CoilART(コイルアート) のRTAアトマイザー、AZEROTH RTAのレビューです。
トリプルコイルデッキとデュアルデッキを同梱するデッキチェンジシステムが特徴の24mm大口径RTAです。基本的はコイル構成で見ても、クラウドチェイスやトリックなどの用途に向いた爆煙機の印象です。
さて、早速レビューしていきます。
商品提供:CoilART
AZEROTH RTAのパッケージと開封
パッケージデザインはCoilART共通デザインのものです。内容品の配置もいつも通りだなーと。妙にでかい箱にちょこん、と入っているよりはこういうミニマムなパッケージングに好感を覚えます。そして、付属品は
- Azeroth RTAアトマイザー本体
- Triple Coil Deck(トリプルコイルデッキ)
- Dual Coil Deck(デュアルコイルデッキ ベロシティタイプ)
- エクストラドリップチップ
- 510ドリップチップアダプター
- スペアガラスタンク
- スペアパーツ一式
- ビルドツール
- VAPEバンド
- CoilARTステッカー
必要なもの一式はいっています。
CoilART AZEROTH RTAの詳細
24mm径のRTAアトマイザー、AZEROTH RTAです。特徴としてはデッキを交換できる点。トリプルコイルデッキとデュアル用のベロシティタイプデッキを交換することが出来ます。
CoilART AZEROTH RTAのスペック
リキッド容量 | 4.5ml |
直径 | 24mm |
全長 | 52mm |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 専用トップキャップ一体ワイドボア |
コイル | RBA トリプルコイル/デュアルコイル |
リキッドチャージ | トップフィル |
エアフロー | ボトムエアーフロー |
素材 | ガラス、SUS304ステンレス |
色 | Silver , Black |
Coil ART公式サイトより
510スレッドを除いた全長は約48mmでした。
大まかに分解すると、デッキとタンクに分解することが出来ます。それぞれのパーツは更に分解可能です。それぞれの詳細は後ほど見ていくとして、まずは上部のパーツから順番に見ていきましょう。
写真左:ワイドボアDT 写真左:510アダプター
付属するトップキャップ一体ドリップチップは2つで、本体に最初から組み込まれている方がワイドボアドリップチップで、別途付属する方は汎用品の510タイプドリップチップをつけることができるアダプターです。
タンクパーツですが、タンクのみで保持できるタイプです。本体を逆さまにしてタンクを外せば、リキッドが残っている状態でもデッキを外すことが出来ます。このタンクはガラスタンクと金属のベースの2つのパーツから構成されていて、洗浄する際にはぶんかいすることができるようになっています。
ボトムエアフロー機構の本機は、本体下部に配されたエアフローリングを回すことで、エアフロー、空気の流入量、吸い込む時のキツさ(ドロー)の調整を無段階で調整することが出来ます。エアホールは3箇所(写真ではわかりませんが)配置されています。リングはクリック感などのないタイプですが、固くもなく、緩くもない丁度良い回し心地です。
最後にデッキ。デッキは交換式で、デュアルコイル(ベロシティタイプ)とトリプルコイルのデッキをセレクト出来ます。デッキの交換は簡単で、ベースパーツにスレッド式で装着されているデッキを回して外し、同じように装着するだけです。
最後にMODとの接続部分、510スレッドとポジティブピン。CoilARTのアトマイザーは全般的にかなりポジティブピンが出っ張っていますが、このAZEROTH RTAもかなり出っ張っていて、RTAなのでルックスと使い方的にあまり需要はなさそうですが、メカニカルMOD(ハイブリッド接続)でも使用でも問題ないように見受けられます。
このポジティブピンはデッキ構造でも見てきましたがデッキから伸びているピンの延長ですので調整することは出来ません。
Coil ART AZEROTH RTAをビルドして使用する
デュアルコイル用のデッキはベロシティタイプのデッキで、過去何度もビルドを紹介していますので、今回はやはりトリプルデッキのデッキでビルドしてみたいと思います。
デッキを見て暫く考えたのですが、バーチカルでも組めそうだな。とか、レッグの落とし方だのを妄想しなのですが、普通に恐らくスタンダードな方法でビルドしてみようと思います。
まずはコイルを同じように3巻用意します。デッキ的にコイルレッグの長さを最初に決めておく必要があるため、1つのコイルをデッキに充てがってレッグの長さを決定後、コイルジグに通して残りの2つのコイルも同じ長さにコイルレッグをカットします。
そして、コイルレッグの処理は組み込む前に曲げておいても良いのですが、僕は面倒なので、とりあえずデッキに組んでから、ジグを通したままジグを回転させてコイルの向きを整える方法でビルドしています。若干コイルが変形しますが、ジグを通して防ぎ、後はドライバーンで形を整えれば実用上は問題ありません。
3つもコイルがあるので面倒くさいことには変わりませんが、レッグの長さだけ決めてしまえばそこまでビルド難易度が高いとは感じません。
ウィッキングはコイルが3つに対し、ジュースチャンネルも3つのため、片方は隣のコイルのウィックと共有するようにしました。割とふわふわ目のウィッキングです。ジュースチャンネルはタンク下部まで伸びていますが、あまりコットンレッグを長くすると経験上イガりそうだったので短めにしました。
タンク内のリキッドを最後まで吸い上げたい場合には、コットンレッグの足先を細めにして下まで伸ばしてやると良いかもしれません。
ビルドが終わったらタンクを取り付けて、リキッドチャージして使ってやります。
抵抗値は0.25ohmでした。4V近辺の60W程度掛けて吸ってやります。
結構味出てますね!当然ミストもドバドバ出る。
3コイルのキワモノRTAかと思って正直期待していなかったのですが、爆煙機材の割にはフレーバーの繊細な味を表現している印象です。チャンバー部に比べてチムニー部が細いことも影響しているのか、ごついコイル構成の割には味の乘った粒子の細かいミストがドバドバ出て来る印象です。
ご想像の通り、ドロー(吸い込み)はかなり軽めです。爆煙系のベイプ機材なのでその傾向です。
しかし、ただミストがじゃんじゃん出て、繊細というより暴力的な味のニュアンスかと思いきや、すごく繊細な味も敏感に感じ取ることができる印象がします。
当然コイルビルドやウィッキング、リキッドにもよるので一概には言えませんが、クラウドチェイサーなアトマイザーでありながら中々面白い表現の味が出るな、という印象です。
AZEROTH RTAのまとめ
コイル構成からキワモノかと思っていたのですが、結果なかなか良いタンクだな、という結論です。
運用性的にはジュースコントロールはついていないものの、トップフィル、ジュース残量アリでもデッキアクセス可能となっていて楽に運用できます。
そしてビルドですが、多少面倒なものの、難易度は高くないです。
タンクが苦手な僕、特にふわふわミストは好みではないのですが、これは細かいミストながら、そのインパクトの無さを、量でカバーしてくれる印象です。
その為、現状高抵抗のふんわりミストで満足しているひとには向かないかもしれません。というか、高抵抗で満足している人はこのタンクはセレクトしないですね…
クラウドチェイス、爆煙を楽しみたいけど、上品な味も追求したい!というニーズを満たすRTAだと思いますので、気になる人は要チェックです!
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