aspire(アスパイア)のBOX MODスターターキット、Zelos 50W Kit「ゼロス50Wキット」のレビューです。
先日、このキットに同梱されているクリアロマイザー、Nautilus2のレビューをお送りして、さすが名作アトマイザーの後継機だなと執筆しましたが、今回はスターターキットとしてのレビューになります。スターターの良し悪しは付属のアトマイザーが良いか悪いか。味はアトマイザーに依存しますからね。そういう意味ではレビュー前からいい予感しましませんが、今回はBOX MODの方にフォーカスしてレビューしたいと思います。
それではレビューしていきます!
パッケージと開封
パッケージは黒を基調にしたシンプルなデザインで、aspireらしいデザイン。箱の側面には偽造防止スクラチコード入りステッカーの添付があり、背面には内容品や製品のカラー、注意事項などが書いてあります。
付属品は
- Zelos 50W BOX MOD本体
- Nautilus2アトマイザー本体
- アトマイザー用予備パーツ(ガラスタンク、Oリング)
- 交換用コイル
- 交換用樹脂ドリップチップ
- MOD充電用microUSBケーブル
- 説明書
- ワランティーカード
説明書を開いてみると、英語の説明部分は4ページ分しかありません。他は他の言語(日本語はなし)です。説明書には内容品や注意事項、製品の仕様や簡単な使い方が書いてあります。
分類としては初心者向けの製品になる本機としてはもう少しユーザーライクな説明書を同梱して欲しいところです。
aspire Zelos 50W Kitの詳細
aspire Zelos 50W Kitはその名の通り、バッテリーであるZelos 50W BOX MODと、プリメイドコイル交換式のクリアロマイザーNautilus2がセットになったスターターキットです。製品のターゲットはベイプ初心者向けの製品です。
外見はアトマイザーとMODのルックス、カラーリング共に統一感のあるデザインで、お洒落感を感じます。
それではそれぞれ別々に詳細を見ていこうと思います。
アトマイザー Nautilus2の詳細
付属のクリアロマイザーはNautilus2になります。こちらのアトマイザーは過去にレビュー済みになりますので、詳細はそちらの記事をご覧ください!
⇒ 【アトマイザー】Nautilus 2「ノーチラス2・クリアロマイザー」 (Aspire/アスパイア) レビュー
Nautilus 2のスペック
直径 | 22mm |
全長 | ○mm ※510スレッド含まず。 |
リキッド容量 | 2ml |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 510 |
コイル | 交換式 |
エアフロー | ボトムエアーフロー |
リキッドチャージ | トップ |
素材 | ステンレス、ガラス |
aspire公式サイトより
今回はアトマイザー単体のレビュー品とは違うカラーを提供いただいたので、比較写真を撮影してみました。仕上がりはすごく良いのですが、写真撮影の時に自分自身が写り込んでしまうのが欠点です。ってそれは欠点ではないですね。。。
シルバーカラーも美しかったですが、カラー・タイプもアルマイトのような半艶の仕上がりで、中々美しく、細部の仕上がりも上々の仕上がりです。
バッテリー Zelos 50W MODの詳細
Zelos 50W BOX MODはコンパクトで細身なサイズ感が魅力的なバッテリー内蔵型バッテリーです。デザインは好き嫌いが分かれそうですが、お洒落で、電子タバコらしからぬルックスであると個人的には思います。威圧感がないルックスにも思え、使っていく上で、ベイプを知らない人に見せても怪しまれなさそうな印象を受けます。
aspire Zelos 50Wのスペック
サイズ | H 78×W40×D23mm |
重量 | 120g(実測) |
ワット数範囲 | 1 – 200W |
温度範囲 | 200 – 600F/ 100 – 315℃ |
抵抗値 | 0.1-3.0ohm |
モード | VW /VV/バイパス/温度-Ti系/温度-Ni系/温度-SS |
スレッド | 510 |
充電ポート | USB |
バッテリー | 2500mAh(内蔵) |
カラー | Black , Gray , Red |
・自動カットオフ
・ショートサーキットプロテクション
・オーバーヒートプロテクション
・低抵抗プロテクション
・過充電保護
・過放電保護
バッテリーの容量、機能的に昨今のテクニカルMODの基本機能は網羅しているのですが、マニュアルTCR設定や、プリヒート機能、カーブモードなどの付加機能はついていないので、逆に言えば操作が複雑ではなく、初心者にはわかりやすいとも言えます。
左から本機Zelos50W Eleaf iStick40W Eleaf ASTER Eleaf iStick Pico
初めて手に持って見た感想として、サイズ感が非常に良いと感じたのでサイズの比較をしてみました。
サイズ感的にEleaf TC40Wに近い細身で高さを抑えた筐体で、ASTERも十分細身なのですが、背の高さが一回り違います。
2500mAhも容量があるのに対して随分コンパクトに作ったな、と感心してしまうほどです。
そう考えると、TC40Wはだいぶ昔の機種ながら優秀だったのだな、と再確認してしまいます。
昨日こそ少ないものの(温度管理や最大ワッテージなど)、大きさはZelos50Wよりもコンパクトで、若干ながらバッテリー容量も大きい。
その優れたTC40Wの正統進化な機種を待ち望んでいた僕としては、これがそうだ!と思ってしまうほどの出来栄えです。と言ってもメーカーが違うんですけどね…w
財布の仕上がりは上々で、アップで撮影しても荒は見えません。写真ではわかりにくいですが、塗装の仕上がりはアルマイトのようなメタリックで半艶の質感です。
バッテリー底面にはきちんとベントホールが設けられています。
上部にはコンタクトピン。アトマイザーを取り付けるための510スレッド。コンタクトはスプリング式で、アトマイザーのスレッドやポジティブピンの長さに関わらず、スプリングが伸縮して自動で高さを調整してくれます。
前面には操作系統が集約されています。左からパフボタン、液晶画面、プラスマイナスの寒ボタンとバッテリー充電用のmicroUSBケーブルです。ボタンはプラスチックの地の物が多い中、ここにもコストがかけられていて、ボディと同じ塗装が施されていて、ディティールにも凝っています。こういう細かいところが全体の仕上がりをより良いものに感じさせてくれます。
アトマイザーとのマッチングですがMODの幅が23mmなので、これより直径が大きなアトマイザーははみ出してしまいます。そして、個性的なカラーリングなので載せるアトマイザーを選びそうだな、と思っていたんですが、意外なことに個人的にはどのアトマイザーも悪くはないと思ってしまいました。
さすがにMerlin Mini RTAだけは24mm径なので若干はみ出してしまっていますが、直径で1mmということは、はみ出すのは0.5mmずつなので気になる程でもありません。
使い方
まず、充電ですが電源に接続した付属ケーブルを本体に接続するだけです。充電は1Aまでしか対応していませんので、それ以上の電流のアダプターなどを使わないように注意が必要です。
ロック/ロック解除
ロック/ロック解除の方法は
- パフボタンを5クリックで操作します
電源オン・オフ
電源をオフにするには
- 上記操作でMODの状態をLockes(ロック状態)にします。
- ロック状態でパフボタンを長押しします
- 長押しすると画面に”System OFF”と表示され、電源がオフになります。
- 電源をオンにするにはパフボタンを5クリックします。
サブボタンのロック/ロック解除
サブボタンを操作不能(ロック)にするには
- 電源on、ロック解除状態にします
- パフボタンとプラスボタンを同時に押します → サブボタンロック
- サブロック状態で再度パフボタンとプラスボタンを同時に押します → サブボタンロック解除
画面の反転
本体にはセンサーが組み込まれていて、MODを傾けるだけで傾けた方向に液晶表示が上下反転します。
モード変更
モード変更(WATT/TC SS/TC Ni/TC Ti/BYPASS/VOLTAGE)をするには
- 電源on、ロック解除状態にします
- プラスボタン、マイナスボタンを同時押しします
- メニューが表示されるので、設定したいモードをプラス、マイナスボタンで表示させます。
- 設定したいモードを表示させたらパフボタンで決定します。
モードの詳細 WATT
WATTは通称VWモードと呼ばれるモードで、ワッテージを任意で設定できます。
ワッテージの設定範囲は1.0-50.0Wまでで、0.1W刻みで設定可能です。ワッテージを変更するには、このモードに設定した上で、プラスマイナスボタンを操作してワッテージを変更します。
モードの詳細 TC SS/TC Ti/TC Ni
温度管理を行うモードです。それぞれ温度管理対応ワイヤーを用いたコイルに対応しており、
- SS ステンレス
- Ti チタン
- Ni ニッケル
となっています。それぞれのモードで、設定温度をさぶボタンを使って操作可能で、設定範囲は200 – 600F/ 100 – 315℃となっています。
また、ワッテージも変更可能で、ワッテージを変更するには
- 温度管理モードに変更します。
- パフボタンとマイナスボタンを同時押しします。
- ワッテージの表示が点滅するので、点滅中にプラス、マイナスボタンを使って任意のワッテージに変更します。
- 変更を決定するには、パフボタンをクリックします。
モードの詳細 BYPASSモード
バッテリーの電圧をそのまま出力する擬似メカニカルモードです。
モードの詳細 VOLTAGE
通称VVモードと呼ばれるモードで、ワッテージではなく、ボルテージ(V)を任意で設定できます。設定範囲は0.5-8.0Vまでで、0.1V刻みで設定可能です。設定変更するにはさぶボタンを操作して任意のVに変更します。
まとめ
使ってみて思ったのはやはり良いアトマイザーが付属するスターターキットは良い!ということ。
自分好みとは言えないアトマイザーですが、このNautilus2のレビューでも書きましたが、特にタバコから移行してくる初心者ベイプユーザーには最適だと思えるドロー(吸い心地)を実現でき、味重視の機材として優れた製品の一つです。
そして、MODの方ですが、このアトマイザーにマッチングするデザインとカラーリング。そして、ショートかつコンパクトな躯体。多機能だとは言えないけれども操作も複雑ではなく、必要最低限の機能を搭載していること。
個人的にはVVモードがついているのがでかい!僕VWで使っていても、見ているのはボルテージの値だったりするので非常に嬉しいモードです。探してみると意外と少ないんですよ、このモード。
このことから、少し大きくても、美味しい機材でVAPEを始めたいという電子タバコ初心者にはうってつけのスターターキッドであると思います。
僕もTC40Wでベイプ入門した時に、重要だと思ったのは
- 周りに威圧感を与えない 極力怪しまれない
- 味が美味しい
- 極力面倒臭くない コイル巻いたりは多分しない!
- バッテリーは内臓が良い 別売りバッテリーはよくわからない!
- 拡張性がある
ことだったと記憶しています。BOX MOXでなおかつコンパクト!味も一丁前に出ないと嫌だ!っていう人には今セレクトすべきなのはこのセット!
昨今爆煙機材が流行で、各社爆煙スターターはラインナップしても、このように味重視、ミスト少なめなスターターは手薄になっている中、このスターターはちょうどピッタリなキットでだと思います!!
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