さて、今回レビューするのはVaporessoのAttitude KITです。
以前レビューしたEstoc Tank Megaのバリエーションをマウントしたスターターキットで、Estoc Tankの出来や味がかなり良かったので、スターターキットとしても優れてるかどうか見極めレビューしていこうと思います。
商品提供:GearBest
Attitude 80W TC VW MOD Kitのパッケージ・開封
まずパッケージからみていきます。
Vaporessoのブランドとして統一されたイメージのナチュラルなパッケージデザインです。
背面にはスペックや内容物などの説明が英語で印刷されています。
スリーブ式のパッケージは、黒い帯を引っ張り出します。
内容物はと言うと、
・Attitude Box Mod本体
・Estoc Tankアトマイザー本体
・EUC Ceramic coil 0.5ohm(アトマイザー組み込み済)
・Extra EUC Traditional 0.4ohm coil
・4mlリプレイスメントガラスタンク
・4ml用エクステンション
・シリコンカバー(赤、灰色)
・USBケーブル
・ワランティカード、説明書
Attitude 80W TC VW MOD Kitの詳細
まずはスターターキットとして全体を見てみます。
提供品はブラックカラー、他にホワイトとシルバーのカラーバリエーションがあります。他の本体カラーの場合、シルバーカラーのアトマイザーが付属します。
シンプルでスマートなデザインです。
18650バッテリー収納サイズだとどうしても全高が高くなりがちですが、アトマイザー取り付け部分が一段下っているので、全高を抑えられる反面、キット以外のアトマイザーを搭載する場合、サイズに制限あありますので注意が必要です。
付属クリアロマイザー Estoc Tankの詳細
付属クリアロマイザーはEstoc Tankです。以前レビューしているEstoc Tank Megaのショート/低容量タイプのアトマイザーになります。タンク容量と高さ以外はほぼ同一、恐らくタンクとチムニー以外は共通パーツを用いているクリアロマイザーになります。
Estoc Tankのスペック
直径 | 22mm |
全長 | 31mm/2ml ※510スレッド含まず。 |
リキッド容量 | 2ml/4ml |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 510 |
コイル | 交換式 |
エアフロー | ボトムエアーフロー |
リキッドチャージ | トップ |
素材 | ステンレス、ガラス |
面白いのはタンク容量を変えられる点でしょう。2種類のガラスタンクとチムニーエクステンションが付属するので、好きな容量というより、使い勝手の良い高さで使うことが出来ます。
これは単純ながらよく考えたな、と感心しました。
ルックス的はEstoc Tank Megaのショートバージョンです。
分解してみます。
パーツ点数、同じ構造だということがわかります。
同様にシリコン製トップキャップが付属します。トップパーツの熱が気になる場合は取り付けましょう。
さて、上部のパーツから見ていきます。
こちらのドリップチップも樹脂製で同様のスペックになります。
エンド部は11mmとワイドボアになっています。
リキッドチャージはトップフィル方式です。
トップパーツはスレッド式で接続されていますので、ネジって外し、リキッドをタンクにチャージすることが出来ます。
そして、このタンク部分は
デッキとは完全別体です。
クリアロマイザーがトップフィル方式になってから、多くのアトマイザーがコイルでタンクを支持する方式になりました。
このアトマイザーはそうではなく、タンクはタンクで外すことが出来ます。
この方式のメリットは、タンクにリキッドが残っていてもコイル交換可能な点。
リキチャしてすぐにコイル交換したくなっても交換することが出来ます。
さて、ここでタンク容量を変更する場合です。
このようなエクステンションが付属します。どうやって使うかというと、
チムニーに接続して使います。チムニーを長くすることでタンクとのつじつまを合わせる形です。つまり、コイルでタンクを保持する構造でないクリアロマイザー全般的にこの構造を採用できる構造です。今後流行るかもしれません。
もちろんタンクも2種類付属します。
容量が大きいとその分高さが高くなってしまうので、好みに合う方を使えばいいと思います。
さて、付属コイルですが、これもEstoc Tank Mega付属コイルと同様です。
・0.5ohm EUC セラミックコイル(本体組み込み済)
・0.4ohm EUC クラプトンコイル
Estoc Tank Megaレビューで勘違いしたやつですが、セラミックコイルは0.5ohm EUCのみになります。
コイル交換のときは
デッキ部分を外せば容易にアクセスできる構造になっています。
最後にデッキです。
中央にコイルへのコンタクトがあります。
コイルによってはこの部分もコイルと一体化しているので、この部分をデッキと一体化することにより、交換コイルに使う資源の量を低減できるというわけです。
この部分にはネジスレッドはなく、コイルの固定はタンクとこの部分で挟むことで固定されています。
エアフローはリング式で無段階調整可能で、ホールはスタンダードに2箇所左右対称に配置されています。コンタクトピンは金メッキ仕様で、調整は不可です。
Attitude Box Modの詳細
MODのデザインはシンプルでスタイリッシュ。上部がメッキパーツになっており、その他はボタンまで統一カラーになっています。アトマイザー取り付け部分は全体の背の高さを抑えられるよう、一段下っています。その為、取付可能アトマイザー径に制限があります。この辺はトレードオフですね。
Attitude Box Modのスペック
サイズ | H 81.6×W46.9×D24.3mm |
ワット数範囲 | 5 – 80W |
温度範囲 | 200 – 600F/ 100 – 315℃ |
抵抗値 | 0.05-5.0ohm |
モード | VW /温度-Ti系/温度-Ni系/温度-SS/温度-TCR/BYPASS |
スレッド | 510 |
充電ポート | USB |
バッテリー | 18650バッテリー別売り |
スペック的にはマニュアルTCRにも対応しており、joyetech,eleaf系などの温度管理基板に引けを取らないスペックになっています。搭載されている基板は「OMNI Board」になります。マニュアルTCR設定は2項目まで設定可能です。
詳細はVaporesso公式ページでも確認できます。
本体デザインは非常にシンプルで上品。仕上がりも上々で、塗装などの質感も悪くありません。
パフボタン、液晶画面、サブボタンは全て前面に集約されていて、操作性に秀でています
そして、+,-のサブボタン以外に、サイドにもボタンが備えられている4ボタンMODになります。これの操作感やメリットは後ほど説明します。
底部にはベントホール、バッテリー側でなく基板側に空いています。
上部には
アトマイザー取り付けのための510スレッド。
スプリング式コンタクトで調整不要です。
さて、使用を開始するには本体キットとは別に18650バッテリーを一本用意する必要があります。
バッテリーカバーはマグネットで固定されているので、引っ張ることで容易に着脱可能。内部に+,-側の記載があるので間違えないように収納します。
バッテリーの充電は別売り専用バッテリーチャージャーでも可能ですが、
本機でも充電することが可能。本体のUSBポートに付属ケーブルを電源に接続して充電します。
バッテリーの充電が完了したらパフボタンを5クリックして本体の電源をonにします。なお、電源offも同様にパフボタンを5クリックします。
立ち上げると最初はVWモードで起動します。この状態でのワッテージ調整は+-ボタンで操作。
ここからモードを変えるにはサイドボタンを長押しすることでモード変更可能です。
これがあるため、4ボタンMODは非常に便利です。
過去にはiStick Power Nanoも4ボタンMODとしてレビューしています。
他のメリットとして、パフボタンクリックで遷移するメニューに割り当てられている機能が電源on/offとパフだけなので、3クリック、4クリックを待機するような挙動、ラグが少ない感覚があります。
どんどん多機能化するテクニカルMODなので、操作系統もこれからは最低4ボタンを標準にしていってほしいと個人的には思います。
更には通常のVWの他に「CCW」モードも搭載。
CCWは「Customized Curve of Wattage」の略、これの設定を呼び出すにはVWモードの時に、サイドボタンを3クリック、選択はサイドボタンを短く押すとカーソルが動き、決定はサイドボタン長押しです。
どういう機能かというと
横軸に時間(0.5秒刻みで5秒まで)、縦軸にワッテージを設定可能。以前レビューしたaspire NX75 Box Modにも同様の機能が搭載されていました。
これがあると熱が入りにくいコイルなど、プリヒードでガツンとワッテージをかけたりとカスタマイズが可能です。非常に優れた機能です。
そして、温度管理にも似たモードがあります。
CCT(Customized Curve of Temperature)です。
これ、原理的に言うと、温度管理機能が完璧だったらいらない機能なんですけど、まだまだ温度管理機能自体過渡期だし、進化途中ですので、ユーザー側でいじれる機能があっても良いと思います。
このCCTモードも同様にNi200/SS/Ti/M1/M2の温度管理モード時にサイドボタン3クリックで呼び出すことが出来ます。
マニュアルTCRモード時にサブボタンを3クリックすると、TCR設定画面を呼び出せます。
M1/M2でCCTを使用する場合は、他の温度管理モードで設定後にモード変更します。
そして写真がないのですが、充電時にはバッテリー残量が%表示出来ます。大抵のテクニカルは2-5段階表示ですが、これは100%をMAXとして表示できるんです。これは非常に良い機能。
Attitude 80W TC VW MOD Kitのまとめ
まず、アトマイザーはEstoc Tank Megaの感想と同様です。タンク容量のみの違いですので詳細はそちらをご覧いただければと思います。
コイルの価格も安く、味も良いため、良いクリアロマイザーだと思います。
スッキリした味のため、濃厚甘い系のリキッドは苦手などリキッドを選びますが、それは全てのアトマイザーに言えること。逆に長所がはっきりしていたほうがリキッドセレクトに秀でていると思います。
肝心なのはMODの方ですね。
HUSSAR RTAを搭載してみました。22m以上のアトマイザーが搭載不可という弱点はありますが、CCW,CCTなど優れた機能を持つテクニカルMODだと思います。
機能面、4ボタンという使い勝手、持ち心地や重量どれをとっても高レベルです。
パフボタンをクリックしてからの立ち上がりが良く、これは相当良いのではないだろうか。
優れたクリアロマイザーにテクニカルMOD。
かなり優れたスターターキットだな、と個人的にすごく気に入っています。
これからBOX MODスターターを検討する方にオススメのキットでした。
デザインと高さを犠牲にしても良いから、25mmまで搭載可能なMODもリリースしてほしいですね!
と思ったら既にリリースされていますね(但し26650バッテリー) → Nebula Vape Mod [公式ページ]
または内蔵バッテリー → Tarot Nano Mod[公式ページ]
もしくはデュアルバッテリー → TAROT PRO Vape Mod [公式ページ]
18650シングルでEleaf ASTERみたいなシンプルなやつもラインナップに欲しいですね。
通販はこちらから!
→ VAPORESSO Attitude Kit[Gear Best]
提供ショップの通販サイトはこちら!
コメント
ss温度管理モードの画面でワットを変えるにはどうすればいいのでしょうか?
色々調べてもわからなかったです。
よろしくお願いします。
ごめんなさい、別記事で回答がありましたね。
変更出来ないのかぁ?;;
いつも見てます頑張って下さい?
駄文申し訳ありませんでした(ヾ(´・ω・`)
温度管理ってWを可変させて、ワイヤー温度(抵抗値)を管理する機能なので、完璧だったらパフした瞬間から設定温度でキープできるはずなので、ワッテージ変更はいらないはずなんですよね…
しかし、立ち上がりの鋭さ、マイルドさは調整できても良いと思います!!
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