MyVapors(マイベイパーズ)のVAPEスターターキット、MYUZ SS5「ミューズ エスエスファイブ」のレビューです。
カリフォルニアの大手VAPEショップのオリジナルスターターキットは、あの有名メーカーが製造を担当!大手メーカー製と遜色ない機能を低価格で実現した製品です。
このスターターキットの特徴
- デュアルバッテリーMODと爆煙クリアロのスターターキット
- レジンパネルを採用したルックスにこだわっている
- コストパフォーメンスに優れた製品
こんにちは、Hiroです。
260機種以上のスタータキットをレビューしてきたのですが、最近は安くて見た目も良いデバイスが増えてきました。
詳細をレビューします!
商品提供:VapeSourcing
MYUZ SS5の詳細
MYUZ SS5はデュアルバッテリーMODと爆煙クリアロのスターターキットです。
レジンパネルを採用したルックスにこだわった製品で、同じような製品に比べて価格が安いのも製品としての特徴です。
また、機能については大手VAPEデバイスメーカーが製造していることから、Joyetech・Wismec・Eleaf系のテクニカルMODのフル機能を搭載しているのも特徴です。
その分、細部に作りの簡素差が見られるのですが、それはディティールの項目で詳しく見ていきます。
Designed by MyVapors in California , Manufactured in China
MyVaporsはUSAカリフォルニアの大手VAPE卸/小売会社。
MYUZ ASTORAはデザインをマイベイパーズが担当。
製造は中国で行われています。
パッケージの大きさ、そしてパッケージボックス背面デザイン、そして提供品の出所から考えるにおそらく○oye●echもしくはWi○mecが製造したものだと思われます。
近からず遠からずでしょう。
以前にもmyJETやMYUZ ASTORAなどの製品を、同様のメーカーに依頼してリリースしていた実績があります。
また、MYUZで検索すると、avatar(WISMEX基板などに書いてある会社)がヒットするので、関係が深いのでしょう。
サイズは一般的なデュアルバッテリーMODと同様で、小さくはないものの大きすぎない標準的なサイズです。
ベースカラーはブラックで統一されていますが、パネル部分のバリエーションが3色用意されています。レジン製なので柄は選べませんが色合いはセレクトできます。
スペック
サイズ | ・アトマイザー φ28mm×50.5mm ・MOD H 89.3× W52 × D26mm |
重量 | 175g(実測) ・アトマイザー 57g ・MOD 118g |
出力モード | TC mode (Ti, Ni, SS), VW(1-220W), TCR |
MOD許容抵抗値 | 0.1~3.0Ω |
リキッド容量 | 6.5ml |
リキッドチャージ | トップフィル |
エアフロー | ボトムエアーフロー(調整可) |
コイル | プリメイド交換式(S5 head) |
充電ポート | microUSB(DC 5V 2A) |
バッテリー | 18650デュアルバッテリー |
保護機能 | 記載なし |
公式ページ |
パッケージ・内容品
パッケージはどこかでみたようなことがあるようなデザイン。
この部分だけでどのメーカーが携わっているのかわかってしまいますね。
ちなみにパッケージや中身に偽造防止ステッカーは貼られていません。
こういう細かい部分でもコストカットして安価を実現しているのでしょうか?
内容品一覧
- MyVapors MYUZ SS5 テクニカルMOD
- MyVapors MYUZ SS5 アトマイザー
- S5-M 0.15Ω Head
- S5-N 0.2Ω Head
- アトマイザー予備パーツ(Oリング一式、ストレートガラスチューブ)
- microUSBケーブル
- ユーザーマニュアル(日本語)
説明書にはしっかり日本語で書かれた項目もあるため、日本のユーザーにも配慮されたものが付属します。
バッテリー部分の詳細
写真で見ると綺麗ですよね!
実際レジンパネル部分は綺麗にできていて、見た目にもインパクトがあって良い印象です。
でも、実際にモノを手に取ってみると「細部の作りがあまり良くない」んですよ。
パネルと本体のクリアランスが一定ではなかったり、エッジ部分に荒さを感じたり。
デザイン自体もカリフォルニアデザインと主張する割にはあまり優れているとは感じないデザインに思えてしまいます。
本体両面にレジンパネルを装着。
マーブル模様が細かいタイプ、表面はマットな質感で、肌触りはすべすべとしていて高級感を感じます。
見た目の美しさは言うまでにあらず、パネル細部のクリアランスなどのディティールも良好で、パネル部分の作りにはこだわりが見受けられます。
ちなみに底部分にはベントホールはありません。
パネル式なので問題ないとは思います。ネジがまんま見えるのもコストカットの影響かもしれません。
側面には製品名のプリント『MYUZ SS5』のロゴマークがデカデカとプリントされています。主張の大きなディティールですね。
510スレッドはオートアジャスト(スプリングコンタクト)で、コンタクトピンには金メッキ加工、ボトム部分にはシーリングと、今多くのテクニカルMODに採用されている仕様を網羅しています。
ボディーの厚みは26mmですが、アトマイザー搭載部の厚みは25mmサイズに対応。
付属アトマイザーのベース部分は同じくφ25mmサイズで付属品に特化した仕様に。
ボタンと液晶パネルは側面に集約されています。
ボタンは金属素材で、カラー液晶搭載とスペック的には申し分ないものの、配置やデザインが立体感がないように見えてしまい、チープさを感じてしまうのはデザインのせいなのかもしれません。
また、ディスプレイに表示される画面の見た目も、練られていない印象です。
パーツを細かく見れば、しっかりとメタルマテリアルを採用しているなどディティールには凝っているのですが、全体の印象としては安っぽく見えてしまいます。
デザインについては好き嫌い分かれる部分なので、写真を参考に判断していただければと思います。
サブボタンにも金属製ボタンを使用。
パーツ自体にはコストがかかっている印象です。
その下には収納バッテリー充電用のmicroUSB端子を備えています。
もちろん、収納したバッテリーを本体で充電することができます。2A高速充電(クイックチャージ)に対応。
レジンが奢られたパネル部分は、片側が取り外せるタイプ。両側を取り外すことはできないため、着せ替えパネルなどを楽しむことはできません。
シンプルすぎる内部デザイン。
飾り気が全くなく「質実剛健」といった印象。
こういう部分にもチープさを感じざるを得ません。
せめてロゴやインフォメーションの記載があればそれっぽいのですが、簡素すぎて物足りなさを感じます。
しかし、実用的には問題ないものです。
バッテリーが触れ合うようにして収納されるため、バッテリーのシュリンク破れは即ショートにつながります。
必ずバッテリーのシュリンク状態を確認してから収納します。
また、バッテリーは信頼性のあるバッテリーを、信頼できるショップで購入するのが良いでしょう。収納時にはバッテリー下にリボンを通して、着脱が簡単にできるようにして収納します。
バッテリーは同ロット、同銘柄の新品バッテリーを用いましょう!
バッテリーの銘柄が異なると性能が違います。そして、使用を繰り返したバッテリーは内部抵抗が増大しており、異なる銘柄、使用頻度のバッテリーを使用すると、どちらかに負担がかかってしまうため大変危険です。
アトマイザー部分の詳細
続いてアトマイザーです。
キット専用のクロアロマイザー(プリメイドコイル交換式アトマイザー)です。
一般的なクリアロと同じような構造で、いかにもキット付属のおまけ的なもの。
しかし、他の気を遣うに比べて品質が低かったり、見た目に劣っている印象はありません。つまり、ごく普通のクリアロマイザーである印象です。
ちなみに、単体では販売されていないようなので、態々狙い撃ちでこの機種を欲しがる人は少ないとは思いますが入手するにはスターターキットとして購入するしか方法はありません。
分解してみても、構造は一般的なものである印象です。
ポジティブピンはフローティング方式ですね。
パーツ点数が抑えられたコスト重視のクリアロ、ドリップチップは交換式ですが、一般的な汎用サイズではなく、取り付け部分の口径12.5mmなのであまり多くはないですが一部の中国メーカーが採用するワイドボアサイズのものが使用できます。
スライド式トップキャプ(非分解)でトップフィリングに対応。
ボールロック搭載で、全開・全閉ポイントでロックがかかります。
不意にキャップが開かないように配慮されていますが、比較的弱い力で開いてしまうので携帯時に若干不安を覚えるのですが、利便性を重視した仕様になっています。
コイルは2種類の専用コイルを採用。抵抗値は同じぐらい低いもので、抵抗値よりも使われているコイル素材に違いがあります。
- S5-M 0.15Ω Head(50-100W)パンチングメッシュ
- S5-N 0.2Ω Head(40-90W) メッシュ
コイルの躯体は、Eleaf HW headと同じサイズで、多くのメーカーに採用されている爆煙タイプコイルのサイズに準拠しています。
HW headはリキッド漏れが発生しやすいコイルである印象が強いのですが、対してS5コイルは爆煙タイプのメッシュコイルでリキッドを多くメッシュ部分に供給する構造でありながら、実用時に漏れが発生することはほぼない印象です。
味に関しては、メッシュコイルの味だな、という印象。おまけでなければわざわざ買うほどの機種ではないと思います。
使い方
使い方はJoyetech、Eleaf、Wismec系の操作系統を踏襲しています。
これらのメーカー製品に慣れているユーザーであれば、説明書いらずで操作可能でしょう。
- 電源ON/OFF パフボタン5クリック
- ボタンのロック サブボタン同時長押し
- 液晶画面反転 電源OFF時にサブボタン同時長押し
- 設定メニュー パフボタン3クリック
- ワット数を調整する:
VWモードでは、+/-ボタンを押すとワット数を調整できます。 +/-ボタンを押し続けるとワット数が急激に増減します。
TC(Ni、Ti、SS、TCR-M1 / M2 / M3)モードでは、まずファイヤーボタンを4回連続して押し、+/-ボタンを押してワット数を調整します - 温度を調節する:
TC(Ni、Ti、SS、TCR-M1 / M2 / M3)モードで+/-ボタンを押すだけで温度設定を増減できます。
アイコン表示ではないものの、メニューの階層が用意されている最新fwを搭載。
設定メニューでモードや各種設定変更が可能です。
- MODE モード変更
- SET
・COIL 抵抗値ロック
・POWER ワッテージ変更
・ SUBPARA Puff/vaping time/voltage 液晶画面に表示されるサブパラメーターの変更
・PREHEAT プレヒート機能 Power(ワッテージ)とDuratiom(時間) 温度管理モードではOFF
・TIMEOUT 自動カットオフの温度設定(5s,10s,15s,Off)
・STELTH ステルスモードのOn/Off - INFO
・BATTERY バッテリー電圧の表示
・VERSION ハードウエアとファムウエアのバージョン表示 - EXIT
大手メーカー製のMODと遜色のない機能と設定内容を搭載しているのが特徴です。
感想
この製品、VapeSourcingさんのゴリ押し製品です。
裏側を話すと、レビューしても需要が見込めないので何度かお断りしたのですが、よほど売りたいらしくて… 担当の熱意に負けました。
VapeSourcingさんの担当はWismecでも勤務経験がある通り、これまた裏側ですが関連企業だと思われます。
このことからいっても、何故このMYUZ SS5をゴリ押すのか、意図が透けて見えると思います。
感想としては『Joyetech、Eleaf、Wismec製品のディフュージョン(値段が手頃な製品)』という印象です。
実際に価格が安く、ボディーの作りなどの部分にチープさを感じます。
カリフォルニアデザインが売りである割には、レギュラーのメーカー製に比べてデザインに優れている印象もないので、廉価版の印象はぬぐえません。
ただし、機能についてはこれらのメーカー製と全く差はないので、レジンパネルの見た目で機能も良くてなおかつ安い!という見方ももちろんできます。
遠目から見るとレジンパネルの綺麗なMODなので、細部までこだわらないのであれば全然アリだと思います!
まとめ
コスパに優れたデュアルバッテリー爆煙スターターキット。
レジンパネルの見た目の良さで、価格の安さが魅力の製品です。
機能的にも申し分ないので、コスパ重視の選択肢としては悪くないと思います!
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