ニコチン塩が入ったPODデバイス、RELXのVAPEスターターキットのレビューです。
同ジャンルの製品では、JUULが爆発的に普及していることから、同じコンセプトの製品が続々と登場しています。
このRELXも同様のコンセプトの製品です。
このスターターキットの特徴
- ニコチンリキッド入りのPODカートリッジデバイス
気になるのはサイズ感や重量などのデバイスとしての使い勝手と、PODに入っているリキッドの味ですよね。
JUULがヒットしているのは、独自製法によるニコチン塩がたばこのキック感に近いという理由が大きな要因ですので、このRELXはそれに近い仕上がりになっているのか?
それでは詳細をレビューしていきます。
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RELX 詳細
RELXは、クローズドシステムのPODデバイス。
通常のPODデバイスとは違ってリフィル(リキッドの再装填)の再装填はできません。
とはいえ元々PODデバイスはクローズドシステムから始まったため、リフィルできる方が後発です。
このRELX専用のリキッド入り交換用PODが用意されています。
その表示を見てみると、ニコチン入りであることがわかります。
そう、このRELXはニコチン入りPODを交換して使えるシステムなのです。
さらに、ニコチンには標準的なVAPEデバイスに使用されている遊離塩基のニコチンではなく、タバコの葉に含まれるニコチン塩が使用されているのもポイントです。
ニコチン塩は、簡単にいうと紙巻きタバコのような吸い心地を実現したニコチンですね。
“ニコチン”は単純に気化させて吸い込んでも普通のタバコのような吸い心地にはならないので、ニコチンに塩基を加えて”ニコチン塩”にすることで、燃やしたタバコの葉を吸うのと同じ吸い心地を出したものです。
このニコチンリキッドを世界的に有名にしたののが欧米で大ヒットしている電子タバコデバイスJUUL。JUULがヒットした最大の理由、それはニコチン塩に他なりません。
JUULはアメリカの企業が展開するブランドですが、このRELXは中国企業が展開するブランドです。
要はJUULの二匹目のドジョウを狙った製品ですね。
PODのフレーバーはバリエーション豊富です。現在6種類が用意されています。
- ミント ニコチン5%
- マンゴー ニコチン3%
- ブルーベリー ニコチン3%
- レモンティー ニコチン3%
- タバコ ニコチン5%
- ライトタバコ ニコチン3%
なお、ニコチンを含んだ製品なので法規制(毒物及び劇物取締法 旧薬事法)されている日本では販売・譲渡が禁止されているので、国内で購入することができません。
この法律の条文にはこの「毒物」の「所持」や「使用」に関しては書かれていないため「完全に合法」(所持や使用を認める条文記載があるわけではない)とはいえないものの「違法ではない」ため、個人的な「所持」や「使用」のための「個人輸入」は可能です。
そのため、購入するには海外から個人輸入するほかありません。
携帯性に優れたPODデバイスによって成立するニコチンフィーダー(ニコチン摂取のためのデバイス)ですね。
それでは詳細を見ていきます。
スペック
サイズ | H 108.6 × W20.5× D12.2mm |
重量 | 21g |
出力モード | Bypass |
リキッド容量 | 2ml(250~350パフ) |
リキッドチャージ | リフィル不可(クローズドシステム) |
エアフロー | ボトムエアフロー(調整不可) |
コイル | POD内蔵型 1.0-1.2Ω |
充電ポート | microUSB(DC5V)満充電まで45~60分 |
バッテリー | 350mAh(150~250パフ) |
保護機能 | 記載なし |
メーカー公式サイト | https://relxnow.com/ |
スペック的にはリフィル可能なPODシステムとさほど変わりはありません。
サイズと重量の割にはバッテリー容量が350mAhと大きめなのが嬉しいポイントです。
しかし、保護機能などの詳細が書かれていないのは残念ですね。
パッケージの開封
オシャレなパッケージング。
パッケージはシンプルなホワイトカラー。前面にはRELXロゴと製品写真、背面には商品概要がプリントされています。ニコチン入り製品なので、ニコチンに対する注意書きが大きくプリントされているのも特徴。
内容品一覧
- RELX バッテリー本体
- RELX PODカートリッジ(ミントフレーバー 2ml 5%ニコチン)
- microUSBケーブル
- ユーザーマニュアル(英語)
本体バッテリーと、ニコチン入りPODカートリッジが1つ、そして充電ケーブルと英語マニュアルが付属します。
バッテリー部分
それでは本体の詳細を見ていきましょう。まずはバッテリー本体から。
本体はスリムなスティック型。片手サイズに収まるコンパクトボディーで、全体で21gしかない軽量ボディーです。
本体にスイッチ類は一切ないオートスイッチデバイスです。
本体はマットなペイントが施されています。質感は悪くありません。
金属ボディーに直接ペイントされているため、気温が寒いと本体がひやっとしています。
RELXロゴはボトム部分にプリントされていました。
内蔵する350mAhのバッテリーを充電するには、本体底部のmicroUSB端子に付属ケーブルを挿入します。
本体にはティアドロップ型(雫型)のLEDライトを装備していて、このライトがパフの状態やバッテリー残量を表示するインジケーターとして機能します。
ただし、バッテリー残量のステップ表示はなく、バッテリーパワーが弱まってそれ以上パフできなくなるとLEDが10回点滅するのみのインフォメーションです。
POD部分
PODの詳細です。
本体キットにはミントフレーバー 2ml 5%ニコチンのPODカートリッジが一つ付属します。
PODに封入されたリキッドには、タバコの葉に含まれるニコチン塩が使用されています。
- POD 1.0~1.2Ωコイル内臓
MTL(たばこのように一度口内にミストを蓄えたのちに肺まで入れる吸い方)に合わせた高抵抗コイルを内蔵しています。ウィックはセラミック製のようですね。
このPODにはニコチン入りリキッドが入っています。ニコチンは劇薬ですので、必ず慎重に取り扱いましょう。特に子供・ペットなどの手の届かないところで保管するのが必須です。
ボトムエアフローですね。エアホローホールの中をのぞいてみると、細かい穴が空いているパーツが挟まれていて、ボトムからのリキッド漏れを防ぐ仕様が採用されています。
PODと本体はマグネットで接続されます。
リキッド残量が一目でわかる半透明樹脂製のPODカートリッジ。
マウスピース(咥える部分)はPOD一体型です。POD自体が丸みを帯びた形状になっているので口で咥えやすいようになっています。
手を添えずに口で咥えたまま使う「咥えVAPE」もしやすい咥えやすさですね。本体が軽量なので苦もなく自然に咥えVAPEすることができます。
使い方
一般的なPODシステムデバイスと同じく、オートスイッチ機構なので電源ON/OFF操作は必要ありません。マウスピースを咥えて吸い込むだけでミストを吸引することができます。
- 電源ON/OFF… 操作なし
- Vaping… PODを咥えて吸い込む
吹き戻しの誤動作について
息を吸い込むのではなく、息を強く吹き込んでしまうとスイッチが入りっぱなしになってしまう誤動作が発生します。
ただし、誤動作しても約6秒後には自動で電源がオフになります(自動カットオフ)
また、強制的にPODを外せばこの誤動作は解消されます。
誤って息を吹きこんだり、不意に吹いてしまって吹き戻しが発生してしまった場合には焦らずにPodを取り外し、その後再度Podを取り付ければ問題ありません。
感想とまとめ
デバイスの仕上がりは、昨今リリースされているPODデバイスと同様で完成度の高い仕上がりです。
携帯性を重視しているので、軽量コンパクトに仕上がっているのはもちろん、一昔前の同じほどのサイズ・重量のデバイスよりもしっかりとバッテリー容量が確保されているのも進化を感じるポイントです。
スティックサイズで21gのボディーは、口で咥えたままVAPEする咥えVAPEも可能です。
オートスイッチなので、ボタン操作いらずなのも使いやすいポイントですが、吸い込むのではなく強く息を吹き込んでしまうと「吹き戻しの誤動作」が発生するのは注意しなければいけないポイントです。
さて、肝心の味なのですが味自体はどのフレーバーもふんわりとしたほのかなフレーバーで、濃い味ではないのですが、使われているニコチン塩は通常のニコチンとは違う感覚です。
喉への攻撃性というかイガイガ感は少ないのに、肺に入れた時にどしっと重い感覚で、たばこを吸った時のそれに近い感覚を覚えます。
とはいえ、筆者はJUULを使ったことがないのでこれとの比較はできませんが、通常のニコチンよりも満足感は高いと感じました。
フレーバーがほのかなのに、しっかりと満足感を感じられるのはニコチン塩だからだと思います。
逆に味がニコチン塩を邪魔しないような仕上がりになっているように感じました。
このRELXが普通に日本のお店、コンビニなどで手軽に入手できれば言う事ないのですが、残念ながら日本国内では購入することができません。
本体にもPODが付属するので、本体および交換用PODは個人輸入する他には入手方法がないのが現状です。
ただし、個人輸入というとハードルが高いと感じ流のですが、英語で名前や住所を入力する手間はありますが、それ以外は通常のネット通販と変わらない感覚で購入できるのもまた事実です。
そして送料なども海外というハードルの高さとは打って変わって、国内配送とあまり変わらない金額で配送してくれるのも魅力です。
ただし、今日注文して明日届くようなレスポンスは期待できないので、余裕を持って注文する必要があります。
ニコチン塩リキッドを購入して、装填する手間が面倒だと感じるユーザーは、最初から満足度の高いニコチン塩リキッドが入っているPODシステムをセレクトするのもまた一つの手だと思います。
ただし、提供先ショップでは本体キットは扱っていますが、何故か交換用カートリッジはまだラインナップされていないのが残念なポイント。
しかも日本に発送していないんです…
購入できないのになぜ提供してくれたのでしょうか。謎です…
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