Eleaf「イーリーフ」のVAPEスターターキット、iCard「アイカード」のレビューです。
製品名からも分かる通り、カードをイメージしたデバイスで超薄型のコンパクトなオールインワンタイプスターターキット。コイルには新規格のIDコイルをこの製品のために開発しています。
それでは詳細を見ていきます。
商品提供:ベプログshop
詳細
Eleaf iCardはその名前が示す通り、超薄型でコンパクトなオールインワンスタイルのセットアップ。タンクのロックを解除して回転させることでリキッド装填口に簡単にアクセスできる革新的な補充システムを備えており、これまで以上にオールインワンの補充を迅速かつ簡単に行うことができます。
新開発のIDコイルを使用することにより、iCardは風味を増強したとのこと。抵抗値は1.2ohmで、同社のコンパクトスターターキットiCare, iCare2に採用されているIC headコイルと近い抵抗値を採用しています。
マウスピースには専用のカバーを採用しているので、吸い口に埃の付着などをきにすることなく携帯できるのも大きな特徴。
この専用カバーを外した時は、本体の底部分に取り付けることができるので紛失防止にも配慮されています。
スペック
サイズ | H 87×W34×D14mm |
重量 | 45.9g |
出力モード | 直接出力(15W max) |
抵抗値範囲 | 0.4Ω-3.0Ω |
リキッド容量 | 2ml |
リキッドチャージ | ボトムフィル |
エアフロー | トップエアーフロー(調整不可) |
コイル | pプリメイド交換式 ID 1.2ohm Heads |
充電ポート | microUSB(DC 5V/1A) |
バッテリー | 650mAh |
保護機能 | ・デュアルサーキットプロテクション |
ELEAF公式ページより
パッケージ・内容品
パッケージはEleafブランドらしいデザイン。製品イラストを用いた内容品がわかりやすい表側デザインに、内容物などのインフォメーションが記載された背面。
そして偽造防止のセキュリティーコード入りステッカーが側面に貼られています。
内容品一覧
- Eleaf/iCard スターターキット本体
- 充電用microUSBケーブル
- 専用コイル ID 1.2ohm Heads *2
- ユーザーマニュアル
本体の他に、専用コイルが二つと充電用のケーブル、そしてマニュアルが付属します。
マニュアルは全編英語で残念ながら日本語の記載はありません。ただ、使い方は簡単ですし、こちらの記事の下部にも使い方の詳細を記載していますので是非参考にお読みください。
バッテリー部分
本体はラバーペイント仕上げ。柔らかく滑らかな手触りが特徴のマットな質感で、寒い時期にも金属の冷たさを直接感じないよう配慮されています。質感が良い反面、油脂汚れが目立つデメリットもあり、ペイント禿げなどの耐久性も気になります。
本体中央部分には物理ボタンを備えており、このボタンを操作して本体電源ON/OFFや、パフなどの操作を行うことができます。四角形のボタンデザインは本体デザインに合わせたものです。
側面、ボタンがある側に向かって右側には本体バッテリー充電用のmicroUSB端子を配置。
底部分、外したマウスピースカバーをそのまま接続できる部分にはバッテリーベントホールを備えています。
背面には製品名iCardのロゴ文字と、ブランドロゴがプリントされています。
アトマイザー部分
iCardのアトマイザー部分は本体と一体化している「オールインワンタイプ」で、分解することはできません。この部分がタンクになっており、リキッドを2ml蓄えることができます。
アトマイザーに接続されるマウスピースは専用品。楕円形の吸い口には、ミストを通すための円形のホールが空いています。一般的な円形とは異なる形状ですが、加えてみても違和感は感じず、iCareに比べても咥えやすいマウスピースだと個人的には感じます。
マウスピースを引っ張って取り外すとコイルにアクセスできます。
このコイルはマウスピース裏の金属部分を使って着脱できるのはiCareから引き継いだ伝統的な仕様です。
マウスピース裏の金属部分をコイルの切り欠きに合わせて回すことでコイルを着脱することができます。コイルの詳細は後の項目で詳しくみていきます。
タンク部分も見ていきましょう。取り外さずにどうリキッドチャージするかというと、回転させてリキッドチャージホールにアクセスします。このタンクにはサイドにチャイルドプルーフロック機構を装備しており、このスイッチパーツをスライドさせてロックを解除します。
逆さまにしてくるっとひねればこの通り。本体バッテリーとアトマイザーを回転させることができます。
バッテリーチャージ部分はこの通り、パッキンが用いられリキッド漏れに配慮したリキッドチャージホールにユニコーンボトルなど先端の尖った容器を差し入れてリキッドをチャージすることができます。
このようにアトマイザー部分を外すことなくリキッドチャージできる斬新な機構を採用しました。
コイル
さて、コイルです。コイルには専用設計のID headを新開発。抵抗値は1.2Ωと高抵抗で、MTL(タバコのような吸い方)用に最適化されているものと思われます。このコイル、同じくオールインワンのコンパクトデバイスiCareシリーズや、MTLユースのクリアロマイザー用のGS headよりも大きいサイズで、サイズだけでいうとMELO3などに採用されるEC headほどのサイズ感です。
メーカーのアナウンスによると
- 高強度の液体またはニコチン塩を使用して、慣れ親しんだ感覚を完全に再現
とのことで、フレーバー再現度よりもキック感を最大限楽しめるようデザインされているような文言が見受けられます。
コイルはスペースドのバーチカルで設置されています。
使い方
さてそれでは実際に使っていきます。
まずは本体バッテリーを充電します。電源に接続したmicroUSBケーブルをiCard本体の10d年端子に接続して充電します。
次に付属のIDコイルを開封して本体に取り付けます。マウスピースを外し、コイルをセット。取り付けはドリップチップ裏の金属部分を切り欠きに合わせて回して締め付けます。
そしてリキッドチャージ。チャージして見て問題点に気がつきました。チャージしずらい。
見ているだけではわからなかったのですが、写真のように30mlサイズのユニコーンボトルなら問題ないのですが、今標準になっている60mlユニコーンボトルでリキチャしようとすると、ボトルの太さがiCardバッテリー部分に干渉してしまい、真っ直ぐさせず、リキッドホールに設けられた漏れ防止のパッキンのせいでリキッドチャージができません。
そのため、面倒ですがスポイトボトルや30mlより大きなユニコーンボトルに入ったリキッドをチャージしたい場合は、ニードルボトルや30mlユニコーンボトルなどに詰め替える必要があります。
操作方法
操作方法 電源ON/OFF… パフボタンを素早く4回押す
後は電源ON時にボタンを押しながらマウスピースを加えながら吸引するだけでミストを吸うことが出来ます。
バッテリー残量表示
パフボタン部分のLEDライトの数でバッテリー残量を表します。
バッテリー残量 | LEDライトの色 |
100-60% | 緑 |
59-30% | オレンジ |
29-10% | 青 |
9-0% | 赤 |
感想とまとめ
本体の厚みをできるだけ薄く!カードのようなコンパクトデバイス!
カードといっても厚みが14mmもあるのでそこまで薄くはないのですが、そのコンセプトはできるだけ薄く!そして便利に!というわかりやすいもので、手に持った時にその小ささを体感することができ、iCareシリーズに続くコンパクトデバイスなのだな、と感じました。
仕様的にはというと、まずドローはMTLには軽く、DLには重い。よく言えばオールマイティ。悪く言えば中途半端なドローで調整はできません。1.2Ωコイルであればもう少し重めのドローでも良いと思います。味はというと、もう少しドローを絞れればもっといいと思うのですが、よくも悪くも使い勝手や携帯性を重視したデバイスの味という印象。強メンソールやニコチンリキッドでキック感を楽しむためのデバイスである印象です。
ただ、60mlサイズのユニコーンボトルでリキチャできないなど今日のVAPE事情に合ってない仕様はいただけません。筆者は少なくともこの部分が煩わしくて常用する気にはなれませんでした。
しかし、使い方は十人十色。薄さを魅力に感じ、リキッドチャージ部分の仕様も問題ないユーザーには魅力的なデバイスなのかもしれません。
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