoilART DPRO Mini RDA アトマイザー本体
- スペアパーツ一式(Oリング、ネジ)
- ノーマルピジティブピン(BFピンプリセット済み)
- エクストラ510ドリップチップ 2種類
- ツール(六角レンチ
- プリメイドコイル、コットン
- ユーザーマニュアル(英語)
- クオリティーチェックカード
そういえば以前は必ず入っていたCoilARTのステッカーが入っていませんでした。
マニュアルには日本語の記載はありませんが、内容は各部の名称とコイルのビルド例のみなので言葉がわからなくても見ればだいたい理解できるでしょう。
外観
シンプルなルックス。ロゴは見えるところには一切なし。CoilARTのアトマイザーにしてはかなり控えめなデザインです。
CoilARTの製品は派手なものが多いと感じますが、こういうスタンダードな製品も作れるんだな、と率直に感じました。ただ、3穴づつのエアフローデザインが何処かで見たことあるデザインなのはこの際気にせずにおきましょう。
爆煙機材が多いイメージですが、シングルコイル専用ということで使用用途的にも多少ミスト量控えめの機材、ですがそこはCoilART製品なのでもちろんMTLユースではなく、DLに向けたアトマイザーになっています。
分解
先ずはじめに製品を大まかに分解して見ました。
- ドリップチップ
- トップキャップ
- デッキ
RDAなのでパーツ総数は少なく、部位ごとに分けると3ピース。デッキはさらに細かく分解できますが、分解洗浄レベルの通常使用ではここまで分解すれば十分綺麗にクリーニングできるので、頻繁にリキッドの味を変えたいなどの運用に向いています。
それでは各部位の詳細を見ていきましょう。
ドリップチップ
最初に上部のドリップチップから見ていきます。
ドリップチップ取付部分は510DTサイズ
3つのドリップチップが付属しますが、付属品以外にも同じサイズ規格のドリップチップに交換して使うこともできます。2つは内径が太いもの。もう一つは内径が細くなっているものが付属します。
※記事アップロード時に810DTと誤った表記をしてしまいました。お詫びして修正いたします。
DPRO Mini RDAにプリセットしている背の低いルックス重視のドリップチップ。内径は6mmストレートです。全長9.5mm、露出部の高さ5mm、外径14mm、内径6mm
もう一つ内径が同じく6mmのドリップチップはプリセットされているものより若干背が高く、外形もほんの少しだけ太いタイプ。全長13mm、露出部の高さ8.5mm、外径14.5mm、内径6mm
くびれデザインのドリップチップは内径3mmと細くなっていて、MTLで使うならこれをセットします。
全長17mm、露出部の高さ12.5mm、外径14mm、内径3mm
トップキャップ
次にトップキャップです。
1ピース構造(分解不可)のトップキャップにはエアホールが空いていて、デッキのエアホールをこの穴でトリミングできるAFC(エアフローコントロールリング)兼用です。サイドエアフローRDAでは定番のデザイン。
デッキとキャップにはそれぞれ2箇所のエアホールが180度の位置に開いていて、キャップを回転させることで取り込む空気の量を調整します。片側だけ閉じてシングルエアホールにすることはできません。
キャップの裏側はドーム形状。定番のデザイン。付属ドリップチップを取り付けると、1mmほど飛び出すのが若干気になります。(ドリチの底部分3.5mmだとキャップ裏とツラになります)
デッキ
ポールレスの2スレッド。シングルコイル専用のデッキです。
コイルは2つのスレッドで固定します。
サイドにはコイルガイドが掘られていて、ここにジグをマウントしてコイルの位置をここに合わせてセットするガイドとして機能します。
デッキの縁にはツバがあり、リキッドができサイドに付着している状態でキャップを閉めた時に、押し出したリキッドがMODにつきにくいようになっています。同じくOリングも2重で設けられています。
キャップを並べてみて、コイルトップのスペースを確認してみると、あまり上部に余裕がない印象を受けますが、ツバの高さ分があるので割と余裕あります。ガイドよりも若干上げ気味にしたほうが良さそうに感じます。
エアホールは片側3穴、計6穴。コイル固定ネジはデッキサイドからアクセスします。
デッキ中央が盛り上がっているので、ジュースウェルは左右で分かれているタイプ。エアホールまでをウェルとして考えることができるのでそこそこの保持量はありますが、リキッドを多めに注ぐと使っている時に傾けるなどすると当然エアホールから漏れてしまうので注意します。
ポジティブピン
デッキの裏にはDPRO miniと、DESIGNED BY COILART(コイルアートによってデザインされた)のエングレービング入り。ポジティブピンは金メッキ加工されています。
ポジティブピン、結構出っ張っています。突起具合の実測は0.77mmでした。レビュー品の個体は十分ハイブリッド接続のメカニカルMODでも使えると判断しましたが、使う時には製品の状態をよく確認し、またちゃんとしまっているかなども確認して使うなど自分の目でしっかり確認することを推奨します。
スコンクピン(BFピン)も付属。スコンカーでも使用可能です。ノーマルピンはマイナスドライバー、スコンクピンは付属の六角レンチで回します。ピンはデッキのポジティブ側固定ネジ兼用なので、緩めて出っ張り具合を調整することはできません。しっかりしまっているのを確認してから使うようにします。
スコンクピンをセットすると、2mmほどデッキ底より高い位置から供給されるので、スコンカーMODで使った時にもジュースウェルにリキッドを保持できます。
ただし、勢いよくスコンクボトルを押すと、真上にリキッドがブチュっと飛んでしまうので、丁寧に供給してやることが必要です。
ビルド
各部の詳細を見終えたところでビルドです。
ノーポールデッキなので、コイルレッグの余分な部分を下から抜いて、マウント後に切断することができません。あらかじめコイルレッグの長さをセットしておく必要がありますが、ここ最近のRDAにはコイルレッグカット用にジグが付いてくる親切さに慣れてしまったという事もあり、フリーハンドでカットするのが面倒に感じました。これらのツールを別途購入すればより簡単にビルド可能ですので、ポールレスデッキが苦手な人はツールの力を借りるのも良いと思います。
カンタル24ゲージ、3.0mm軸、5巻
コイルのマウントですが、巻く方向を間違えました。しかし、強引にジグを通して回してやれば全く問題ありませんでした。コイルの高さはガイドよりもちょっとだけ高い位置にセット。
真横から見てコイルの真横にエアーが当たる位置に最初セットしましたが、これあまり美味しくないのでコイルボトムがギリギリ見える位置に上げ直しました。その方が断然美味しいですし、トップにスペースがないと思いきや、意外に余裕ありました。
最後にウィックを通して左右に落としてやれば完成です。
MODに載せてみました
見た目、良いですね。いい意味でCoilARTらしくありません。
G.R.1 RDAに近いようなシンプルなルックス。背が低いのも様々なテイストのMODにマッチさせやすいように感じます。
感想
デザインがシンプルで良いですよね。色んなMODに合わせやすい。
3つ穴エアホールが某有名ハイエンドアトマイザーっぽさを感じさせます。でも、トップキャップの段差デザインはちょっとそれっぽいですけど、そのまんまではないのでパクリ感はあまり感じません。ポールレスデッキですし。
オリジナリティーということを言い出したらキリがないので、、、
使い勝手は良いですね。エアホールが高めの位置にあるのでドリップチップからリキッドをだばーっとラフに注げますし、シビアにチャージ量気にしなくても漏れずらいです。
味はコイルジグガイド通りにコイル設置すると、めちゃくちゃうっすくて「ダメだなこれ。でもガイド以上にあげるとトップキャップに干渉するのでは?」と思ってハマりかけたのですが、気にせずにコイル位置あげたらもう全然うまかったです。
むしろコイルジグガイドが罠ですね。マジでガイドいらないです。
コイルの位置をあげると、リキッドの甘みをダイレクトに感じられます。ただ、コイル設置位置にあまり自由度がないのと、リキッドを選ぶ印象。甘みをあまり感じたく無い人には合わないかも。
記事のビルドで片側穴1つ半で十分。ドローはそこそこ軽めのDLで吸えているので、まだ余裕があるので、クラプトンで組んでも十分に楽しめる印象です。見た目よりも爆煙に特化しているな、という印象です。
いやーごめんなさい。写真撮りながら、コイル上の空間に余裕がないので、「背が高かったノーマルバージョンはよかったけど、Miniは妥協した作り」という筋書き作ってしまいましたが、使ってみたら印象変わりました。普通にうまいです。DL派で、22mmサイズが良いユーザーは気にいると思います。
ポールレスというのが若干運用がめんどくさそうに感じてしまいますが、面倒ならばコイルリールカットジグを購入すれば問題解消できると思います。
まとめ
見た目がシンプルで合わせやすい。22mmの汎用性。そして潔いDL特化型のアトマイザー。
ある一定層のVAPERにベストフィットすると思います。
日本国内では流通量が少ないのですが、これは秀作だと思います。気になった方は是非。
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