KHW MODSのVAPEアトマイザー、Jorda RDAのレビューです。
MTL(タバコ吸い・口吸い)に特化したドリッピングアトマイザー。
シンプルなルックスと工夫された構造をもつRDAです。
筆者の好みとして、ドリッパーは軽めのドロー、できればデュアルコイル。燃費を考えてシングルコイルという趣向ですが、最近RTAではタイトドローの運用がメインのため、ドローが絞れるRDAが気になっていました。そのため購入。
果たして趣味と違う機材で、趣向に変化は出るのか?
それでは詳細を見ていきます。
KHW MODS Jorda RDA のパッケージと内容品
パッケージは簡易的。コンパクトなプラスチックケースに本体と付属品が入っています。
内容品一覧
- Jorda RDAアトマイザー本体
- ウルテム製ショートキャップ
- ウルテムドリップチップ
- 予備Oリング
- BFピン
- 六角レンチ
付属品もシンプル。付属品の中にBFピンと書きましたが、実はBFピンが最初組み込まれており、通常ピンが付属品として付属します。
KHW MODS Jorda RDA の詳細
ポーランドのモッダーが展開するKHW MODSのドリッピングアトマイザー、Jorda RDAはMTLに特化した製品です。以前レビューしたDrarw MTL RTAも有名です。
KHW MODS/Jorda RDAのスペック
直径 | 20mm |
高さ | 22mm ※ドリップチップ、510スレッド除く |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 510DT |
コイル | RBA シングルコイル |
エアフロー | サイドエアフロー |
素材 | Stainless Steel Ultem |
BF対応 | ○ BFピン付属 |
全長は19.88mmとメーカー公表スペックよりも若干ショートで、全長が短くコンパクトなドリッパーです。
外見デザイン
飾り気のないシンプルなルックス。シンプルすぎる印象もあり、若干の色気が欲しいと感じる部分もあり。そして、少量生産らしい丁寧な仕上がりを感じます。
分解してみました
分解してみると、写真左から ドリップチップ / キャップ / デッキ で構成されています。RDAなのでパーツ点数は少なく単純な構造です。
ドリップチップ
ドリップチップは510規格で汎用品に付け替えることもできます。
付属品はトップキャップと同じ素材のウルテム製です。
露出部の全長11mm。取り付け部の外径12mm、咥える部分の外径9mm。内径5.75mm。
トップキャップとエアフローシステム
エアフローはサイドエアフロー。ダイレクトにリキッドの味を楽しめるデザインです。
デッキ側の3つ穴とトップキャップのエアホールの合わせ具合でドロー調整を行います。
付属のキャップはショートキャップ。オプション品で背の高いキャップも展開されています。
キャップには5つのエアホール。1.5mm径のホールが3つ穴、2つ穴空いており、エアフローの調整を可能にしています。
組み合わせで全ての組み合わせのエアホールの開き具合を実現しています。
また、オプション品にはさらにタイトドローを可能にするMTL Capも用意されています。
デッキ
デッキは2ポール2スレッドで、基本的にシングルコイル前提のデッキです。ドリル削り後の残る無骨な仕上がり。ウェルや空間が独特で、まるでデュアルコイルデッキにリデューサーを挿入し、シングルコイル用にトリミングしたようなデザインです。
ジュースウェルはそこそこ深く、それなりに保持量を確保しています。
エアホールはウェルから若干上がった位置に配置し、リキッド漏れを防止しています。そして円周上から若干オフセットした位置に出口があり、コイルに直接エアーを供給します。
ポジティブピン
ポジティブピンはデッキのポール固定ネジ兼用で調整はできません。初期状態ではBFピンがついており、通常ピンが付属します。
BFピン、リキッドの出口はウェル底と同じ位置にあり、BFボトルから押し出したリキッドでコットンに染み込まなかった分はウェルに止まらずにボトルに戻ってしまうのが少々残念です。
KHW MODS Jorda RDA をビルドしてみました。
ビルドです。MTLに特化しているためドローが重いと思いきや、全開状態だとDLいけるぐらいの重さ。MTL運用するには一つ穴運用するのが良さそうです。
今回はエアホールに近づけてビルドしていきます。
ワイヤーは温度管理前提のTitanワイヤー 26ゲージ、3.0mm、6ラップ巻いてみました。MTL運用で落ち着いたミストを堪能したいため、温度管理ワイヤーを持ています。
コイル位置ですがあまり上げてしまうとキャップに触れてしまうため、上げて運用したい場合はオプションのtall capを購入するのが良さそうです。
コットンにはFiberFreaksを使用
ウィックでコイル周り以外からエアーの通り抜けを防ぎます。これで吸ってみるとやはり落ち着いて細かい間接的な味。しかし、RTAほど間接的ではなく、直接的な濃い要素もあるちょうど中間ぐらいの質感。
これはこれで好きな人はたまらないと思いますが、筆者としてはとにかくダイレクトなミストが好きなのでコイルを中央に寄せてみます。
セカンドビルド
セカンドビルドは同じワイヤーと同じウィックでコイルを思い切り中央に寄せます。
しかし、エアホールとトップキャップ裏の相互関係よりあまり良いエアーの流れではないかもしれません。このビルドをするのであればもう少しキャップ高さが欲しいところ。
味はファーストビルドよりダイレクトになりました。
サードビルド
この間にも数回ビルドしていますが、ショートキャップ運用であればエアホール側に、できるだけ高い位置でありながら、それなりにトップキャップとの感覚も必要であるように感じます。
違うワイヤーでも巻いてみましたが、ドローを絞って運用するのであれば温度管理運用が適していると感じます。
思い切って24Gで巻いてみました。Titan 24G , 2.5mm , 5ラップ。
これが一番好みでしたが、味が安定せずにムラがある印象。供給と熱のこもりかたの問題か。
KHW MODS Jorda RDA をMODに載せて使ってみました。
WISMEC / Sinuous P80 (18650シングル)
VAPEアトマイザー KHW MODS Jorda RDA のまとめ
MTLに特化した程よく細かい質感のミストを楽しめるアトマイザー。
全開ではタイト目のDL運用も可能ですが、基本的にはMTL向けのドリッパーです。タイトドローで程よくウェットかつ、程よく細かいミストで運用するのに適していると感じました。
購入してから1週間様々なビルドを試してみて、これはこれで悪くはない!と感じるものの、筆者の好みはやはり軽いドローで、リキッド飲んでいるような超ウェットなミストを楽しめる趣向から変化することはありませんでした。
国内での取扱店は少なく、納期的にも価格的にも基本的にKHW MODS公式サイト (https://www.khwmods.com/)から購入するのが良いでしょう。
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