KIZOKU(キゾク)のVAPEアトマイザー、Kirin MTL Disposable Tank「キリン エムティーエル ディスポーザブル タンク」のレビューです。
使い捨てタイプのアトマイザーでありながら、分離式メタルパーツによってデザイン性と使い勝手に優れた製品。2種類のコイルバリエーションでDLにも対応!
KIZOKU Kirin MTL Disposable Tankの特徴
- 23.5mmサイズ!使い捨てタイプには珍しいMTL向け製品
- 2種類の抵抗値・コイルバリエーションでDLにも特化
- メタルパーツ分離式で見た目と使い勝手に優れている
詳細をレビューしていきます。
商品提供:ベプログshop
KIZOKU Kirin MTL Disposable Tankとは?
KIZOKU(キゾク)ブランドから、MTL向けの使い捨てアトマイザーKirin MTL Disposable Tank「キリン エムティーエル ディスポーザブル タンク」が登場しました。
コイル内蔵の『使い捨てタイプ』の製品なのですが、今までのディスポーザブルタイプアトマイザーと大きく違うのはボディーに金属パーツを多用している点です。
コイル寿命とともに本体ごとポイ捨てする前提の「使い切りアトマイザー」であれば、廃棄処理の手間を考えて極力金属パーツを使わなくするのがセオリーです。
しかし、Kirin MTL Disposable Tankはメタル部分を分解可能な構造とすることで弱点を克服し、ルックスと実用性を兼ね備えた新発想の使い捨てアトマイザーとして構築した製品です。
本体を3つのパーツで構成することで、コイルを含んだタンク部分のみを使い捨てにすることに成功しています。
これは、当たり前のようで今までどのメーカーも考えつかなかった新発想ですね!
それでは、製品の詳細を詳しく見ていきましょう。
スペック
リキッド容量 | 2ml |
直径 | 23.5mm(タンク部21mm・ベース部22.8mm) |
全長 | 36.6mm(510スレッド含まず) |
重量 | 23.6g(実測) |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 510DT(交換可) |
コイルバリエーション |
|
リキッドチャージ | ボトムフィル(ゴムキャップ式) |
エアフロー | ボトムエアーフロー(ドロー調整可) |
素材 | PCTG(タンク部分) |
パッケージ・内容品
内容品一覧
- KIZOKU Kirin MTL Disposable Tank アトマイザー本体
使い切りタイプのアトマイザーなので、付属品は本体のみです。
KIZOKU Kirin MTL Disposable Tankの詳細
使い切りタイプのアトマイザーは、通常ほぼ全てのパーツが樹脂製のものが一般的です。
しかし、 Kirin MTL Disposable Tankはエアフローパーツを含むベース部分、そしてドリップチップの土台部分に金属パーツを使うことで、ディスポーザブルタイプの弱点である「ルックスの悪さ」を完全した今までにない発想による優れたデザイン性が特徴です。
外見はとても使い捨てタイプとは思えないルックスです。
デザインコンセプトは、同時にリリースされたチューブタイプのセミメカMODと同様となっており、セットアップを楽しめる共通デザインです。
KIRINのネーミング通り、伝説上の霊獣『麒麟』がモチーフです。
ボトムパーツの鱗モチーフの装飾に共通性を感じられるデザインです。
公式ページなどには、一部『POD』との記載がありますが…
いくらPODデバイスが流行っているからといって、このタイプをPODと呼ぶのには抵抗感があります。といっても製品パッケージにはしっかり『Tank』と書いてありますから。
交換可能な510ドリップチップ
使い捨てアトマイザーとしては珍しい、というより510DT仕様の製品を初めて見ました。
ベース部分が金属製、樹脂製タンク部分の安っぽさを感じさせないデザインに凝ったディティールです。
KIZOKU Kirin MTL Disposable Tankには、2種類の抵抗値・コイルバリエーションが存在しますが、ドリップチップの使用はどちらも同じです。
ドリップチップ内径:3.5mm(ストレート)
分離可能なベースパーツ
ベース部分が分離可能な構造もKIZOKU Kirin MTL Disposable Tankの独自性。
コイル内蔵のカートリッジ部分には、通常のアトマイザーと同じく510スレッドがあり、ベース部分にスレッドでドッキングする構造です。
ベース部分を使わなくても吸えそうな構造ですが、カートリッジのスレッド部分からエアーを取り込む構造なのでベースパーツは必須です。
クリアロマイザーと同じフローティング方式のコンタクトピン仕様です。
ベースパーツにはAFCを装備、ドロー調整が可能です。
2種類のエアホールによって、用途に合わせた運用が可能です。
- MTL向きの5つ穴
- DLユースに向いているオーバルホール
オーバルホールは、AFCの対角線上に2つの穴が開く仕様なので、そこそこ軽めのドローにまで対応しています。
AFCはカートリッジをしっかりと締め込んで取り付けてしまうとロックされてしまうので、調整するときはカートリッジを少し緩めて調整します。
コイル内蔵の使い捨てカートリッジ部分
通常のディスポーザブルタイプであれば、この部分にエアフローやドリップチップがドッキングされているのですが、Kirin MTLは2つの部位を着脱可能な分離式を採用。
これによって、使い捨てタイプの利便性「簡単・お手軽」はそのままに、見た目と使い勝手をアップさせることに成功しています。
また、コイルだけでなく、タンク部分も交換できるので、洗浄などの手間いらずで使えるのも使い捨てタイプと共通です。
タンク&コイル部分だけを交換できるので、コスパにも優れています。
リキッドチャージはカートリッジ下のゴムキャップを外して行います。
つまり、リキッドチャージ時はカートリッジを外さなくてはならないということです。
トップフィル構造に比べれば若干手間ですが、スレッドを回せば簡単に外れるので、そこまでの煩雑さは感じません。
KIZOKU Kirin MTL Disposable Tankには2種類のコイルバリエーションがあります。
“MTL”と製品名に入った製品ですが、バリエーションによってDLにも対応しています。
味はどちらも「特別美味しくはないものの標準的に楽しめるレベル」に達しています。
コイル部分に特別優れたポイントはありませんが、MTLユースということでドロー調整がしっかりと正確に、しかもかなり絞れるのが良い点です。
ちょっと気になる部分も…
気になるのはコイル部分の金属筒部分の汚れ。
おそらく皮脂と指紋汚れだと思うんですが、タンクの中なのでふき取りや洗浄ができません。
結構細かいチリみたいなものが混入しているものは多いんですが、ここまではっきりと写真に写りこむのは、クリアロ・AIOなど多くのデバイスをレビューしてきましたがあまりなかったですね…
しかも、どちらか一方だけでなく、製品2つともに入っているので全て同じなのではと思ってしまいます。
個人的にはそこまで気にはなりませんが、リキッドを入れて吸うタンク部分なので嫌だなと感じる人もいるかと思いますので念のため記載しておきます。
アトマイザーのマッチング・使用例
やはり同時にデザインされたデバイスというだけあって、マッチングは最高です。
提供ショップでは『プルーム対応!選べるKIRIN オリジナルセット バッテリー付き』として販売されていますよ。
しかし、メタルパーツを使ったタンクなので、どのようなMODにもマッチします。
最大部23.5mmなのですが、ベース部分は22.8mmなのでサイズ制限があるMODでも問題ないことが多いです。
感想とまとめ
使い捨てタイプでありながらも、デザインと使い勝手に優れたアトマイザー!!
このタイプの製品の弱点だった『ルックスと使い勝手の悪さ』を完全に解消した製品です。
パーツ分離式とすることで、使い捨て部分の簡略化にもつながって交換用パーツのプライスダウンにも成功!一石二鳥のランニングコストの安さも魅力です。
また、爆煙タイプが主流のディスポーザブルアトマイザーにおいて、MTL向け製品は貴重。
使い捨てタイプは今後、このようなタイプが主流になってくるのではないかと期待できる製品でした。
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