528 custom vapesのベイプアトマイザー、Goon RDA 24mmのレビューです。
アメリカデザインの爆煙系アトマイザー。同ジャンルの製品には有名なKennedy RDAなどがあり、メカニカルチューブにセットアップされることが多いドリッパーです。
比較検討のために同ジャンルの製品のレビューをリンクしておきます。
USAデザイン
⇒ KENNEDY 24 RDA「ケネディ」(Kennedy Vapor) レビュー
CHINA製品
⇒ DRUGA RDA (Augvape) レビュー
⇒ Peerless RDA (GeekVape) レビュー
⇒ Mad Dog RDA (Desire) レビュー
⇒ Wondervape 270 MECH MOD KIT (iJoy) レビュー
⇒ Tsunami Mech Kit(Geekvape) レビュー
⇒ MAGE MECH TRICKER KIT(CoilART) レビュー
さて、早速レビューしていきます。
商品提供:Everzon
VAPEアトマイザー 528 custom vapes/Goon RDA 24mmのパッケージと内容品
パッケージ、紙箱やケースは用意されておらず、巾着袋に入っています。
シルバーなどのアクセサリーのようなパッケージングです。
内容品一覧
- Goon RDA 24mmアトマイザー本体
- 巾着袋
- ドリップチップ2種
- スペアパーツ(Oリング、ネジ)
VAPEアトマイザー 528 custom vapes/Goon RDA 24mmの詳細
528 custom vapesのがリリースするGoon RDA 24mmは爆煙向けアトマイザー、クランプ式デッキで、コイルアートとの親和性も良く、ルックスや仕様からメカニカルチューブとセットアップで使用される事が多いドリッパーです。
528 Custom Vapesはアメリカのブランド、製作国までは公開されていません。
528 custom vapes/Goon RDA 24mmのスペック
直径 | 24mm |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 810DT(ハーフインチ) |
コイル | RBA デュアル/シングルコイル |
エアフロー | サイドエアーフロー |
素材 | ステンレス |
色 | Silver , Black , Gold , Rose Gold |
BF対応 | × 非対応 |
528 Custom Vapes公式サイトより
外見の特徴、高さ
アトマイザー正面には大きく528 Custom Vapesのロゴがエングレービングされています。
全長約24.5mm(ドリップチップ、510スレッド含まず)
分解してみました
ざっくり分解すると、左からドリップチップ2種/トップキャップ/スリーブ/デッキ。
細かいパーツは更に分解可能ですが、大まかには4ピース構造です。ドリッパーの為パーツ点数は少なめです。
ドリップチップ
付属のドリップチップは2種類。どちらも同じ樹脂製のワイドボアドリップチップです。Oリングはキャップの方に設けられているハーフインチサイズ(810DT)です。
アトマイザーに最初から組み込まれているドリップチップは背が高く、厚みが薄いもの。
内径約10.6mm 高さ約9.5mm(取付部除く露出部の高さ)
エクストラのドリップチップは背が低く、厚みのあるタイプ。
内径約10mm 高さ約8mm(取付部除く露出部の高さ)
内径や高さはさほど変わらないので、味に影響はあまりないと考えます。その為、ルックスと加え心地で使う方を選べば良いと思いますし、汎用品を別途購入するのも良いでしょう。
エアフロー構造とトップキャップ/スリーブ
トップキャップの上部には”528 Custom Vapes”の文字がエングレービングされていて、デザインのアクセントになっています。
エアフローはサイドエアフロー。スリーブとトップキャップには同じ大きさで3つのエアホールが設けられていて、この合わせ具合で無段階にドロー調整可能。
トップキャップには3箇所、3つのエアホールが空いていて、スリーブのエアホールを片側のみ開ける運用が可能。コレによってシングルコイルビルドにも対応しています。ただし、空間やエアーの通り道を塞ぐリデューサーは付属しません。
トップキャップ裏は変哲のない構造。直角タイプ。個人的には高さ、空間に余裕がある場合はこの単純な構造から出てくる味、ミストの質感の方が好みです。
デッキ
デッキは2ポールクランプデッキ。ポジティブ側とネガティブ側のポールが対にあり、それぞれ金メッキが保護越されています。クランプはネジ2つで固定されたプレートで、このプレートとデッキの間にコイルレッグを通して固定します。
ジュースウェルの深さは5mm程度で全体が繋がった構造。そこそこの保持量を確保しています。
ポジティブピンは電気伝導率に優れたカッパー(銅)を用いています。
ハイブリッド接続を前提にしたかのような安心のポジティブピン。
ハイブリッド接続での使用の際には得に、必ずポジティブピンを確認するのをお忘れなく。
構造的にBFに対応していそうですが、残念ながらBFピンは付属せず、別売もありません。
非推奨 他機種のBFピンを流用してみました
単純な構造なので、マスプロ品などで合うBFピンがあるかもしれません。そう思いポジティブピンを外してみました。ポジティブポール固定兼用なので調整不可。シンプルな形状のポジティブピン、手持ちのBF対応アトマイザーのBFピンを見てみると
Wasp Nano RDA(OUMIER)のBFピンがマッチングしそう。ネジ径、ネジピッチが同一、頭の厚みもおおよそ一緒で使えそうです。取り付けてみます。
僕が取り付けて使った感じは問題なさそうです。しっかり適正なトルクで締めればリキッドの滲みはなさそうです。
デッキ側の出方も丁度良いですね。でも、あくまでメーカー想定外の使い方、魔改造になるため推奨はいたしません。メーカーサイトではGOON 1.5のBFピンの販売がありますが、本製品に使える可能性もあります。
VAPEアトマイザー 528 custom vapes/Goon RDA 24mmをビルドしてみました
爆煙RDAなので抵抗値低めで組んでいきたいな、と思い、空吸いしてみると予想通り全開はスカスカです。
安定の24Gで組むのが無難ですが、色気を出し、メカでは使わない前提で22Gで組んでいくことにしました。3.5mm 6ラップ スペースド。
言い訳していいですか…22G使うの初めてです。しかも普段まかないスペースド。
修正していこうと思いましたが、抵抗値計測で0.12ohm。ドライバーンする前に捨てました。
なれないことはするもんじゃないなと気を取り直し、安定のカンタル24Gで巻いていきます。3.0mm 5ラップ マイクロコイル。
うん、これこれ。スペースに対してコイルの質量が小さい気もしますが、僕はこれ以上を求めません。慣れたビルドで、これで出てくるミストがどのような感じか試した方がアトマの性能云々言える気もします。
コイル位置も安定の中央寄り、高めに設置。コイルボトムにもエアーを当ててやります。
ドライバーン後、スリーブを取り付け、トップキャップとコイルのクリアランスを確認し、コイル高を最終調整します。目見当で組んでますので、稀にトップキャップやドリップチップにぶつかってしまったり、近すぎてドリチ溶かしてしまうことがあるので、コイル高を高めに設置するのが好きな人は最終確認を怠らない要注意しましょう。
エアホール付近に設置刷るのが好きな人は、スリーブを取り付けてエアホールとのクリアランスを確認するのをお忘れなく。
後はウィッキング。余分なスペースを埋めて、エアーの通り道を意識。コイル回り以外からエアーが抜けるのをウィックで抑制すると良い結果を得られると思っています。
VAPEアトマイザー 528 custom vapes/Goon RDA 24mmを使ってみました
Woody Vapes/X200 Stabilized Wood(18650デュアル、テクニカル)
GeekVape/Tsunami Mech Kit(18650シングル、メカニカル)
CoilART/MAGE MECH TRICKER KIT BLACK(18650シングル、メカニカル)
さて暫く使用してみました。見た目のマッチングが良いため、しばしばメカニカルチューブで用いられることが多い本機ですが、僕的には電圧指定(低ボルテージ)で使用したいため、テクニカルMODで使ってみました。
◎見た目
シンプル。かつロゴのセンスが良い。USAデザインプロダクツだから、という先入観もありますが、中々 良いルックス。写真写りが非常に良いですね。
◎クオリティ
上々の仕上がりです。キャップとデッキ、ドリップチップなどのクリアランスが最適化されており、硬からず緩からずで使い勝手は良いです。仕上がりもなかなか良く、所有欲を満たしてくれるクオリティ。
反面、外見上見えない部分(デッキなど)に粗が見えますが、価格的に仕方ないと思えます。同ジャンルアトマイザーでは中華マスプロ以上、Kennedy以下といった価格なりの印象です。
◎価格
定価$60程度。提供先ショップではディスカウント価格で購入可能です。
◎機能面、運用性
サイドフロー爆煙系アトマイザーとして標準的。
デッキはクランプ式。サイドフローは片側閉じる事ができます。
惜しいのはBF非対応な点。
◎ドロー
全開で相当軽いドロー、全閉ではちゃんと重くなりますが、使用用途やコイルビルド的にMTL運用は現実的ではありません。コイル設置部の容積的にも高抵抗向きではありません。ウィックで空間埋めればいけないこともないですが…
軽めのドローでミスト量多めで運用するのが正解。
◎ミストの質感、味
サイドフローエアフローのRDAなので、ビルドによる部分が大きいです。
エアフローからキャップ裏まで余裕があるので、コイルビルドの自由度が高いです。
コイルレッグのクランプとなるポールが壁になっているので、左右の部屋を分けたエアーの流れを考えてビルドするのが良いでしょう。
今回のビルドでは僕の趣味趣向の方向性的にコイル位置を高めに設置して、直接的で甘みを引き立てた味と、粗くウェットな質感のミストを目標にしています。
このビルド、多くのRDAでテスト済みなので、アトマイザー性能の傾向が理解しやすいのです。感じたのは性能的には普通にサイドフローのアトマイザー。要はビルド次第ということです。その割に今回のビルドでは、ミストは細かく、ミスト量多めの濃く、ウェットな印象でした。
さらに細かく柔らかいミストを目指すのであれば、エアホールに近づけてビルドするのが良いでしょう。
VAPEアトマイザー 528 custom vapes/Goon RDA 24mmのまとめ
ハイブリッド接続を含むメカニカルでも、テクニカルMODでも。ビルドの汎用性も高いサイドエアフローのスタンダードな構造の24mmドリッパー。
カラーバリエーションも多く、今回レビューしたブラックの他に、ステンレス/ブラス/カッパーが用意されているので、メカニカルチューブに合わせやすいのも魅力!!
そして、クオリティと価格のバランスが良い!!
高額でルックスが良い製品は多々ありますが、この価格でこのデザインとクオリティはヒットするべくしてヒットした製品だな、と素直に思えました。
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