CARRYSのベイプアトマイザー、T4-R Baby Resin Tank のレビューです。
見ての通り、特徴はレジンを使用したカラフルで個性的なルックス。
レジンを使用したMODは今までにレビューしたこともありました。過去記事は以下の通りです。
⇒ MAGE MECH TRICKER KIT(CoilART コイルアート) レビュー
アトマイザーは初です。それでは早速レビューしていきます。
商品提供:HEAVEN GIFTS
T4-R Baby Resin Tank のパッケージと内容品
清潔感のあるシンプルなパッケージデザイン。大きさは若干大き目です。
サイドには偽造防止のステッカーの添付があります。
内容品一覧
- T4-R Tank Babyクリアロマイザー本体
- T4-R U1 0.6ohm coil (15-50W, 組込済み)
- T4-R U2 1.5ohm coil (10-25W)
- 予備パイレックスガラスタンク
- 予備Oリング一式
- ユーザーマニュアル
説明書は非常にシンプルで英語で記載されています。
VAPEアトマイザー T4-R Baby Resin Tank の詳細
CARRYSがリリースするベイプアトマイザー、T4-R Baby Resin Tankはその名の通り、レジンを使用した見た目に拘ったクリアロマイザーです。
専用コイルをカートリッジのように交換する” クリアロマイザー”タイプのアトマイザーで、用意されているコイルの種類は2種類です。これは詳細、コイルの項目で後述します。
T4-R Baby Resin Tankのスペック
直径 | 25mm |
高さ | 43.5mm |
リキッド容量 | 2ml |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 専用一体型ワイドボア |
コイル | プリメイド交換式 |
エアフロー | ボトムエアーフロー |
リキッドチャージ | トップ |
素材 | 304ステンレス パイレックスガラス レジン |
カラーはグリーン系統で、レジンという素材の特質上、2つとして同じ柄は存在しないため、オンリーワンの一品とも言うことが出来ます。
全長は専用ドリップチップも含め、約40mm。(510スレッド含まず)
T4-R Baby Resin Tankを分解してみました
本体を分解してみると、画像左からデッキ/コイル/ガラスタンク/トップパーツ/ドリップチップの5ピース構造です。それぞれ詳細を見ていきます。
T4-R Baby Resin Tankのドリップチップ
ドリップチップはトップキャプと一体化した専用品で、取り外すとリキッドチャージホールが露出するスクリュ式になっています。
高さ12.5mm、内径7.8→10.7mmに逆テーパー。
T4-R Baby Resin Tankのタンクとリキッドチャージ
リキッドチャージはトップフィル方式で、トップキャップ一体化のドリップチップを外すことでリキッドホールが露出します。
タンクを外してみると一部がコイルで保持されるタイプなので、リキッド残量がある状態でのコイル交換はできません。
T4-R Baby Resin Tankのエアフロー構造
エアフローはデッキ下から取り込むボトムエアフローで、エアフローリングで無段階調整可能です。
T4-R Baby Resin Tankのデッキ
クリアロマイザーのため、デッキはコイル本体に空気と電力を伝えるためのものになっています。
ポジティブピンには金メッキが施されており、固定式で分解不可。
T4-R Baby Resin Tankのプリメイドコイル
用意されているコイルは2種類。
- T4-R U1 0.6ohm coil (15-50W, 組込済み)
- T4-R U2 1.5ohm coil (10-25W)
見た目は爆煙タイプで、Eleafなどで見る、マルチコアのコイルのように見えますが、見た目よりも高抵抗のコイルになっています。
上から見てみると、コイル筐体に対して、内部コイルの巻き計が非常に薄く思えます。その為コットン量が非常に多く、最適化されているようには思えません。汎用規格の使い回しのように思えます。
コイルボトムはこのような形で、コットンのつまり具合から言っても伝い漏れしそうな印象がありますがどうでしょうか。
コイルの大きさ的に気になったので、Eleafのアトマイザー、ELLO , ELLO mini ,IJUST NEXGEN KITなどに用いられているHW headを取り付けてみると、ドンピシャで使用可能でした。つまり、HW互換機?汎用の筐体を使っているのか?
WISMEC GNOMEの筐体も大分近かったため、各社ある程度共通規格を使っているのかもしれません。そうだとしたら、共通企画として打ち出して貰えばユーザ側にも分かりやすいと思います。
T4-R Baby Resin Tankの使い方
使う際はMODに取り付け、上部のリキッドホールからリキッドをチャージするだけ。ただし、チャージ後にはコイル内のコットンにリキッドが浸透するまで20分以上放置したほうが良いでしょう。このコイル、コットン量が多いため、長い時間放置したほうが安心できます。
VAPEアトマイザー T4-R Baby Resin Tank をMODに搭載して使ってみました
Vaporesso/NEBULA MOD(26650シングル)
WISMEC/Reuleaux RX GEN3(18650トリプル)
暫く使用してみた感想です。
◎見た目とクオリティ
個性的なルックス。レジンを使用した今までになかったアトマイザーです。
しかし、傍で見るとか高精度はお世辞にも良いと言えません。
レジンを使用した製品は加工が難しいのか、エッジの処理などにアラが見えます。
レジンパーツ感の段差はデザインで故意にやっているのか、加工精度なのかは定かではありませんが、ハイクオリティには見えず、民芸品感を感じてしまいます。
◎価格
定価$36程度。提供先ショップではディスカウント価格で購入可能です。
◎機能面、運用性
コイル交換式のクリアロマイザー、利便性は上々です。エアフローは無段階調整可能。
トップフィルでリキッドチャージは楽。ドリップチップが交換不可なのは残念。
◎ミストの質感、味
・0.6ohmコイル
実測0.61ohm。ワッテージ23.0W 3.74Vで運用。エアホールは1/4開き、DL向けのかなり軽いドロー。ミスト量はほどほどで、味は若干ウェットながら、タンク系特有の細かく淡白方向の味乗り。特筆して良い点もなく、悪い点もない。普通レベルのクリアロの味。
・1.5ohmコイル
0.6ohmコイルよりコイル巻き系が狭いのと、抵抗値からMTL向きかと思いきや、エアフロー全開でもタイトフローにはならず。全閉で軽めのMTL運用。実測抵抗値は1.55ohm。12W 4.31Vで運用。味海苔はそれなりで、どちらかと言えばこちらのコイルの方が自分には美味しく感じますが、ドリップチップの内径を絞りたい。
◎問題点
コイルの個体差なのか、設計・製造の問題なのか、リキッドがダダ漏れします。(どちらのコイルも同様に漏れました。)
条件は今時期なので、リキッドが緩いせいもあるかもしれませんが、温度変化が極力起こりにくい条件で、両方のコイルで試しましたが、半日放置でタンク内のリキッドが全て漏れています。ジュースチャンネルの大きさなのか、コットンの詰め具合なのか、はたまたコイル抵抗値に対するコイル筐体の大きさなのか。おそらくコイル設計上の問題だと思われます。
ボトムエアフローのクリアロマイザーは漏れが構造上発生するとはいえ、ジワ漏れではなく、全て漏れてしまうのは大問題です。
VAPEアトマイザー T4-R Baby Resin Tank のまとめ
レジンを使用した個性的なルックス。見た目にこだわったアトマイザーです。
しかし、リキッドがダダ漏れする問題点もあり、味やミストの質感は”普通”と、見た目だけ感は否めません。
見た目にこだわる人で、デメリットを承知で使う分には良いでしょうが、魅力溢れる製品ではありませんでした。
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