Joyetech(ジョイテック) のスターターキット、eGo One TFTA「イーゴ ワン ティーエフティーエー」のレビューです。
ヒット作eGo AIOの登場から一年余り、その間、eGoAIOの名前を冠にした製品はいくつもリリースされてきましたが、本機もその流れをくむVAPE機材です。
それでは早速レビューしていきます。
商品提供:VAPP
Joyetech eGo One TFTAのパッケージと内容品
Joyetechらしいデザインのパッケージデザイン。背面には本体カラーとともに偽造防止用のスクラッチコード入りステッカーの添付があります。
付属品は
- eGo ONE TFTA本体
- ProCL 0.6ohm headコイル *2
- microUSBケーブル
- ユーザーマニュアル
- ワランティーカード
- スペアパーツ(Oリング、パッキン)
スペアパーツは撮影時に気が付かなくて、付属品しまう時に気が付きました。Oリングやパッキンのスペアが付属するのはかなり親切です。
Joyetech eGo One TFTAの詳細
eGo One TFTAはオールインワンデザインのペンタイプスターターキットです。気になるのが”TFTA”という表記。Joyetechのサイトを見てみると、”top-filling and top-airflow system”とあります。トップフィルとトップエアフロー。同メーカーのヒット作、eGo AIOも同様のトップフィル&トップエアフローでしたが何が違うのでしょうか。
⇒【レビュー】eGo AIO(Joyetech)スターターキット
Joyetech eGo One TFTAのスペック
サイズ | H 120.5×W22.0×D22.0mm |
重量 | 117g |
リキッド容量 | 2ml |
リキッドチャージ | トップフィル |
エアフロー | トップエアーフロー |
コイル | プリメイド交換式(ProCL SS316L 0.6ohm) |
出力モード | ・直接出力モード ・一定電圧出力モード |
充電ポート | USB |
バッテリー | 2300mAh(内蔵バッテリー) |
・デュアルサーキット保護(過充電、過電流および過放電のバッテリ保護)
Joyetech公式サイトより
出力モードに一定の電圧を出力するモードが用意されています。ペンタイプは直接出力のものが多く、満充電の時と、バッテリーが減ってきた時のミストの印象が変わってしまうことが多いので、スペック上この機能は有効だと思えます。
ただし、一定電圧の値が何ボルトかの記載はありませんでした。
本体のカラーリングは格子模様というか網目模様というか、個性的なペインティングになっています。他のカラーリングもバリエーションとして存在しますが、模様は同様になります。
マウスピースはかぶせるタイプの樹脂製。専用品になり、汎用の510ドリップチップは使うことができません。
ただし、見た目にこだわらなければ、この樹脂カバーを外した金属ベースに510ドリップチップを取り付けることはできますが、見た目的にオススメできません。Oリングがむき出しになります。。。
前面にはボタン、背面には本体バッテリー充電用のmicroUSB端子、そしてインジケーターになるLEDが設けられています。ボタン部分は背面インジケーターと連動して点灯する仕組みになっています。
本体を分解してみるとこのようなパーツ構成になります。左から本体/コイル/タンク/トップキャプになります。
タンク部分がバッテリーと別体になり、洗浄の際には非常に有効です。リキッドをチェンジする場合、前に吸っていたリキッドの味が残りづらく、清潔に保つことが出来ます。
エアフローもeGoAIOから進化しており、トップキャップ部分を回すことで無段階にエアフロー調整が可能になっています。
Joyetech eGo One TFTAを使ってみる
使用する際には本体のバッテリーを充電しておきます。付属のmicroUSB端子を電源に接続し、さらに本体端子に接続することで充電します。充電中は赤色LEDが点灯します。
次にコイルをセットします。キットのタンクを取り外し、ベース部分に付属のProCL 0.6ohm headコイルをパッケージから取り出しねじ込んで取り付けます。取り付けた後はタンクを元通りに戻します。
タンクにリキッドを注いでいきます。リキッドチャージホールは中央の大きな穴の横に空いている一回り小さい穴です。長方形になっている穴は空気が通る穴なのでここに間違ってチャージしないようにしましょう。
構造上先にコイルを取り付けるタイプなので、上部までリキッドを注ぐことが出来ます。
操作方法
- 電源のon/off… ボタンを素早く5回押して操作します(5クリック)
- ミストを発生させる… 電源on時にボタンを押す。ミストを吸引する時はボタンを押しながらマウスピースを咥えて吸引する。
モードの切替
このスターターには2つのモード、直接出力(バッテリー電圧を直接出力)と定電圧出力モードを備えています。2つのモードの切替の操作は以下の通り
- 電源がoffであることを確認します。
- ボタンを長押しします。(5秒)
- 直接出力はLEDカラーが白色、定電圧出力はLEDがオレンジです。
- 選択する場合はボタンを離します。
バッテリーの残量表示
LEDライトの点滅具合でバッテリー残量を表します。
バッテリー残量 | LEDライトのコンディション |
100-60% | 点灯 |
59-30% | 徐々に点滅 |
29-10% | 中程度に点滅 |
9-0% | 頻繁に点滅 |
まずはサイズ。
eGoAIOより3mm直径が太いため、ボリュームアップ感は否めません。
それに応じてバッテリー容量が増え、コイル抵抗値は同一なので、単純に長時間使えるようになったのは嬉しい点です。
そして、タンクが丸洗いできるようになったのは大きい点です。
eGoAIOより後発のPockeXなどタンクが外せる物も増えてきており、メーカー側も対応してきました。
肝心の吸い心地、味です。
ドローはエアホールの具合からかなり軽いのかなと思いきや、全開でも直肺に若干抵抗感のあるドロー。全閉だとそこそこタイトです。エアフロー調整があまり効かないタイプ。微調整は苦手です。eGoAIOからあまり進歩が見られません。
そして味ですが、eGoAIOとどっこいどっこいと言った印象。
線種は同じステンレス系SS316Lで、異なるのはコイル構造。eGoAIOのコイルはリターン式エアフローで、コイルボトムから空気を取り入れるタイプで、本機のコイルはそのままボトムから取り入れるタイプ。つまりどちらも大差なく、コイル自体の大きさは本機のコイルのほうが小さめな印象ですが、肝心のコイル自体の大きさはさほど変わらないと予想できます。
このため、味に大差がないのは理論上納得できます。
低電圧出力は使ってみましたが、なんとなく良いかな、と感じる程度。満充電の直接出力よりも弱いと感じるので、バッテリーが弱ってきた時用の機能なのかなと思います。
長期放置しておくとジュルッたりスピットバックは多少あります。そういう意味では汎用ドリップチップが使えなくなったのはマイナスポイントです。
eGoAIOと同様に良い点は、ボトムエアフローでありながら、エアー取り込みはトップからなので構造上漏れにくい点。この点は評価できます。
Joyetech eGo One TFTAのまとめ
実際に一週間程度使ってみて、バッテリー容量が大きくなり、タンクが洗えるようになり、ドリップチップ交換不可のeGoAIOという感想になりました。
マイナーアップデートではあるのですが、これからeGoAIOを検討するのであれば、こちらのeGo One TFTAを検討してもよいのかな、と思います。
ただし、すごく差があるとは言えず、1年以上リリース期間差があるのだから、味的にもう少し上を狙って欲しかったと個人的には思います。
お取扱店はこの商品をご提供頂いた株式会社VAPPまでお問い合わせください!!
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