Eleaf(イーリーフ)のVAPEスターターキット、iCare2「アイケアツー」のレビューです。
簡易型コンパクトデバイスの先駆けとしてリリースされた”iCareシリーズ”
リリース当時はiCareとiCare miniのみの展開でしたが、その利便性とコスパなどから人気になり、その後様々なバリエーションがリリースされました。
本ブログでもiCare110,iCare140,iCare SOLOと全部で5種類をレビュー済み。
今回はそれらのiCareシリーズの最新機種!
“2”という名前にすることで、更に進化した事を冠にした製品。
果たしてその性能は!?早速レビューしていきます。
商品提供:VapeSourcing
Eleaf iCare2 のパッケージと内容品
Eleafのパッケージデザイン、昨年のデザインのほうが個人的には好きです。淡い色合いではっきりしないデザイン。
背面には内容物の説明が英語で記載されています。
パッケージの側面には製品偽造防止のためのスクラッチコード入りステッカーの添付があります。
内容品一覧
- iCare2スターターキット本体
- IC head 1.3ohmコイル *2
- microUSBケーブル
- クイックスタートマニュアル
- プラバン*2
クイックスタートマニュアルは一枚の大きなものが折りたたまれており、基本英語の記載なのかと思いきや、きちんと日本語でも記載があり、日本のユーザーにも配慮したマニュアルになっています。
最後まで謎だったのがこのプラスチック片2枚。マニュアルにも書かれておらず、使う場所が見当たりません。分かる方是非お教えくださいませ。
Eleaf iCare2 のパッケージと内容品の詳細
中国深センのVAPEメーカー、EleafのiCare2は記事冒頭でも記載の通り、”iCareシリーズ”の最新機種としてリリースされました。
今までのiCareシリーズはオールインワンタイプ(バッテリーとアトマイザーが一体化したワンピースタイプ)でしたが、本作はバッテリー本体とカートリッジ型のアトマイザーが別体になったセパレートタイプになっています。
iCare2のスペック
大きさ | H86×31×D13mm |
重量 | 33.5g |
リキッド容量 | 2ml |
バッテリー容量 | 650mAh |
出力ワット | 15W max |
抵抗値範囲 | 0.6-3.0ohm |
コイル | IC head 1.3ohm IC head 1.1ohm(別売) |
ここで気になる記載。Eleaf公式サイトを見てみると、
New IC 1.3ohm HeadThe iCare 2 utilizes a new IC 1.3ohm Head for a great MTL vaping with enhanced flavor.https://www.eleafworld.com/icare-2/より抜粋
直訳:iCare 2は、新しいIC 1.3ohmヘッドを使用して、味の強化された素晴らしいMTLを提供します。
筐体だけではなく、クリアロマイザーやペンタイプスターター、簡易デバイスの味の本体とも言えるコイルもアップデートされています。
外見はiCareを踏襲していますが、全面に物理ボタンを備えており、スイッチはマニュアルスイッチ(パフボタンをおすことで上記を発生する)タイプになっています。
重量は実測で44.6gと、メーカースペック33.5gと整合しません。これはアトマイザー部分を取り外したバッテリー部分だけの重量であると思われます。
持ち運びに便利な携帯性に優れたミニマムデザイン。
今までのiCareシリーズ製品との比較
シリーズ製品の為、スペックの比較をしておきましょう。
iCareと並べてみるとサイズは若干大きくなっているものの充分コンパクトなサイジングで、ポケットに入るサイズ感で携帯性は抜群です。
iCare | iCare Mini | iCare Solo | iCare 110 | 本機iCare2 | |
大きさ | H75 ×W30 ×D14mm |
H75 ×W24.5 ×D12mm |
H104.5 ×W18 ×D11mm |
H122 ×W14 ×D14mm |
H86× 31× D13mm |
リキッド容量 | 1.8ml | 1.3ml | 1.1ml | 2ml | 2ml |
バッテリー容量 | 650mAh | 320mAh | 320mAh | 650mAh | 650mAh |
出力ワット | 15W max | 15W max | 15W max | 10W max | 15W max |
コイル | 1.1Ω | 1.1Ω | 1.1Ω | 1.1Ω | 1.3Ω |
スイッチ | オート | オート | ボタン | ボタン | ボタン |
ドロー調整 | 可能 | 可能 | 不可 | 不可 | 不可 |
ドリップチップ | 専用品 | 専用品 | 専用品 | 510交換可能 | 専用品 |
スペック的に、バッテリーはiCare相当、リキッド容量は一番大容量、そして、出力ワット数は15Wです。
つまり、スペック的にはリキッド容量が多いiCare スイッチはマニュアル コイルは新開発ということになります。
Eleaf/iCare2の吸い口部分
筐体のデザインはiCareを踏襲しており、マウスピースも同様ですが、先端が細く絞られ、咥え心地は向上している印象です。
気になるのは毎スピースの付け根部分。iCareでは2つの穴(蒸気を吸う部分と負圧を感知する部分)が設けられており、オートスイッチ機構に合わせたデザインになっていましたが、iCare2では小さな穴一つになっています。
Eleaf/iCare2の本体デザイン
前出の通り、本体デザインはiCareを踏襲。塗装ですがマットな質感は同様ですが、触り心地がラバーっぽい印象を受けるため、使っていくと剥げてしまうかもしれません。ちなみに初代iCareの塗装は、ブラックに感しては弱く、使っているとすぐに剥げてきてしまいましたがそれも味になる印象でした。そして、黒以外の赤などのアルマイトのような光沢のある塗装は逆に強く、あまり剥げない強い塗装面を誇っていました。
microUSB端子は本体側面に移動になっています。ここから本体バッテリーの充電を行います。
本体正面には物理ボタン(パフボタン)。半透明の樹脂製で、中にはインジケーターLEDが仕込まれています。そしてその上にはアトマイザーのタンク部分が露出しており、リキッド残量がひと目で分かる仕様になっています。
本体底面にはベントホールが設けられています。
本体下部にはiCare2そしてEleafロゴ文字のプリントが入ります。
Eleaf/iCare2のアトマイザー部分を分解します
分解するにはまずマウスピースを外します。マウスピースはパッキンを介してはまっているだけなので、指でつまみ上げることで取り外しすることが出来ます。
裏面には3つの突起があり、両サイドの黒いプラスチックの突起は、カートリッジ式アトマイザーのリキッドチャージホールを塞ぐキャップを兼用。そして、中央の突起は金属製のチューブになっており、マウスピースにミストを導いています。チムニーパーツですね。
そして本体からカートリッジアトマイザーも外すことが出来ます。カートリッジは半透明の樹脂製で、中にコイルが入るようデザインされています。
本体バッテリーのカートリッジ接続部を見てみると、端子が設けられていて、コイルに電力を供給できるようになっています。端子を触ってみるとバネ式になっていて、カートリッジにフィットするようになっています。
Eleaf/iCare2の専用コイル IC head 1.3ohm
付属コイルは今までのiCareシリーズに用いられているIC headのサイジングながら、抵抗値が異なるコイルを採用しており、メーカーの説明では更に味を改善したコイルになっているとのこと。プリメイドコイルの筐体サイズは同様です。
今までのIC headは1.1ohmであったため、より高抵抗になり、電力消費とリキッド消費を抑える仕様になった印象です。
コイルの細部はバーチカルでコイルが巻かれており、シングルの単線がスペースドで用いられています。
Eleaf/iCare2の専用コイル を取り付けます。
それではコイルをカートリッジアトマイザーに取り付けていきます。クスリのようにパッケージングされたコイルを取り出しておきます。
カートリッジを分解してコイルを中に取り付けます。側部に矢印マークが有るところの爪を外します。説明書に記載がある通り指の爪などを使います。
外すとカートリッジは2ピースになっていることがわかります。コイルは上部のパーツに取り付けていきます。
上部にコイルを取り付けたら、元通りに戻していきます。
コイルを取り付け、元通りに戻したら準備完了。
カートリッジもMOD本体に元通り取り付けていきます。
VAPEスターターキット Eleaf/iCare2 の使い方 使用方法
本体を使用するにはまず、上記記載の通りカートリッジにコイルを取り付けておきます。コイルを取り付けたら、カートリッジを元に戻し、リキッドチャージホールからリキッドを注いできます。
今までのiCareシリーズのように後からコイルを挿入するタイプではないため、リキッドチャージの上限記載はないため、入るだけ入れていきますが、あまり入れすぎると構造でも触れた通り、リキッドチャージホールをマウスピースでふさぐため、その部分までリキッドを注ぐと少量漏れてしまうので注意が必要です。
リキッドチャージホールはそれなりに大きいため、スポイトボトルやMK VAPE Originalのような先端が太いタイプでも問題なくリキッドチャージ出来ます。
チャージが終わると上記写真のようにリキッド残量の目視が容易で、ひと目で分かる利便性を感じます。
コイルを初めて使う際には暫く放置するのをお忘れなく。
使用前にはバッテリーを充電しておきます。電源接続したmicroUSBケーブルを本体端子に接続してバッテリーを充電します。充電中は赤色LEDが点灯し、充電中であることがひと目でわかります。充電終了後は消灯。
そして、このLEDはバッテリー残量のインジケーターにもなっており、パフ時には以下の色でLEDが点灯することでバッテリー残量を表しています。
バッテリー残量 | 100-60% | 59-30% | 29-10% | >9% |
LEDの色 | 緑 | オレンジ | 青 | 赤 |
使い方は簡単です。
- 電源on/off メインボタン5クリック
- マニュアルパフ 電源ON時にパフボタンを押す
VAPEスターターキット Eleaf/iCare2 のまとめ
iCareシリーズの進化版!!!
iCareSOLOなどで感じていた「iCareのマニュアルスイッチ版があれば..」というニーズに向けた製品であり、なおかつオールインワンではなく、アトマイザー別体にしたことでより利便性がアップしています。
カートリッジ式なので、複数の味のリキッドを楽しむことも出来ますが、それならばカートリッジを複数持つよりも、価格も安いため本体ごと複数所有するのが良いと思います。
本体価格が廉価なのも魅力で、iCareシリーズ通しての特徴ですがコイルなどの消耗品のコスパにも優れています。
味はメーカーの謳い文句通り、新開発コイルで若干改善した印象ですが、やはり純粋に味を楽しむというよりも、ニコチンフィーダーや、メンソールなどのキック感を楽しむ用途に向いていると思います。
筆者は今回強烈に強いキック感と、タバコ感が魅力のDEEP IMPACT/MK VAPEを用いましたが、逆にいい塩梅に味とキック感をたのしむことができたため、どのデバイスでもそうですが、リキッドを合わせる運用を考える楽しみがあります。
iCare2の良い点
- 小さい筐体でポケットに入る携帯性はiCareと変わらず
- マウスピースが咥えやすいよう最適化されている
- 物理スイッチがついている
- 新設計コイルで味が向上、電力およびリキッド消費が減少
- マニュアルスイッチで吹き戻しの誤動作に対応
- カートリッジ式アトマイザーで、洗浄の利便性や、破損時に対応ができるように
あと一歩!
- オートスイッチの利便性が無くなる
- この構造ならば510DT仕様でも良いのでは?
- 長期放置でボトムからにじみが発生する
コメント
使用開始から1か月で充電不可能になり廃棄しました。
信用性に大きく欠けるようですので二度と買う事は無いでしょう。
自分がレビューした個体は今でも現役ですが、工業製品である以上不具合が発生する場合もありますから、すでに廃棄されたとのことですが、その期間でしたら販売店にご相談されることをオススメいたします。