Hellvape「ヘルベイプ」のVAPEアトマイザー、Anglo RDA 24mm「アングロ」のレビューです。
個性的なデザイン。特にエアフローリングが個性的で、2サイズのリングをスラントリングのように使用できるのも特徴的なDL用のミスト多め向け24mmサイズドリッパーです。
ポリッシュされたボディーが美しく、メカっぽさを感じるエクステリアデザイン。
それでは詳細を見ていきます。
商品提供:ベプログshop
Anglo RDAの詳細
24mmサイズのリブルタブル ドリッピング アトマイザー”Anglo RDA”
この製品はHellvapeが、DukunVapeとのコラボレーションによって生まれました。
こだわりのデザインと、デッキデザイン。シングルコイルにもデュアルコイルにも対応する使い勝手の良さが特徴で、ドローが軽く、ミスト量を多く発生するRDAとしての利便性にもこだわっている印象。
シンプルながら個性的なデザイン。ポリッシュされたボディーなどデザインにこだわったRDAで、カラーバリエーションも豊富。
http://www.hellvape.com/ より抜粋
シルバーカラーのみではなく、クリアキャップやPEIキャップのバリエーションも用意されていて、カスタム感のあるルックスをセレクトすることもできるので、好みに合わせることができます。
スペック
直径 | 24mm |
高さ | 25mm(DT・スレッド除く) |
重量 | 50g(実測) |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | ハーフインチ 810DT/510DTアダプター |
コイル | RBA シングルコイル/デュアルコイル |
エアフロー | デュアルサイドエアーフロー |
素材 | ステンレス316SS , PEI |
BF対応 | ◎ BFピン付属 |
色 | Silver |
HELLVAPE公式サイトより
ルックスに比べて、高さが低く感じるのは24mmサイズだからでしょう。実際手に取ってみるとボリューム感を感じるボディーサイズで、SSキャップバージョンの提供品はデッキも塊感があり、重量は50gと重め。
エアフローはサイドエアフロ。2か所設けられたエアフローがぶつかり合うデザインの「デュアルサイドエアフロー」は様々なアトマイザーに採用されている、2016年ぐらいから一般的になったエアフロー構造です。
デッキはシングルコイルでも、デュアルコイルでも巻ける2ポストデッキ。
通常ピンの他にスコンクピンも付属するのでボトムフィーダーにも対応しているのは最近リリースされるRDAとしては一般的な仕様だと言えます。
パッケージ・内容品
パッケージはペーパーボックスタイプ。
個性を主張する本体とは異なり、シンプルなイメージのパッケージデザイン。背面には製品偽造防止のスクラッチ式コードの入ったステッカーも貼られています。
内容品一覧
- Anglo RDA アトマイザー本体
- 810 PEIドリップチップ SSフレーム付き
- PEI 510ドリップチップアダプター
- 25 mm AFCリング
- 29 mm AFCリング
- スコンカーピン
- 予備パーツ
本体と付属品が収納されています。付属品も充実しています。
分解
まずAnglo RDAを大まかに分解して見ます。
写真のように左から ドリップチップ / トップキャップ /デッキ に分解可能。デッキはさらに細かいパーツに分解できます。
ドリップチップ
それでは上部のパーツから順番に見ていきます。まずはドリップチップから。
ドリップチップ取り付け部分は810DT(ハーフインチサイズ)で、取り付け部にOリングがはめ込まれたタイプ。付属品だけでなく、汎用品も使用可能です。
810ドリップチップ
付属のドリップチップはハーフインチサイズ。
PEI樹脂とステンレスの2ピースで構成されていますが分解はできません。強度にこだわり金属ベースを採用しながら、口当たりや唇に熱が伝わらないようにPEI樹脂を採用。そして見た目にも変化があるワンポイントに。逆テーパー構造で、口元で拡散する内部構造です。
全長10.5mm、露出部の高さ6mm、外径17mm、内径7→10mm(逆テーパー)。
510ドリップチップアダプター
さらに510DTを取り付けるためのアダプターも付属します。
PEI樹脂製のアダプターを使って、510ドリップチップを取り付け可能です。シングルコイルでビルドし、エアフローを絞る場合はこのアダプターで内径が細いドリップチップを使うことができます。
トップキャップ
次にトップキャップです。
サイドエアフロー構造ですが、エアフローホールはデッキ側に設けられている構造なので、トップキャップを回してエアフロー調整する必要がなく、単純にキャップとしてのデザインです。
付属のドリップチップは見た目だけでなく、構造にもこだわったものですが、トップキャップも構造にこだわっている印象で、ドーム型のチャンバー部がドリップチップになだらかに向かっているのが印象的です。
エアフローデザイン
デッキ部分にエアホールが設けられています。
位置的には「ボトムエアフロー」の位置ですが、デッキ的にはサイドエアフローなので、どっちと言えば良いのか迷いますが、筆者としてはコイルにエアーを当てる構造を持って「サイドエアフロー」とさせていただきます。サイドエアローでありながら、キャップにエアフロー調整機能を「兼用」させない構造で、デッキデザインの自由度などを考慮したものでしょう。
エアホールは対角線上に2か所。エアホールにはドロー調整のエアフローリングを装備しています。ちなみに全閉にもできますが、デッキとエアフローリングのクリアランスの関係か、タイトドローにはなりません。
エアフローホールは斜め上45度に向かって空いています。
このエアフローリングが着脱可能。そしてこれが特徴!2種類のサイズ、異なるデザインのエアフローリングをまるでスラントリングのように使用できます。
エアフローリング部分は樽型で、実際には直径が25mmあるので、MODによっては干渉してしまうので注意が必要です。
リプレイルメント用の29mmサイズのエアフローリングには、通常サイズと同じエアホールが空いていて、ビューティーリング(スラントリング)のような機能を果たします。MODに合わせてどちらか好きな方をチョイスできます。
デッキ
それではデッキです。
デッキは2ポールデッキ。
コイルはクランプで固定し、そのクランプはマイナスネジで締め付けるデザイン。
ネジを緩めると、スレッド部分に仕込まれたスプリングによってクランプが勝手に持ち上がるので、ビルドの際にコイルを固定するときに自分で持ち上げる必要がないので、ビルドのしやす際に考慮しています。
デッキボトムから取り込んだ空気は、デッキサイドから供給される構造で、斜め上に向かって吹き抜けています。コイルボトムにエアーを供給できるデザイン。
ジュースウェル底まで余裕があるので、ウェルにもリキッドをそれなりに蓄えておける構造です。
デュアルサイドエアフローは一般的なエアフローデザインですが、エアフローホールの形状や供給方法、デッキの大きさやポール間の距離、またキャップ裏の構造や高さなど細かい違いによって味に特徴が生まれるので面白いですね。
ポジティブピンとBFピン
ポジティブピンも見ておきます。
デッキの裏側にはブランド名や製品名、コラボレーションについての記載に、シリアルナンバーが入っています。
金メッキが施されたポジティブピンの突起具合は1mmほど。筆者が提供してもらった個体はメカニカルMODでのハイブリッド接続も許容する程度は突起していました。
このポジティブピンを外しても、デッキのポジティブ側ポールは取れませんでした。圧入されているのかもしれませんが、保護基板を搭載しないメカニカルMODでの使用時にピンを緩めて使用し、使用中にデッキがずれてショートする方が危険なので緩めて使うのが危険だと思います。
ノーマルピンだけではなくスコンクピンも付属します。
デッキのジュースウェルの底から若干上がった場所から供給されるので、ボトムフィーダーで使用する場合も、ジュースウェルにリキッドを貯めておくことができます。
MODに載せる
Eleaf / iStick Pico 21700 (21700/18650シングル)
Eleaf / iStick Pico S (21700シングル)
Joyetech / ESPION Infinite (21700デュアル)
ビルド
それではビルドしていきます。
本製品には、ツールやコイル、コットンは付属しないので、必要なものを揃える必要があります。ビルドツールに関しては記事を執筆していますのでそちらをご覧ください。
Anglo RDAの他には
- テクニカルMOD
- ワイヤー
- コットン
- ツール(マイナスドライバー、ニッパー、コイルジグ)
これぐらいは最低限用意する必要があります。
今回はかなり珍しくパラレルで巻いてみました。ワイヤー2本をコイルにしていく方法です。クラプトンコイルに頼ってもいいのですが、ミストが”うるさく”あまり筆者好みではないのと、単線ではスペース的に役不足だと判断してこのビルドをセレクト。
CoilMonsta Kanthal 24G , 3.0mm , 6raps , parallel
メカニカルで使用する場合は特に抵抗値にも最新の注意を払います。今回のビルドの実抵抗値は0.35Ωで、シングル18650メカニカルでもVTC5A使用で十分耐えられるようにビルドしています。
最後にウィッキングしてリキッドをたらせば使うことができます。リキッドのチャージはこうしてキャップを開けても良いですし、付属のワイドボアドリップチップから垂らしても良いかと思います。
まとめ
使い勝手・見た目を兼ね備えたDLユースのマスプロRDA!!
まず見た目が良いですよね。デザインも個性的でカラーバリエーション(素材)も豊富。それだけで買う動機になり得るルックスで、ポリッシュされたボディーもいい感じです。
そして、ビルドもしやすく、運用も良い。似た構造のRDAに対して、この機種ならではの個性はあまり感じませんが味もミストが細かい感じで良いのではないでしょうか!
サイドエアフローなのに、ボトム位置のエアフローリングでドロー調整ができる点も個性的で、このリングが変えられるのも良いと思います。
テクニカルでも、メカニカルでも使える使い勝手も嬉しいですね!
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