SMOK(スモック)のVAPEスターターキット、X-Force「エックスフォース」のレビューです。
今流行のPODタイプデバイスのビッグサイズバージョン!大容量7mlタンクを持ったオールインワンタイプのスターターキット。リキッド容量だけではなく、バッテリーも2,000mAhと余裕の容量を内蔵し、専用コイル プリメイド交換式で装着可能です!
このスターターキットの特徴
- 手のひらサイズのボディーに7ml大容量タンクを装備したオールインワンスターター
- トップエアフローで漏れにくい構造
- MTL向け1.2Ωコイルと、DL向け0.6Ωコイルの2種類を付属
2017年にヒット製品となったJoyetechの大容量ポッドシステム、ATOPACKシリーズ互換機!コイルや構造に共通性がある製品となっています。味に優れ、容量にも余裕がある便利なシステム!
それでは詳細をレビューしていきます。
商品提供:ベプログshop
詳細
SMOKの大容量PODシステム、X-FORCE
このジャンルの製品として思い浮かぶのは、Joyetech ATOPACKシリーズで、2017年にリリースされた製品はPENGUINに始まりPENGUIN SE、DOLPHINとシリーズ展開し、ユーザーにも受け入れられたジャンル。
2018年になってJoyetechの姉妹企業であるWISMECからも同じコンセプトのHiFlaskがリリースされたことも記憶に新しい製品です。
しかし、その後VAPEデバイス各社はこのジャンルに製品を投入するこはなかったのですが、意外にもSMOKから今回のX-FORCEがリリースされました。
使用するコイルはSMOKオリジナルの「X-Forceコイル」となっています。
しかし!この形状を見てください。Joyetech ATOPACKシリーズのコイルにそっくりですよね?
SMOKから詳細は公表されていないので何故互換性があるのかは謎のままですが、少なくともATOPACKシリーズのコイルと互換性があるのは確かです。
サイズも構造も全く同じ。しかも、セラミックボディーまで共通となっています。
コイルに互換性があるということは、カートリッジの作りにも共通性を感じます。
カートリッジもATOPACKシリーズ同様に、トップエアフローでリキッドが漏れにくい構造を採用しています。
X-FORCEはATOPACKシリーズ互換機と言った方が良いでしょう。
ただ、デザインは全く異なり、ATOPACKシリーズでは動物などをモチーフにした丸みを帯びた可愛らしい印象のボディーデザインが採用されていたのに対し、X-FORCEは曲線を用いたいかにもメカっぽいデザインになっているのが特徴です。
BOX MODほどの大きめボディーに、余裕あるリキッド容量とバッテリー容量。
携帯性には劣りますが、7mlものリキッドと2000mAhのバッテリーで、他にリキッドボトルなどを持ち運ばなくても1日使えるほどの余裕を感じます。
全6色。シックなスタンダードカラーからインパクトのあるカラーリングまでが揃っています。
Black / Red / White / Yellow / Blue / Purple
スペック
サイズ | H 102.5 × W52 × D30.4mm |
重量 | 129.8g |
出力モード | 定電圧出力 |
リキッド容量 | 7ml (TPDバージョンは2ml) |
リキッドチャージ | Podサイドフィル |
エアフロー | トップエアフロー(調整不可) |
コイル | プリメイドカートリッジ交換式内蔵型 0.6Ω / 1.2Ω |
充電ポート | microUSB(DC5V 0.6-0.7A) |
バッテリー | 2000mAh |
保護機能 | ・自動カットオフ(8s) ・ショートサーキット保護 ・低電圧保護 |
メーカー公式サイト | https://www.smoktech.com/kit/x-force |
パッケージ・内容品
パッケージ。黒を基調にしたシックなデザイン。
前面にはSMOKロゴとX-FORCEロゴ、製品写真が。背面には製品情報などがプリントされてます。
側面にはシリアルナンバーなどが入ったスクラッチ式セキュリティーQRコード入りステッカー。偽造品対策として貼られています。
内容品一覧
- SMOK X-Force バッテリー本体
- SMOK X-Force Tankカートリッジ
- SMOK X-Force コイル 0.6Ω
- SMOK X-Force コイル 1.2Ω
- microUSBケーブル
- ユーザーマニュアル(英語)
マニュアル類は英語でのみ書かれていました。
バッテリー
バッテリー部分はペイントされており、光沢のある仕上がりになっています。丸塗りされたボディー。
ペイントの質感は悪くありません。塗り残しや、ペイント剥がれもなく完成度は高い仕上がりです。
下部にはX-FORCEのプリント入り。
裏面には文字などはなく、シンプルな仕上がりです。
本体側面のブラックカラーの光沢のあるパーツがパフボタン。
このボタンはパネル一体化の大きなもので、パフしやすいようにデザインされています。ボタンはこのワンボタンのみで、これをプッシュして電源ON/OFFやパフ操作を行います。
LEDランプを装備。電源ON/OFFだけでなく、バッテリー残量を表示可能。
LEDランプの店頭数で5段階にバッテリー残量を表示します。
3段階表示が多いVAPEデバイスの残量表示において、5段階は非常にわかりやすいですね。細かくバッテリー残量を確認することができます。
内臓2000mAhバッテリーを充電するには、本体側面、パフボタン下に配置されているmicroUSB端子に電源接続したケーブルを挿入して充電します。
本体底部には小さいながらも2つのバッテリーベントホールを備えています。
POD
カートリッジ上部にはエアホール。トップエアフロー構造。
ボトム部分に漏れる箇所がないので、リキッド漏れに強い構造。
このエアホールには調整機能はなく、ドローは固定式です。
マウスピースはカートリッジ一体化。交換不可。エンド部の内径は8.7mm。
スペック的にDL向けに寄せたものだと思われます。
PODカードリッジは軽くつまんで引っ張り上げるだけで簡単に取り外しできます。
本体側にはPODカートリッジにセットしたコイルに電力を供給するための電極が設けられています。
PODカートリッジと本体バッテリーにはそれぞれ凸凹があり、これでホールドされる仕組み。
Joyetech ATOPACKシリーズと互換性のあるコイル、SMOK X-FORCEコイルを採用。
- SMOK X-Force コイル 0.6Ω
- SMOK X-Force コイル 1.2Ω
コイルボディーは共通ながら、コイル抵抗値はオリジナル。DL向けの低抵抗0.6Ωコイルと、MTL向け高抵抗1.2Ωコイルが付属。
右 : 0.6Ω 左 : 1.2Ω
PODカートリッジにはドロー調整機能はありませんが、コイルの内径が異なっており、これによって亨空気の量を抑制。抵抗値に合わせたドローになるようにセッティングされています。
ジュースチャンネルはコイル上部に設けられてます。抵抗値は異なりますが、ジュースチャンネルは同様。
コイルの取り付けは、タンクに接続されているシリコンパーツにはめるだけ。この作りもATOPACKシリーズと全く同じです。
コイルとつながっているのが、上部のジュースチャンネルだけなので、PODにリキッドが満タンでも逆さまにして外せばコイル交換可能な構造。
また、シリコンパーツ2つを外せばPODタンクを水洗いすることもできます。
タンクの素材はPCTG。
弱点としては長時間放置すると、コイルとシリコンパーツの間からジワ漏れする点。数日放置する場合はカートリッジを逆さまにしておいておく方が良いと思います。
リキッドチャージはPODサイドフィル。
PODをバッテリーから取り外して、側面のゴム栓を外してPODにリキッドをチャージします。
チャージホールは小さめ。スポイトボトルではうまくチャージできません。先端の細いユニコーンボトルなどが便利です。
使い方
操作は電源のON/OFFと、パフ操作のみ。簡単に使用することができます。
- 電源ON/OFF… ボタンを5クリック
- Vaping… PODを咥え、パフボタンを押しながら吸い込む
感想
二番煎じではなく、そのまま互換機という潔さ。Joyetechと組んだのか?はたまた勝手に互換機を作ったのかはわかりませんが、コイルがそのまま使えるので互換性があるのは間違いありません。
そのため、ATOPACKシリーズを使っているユーザーはわざわざ買い替える必要はなく、交換用コイルだけ試すのも良いと思います。そのまま使用できますからね。
0.6Ω低抵抗コイルの方がおいしかったです。
1.2Ωコイルも悪くないのですが、抵抗値の割にドローが軽いので、テープなどでエアホールを絞ってやればこちらも良い印象。
ただ、0.6Ωの方がしっくりきます。
ドリッパーのようなダイレクトな味ではないのですが、割と上品に香りを楽しめる雰囲気で、RBAを楽しんでいるユーザーでも満足できる味だと思います。
そういえば、ATOPACKシリーズも「便利でおいしい」のがヒットした理由でしたから、そういう意味ではおいしくて当然なのかもしれません。
一日これだけ持ち運んでもリキッド容量・バッテリー容量に余裕があり、漏れにくいトップエアフロー構造は便利過ぎますね!
まとめ
2017年にはその便利さから、VAPE歴を問わず多くのユーザーに支持されたジャンルながら、2018年にはほとんど話題に上ることはなかったのが不思議。たった一年しか経ってないのに。VAPE製品のサイクルの速さを感じます。
そのジャンルを掘り起こすという、意味のある製品なのかもしれません。
ルックス的にかぶらないので、ATOPACKシリーズの外見が受け入れられなかったユーザーにも良いかもしれません。
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