CoilART(コイルアート) のアトマイザー、DPRO RDA「ディープロ」のレビューです。
アメリカデザインでありながら、コストパフォーマンスに優れた製品、特に爆煙・トリックユースのメカニカルMODなどの製品をメインにリリースするメーカーから、ダイレクトサイドフローを持つ24mmサイズのドリッパーがリリースされました。
それでは早速レビューしていきます。
商品提供:GearBest
VAPEアトマイザー CoilART/DPRO RDA のパッケージと内容品
CoilART共通のパッケージデザイン。統一感があって良いと思います。
背面には製品証明のスクラッチ式コード入りのステッカが貼られています。
内容品一覧
- DPRO RDAアトマイザー本体
- ステッカー
- 予備パーツ(Oリング、イモネジ)
- BFピン
- ビルドツール(六角レンチ)
- プリメイドコイル*2 (FUSED CLAPTON 2*26G/40G Ni80/3.0/0.30ohm)
- コットン
今までCoilARTのアトマイザーにはコイルやコットンは付属しませんでしたが、本製品にはヒューズドクラプトンとコットンが付属します。
VAPEアトマイザー CoilART/DPRO RDA の詳細
アメリカのVAPEブランド、CoilARTがリリースするDPRO RDAはデュアルコイル前提のサイドフロードリッパーアトマイザーです。
サイズは24mm径、ドリップチップはハーフインチであり、付属コイルから見ても、爆煙タイプのアトマイザーであることがわかります。
サイドフローが特徴的で、Oattyをパクった参考にしたようなエアフローデザインになっています。そもそもO attyがダイレクトサイドフローの始祖とも言えるNarDaを参考にしており、その後にも様々な製品がリリースされているため、つっこむのはやめておきます。
製品名やデザインをそっくり拝借するクローンとは全く考え方が異なる製品です。
DPRO RDAのスペック
直径 | 24mm |
高さ | 36mm |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | ハーフインチ(810DT) |
コイル | RBA デュアルコイル/シングルコイル |
エアフロー | サイドエアフロー エアフロ調整可能 |
素材 | Stainless Steel PEEKインシュレーター ウルテムドリップチップ |
BF対応 | ○ BFピン付属 |
色 | Black, Silver , Ultem |
CoilART公式サイトより
キャップの仕上がりは、バフ仕上げとヘアライン仕上げの中間のような質感で、光沢感がありながら、ヘアラインのような細かい筋が一方方向に入っている仕上がりになっています。
全高は22.84mm(ドリップチップ、510スレッド含まず)背の高さを抑えたアトマイザーです。
DPRO RDAを分解してみました
いつもの通り大まかに製品を分解すると、画像左から、デッキ/キャップ/ドリップチップ に分解できます。デッキは更に細かいパーツに分解可能。純粋なドリッパーなのでパーツ総数は少なめです。
DPRO RDAの詳細 ドリップチップ
付属のドリップチップはハーフインチタイプ(810DT)で、KennedyRDAやGOON RDAなどのアメリカン爆煙ドリッパーと互換性がある汎用性の高い仕様で、ドリップチップ側ではなく、トップキャップ側にOリングが設けられています。
サイドに”DPRO”の文字が掘られたウルテム製のドリップチップ。
Rabies RDA(Desire)やGorge RDA(ADVKEN)、DRUGA RDA (Augvape)でも同様の黄色半透明樹脂製のハーフインチDTにロゴ文字が入っているので、ある程度流行りだと思うんですが、あまり好きではありません。そして、DPROの文字フォントがダサい!余計なことはやめてほしいとすら思ってしまいます。
内部が広がっているのも流行りの構造か?
高さ8mm(取付部含まず)、外径17mm、内径6mm。
取付部がテーパー形状になっています。
トップキャップ取付部を見てみるとツラになっています。トップキャップ裏は流行のドーム形状です。
DPRO RDAの詳細 トップキャップとエアフロー(サイドエアフロー)
本製品のエアフローはサイドエアフロー。前出の通り、O attyのようにダイレクトにコイルあで取り込まれるデザインのエアフロー構造を採用しています。
ドローの調整は同形状に設けられたトップキャップとデッキのエア負オールの合わせ具合で調整可能。全閉運用もできますが、その場合、トップキャップとデッキの隙間からエアーが取り込まれるため、通常のルート以外からもエアーが流れるデザインの為、あまりよくはありません。
デッキ側のエアホールを見てみると、これもやはりOattyのようにデッキ下側に向かってエアホールが斜めに空いていることがわかります。
DPRO RDAの詳細 ポールレスデッキ
デッキはノーポールデッキ。4スレッドで、デュアルコイルとシングルコイルに対応しています。
画像では上がネガティブ側、下のインシュレーターに囲まれ、ポジティブピンに接続されたのがネガティブ側になっています。
コイル設置部にダイレクトにエアーが導かれるエアフローデザイン。
コイル固定はデッキ下に設けられたイモネジで固定します。
デッキには若干のツバ部分が設けられており、キャップを締めた時にリキッドがデッキに付着するのを防ぐ実用性と、キャップ下部にデッキのカラーを用いる見た目的要素を考慮したディティールになっています。
ポジティブピンはプラスネジで、調整しなくとも十分に出ています。
DPRO RDAの詳細 BFピン
付属品の中にはBFピンも付属するため、スコンカー・ボトムフィーダー用アトマイザーとして運用可能です。
付属のBFピンは、これも付属の六角レンチで固定可能です。ただし、通常ピン取り外しのツールは付属しません。
ホールのセンターがズレていますが、機能上問題はないでしょう。デッキと水平な位置に出口があるので、BFボトルを押してリキッドをチャージした後に、コットンに染み込まれない分のリキッドがボトルに戻ってしまう仕様です。
個人的にはもう若干デッキが浅ければ良いと思いました。
VAPEアトマイザー CoilART/DPRO RDA のビルドをしてみました
ビルドです。例のごとく空吸いしてみると全開でのドローはかなり軽く、参考にしたと思われるOattyよりももっと多いミスト量にも対応していると思われます。
まず、コイルレッグ固定のためのイモネジを付属ツールで緩めていきます。
そして、コイルはカンタル24ゲージ、3.0mmで6ラップ巻いていきます。
ポールレスタイプはコイルレッグの長さを予め決めておく必要があるので若干の慣れが必要です。頻繁に決まったビルドをする場合には、参考になるコイルを巻いてとっておくと、次回のビルド時に非常に楽です。
とりあえずコイルレッグを固定してから、コイル高と方向の微調整をしていきます。
中にコイルジグを通して位置と方向を微調整。
このようなコイル位置に調整しました。サイドフローのエアーがコイルボトムに周り、ボトムエアフロー的なエアーの流れをするように意識してコイル高を調整しました。
ウィッキングにはドリッパー向きだと筆者が思うFiberFreaks CottonBrendを使っていきます。
ウィッキングはコイル回り以外からエアーが流れるのを防ぐように、コットンで空間を埋めてやります。
このようにコイル回り以外からエアーが流れないようにしたほうが結果は良いと思います。
VAPEアトマイザー CoilART/DPRO RDA を使ってみました
CoilART/MAGE BOX(18650デュアル、メカニカル)
Vaporesso/NEBULA MOD(26650シングル)
VOOPOO/DRAG 157W(18650デュアル)
◎価格
定価$38.99でマスプロダクツのコストパフォーマンスの良さ。
そして提供先ショップでは更にディスカウント価格で購入可能です。
◎見た目とクオリティ
見た目はCoilARTの他の製品同様になかなか良いと思います。
デッキ部分のゴールドカラーが若干見えるのもワンポイントになります。
24mmサイズでシンプルなルックスなので、どちらかと言えば大型のMODに搭載するのが見た目的にあっていると思います。
◎機能面と運用性
ポストレスデッキには若干の慣れは必要ですが、2ポール2スレッドデッキに強引にデュアルコイルを組むよりも断然楽です。
◎ドロー
全閉ではMTL(タバコ吸い、マウストゥラング)向きの超タイトフロー。
全開ではスカスカ手前の軽いドローです。
キャップとデッキのクリアランスが狭く、エアフローがきっちり効きます。
ハーフインチサイズの割には内径が細いドリップチップのデザインもあり、全開まで段階的に調整可能なエアフローで、MTLでの運用も可能だと思えますが、基本的にはデュアルコイルのミスト量多め、DL運用に向いたアトマイザーです。
◎ミストの質感、味など
ビルド次第と言う前置きをしながら、今回のビルドではコイル位置高めで、直接的にリキッドの味を楽しむ方向性を狙いましたが、狙い通りには行かず、やはり構造的にOattyのような上品かつ、細かく柔らかい質感方向のミストで、ふわっふわで煙のようになることから、構造的にそのような味の方向性です。
しかし、Oattyクローン的な味ではなく、チャンバー容積やデッキの広さの違いから、よりミスト量を増した運用に適していると思いますし、Oattyのような吸気の気持ち良さはありません。
ふわふわした細かいミストのため、シンプルなリキッドの味の濃さを狙うよりも、複雑系のフレーバーを上品に味わう用途が向いていると個人的には思います。
VAPEアトマイザー CoilART/DPRO RDA のまとめ
構造的に不味いわけはない、と言う間違いのないエアフローとデッキ構造。
その予想を裏切らない、煙のような細かいミスト、見た目のインパクトとは裏腹の上品な味わいを堪能できるドリッパーアトマイザー。
見た目も良く、味も美味い。価格も安い典型のRDAです。
実績あるハイエンドアトマイザーからフィードバックされた構造をもつ普及機が数多くリリースされる昨今、手軽に色々な味を楽しめる環境。それにより、ベースになったハイエンド機は色褪せるのではなく、より認められ価値が出てくると自分は考えます。
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