Cthulhu(クトゥルフ)のVAPEアトマイザー、Hastur RDA v2s「ハスター」のレビューです。
長期間(少なくとも1年以上)販売されている息の長いロングセラーアイテムです。背の低いドリッピングアトマイザー。人気の秘密はどこにあるのでしょうか?
早速レビューしていきます。
商品提供:ベプログshop
VAPEアトマイザー Cthulhu/Hastur RDA v2s のパッケージと内容品
パッケージはCthulhu定番のプラスチック製で、中身を取り出せばプラスチックケースとして再利用することもできます。
内容品一覧
- Hastur RDA v2s アトマイザー本体
- 予備パーツ(Oリング、イモネジ)
- ビルド用六角レンチ
- BFピン
- 510ドリップチップアダプター
本体とショートパーツやツールなど必要最低限の付属品内容です。コイルやコットンは付属しないため、別途用意するる必要があります。
VAPEアトマイザー Cthulhu/Hastur RDA v2s の詳細
made in CHINAのVAPEブランド、Cthulhu クトゥルフが1年半以上の長きに渡り、ラインナップし続け、定番として未だに愛されているのがこのHastur RDA v2sです。
名前の通り、本機はHastur(ハスター)のバージョン2になり、そのバージョン2のさらにマイナアップデートバージョンがv2sになります。v2との違いはドリップチップのみで、v2ではスピットバックを低減するように、ガードが設けられた構造であったものが、v2sではストレート構造になり、上部からリキッドをドリップできるようになりました。
Cthulhu Hastur RDA v2sのスペック
直径 | 22mm |
高さ | 20mm |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 専用/510DT |
コイル | RBA デュアルコイル |
エアフロー | サイドエアフロー エアフロ調整可能 |
素材 | Stainless Steel PEEKインシュレーター PEIドリップチップ |
BF対応 | ○ BFピン付属 |
色 | Silver , Black |
Cthulhu公式サイトより
汎用性が高くコンパクトな22mmサイズのアトマイザーで、高さも抑えられており、シンプルなルックスも長く愛されている理由かもしれません。外見の仕上がりは上々ながら、エアホール周りなどエッジが面取りされていない箇所があり、素手で分解清掃する際には手の皮を切るなどしないように注意が必要だと感じました。
Cthulhu Hastur RDA v2sを分解してみました
簡単に分解すると、写真左から、ドリプチップ / キャップ / スリーブ / デッキ になります。デッキはさらに細かいパーツに分解可能です。
Cthulhu Hastur RDA v2sのドリップチップ
ドリップチップは専用サイズ。ハーフインチとも異なる規格で、さらに大きなサイズが用いられ、内径も内径11.5mmと広くなっています。
露出部の全高7.5mm、外径16.5mm、内径11.5mm。
さらに510ドリップチップアダプターも付属するため、510規格の汎用品を取り付けることもできます。
510DTアダプターを取り付けた時の全長は約23.1mm(510スレッド含まず)
専用ドリップチップを取り付けた時の全長は約27.2mm(510スレッド含まず)
Cthulhu Hastur RDA v2sのスリーブとトップキャップ
トップキャップはスリーブとキャップの2段構造になっていて、キャップ上部から取り込んだ空気は、キャップとスリーブの間を通り、デッキ下部に供給されます。これはデッキのジュースウェルに多くのリキッドを蓄えられる上に、漏れを極力防ぐための構造だと思えます。
エアホール位置は高いのに、デッキには下から供給される構造です。
ドローもキャップを回して、エアホールの空き具合を調整することにより可能で、全閉から全開まで無段階で調整可能です。
しかし、キャップのエアホールは回すことで絞れますが、スリーブのエアホールの大きさが変わらない構造です。コイルにピンポイントにエアーが当たるのではなく、広い範囲に当たると予想され、空気の流れも緩やかになりそうなイメージ。これにより味にも影響が出てくるものと筆者は考えます。
キャップ裏は直接内径の太いドリップチップに導かれるデザインです。
Cthulhu Hastur RDA v2sのデッキはベロシティタイプ
デッキは2ポール4スレッドの通称ベロシティータイプデッキです。デュアルコイル前提のデッキながら、コイルレッグの位置を揃える必要がないので、ビルドが楽にできるのが特徴です。
ジュースウェルはそこそこ深めで、それなりにリキッドを保持的そうです。
Cthulhu Hastur RDA v2sのポジティブピンとBFピン
ポジティブピンはポール固定兼用スクリューで、長さの調整はできません。マイナスドライバーで着脱可能になります。
少々不安なのがこの構造で、ポジティブ側のポールは、510スレッド回りとポール下のPeek製インシュレーターで絶縁されていますが、ポジティブピンが緩んでいった時にポールが回転してしまう構造なので短絡が心配です。ビルドやMOD着脱の都度、ポジティブピンの状態を確認する必要があるでしょう。
VAPEアトマイザー Cthulhu/Hastur RDA v2s のビルド
ビルドです。仕様から見て、基本的にDL向けのアトマイザー、無論デュアルで組んでいきます。
ポールのイモネジは六角レンチを用いて緩めていきます。付属品ですが、精度が悪いため、エジが舐めてしまう感触があるため、別途ホームセンター等で六角レンチを購入して用意するのが良いでしょう。
別途用意したもので回すとこの感触はないため、ネジの精度ではなく、ツールの精度が悪いようです。
今回カンタル24ゲージ、3.5mm、5ラップ巻いています。
コイル位置はできるだけ中央寄せの上げ気味ながら、コイル冷却に影響がない程度にしています。筆者の好み的にダイレクトな味を楽しみたいためです。
ウィックにはFiberFreaksを使用。さらにダイレクトに味を楽しみたいが故のセレクトです。
エアホール幅が広いため、1度目のビルドで味がぼやけて感じたために、以降のビルドでは一部除き、周囲をウィックで埋めてホールを狭めています。構造的に味が出ないかと思いきや、ビルドでカバーできる自由度が魅力だと感じました。
VAPEアトマイザー Cthulhu/Hastur RDA v2s をMODに載せてみました
Smoant/Charon 218W Box Mod(18650デュアル)
Eleaf/iStick Pico 25(18650シングル)
aspire/Archon 150W(18650デュアル)
24mmサイズのRDAが増えてきた今にあって、このサイズ感は大変コンパクトに感じます。小さい分には大きめのMODへのマッチングも良好で、シンプルなルックスからデザイン的にもマッチします。
VAPEアトマイザー Cthulhu/Hastur RDA v2s のまとめ
最新の機種ではありませんがロングセラーには訳がある!
ビルドの自由度。その自由度により不慣れなVAPE初心者には難しく感じるかもしれませんが、それなりにビルドを楽しんでいる人にとってはビルドを楽しめる機種だと感じます。
昨今はコイルはこの位置!という親切な機種も多く感じ、結果と簡単さを求めれば悪くないのですが、ビルドで全く味が出なかったり、逆にすごく好みに近づけられるのも楽しいですよね!
そして、最大の魅力はシンプルなデザインにコンパクトな躯体、そしてコストパフォーマンスの良さなのかもしれません。
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