Eleaf(イーリーフ) のクリアロマイザー、MELO 300 「メロ・300」のレビューです。
本機は低抵抗プリメイドコイルを用いたクラウドチェイサー向けの爆煙クリアロマイザーです。そして、スターターキッド、Eleaf iStick QC 200W with MELO 300 Kitに付属のアトマイザーで、今回提供いただいたのはこのキッドになりますが、かなり長くなりそうなので個別にレビューいたします。
スターターキッドとしてのレビュー、テクニカルMODのレビューは別記事にいたしますのでそちらをご覧ください。
⇒【スターターキット】Eleaf iStick QC 200W with MELO 300 Kit (Eleaf) レビュー
⇒【テクニカルMOD】iStick QC 200W (Eleaf)レビュー
それでは早速レビューしていきます!
商品提供:VapeSourcing
MELO 300クリアロマイザーの詳細
MELO300は前記の通り、爆煙ユースのクリアロマイザーです。クリアロマイザーは、リキッドを気化させてミストにする装置、アトマイザーの中でも、プリメイドコイルと呼ばれるアタッチメント式の交換コイルを変えることで、自分でコイルビルドをせずに使用できるものです。本機はその中でも、ミストの沢山出る、爆煙とかクラウドチェイスと呼ばれる用途に向いたクリアロマイザーになります。
MELO 300のスペック
リキッド容量 | 6.5ml |
直径 | 26mm |
全長 | 60mm |
ネジスレッドタイプ | 510 |
ドリップチップ | 専用ワイドボア |
コイル | プリメイド交換式 ※付属コイルはEs Sextiple(0.17Ω) |
リキッドチャージ | トップフィル |
エアフロー | ボトムエアーフロー |
素材 | ステンレス、ガラス |
色 | Black , Silver |
Eleaf公式サイトより
直径は26mmと超大口径で、リキッド容量も6.5mlと余裕のサイズです。
実測値は上記写真の通りで、直径はおおよそ26mm、全長は510スレッドを除いて55.8mmとなっています。次は分解して構造を見ていきましょう。
大まかに分解すると
・コイルをセットするためのデッキ
・プリメイドコイル
・リキッドを貯めるためのタンク部分
・吸い口部分のドリップチップ
このように分解できます。タンクはさらに分解可能ですが、これ以上は分解できません。それでは上部のパーツから順番に詳細を見ていきます。
吸い口のパーツ、ドリップチップは樹脂製で、アトマイザーからの熱を口に伝えないようになっています。取り付け部の直径は約11.5mmで専用サイズ、直径約14.5mm、内径は狭いところで約8.8mmになっています。どちらかというとワイドボアタイプで、爆煙アトマイザーらしいディティールになっています。
次にリキッドチャージですが、アトマイザー上部がら簡単にリキッドチャージ可能な、トップフィル構造になっています。トップキャップを外すことなくリキッドチャージできるスライド式で利便性が高い仕様です。スライドして開閉した際、カチっとクリック感がありますが、スライドさせた蓋をロックするようにボールが設けられていて、スライドした蓋が勝手に閉まってしまうのを防いでいます。
次にタンクを外してみると、タンクはガラスと金属製のトップキャップで構成されているのがわかります。交換用ガラスは付属しませんが、別売りで交換用タンクが用意されています。このタンクは独立型ではないため、ご覧のようにリキッド残量がある状態でのコイルの交換には対応していません。リキッドを全て消費するか、一度リキッドを捨てたりするなどしてコイルを交換します。
そして、エアフローはボトムエアフローです。コイルの下からエアーを取り込む機構になっていて、エアーの取り込み量(ドロー 吸い込みの重さ)の調整をリング式にて無段階で調整することができます。
次にコイルをセットするデッキ部分です。デッキは基本的にコイルに電源とエアーを供給する部品になります。MODからの電力をコイルに供給し、エアフローから空気を取り込みます。ここでポジティブピンを見てみると、それなりに出ています。金メッキ仕様の固定式ポジティブピンです。
最後にコイルですが、ES Sextuple head 0.17ohmコイルになります。かなり大型のプリメイドコイルで、予備についてくるのも同じコイルです。詳細を見てみると、もうなんかすごいです。コイルの中にコイルが。3ヶ所もコイル部分があります。よく見てみるとそれぞれは2本ワイヤーを用いたパラレルになっていてそれが3ヶ所、計6本のワイヤーを使っています。コイルボトムからコイルを見て見ても筒抜けて、過剰供給で漏れそうな感じもしますが、コットンを触ってみると、きつく詰められていておそらく対策はされているのでしょう。この辺は使っていきながら見ていこうと思います。
MELO 300クリアロマイザーを使ってみる
使用する際にはまずリキッドをチャージします。MELO300クリアロマイザーをMODにセットして、上部のリキッドチャージ部分をスライドさせて、中にリキッドを注入していきます。十分に注入できたら、コイル内のコットンにリキッドが浸透するまで15分程度放置します。
放置するとどうでしょう!タンク内のリキッドが相当減っています!この分だけコイルのコットンにリキッドが浸透したのです。これだけ減ったのは初めてかも、上記2枚目の写真ぐらいチャージしたところ、15分放置でコイルのジュースチャンネル以下に水位が下がっていました。
さて、使ってみます。ドローはご想像の通りスカスカ系で、相当軽いドローです。全開ではスッカスカで、全閉でもMTL(タバコ吸い 口吸い)には向かないドローです。口吸いには当然向きません。そして、推奨ワッテージは100-300となっていますので、とりあえず120W程度で吸って見ます。この時の実測抵抗値は0.17ohmで、ボルテージは4.52Vでした。とりあえずこれで十分すぎるほどミストは出ます。味もそれなりでて、ミスト量で推してくる印象。リキッドはMANGO CASSIS「マンゴーカシス」 (SPLASH E-LIQUID)を入れたのですが、もううまいですね。マレーシアリキッドは炊いて吸うに限ります。100W程度でも吸えますが、立ち上がりが遅いので、僕的には120W程度かけるのが味のバランスも良いと思いました。
そして200Wも試しに使って見ますが、普通に吸えます。ただし、ドロースピード(吸う速度)は結構もーめいいっぱい吸う感じです。ちなみにボルテージは5.83Vでした。コイルの立ち上がりが遅いので200Wかけても楽しめる印象、そして300の名前は伊達じゃないなとは思いますが、これ以上はよほどの肺活量がないとまともに吸えないのではないかと思います。
そして、味を楽しむのであれば100W程度で十分楽しめます!
MELO 300クリアロマイザーのまとめ
前記の通り、このアトマイザーは爆煙志向、クラウドチェイス向けのアトマイザーです。
兎に角ミストを多く!という趣旨のクリアロマイザーを、自分でコイルビルドすることなく、プリメイドコイルのお手軽さで楽しみたい!という人向けの製品。
その評価としては、悪くはないと思います。常識的なワッテージで運用して、爆煙でも味の飛ばないリキッドを選べばそれなりに味は美味しいし、味を楽しむのではなく、ミスト出したい!っていう用途にも向いています。
ただ、当たり前ですが、ミストが多いということはその分リキッドの消費が激しい、燃費が悪いということです。そして、自分でコイルを組むのよりはコイルのコストがかかります。
それは爆煙全般に言えることなので、爆煙を手軽に楽しみたい!って方向けのアトマイザーであると言えます。
ただ、これからベイプを始めたいけど、最初から爆煙にしか興味がない!って方はコイル抵抗値的にもキットで購入した方が良いのでは?と僕としては思います。キッドはこちらでレビューしています。
⇒【スターターキット】Eleaf iStick QC 200W with MELO 300 Kit (Eleaf) レビュー
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