Joyetech(ジョイテック)のVAPEスターターキット、Joyetech eGo AIO 10th Anniversary「イーゴ エーアイオー」のレビューです。
今年10周年を迎えるJoyetechでは様々なメモリアルモデルをリリースしていますが、その中の一つとして過去の名作をリバイバルさせた製品をリリースしました。
このスターターキットの特徴
- 歴史的な大ヒット製品 eGO AIOの10周年記念モデル
- 違いはデザインのみ
- トップエアフロー構造でリキッド漏れに強いペンタイプAIO
それでは詳細をレビューしていきます。
商品提供:VapeSourcing
詳細
VAPEの歴史に残るヒット製品、と言えば何が思い浮かびますか?
その筆頭とも言える製品がeGO AIOだと思います。
日本はもちろん、世界的に大ヒットした製品。ペンのような細くコンパクトなボディーに納得の容量やスペック、そしてトップエアフロー構造でリキッド漏れを防ぐ構造から、VAPEを買うならこれ!というぐらいメジャーな製品です。
その記念モデルが今回の製品ですね。では何が違うの?というとまず共通点から。
共通点
- サイズ →H 119φ19.0mm ※1mm全長が長い
- リキッド容量 → 2ml
- バッテリー容量 → 1,500mAh
などなど、ほぼ同等のスペック。
ほぼほぼ共通点ばかり。違っているのはデザインのみ。
つまりはeGO AIOのデザイン違いという位置づけの製品です。
Joyetech公式サイトより
10周年記念モデルのカラーバリエーションは全3色(White , Silver , Black)です。全ての色はペイントによるもので、さらに施された模様のプリントは共通デザイン。
スペック
サイズ | H 119φ19.0mm |
重量 | 74.6g |
出力モード | Bypassモード(バッテリー電圧) |
リキッド容量 | 2.0ml |
リキッドチャージ | トップフィル(チャイルドロック) |
エアフロー | トップエアフロー(調整可) |
コイル | Joyetech BF head |
充電ポート | microUSB(DC5V) |
バッテリー | 1,500mAh |
保護機能 | ・デュアルサーキット保護(過充電、過電流および過放電のバッテリ保護) |
メーカー公式サイト | https://www.joyetech.com/product/ego-aio-anniversary-edition/ |
パッケージ・内容品
パッケージデザインももちろん通常バージョンとは違っている専用デザイン。
前面には10th Anniversaryのロゴと製品写真、背面には内容品情報とともに、製品偽造防止のスクラッチコード入りステッカーが貼られています。
Joyetech製品はパッケージングも高級感を演出するものへと進化。スリーブの中にはシボのようなエンボス加工された内箱入り。
内容品一覧
- Joyetech eGo AIO 10th Anniversary本体
- エクストラドリップチップ(クリア)
- microUSBケーブル
- プリメイドコイルx2
- クイックスタートマニュアル(日本語あり)
- ワーニングカード
- ワランティーカード
付属品は説明書がアップデートされているなど細かい変更はあるものの、通常版のeGo AIOと同じです。コイルの種類やドリップチップなどの付属品も共通。
マニュアルには日本語の説明が追加されていました。
外観
外見のデザインがより洗練されています。
ノーマル版は円柱状そのままの形状でしたが、10thモデルでは上下がすぼまったデザインで、丸みを帯びたデザインになっているのが大きな変更点です。この変更により、ボディーサイズはほぼ変わらないのに、小さく見えるのだから不思議ですね。
ただ、実際に持ってみるとサイズ感はなんら変わりないので、実用上の違いを感じることはありません。それだけもともとの完成度が高い機種なので当然といえば当然ですね。
バッテリー部分の詳細
まずはバッテリー部分から見ていきます。
ボディーには質感の違うペイントによる模様が。ブラックカラーは本体は半艶のマットな質感で、ペイントは光沢感のあるグロスペイントになっていて、質感の違いを楽しめます。
eGo AIOのペイント入り。
パフボタンのデザインも微妙に変更になっています。ノーマル版のボタンデザインも正方形の角の取れたものでしたが、10th Anniversaryバージョンのボタン、大きさは変わりないものの、より丸みを帯びたボタンデザインへと変更。
ボタンの素材はノーマル版と同じような樹脂素材。クリック感など押し心地は変わりません。しっかりとストロークを感じる押し心地で、押すと「カチッ」と小さな音を発します。
パフボタンの裏側には内蔵バッテリー充電用のmicroUSB端子を備えています。
DC5V電源に接続したケーブルを指して内蔵バッテリーの充電を行います。充電中はアトマイザー部分に仕込まれたLEDランプが点灯します。
底部にはベントホールがあるのも以前から引き継いだデザイン。
底にかけてすぼまったデザインになったことにより、縦に自立させたときの安定感は不利になっています。
プリントをよく見ると”eGO AIO 2″と書かれています。これはバージョン2だったのか。
アトマイザー部分の詳細
次にアトマイザー部分です。名前の通りAIO “ALL IN ONE”タイプのデバイスなので、アトマイザー部分をバッテリーからセパレートすることは出来ませんが、コイルなどを書くパーツを分解することは出来ます。
アトマイザー部分を分解するとこのような構造。ノーマル版と全く同じ構造です。
上部のパーツから順番に見ていきましょう。まずはドリップチップ。
取り付け部は510サイズで、汎用規格として通用しているもの。付属品ではないものも取り付けることができるメリットがあります。2種類のドリップチップが付属。
プリセットされている黒い光沢のある樹脂素材のものは、中に螺旋状のプレートが付いた「スピットバック防止構造」のもの。コイルによって爆ぜたリキッドが、このフィンのような構造にぶつかるのでスピットバックが口まで届かない構造です。
デメリットは、発生したミストもこのフィンにぶつかってしまい結露してしまうので味が薄くなってしまうことです。味を重視するならストレート構造のDrip Tipをセレクトしたいですね。
全長16mm、露出部の高さ11.25mm、外径9.5mm、内径6mm
もう一つはクリアな素材のもの。内径は5.5mmストレートと太め。
全長21.2mm、露出部の高さ15.2mm、外径10mm、内径5.5mm
次にトップキャップ部分です。
eGO AIOの特徴でもあるチャイルドロックを装備しているのはノーマル版から引き継いでいます。子供の徒による誤飲(特にニコチンリキッドなど)を防ぐための仕様で、トップキャップ部分をただ回すだけでは開けることが出来ません。
スポイトボトルやユニコーンボトルのように、キャップ部分を下に押さえつけながら回して取り外します。
またこの部分にはエアフロー調整機構も搭載しています。
Joyetech公式サイトより
このように180度の調整幅でドローを調整します。矢印を真正面にセットし、正面向かって左(時計回り)90度回したときが最小、右(反時計回り)に回したときが最大になります。
ノーマル版のレビューをした時、しっかりエアフロー調整が効いていないアバウトさを感じたのですが、この10周年モデルではしっかりとエアフロー調整機構が働いていました。
ノーマル版と同じ機構なのですが、ノーマル版のレビュー品が個体差や不具合でしっかりと効かなかった可能性があります。
コイルはトップパーツにセットします。
リキッドチャージするときは、本体側面の”MAX”表示までしか注ぐことが出来ません。
何故なら、リキッドを注いだ後にタンクの中にコイルを入れる機構だから、コイル分の体積を考慮しなければならないためです。
この機構はeGO AIOの後にリリースされたeGo AIO ProではCUBIS Proなどの構造を用い、トップにワンパーツプラスすることで、リキッドチャージ時にいちいちコイルを外さなくても良い機構にアップデートされましたが、この10th AnniversaryモデルはそのまんまeGO AIOなので当時のままです。
正当進化版とも言えるCuAIOでも改良された機構です。
面倒であるのと、リキチャの度にリキッドまみれになったコイルを外さなくてはならないので、気を使うし、周囲が汚れるリスクもある構造です。
時代遅れと言えばそれまでですが、昔を思い出し、ノスタルジーに浸りたい人には良いかも?
コイルも当時のものと同じもの。eGo AIOの付属コイルと同じ
- BF SS316 0.6ohm head
トップエアフロー機構(上部からエアーを取り込む)なのはeGO AIOシリーズのDNAともいえるでしょう。最大のメリットはリキッドリーク(漏れ)のリスクを極力抑え込んでいることです。
使い方
操作はノーマル版と全く同じ。5クリックで電源ON/OFF、パフボタンでミスト発生です。
- 電源ON/OFF … パフボタンを5回素早く押す(5クリック)
- Vaping… マウスピースを咥えながらパフボタンを押して吸い込む
- LEDライトカラーの変更… 電源OFF時にパフボタン長押し→ライトが点灯したらパフボタンクリックで次の色へ
電源OFF時のパフボタン長押しでLEDライトの色が変えられるのも同じ。
こんな遊び心を感じるギミックを搭載したペンタイプも減りましたね。としみじみ。
感想
eGO AIOそのものです。それ以上でもそれ以下でもありません。以上!
一言で言えばそんな感じなんですが、もうちょっと細かく。
久々にeGO AIO使いましたが悪くないですね。
むしろeGo AIOから2年強、そこまでVAPEって大きく進化してないのかな、とも感じます。
もちろんもっと味がおいしいデバイスも出てきたり、小型になったり、MTLに特化したりとニーズに特化した製品のバリエーションは増えてはいますが、この世界的大ヒット製品がそれらのベースになっていることは事実です。
しかし、2年の歳月を戻って改めて使ってみると「あれ、普通においしいじゃん!」と感じるんですよね。
だからといって、今更感のあるeGO AIOを2018年に改めて使ってみては?とは思いません。何故なら小さいながらも進歩しているから。
万人にヒットしたeGO AIOは当時はみんなにとって良い製品だったのですよね。
でも今だったら、トップエアフロー構造のもれない機構ならば、あまり話題にはならなかったけどCuAIOシリーズのほうが使い勝手に優れています。また、味を重視するならEXCEED、携帯性を重視するならPOD型が溢れているし、DLやMTLなどニーズに合わせた製品も多数ある。
ただ、今の製品はバリエーション増えすぎて「どれを買っていいかわからない!」感じはありますよね。
当時はeGo AIOしかなかった。でもそれが故に、そして優れた製品だから大ヒットしたです。今の製品はどれもこれも悪いものがないからセレクトに困るんですよね。いやほんと、次々に新製品リリースしなければ会社が回らないのかもしれませんが、ある程度決め打ちしてくれないと似たような製品ばっかりじゃユーザーも困惑しますって。
コイルも規格ばっかり増えて共通性ないし、PODなんて機種ごとに専用PODですからね。
様々なニーズを満たしたいのはわかるんですが、、、
とこの製品の感想から逸脱してしまいましたが、まとめてみましょう。
まとめ
発売から2年以上立った製品ですが、今発売製品と遜色なく使えます。
使いづらいな、と感じるのはリキチャの都度コイルを外さなくてはならないぐらいなもので、サイズに対する容量(リキッド2ml、バッテリー1500mAh)などのスペックもよく、大ヒットしたのが頷けるデバイスです。
当時、このBF headプリメイドコイルは「ジュルりやすい」と言われていた記憶があり、思い返せば長期放置するとジュルったり、スピットバックがひどかった記憶もありますが、今使ってみると全く不具合がなかったのは、コイルの個体差なのか、改善されているのかは定かではありませんが、全く問題なく使えました。
過去のヒット製品を基準にしてみるのも良いかもです。
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