全開読んでいただいた方、ビルドに必要な物は揃えましたか?
揃ったらビルドしたくてたまらなくなっていると思います。
では、今回は実際にビルドしてみましょう。
今回、シングルコイルアトマイザーを使ってご説明していこうと思います。
シングルコイルはコイルが一つ!
当たり前ですね。シングルですから。コイルが一つですから楽々です!!
好みですが私はシングルが好きです。さて、巻いていきましょう!!
コイルの巻き数の目安に便利なサイト
コイルの抵抗値を計算してくれるサイトです。
上部のCOIL、LEADSの部分に必要項目を入力します。
追記
こちらのサイトのほうが、コイルの素材などの選択肢も多く、
慣れてきたら使いやすいです!!
Material | 素材。Kantal A1など 素材によって素材自体の抵抗値が異なります。 |
AWG | ワイヤーの太さ。上記で言うゲージ、線の太さ |
Diameter | 巻き径。何mmで巻くかを入力します。 |
Spacing | コイルをどのぐらい密着させるか。マイクロコイルは0を入力。 |
Type | 種類 シングルかデュアルか。 |
Free Length | コイルからアトマイザー固定部までの長さ。コイル状にしない部分にも電気抵抗があります。 |
Registance | 直訳すると巻線抵抗?よくわかっていません。YesとNoでそこまで抵抗値が変わらないためいじっておりません。 |
最後に、TARGET RESISTANCE(目標抵抗値)を入力します。
これらを入力すると、コイルを何巻すればよいのか表示され、初めてビルドする際や、いつもと違う抵抗値を目標とする場合の目安となります。
最初は0.6Ω(ohm)程度を目標にするのが良いと思います!
オームの法則について
電流(I 単位A アンペア)=電圧(V)÷抵抗(R 単位Ω オーム)
つまり、抵抗値が下がれば電流は大きくなり、抵抗値が上がれば電流は小さくなる。コイルは自分で巻き数や経で抵抗値を決めることができます。
低抵抗ということは、電気的な抵抗がほとんどなく、ショートしているのに近い状態になり、使用するバッテリーと巻いたコイルによっては大きな電流が流れすぎて危険な状態になることもあります。
初心者は必ずテクニカルMODを使用しましょう!!
ビルドしよう!!
1.RBAをクリーニングする
届いたアトマイザーですが、そのままビルド…ちょっと待ってください!!
物によってはきちんと処理されていますが、物によっては作成の際の削り粉や機械油が付いている場合があります!!
使う前にお掃除しちゃいましょう。
私は中性洗剤を入れた水を使い、超音波洗浄機でクリーニングしていますが、
無い方は普通に食器用洗剤で洗ってもいいでしょう。
アトマイザーには細かいパーツが多用されていますので、洗う際に紛失しないよう気をつけて下さい。
クリーニングの後はよく乾かして下さい。
私は無水エタノールに付けてから、エアブローしています。
普通のご家庭にコンプレッサーやエアガンはないですよね…
普通に乾かして問題無いですよ!!
2.コイルをビルドする
さて、コイルを巻いていきましょう。使うアトマイザーによって巻き方や巻方向きが異なりますので要注意です。
アトマイザーについているコイル固定ネジは時計方向にねじると止まります。
その為、このねじる方向に向かってコイルの足を沿わせなくては、コイルの足がスレッドから弾かれてしまいます。
逆にしてもよいのですが固定が大変になります。
今回説明に使用するNectar Micro Steelの場合、フォワード巻きになります。
フォワード巻はコイルの足が上から下、巻き始めから終わりにかけて逆方向に行くものです。
アトマイザーによってはリターン巻きで巻きます。その名の通り、巻き始めから終わりにかけてリターン、同じ方向に戻ってくる巻き方です。
最初にこのようなことを考えなくても、一度巻いてしまえば、逆だったな、とか合っていたな。
ということがわかりますので、考えずやってみる!!でも良いでしょう。
とにかく、コイルジグや、精密ドライバーを使用し、コイルを巻きましょう。
最初にワイヤーをニッパーを使用して10~20cm程度に切断します。巻き径や巻数により長さは異なるので、最初は長めに切断しましょう。
ニッパーが汚くてすみません… 元々クルマいじり様なので(汗)
次にコイルジグでコイルを巻いていきます。
今回はカンタル26ゲージ、巻き径2mm、フォワード巻きで6ラップ、0.6ohm程度を目標に巻いていきます。
上記のサイトの計算上では、0.56ohmが机上の計算となっています。
コイルジグを持っていない場合は精密ドライバーなどを使用して巻きましょう。
巻き終わったら、足が長すぎる場合、ニッパーで切断しておきます。
3.巻いたコイルをアトマイザーに固定する
出来上がったコイルをアトマイザーに固定します。固定には通常ネジが使用されています。
ネジ頭の種類はプラス、マイナス、六角など、様々ですので用意したアトマイザーに合わせたツールを使い、ネジを緩めます。
あてがったら少しネジをしめて、コイルを仮固定してみてください。
仮固定の際、コイルの中には写真のように同径の精密ドライバーなどを通しておくと
コイルの形が崩れずに済みます。
仮固定し、中に通すコットンなどの方向等を確認し、問題ないようでしたら
ネジを更に閉めてコイルを固定します。
この際、アトマイザーに使用しているネジは小さなものですからあまり締めすぎないで下さい。
ネジがナメてしまいます。程々の力で締めましょう。
4.コイルの足を切断する
コイルを固定したら余っているコイルの足をニッパーを使って切断しましょう。
できればネジからあまりワイヤーが出ないことが好ましいです。
電気は流れやすい方向に流れるため、電気的にはさほど問題無いですが、
見た目がかっこいいです(笑)
5.コイルを焼き、形を整える
コイルの固定が終わったらMODに乗せてコイルの抵抗値の測定と焼き入れを行います。
今回、計算上、0.56ohmでしたがジャストでした。
コイルの抵抗値は計算通りでしたでしょうか?多少違うのはよくあることです。
ここで注意しなければならないのは、ショートです。
ショートは、コイルの足やコイルが本体に接触してしまっている場合や、コイルがうまく固定できていない時に起こります。
また極端に抵抗が計算と異なる場合はビルドが間違っているかもしれません。
コイルの焼入れを、VAPE用語では「ドライバーン」と呼びます。
ドライバーンを行い、コイルが均等に赤く熱せられるよう、セラミックピンセットを用いて
コイルを挟んだり、弄ります。ある箇所だけが赤くなったり、赤くならない場所があると
問題があります。これをホットスポットの除去といいます。均一に赤くなるよう調整しましょう。
6.コットンウィックを通す
コイルが完成したら、コイルにリキッドを供給するためのコットンをコイルに通していきます。
多すぎても少なすぎてもいけません。また、RBAによって最適な量が異なります。
そこは何度もビルドして、わかっていく作業が必要です。
適切な大きさにハサミで切り分けたコットンの先を細くして、コイルの中を通していきます。
コイルにコットンが通ったら、適切な位置でコットンを切断します。
切断したら、ウィックホールが有る場合は、ウィックホールにコットンを通します。
7.完成
完成したら、コイルの周りにウィックにまんべんなくリキッドを供給し、動作確認します。
問題なければ、トップパーツなどを閉じ使用してみて問題なければ完成です!!
如何でしたか?ビルドできましたでしょうか?
しかし、慣れてくれば短時間で綺麗にビルドできるようになってくるでしょう。
諦めず、VAPEを楽しみましょう!!
また機会がありましたらデュアルコイルアトマイザーについてご紹介していこうと思います。
では!!
コメント
差し出がましい事を書き、失礼しますが、オームの法則の説明に誤植があります。
『抵抗値が下がれば電流は大きくなり、抵抗値が下がれば電流は大きくなります。』
と、説明されていますが、
『抵抗値が下がれば電流は大きくなり、抵抗値が上がれば電流は小さくなる。』ではないでしょうか?
ご指摘誠にありがとうございます。助かります。