Wotofo(ウォトフォ) のVAPEアトマイザー、THE VIPER RTA「ザ バイパー」のレビューです。
Wotofoのシングルコイル/DL(ダイレクトラング)ユース タンクアトマイザー!
同時期に発売されたSerpent SMMは日本国内でも話題になり、ある程度の評価を得ていますが、本機であるTHE VIPER RTAはあまり話題になっていないように思えます。しかし、Wotofoは他にもコストパフォーマンスもルックス、機能にも優れた製品を多数リリースするVAPEブランドであり、本機にはジュースコントロールを搭載しています
それでは早速レビューしていきます。
商品提供:GearBest
VAPEアトマイザー Wotofo/THE VIPER RTA のパッケージと内容品
パッケージはWotofoアトマイザーに用いられる定番の大きさ。背面には製品の詳細が記載され、側面には製品偽造防止のスクラッチコード入りステッカーが貼られています。
内容品一覧
- THE VIPER RTA アトマイザー本体
- スペアパーツ(ガラスチューブ、ネジ、Oリング一式)
- プリメイドコイル *2
- オーガニックコットン
- ビルドツール
- ユーザーマニュアル
説明書には日本語の記載はありませんが、写真が用いられ、ビルド方法がわかりやすく記載されています。
VAPEアトマイザー Wotofo/THE VIPER RTA のパッケージと内容品
Made in ChinaのVAPEデバイスメーカー、Wotofo(ウォトフォ)がリリースしたシングルコイルながらミスト量多め/DLユースのリブルタブル・タンクアトマイザーがTHE VIPER RTA(ザ バイパー)です。
Wotofo/THE VIPER RTAのスペック
リキッド容量 | 3ml |
直径 | 24.2mm |
全長 | 44.6mm |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | トップキャップ一体型 |
コイル | RBA シングルコイル |
リキッドチャージ | トップフィル |
エアフロー | ボトムエアーフロー |
素材 | 316ステンレススチール ウルテム(ドリップチップ&トップキャップ) |
Wotofo公式サイトより
メーカーサイトの付属品に”510 drip tip and 810 drip tip adapter”との記載がありますが、明らかな誤りで、本機のドリップチップはトップキャップ一体型の専用品となり、汎用品を使うことはできません。
WotofoのWebサイトは誤表記が多いように感じますね… 誤字が多い筆者は人のことは言えませんけどね(汗)
510スレッドを除いた全長は40mmです。
Wotofo/THE VIPER RTAを分解しました
Wotofo/THE VIPER RTAのドリップチップ
ウルテム製のトップキャップ一体型のドリップチップは専用品、内径は8mmです。510ドリップチップなどの汎用品を先端に取り付けることはできません。
Wotofo/THE VIPER RTAのリキッドフィル
リキッドチャージはトップキャップを外して上部から可能なトップフィルを採用しているので、簡単にリキッドをチャージすることができる利便性が魅力です。リキッドホールは大きく、先端の太いスポイトボトルなどでも問題なく用いることができます。
Wotofo/THE VIPER RTAのタンク
タンクは2つのパーツ、ガラスチューブとチャンバー&チムニーパーツから構成されています。
タンクは写真のように逆さまにして外すことで、リキッド残量があってもデッキから取り外すことができるため、コイルやウィック交換が便利に行うことができます。ただし、外した状態においては、タンクのメインパーツであるガラスチューブは上部のOリングでトップパーツにはまっているだけなので外れないように注意が必要です。
チャンバーのトップはドーム形状になっており、チムニー径は6.5mmです。チムニー径から、ドリップチップはギリギリ510規格でもいけるデザインなのにも関わらず、トップキャップ一体化なのは同時期に発売されたSerpent SMMとルックスが似てしまうことによる差別化なのかもしれない、と筆者は想像します。
Wotofo/THE VIPER RTAのジュースコントロール
リキッドの供給量を調整できるジュースコントロールを搭載、この機能を搭載するRTAは限られており、複雑な機構やパーツ点数が増えることからも、高額製品に多く採用されています。本体にプリントされたマークの通り、リング式のパーツを回すことでジュースホールを開いたり閉じたりすることで、リキッドの供給量を調整することができます。
本機では非常にわかりやすく、ジュースコントロールを閉じると、ジュースチャンネルのバックが赤くなることで、開いているか閉じてるか一目でわかるようになっている親切設計です。
ジュースコントロールリングも適度な力で回すことができ、ヌルッとした感触が気持ちよく、固くもなく、軽すぎもしないちょうど良い下限になっています。
ジュースチャンネルは全部閉じても多少のリキッドは供給されるぐらいの精度です。
Wotofo/THE VIPER RTAのエアフローデザイン
コイルの下からエアーを取り込む、ボトムエアフローデザイン。デッキの下にエアホールがあり、エアフローリングにてエアホールの開き具合を無段階で調整することができます。
エアフローリングは180度の位置に2箇所空いています。エアフローリングはデザインと、回しやすさを兼ね備えた模様が入っています。
このエアフローリングはデッキにOリングを介してハマっているだけなので分解してクリーニングすることもできます。MODにつけた場合は外れることはありませんが、アトマ単体で保管する場合は紛失に注意が必要です。
Wotofo/THE VIPER RTAのポジティブピン
コイルに電力を伝えるポジティブピンには金メッキが施されており、腐食による通電性低下を防ぐ仕様。このピンはデッキのポジティブ側のポールを固定するネジ兼用になっており、緩めて使うことができないため、出っ張り具合の調整は不可になっています。
ピンを分解するとデッキ側も分解できますが、不具合が起きない限り分解する必要はないでしょう。
Wotofo/THE VIPER RTAのデッキ
ポールは2ポール2スレッドで、シングルコイル前提のデッキです。ポールもエアホールも中央からオフセットしており、ジュースチャンネルの配置から見てもコイル位置はワンパターン、ここにしかない!というデザインになっています。
VAPEアトマイザー Wotofo/THE VIPER RTA のビルド
まずポールのスレッドをプラスドライバーを用いて緩めていきますが、レビュー品は片側のスレッドが相当きつく締まっており、付属のツールでは緩まなかったために、手持ちの工具を使って緩めました。100円ショップなどでも精密ドライバーは購入可能ですのでワンセット家に置いておくことをお勧めします。
エアホールやドリップチップなどのスペックから、シングルコイルながら、それなりに高い熱量のコイルを想定してデザインされた製品であると見受けられます。付属のプリメイドコイルはクラプトンコイルですが、今回は味の傾向が掴みやすいシングルワイヤーで巻いていきます。
今回はカンタル24G、3.0mm、7ラップで巻きました。
ワイヤーレッグはスレッド固定前に整形しする方法もありますが、ズボラな筆者は適当にレッグ長を決めて固定した後に、コイル内にジグを通して位置を調整する方法を取っています。コイルの見た目を優先するならですが、味的には差はないと考えます。
エアホール直上にセット。ジュースチャンネルの大きさ的にも3.0mm軸で巻くのがベストマッチだと筆者は考えます。
ウィックには今回CottonBaconを使用しています。
最終的にコイルが若干歪んでしまいましたがご愛嬌。ジュースチャンネルにコットンをぎゅうぎゅうと押し込んでしまうと供給不足になってしまうため、コットンレッグの長さを決め切った後に、両端をふわふわにしてやってから、軽く載せる程度にウィッキングしています。ジュースホールにコットンを触れさせてもつたい漏れするので注意です。
ビルドの後、タンクを取り付けてリキッドをチャージすれば準備完了!使うことができます。
VAPEアトマイザー Wotofo/THE VIPER RTA をMODに載せてみました
Wismec/SINUOUS P80(18650シングル)
Joyetech/EKEE(内蔵バッテリー)
aspire/Archon(18650デュアル)
VAPEアトマイザー Wotofo/THE VIPER RTA のまとめ
用途としてDL(ダイレクトラング) ユースで、シングルコイルのお手軽さという、Wotofo製品ではSerpent SMMと同じカテゴリーの製品のため、比較してみると大きな相違点は
- エアフローデザイン
- ドリップチップの使用
- ジュースコントロールの有無
以上のようになり、サイズや構造など似通った点も多く見られます。その為、話題の製品になったSerpent SMMの影に隠れている印象の本機、売りはやはりジュースコントロール搭載という点ではないでしょうか。
味については個人の趣向や使用リキッドなどでも異なる為、一概には言えませんが、筆者としてはSerpent SMMよりも軽いドローに向いた機種であると感じました。細線及び内径細めを使うならSMM、太線及び内径太めを使うなら本機。コイル位置的にSMMの方がダイレクトで荒いミストという印象です。
高さの低いアトマイザー、特に中華マスプロダクツでは搭載されている機種の限定される機能を搭載しており、それだけでも価値があると思え、コストパフォーマンスに優れたアトマイザーでした。
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