VANDY VAPE「バンディーベイプ」のVAPEアトマイザー、ICONIC RDA「アイコニック アールディーエー」のレビューです。
ルックスからも分かる通り、DL(ダイレクトラング 肺に直接ミストを吸引する吸い方)ユースの爆煙ドリッパーです。Designed by MikeVape チャンネル登録19万人を誇るYouTuber Mike Vapeとのコラボレーションアイテム!
特徴はデュアルエアフロー構造。サイドエアフローとボトムエアフローのデュアルチャンネルで、どちらも斜め上に空気が取り込まれる変わった構造のRDAです。
それでは早速レビューしていきます。
商品提供:VapeSourcing
詳細
Iconic RDAには、樹脂ドリップチップがプリインストールされています。また、パッケージに含まれているデルリンのチップとフロスト ドリップチップもあります。両側と下部のエアーフローシステムを統合したIconic RDAは、クラウドマシンとなり、その間に優れた風味を提供します。下部のエアフローチューブにより、ジュースに余分な余裕ができ、漏れの危険性を防ぎます。クランプポストシステムでは、コイルとウィックを非常に簡単に取り付けることができます。
カラーバリエーションは4種類。
スペック
直径 | 24mm |
高さ | 25mm(DT・スレッド含まず) |
重量 | 40g(実測値) |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | ハーフインチ(810DT)/510DTアダプター |
コイル | RBA デュアルコイル |
エアフロー | ボトムエアフロー |
素材 | ステンレス,レジン,デルリン |
BF対応 | ○ BFピン付属 |
パッケージ・内容品
パッケージはプラスチック製、VANDY VAPE製品共通のケースが用いられています。背面にはシリアルナンバーなどと、偽造対策のスクラッチ式セキュリティーコードが入っています。
本体や付属品はプラスチック製インナーに守られて収納されています。説明書はこのプラインナーの裏側に収納されています。
内容品一覧
- ICONIC RDA アトマイザー本体
- 付属品 エクストラ ドリップチップ 2種類、510DTアダプター
- ツール(ビルド用プラスドライバー、六角レンチ2本)
- 予備パーツ(Oリング、デッキネジ)
- BFピン
- ユーザーマニュアル、クオリティーチェックカード
本体の他に、付属品及びビルド用ツール、説明書など必要なものが収納されています。ただし、コイルやコットンは付属しないため、別途用意する必要があります。
説明書には多言語で説明が書かれていますが、残念ながら日本語の記載はありません。しかし、アトマイザー製品である上に、図解も入っているのでVAPEのリブルタブル経験者であれば特に問題はありません。それでも使い方がわからない場合にはこの記事を参考にしていただければ幸いです。
分解
ICONIC RDAはドリッパータイプのアトマイザーなので構造がシンプルでパーツ点数も少なく、写真のように ドリップチップ / トップキャップ / デッキ の3ピースに分解できます。シンプルな構造なので、メンテナンス(洗浄など)も楽で、頻繁にリキッドの味を変えるなどの運用にも向いています。
ドリップチップ
VANDY VAPEのアトマイザー製品全般に言えることですが、付属品としてドリップチップが複数付属するのが親切です。ICONIC RDAにも3種類のドリップチップが付属します。ドリップチップは汎用品として単体でもVAPEショップなどで販売されていますが、購入するとなると相応の金額がかかってしまうので最初から複数のデザインや使用で選べるようになっているのは嬉しいですね。
ドリップチップ取り付け部はトップキャップ部分。トップキャップ側にOリングが設けられているタイプで、Kennedy RDAなどアメリカ製ドリッパーに多く用いられている汎用規格であるハーフインチサイズ(810DT)となっており、付属品の他にも市販の汎用品を取り付けることもできます。
レジン製ドリップチップ
初めからアトマイザーにセットされているのはレジン樹脂製のドリップチップ。内径が若干広がる逆テーパーデザインのドリップチップです。
全長11.5mm、露出部の高さ7.5mm、外径18mm、内径9.5→11mm
デルリン製ドリップチップ
デルリン製の樹脂ドリップチップには、周囲にローレット加工が施されています。このドリップチップはMESH 24 RTA、Mesh RDA、PYRO 24 RDTAなどに付属するものと同一仕様のものが流用されています。
全長10mm、露出部の高さ6mm、外径18.5mm、内径9.5→12.5mm
半透明ドリップチップ
“fosted”とアナウンスされている素材不明の樹脂製ドリップチップ。おそらくポリカーボネートやアクリル等の素材だと思われ、クリア樹脂素材は一般的にリモネンなどでクラックが入るものが多いため、これらを含むリキッドを用いる場合は使用を避けた方が良いと思われます。
全長10mm、露出部の高さ6mm、外径18.5mm、内径9.5→12.5mm
510ドリップチップアダプター
ハーフインチ互換サイズ(810DT)の他に、510ドリップチップを取り付けることができるためのデルリン樹脂製アダプターが付属します。これをアトマイザーのトップキャップに取り付けることにより、510規格の汎用ドリップチップを用いることもできます。
このアダプターはVANDY VAPEのアトマイザー製品全般に付属する、共通の汎用品となっています。
このドリップチップアダプターをトップキャップに取り付けると、台座部分がトップキャップから若干飛び出すので、デザインのマッチングなどに気をつける必要がります。
トップキャップ
ICONIC RDAのトップキャップを見てみると、側面両側にはエアフローホールが。エアホールは片側に横穴*1と楕円*2が設けられた変則的なもの。これはデッキを見ないとエアフローデザインがわかりません。
このエアホールの調整はキャップを回すことで可能。デッキに設けられたエアホールをトリミングすることで、ドロー調整をできる構造。このエアホールは横穴側のみ開けることもできまますが、楕円のみ開けることはできません。
デッキを見てみると、
- 楕円… ボトムエアフロー
- 横穴… サイドエアフロー
このようにデュアルチャンネルのエアフローであることがわかります。取り込む空気量を確保することで、より熱量の大きなコイルの設置も許容する「爆煙タイプのアトマイザー」であることがここからわかります。また、このエアフローは前記のように絞ることもできるので、ユーザーの好みやビルドによって変更することもできます。
このボトムエアフロー及びサイドエアフローはどちらも斜め45度に角度がつけられ、デッキのポールにぶつかるように供給される独自の方式です。
トップキャップの裏側は綺麗に加工されており、お椀のような形状。ドーム型のデザインが用いられています。ある時期から標準的にあらゆるRDAに採用されるようになった構造です。
デッキ
ICONIC RDAのデッキは2ポールのクランプデッキ。ポールごとにクランプが設置されたデザインで、その固定にはプラスネジが用いられています。
クランプは90度曲がったデザインで、コイルレッグの高さの違いを吸収できるデザイン。このクランプはプラスネジを緩めると仕込まれたバネで持ち上がるような構造が用いられており、ビルドのしやすさが考慮されています。
また、ポール間にはpeekインシュレーターがサンドイッチされており、短絡が起きないよう配慮されています。
ポールを分解します。分解するには、ポジティブピンとネガティブ側固定スクリューの2箇所を外して、ポジティブとネガティブ両方のポールを同時に外す必要があります。分解してみるとポール側面中央側にバネが用いらレているのがわかります。
デッキネジは初期状態ではプラスネジがセットされていますが、付属品にはイモネジも付属するのでこちらを用いることもできます。このイモネジは六角レンチで操作します。
トップキャップの項目でも触れたエアフローデザインを詳しく見てみると非常に特徴的。デュアルエアフローのエアフローは、Kennedy RDA と同じように片側2本づつのパイプでコイルに向けて直接供給されるようなデザインですが、斜め上方に向けて供給されるので独自性を感じます。
また、サイドエアフローのエアホールもデッキサイドのカッティングに導かれて斜めに供給される『斜めエアフロー』が用いられており、YURI RDAやNYX Atty、MAD DOG RDAなどの斜めエアフロー機の味が好みの筆者としては過度に期待してしまいます。
ジュースウェルは深さを確保しており、相当量のリキッドを蓄えることができます。また、ここでも斜めボトムエアフローデザインのメリットを感じます。
ポジティブピンとスコンクピン
ICONIC RDAのポジティブピン、スコンクピンには金メッキ加工が施され、腐食及び、通電不良を防ぎます。通常ピンはダブルピン仕様なのでデッキ固定兼用ではありません。出っ張り具合を調整可能だとも言えますが、ネジを緩めて使用を続けるのは不意の緩みなどを招くのでやめた方が良いでしょう。
また、ダブルピンのデメリットとしてネジが細くなるので破損リスクが増すので筆者としてはあまり良いとは思えません。実際に実際使用を続けて折れてしまった実体験も…
BFピンの固定用六角レンチは付属レンチを用いることができます。しかし、マイナスドライバーは付属しないので、通常ポジティブピン用の工具は別途用意する必要があります。
BFピンのリキッド供給部分はジュースウェルの底から若干だけ上がっており、スコンかーボトルから供給したリキッドを蓄えることができます。
ビルド
それではビルドしていきます。今回デッキのネジは標準のプラスネジを用います。このネジを緩めるための工具が付属しますが、使いづらいので別途用意するのが良いと思います。
コイル設置前にキャップとデッキとの関係を確認しておきます。また、空吸いしてドローを確認しておき、ビルドをイメージしておくと良いと思います。
単線で巻いていきます。レビューの際にはアトマイザーの性能を把握しやすい単線でビルドしています。カンタル26G、3.0mm、6ラップ。ワイヤーにはCoil Monstaを使用。
コイルレッグの長さを決めたのちに適当に固定。その後コイルにジグを通してコイル位置を調整しています。コイルの高さは斜めエアフローということもあり、高めに設置してコイルボトムに空気を当てて効率的に冷却するとともに、空気の流れに沿ってミストを口まで運ぶイメージです。
このクランプデッキですが片側づつ固定するので、単線ビルドにおいては正直ベロシティータイプのデッキの方がビルドしやすいです。しかし、固定ネジが2本なので、コイル位置にあまりこだわらないという方で、できるだけ手間を省きたいユーザーには向いていると思います。
それも慣れの問題で、数回ビルドすればなれる程度の問題でしかありません。
コイル位置を片側に寄せているのはエアホールを絞る前提の為です。
今回コットンにはNative Wicksを使用。コットンによっても供給や雑味などが異なるので好みのコットンをセレクトするのが良いと思います。ウィッキングの際、ボトムエアフローのエアホールにかかってしまうと、伝い漏れが発生するので注意します。
MODのマッチング
Sigelei / FUCHAI SQUONK 213 (18650シングル)
WISMEC / Sinuous RAVAGE230 (18650デュアル)
Aspire / Cygnet 80W MOD (1850シングル)
感想とまとめ
コスパの良いデュアルエアフロー爆煙ドリッパー!!
付属品の充実具合や、BFピンの付属などから、ミスト少なめのDL運用〜爆煙セッティングまで幅広く使え、メカチューブからBFスコンカー、そして普通にテクニカルMODへの搭載など使い勝手の良いRDAです。
ビルドや運用性も良いので、実用面でも申し分ありません。
独自性を感じるエアフロー構造ですが、この部分に関しては「普通」です。斜めに上がってくる構造が効果的に働いているとは体感できませんでしたが、コイルセッティングの自由度という意味では問題は感じません。
つまりは「使い勝手の良い爆煙RDA」ということです。ルックスやニーズがあっているユーザーは検討してみては良いと思います。
コメント
ICONIQはコラボ商品ですよーMikeVapeさんと第2弾です
なるほどですね!ご指摘ありがとうございます!
VandyVapeのWEBサイトでは案内されてないんですね^^;