Geekvape (ギークベイプ)のスターターキット、Mech Pro Mod kit With Medusa RDTA 「メックプロモッド ウィズ メデューサRDTA」のレビューです。
メカニカルBOXとアトマイザーがセットになったキット。
バッテリー2本をパラレル(並列)にて使用するBOX型のメカニカルBOXです。
それではレビューしていきます。
商品提供:VAPP
?経験・知識が必要な上級者向け製品です!!
メカニカルMODは保護回路など一切ない、バッテリーの電気を通電させるためだけの筒です。初心者が知識なく扱うと大変危険です。
最初から使用を控えてください、とは言いませんが、ある程度の知識と経験が必要な製品です。
そして、ビルドの際にはオームメーターもしくはテクニカルMODが必ず必要です。
その為、暫くテクニカルMODのスターターでVAPEを楽しみ、理解してからはじめるのが良いと思います。
Geekvape Mech Pro Mod kit With Medusa RDTAのパッケージと内容品
側面には製品の偽造防止用スクラッチ式コード入りステッカーの添付があり、パッケージはホログラムステッカーで封印されています。
- Mech Pro Mod本体
- Medusa RDTAアトマイザー本体
- MODドア用マグネット
- アトマイザー予備パーツ(Oリング、イモネジ)
- ビルド用ツール
- ユーザーマニュアル
説明書はGeekVape製品共通デザインのもので英語の図解入りです。
Geekvape Mech Pro Mod kit With Medusa RDTAの詳細
トリッカーやクラウドチェイサースタイル好きにはたまらないハードなルックスのメカニカルBOXキットです。
取外し可能なパネルにはカーボンを使用し、本体は質感の良い金属製。
それではMODとアトマイザーを個別に詳細を見ていきます。
付属のMOD Mech Pro Mod の詳細
Geekvape Mech Pro Modはその名の通りメカニカルのBOX MODです。
メカニカルMODなので制御基板が入っていないバッテリーの電力を直接アトマイザーに伝える構造になっており、制御チップ・保護機能を搭載していません。
バッテリーには18650バッテリーを2本、パラレル接続(並列)で使用します。
ワイヤリング回路には金メッキされた真鍮を使用し、電気伝導に配慮しています。
Mech Pro Modのスペック
サイズ | H 96×W53×D25.5mm |
抵抗値範囲 | 0.1-3ohm |
スレッド | 510 |
バッテリー | 18650 デュアルバッテリー |
GeekVape公式サイトより
抵抗値範囲の記載が公式ページはありますが、メカニカルMODですのであくまで搭載するバッテリー性能に依存することを忘れてはいけません。
反対側の側面にはベントホールが設けられていて安全性にも考慮しています。
アトマイザーは510接続です。コンタクトはスプリング式で調整不要。
MOD下部に凹みがあるので爪などを入れて外せるような構造になっています。
ドアパネル自作派にも嬉しい配慮です。
MOD内部のパネルはクリアになっていて、ワイヤリングが見えるようになっています。
“Visible circuit system” (可視回路システム)
MOD内部にはスイッチのロックボタンもついていて、携帯時の安全性にも考慮しています。
スライドスイッチを上部に挙げることで、パフボタンをロックすることが出来ます。
バッテリーを2本用意したら、MOD内部の表示に従いプラスマイナスを間違えないよう収納します。
間違えて収納した場合、最悪パフボタンを押した瞬間にバッテリーが爆発する恐れがあります。
そして注意点です。
バッテリーは同じロットの同銘柄の新品バッテリーを用いましょう!
本機はメカニカルMODです。テクニカルMODで、保護回路が搭載されているMOD以上にバッテリー周りはシビアです。
できるだけ連続放電、パルス放電のアンペア数の高い、信頼度の高いバッテリーをセレクトしましょう。
僕はいつもSONY VTC4およびVTC5を使用しています。
付属のアトマイザー Medusa RDTAの詳細
Geekvape Medusa RDTAはその名の通り、RDTAタイプのアトマイザーです。
25mmの大口径で、3mlのリキッドをタンクに蓄えることが出来ます。
Medusa RDTAのスペック
リキッド容量 | 3ml |
直径 | 25mm |
全長 | 32mm |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 専用ワイドボア 510接続可能 |
コイル | RBA デュアルコイル |
エアフロー | サイドエアーフロー |
色 | Silver , Black |
GeekVape公式サイトより
タンクも金属製のため、外側からはリキッド残量を確認することが出来ません。
不便な反面、ガラスパーツを使っていないため小さな衝撃で破損する心配がありません。
左からデッキ&タンク/スリーブ/トップキャップです。
デッキとトップキャップは更に分解可能になっています。
取り外すことも出来ます。半透明の黄色いウルテムのような樹脂が用いられています。
不格好にはなりますが、トップに510ドリップチップを接続することも出来ます。
スリーブとトップキャップのホールの合わせ具合でドロー調整得することが出来ます。
スリーブとデッキパーツの接続ですが、スリーブの▼マークとデッキのカギが開いているマークを合わせて接続します。
ロックはデッキの鍵がかかっているマークまで回すことで、上に持ち上げても外れなくなります。
しかし、このロックですが、クリック感もなければ、ロック位置で止まるわけでもなく、一周回ってしまう上に緩い力でも回ってしまいます。
タンクに3mlもリキッドをチャージできるRDTA、持ち運び時にロックが外れてしまうか心配になってしまいます。
ポジティブピンはGeekvapeお得意のダブルスクリューではなく、デッキ固定兼用のシングルスクリュです。
デッキ固定兼用のため調整不可ですが、ポジティブピンの出っ張り具合はメカニカルのハイブリッド接続での使用も想定されている印象です。
デッキは2ポール4スレッドの通称ベロシティタイプデッキです。
エアホールを片側とじれないこと、リデューサーが付属しないこと、ウィックホールが4箇所あることから基本デュアルコイルビルド前提のデッキです。
付属のアトマイザー Medusa RDTAをビルドしてみる
それではビルドしていきます。
本機はメカニカルBOX MODのキットの為、特にコイル抵抗値には気をつけてビルドしましょう。
許容抵抗値はバッテリー性能に依存するため、信頼性の高いバッテリーをセレクトすることも忘れてはいけません。
各抵抗値における電流値の値
1Ω | 4.2A |
0.8Ω | 5.25A |
0.6Ω | 7A |
0.5Ω | 8.4A |
0.4Ω | 10.5A |
0.3Ω | 14A |
0.2Ω | 21A |
0.1Ω | 42A |
このようになります。SONY VTC5であれば連続放電30Aですから、パラレル接続の本機では60Aまでは許容範囲になるようです。
しかし、そのようなハイドレンとなる使い方はメーカー想定外の使い方であるとの記述もあり、パルス挙動となるベイプの使い方でも危険であると考えます。
本体、バッテリーの危険信号はバッテリー本体の表面温度で計測します。
実際にノートパソコンなどのバッテリーにも用いられる18650バッテリーですが、その回路内には温度センサーもセットで組み込まれていて常に温度を計測しています。
ベイプに関してはテクニカルMODであっても温度センサーを内蔵するMODを見たことがありません。つまり、安全管理には不十分だといえます。
その為、ある意味”自己責任”的な事になってしまうので、バッテリーに無理をさせるのは大変危険なのです。
その為、僕の使い方的には、信頼性の高いバッテリーを使用した上で、最大でも連続放電電流の2/3程度の放電電流に抑える使い方をしています。
ベイプにおけるバッテリーの考察についてより詳しく知りたい方はeucaly教授のブログ、『電タバ関連つらつらと・・・』が非常に勉強になるので読み漁ってみてください。
今回も見当で0.2ohm以上になるようビルドしました。
メカニカルMODのキットですから、それだけではビルドできません。
オームメーターもしくはテクニカルMODを用意してビルドします。
ドラーバーンもあることからテクニカルMODを用意するのが良いと僕は思います。
今回のビルドはカンタル24ゲージ 3.0mm 5ラップ巻いています。
コットンレッグを今回は長めに取っていますが、あまり長すぎてしまうと、コットンの容量分、タンク容量が減るため、その分リキッドが入らなくなってしまいます。
3.0mm径でコイルをビルドしたのはコイルの熱量もあるのですが、ウィックホールを塞ぐのに充分な量のウィックを2.5mmでは確保できないと判断したからです。
ウィックホールをコットンで塞いでやらなければ、倒したときや逆さまにした時に、隙間から漏れてしまうので注意が必要です。
2.5mm径でもコットンレッグを長めにして、リターンさせて塞いでやればウィックホールを塞げると思います。
ちょっと不便だな、と思ったのはリキッドチャージ。
リキッドチャージホールなどがないので、一度スリーブを外して、デッキとタンクの隙間からリキッドチャージしてやる必要があります。
これが結構やりにくいと感じます。
Geekvape Mech Pro Mod kit With Medusa RDTAを使ってみる
準備出来た所で早速使ってみます。
◎付属MOD Mech Pro Mod
メカニカルBOXですが、今までスタック(直列)接続のものは使ったことがあったのですが、おパラレル(並列)のものは初めてです。スタックだと単純に電圧(ボルテージ)が倍になり、パラレルだと電圧は同じで、許容アンペアと電池容量が増えるのだと理解しています。(間違っていたらご指摘お願いします)
その為、使い始めは4.2V電圧がかかり、電池残量とともに徐々に電圧が落ちていきます。
メカは久々ですが、立ち上がりも早く、普通に使えるな、という印象。
気になるポイントは、スイッチが若干硬く、結構置くまで押し込んでやらないと通電しない点。それぐらいでしょうか。
あくまで僕の主観ですが、メカニカルは使い勝手云々よりもスタイルだと思っています。
その為、ルックスが気に入って、デメリットを飲み込めればありだと思います。
◎付属アトマイザー Medusa RDTA
ルックスこそ個性的ですが、基本的には爆煙系の大口径RDTAです。
そういう意味で味的には爆煙サイドフローRDTAとして標準的で、普通に美味しく、ビルド次第でクラウドチェイスやトリックなども楽しめます。
気になるのは使い勝手。
まずリキッド残量が見えないのは不便。これはルックスと破損しないメリットもありますが単純に不便です。
そして、デッキ&タンクとスリーブの接続ですが、ロック部分がクルクルと一周回ってしまい、しかも簡単に回るため、僕はこのタンクに並々とリキッドチャージして持ち歩く気にはなりません。
Geekvape Mech Pro Mod kit With Medusa RDTAのまとめ
保護回路も割ワッテージ調整も出来ない。
立ち上がりについても昨今テクニカルでも、というより、より優れたレギュレーテッドもリリースされています。
単純に道具としてみると、どちらが優れているのかは誰が見ても明らかです。
しかし、ルックスであったり、単純で分かりやすい機構、そしてどれだけ愛着を持てるかが重要な趣味の世界でもあるのです。
自分のスタイル、趣向の琴線に触れたなら行くしか無いですよね!
コストパフォーマンスに優れながら、ある程度の安全性にも考慮したキット、気になった方はチェックしてみてください。
お取扱店はこの商品をご提供頂いた株式会社VAPPまでお問い合わせください!!
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