HugsVape(ハングス ベイプ)のVAPEアトマイザー、RING LORD RDA「リングロード」のレビューです。
ガラス製トップキャップ。そしてコイルを囲うように設置されたエアフローチューブの無数のエアホールから生み出される「トルネードスタイル」エアフロー。今までになデザインのドリッパーです。
このアトマイザーの特徴
- 27mmサイズのDL向けシングルコイルドリッパー
- 革新的?今までになかった「トルネードスタイル」エアフローシステム
コイルを覆うようにセットされたエアフローチューブ。口とコイルの間に壁があっても味は出るのか?
詳細をレビューしていきます。
商品提供:Everzon
詳細
HugsVape RING LORD RDA
ハングスベイプはチャレンジャーですね。ルックス的にも構造的にも今までになかったアトマイザーをデザインしています。このリングロードもそのようなアトマイザーの一つ。
今までになかったルックス。トップキャップがパイレックスガラス製で、クリアなデザインも特徴的ですが、気になるのはデッキデザイン。特にエアフロー部分が非常にユニークなのが、このRING LOAD RDAの特徴です。
ちなみに、デッキはシングルコイル専用。クランプ部が4箇所あるのは、巻き方向がどちらでも対応するためです。
何といってもその特徴はエアフローデザイン。
トルネードスタイルエアフローシステム『Tornado Style Airflow System』と名付けられたエアフロー、デッキに接続されたアーチ状のエアフローパーツの内側に無数に開いたエアホールから空気が供給された今までにないエアフローデザイン。
メーカー写真を見ると、これによって乱気流のような空気の流れになるようですね。
うーん、どうなんでしょう。実際にこうなるのか。そもそも、ドリップチップとの間にエアフローチューブがあるので、ミストがしっかりと口まで届くのすら疑問です。
そう思ったところ、メーカーサイトには「Spit-Back Proof Design」スピットバック防止デザインと。
そりゃそうでしょう。リキッドが爆ぜても、エアフローチューブがコイルを覆っているので、リキッドが飛び散るのを遮蔽するデザインですから。
でも、裏を返せばミストも遮断することになってしまうデザイン。まともに味が出るのかどうか、実際に使っていきます。
そしてサイズは直径27mmです。写真だと伝わりにくいサイズ感ですが、かなりボリューミーです。要するにでかいんです。載せるMODも選びますし、トップキャップがガラス製なので、持ち運びには特に気を使いそうですね。
単色展開だと思いきや、ど定番のSSカラーとは別に、ガンメタも用意されています。デッキ部分のカラーリングのみが変わっていますね。
スペック
直径 | 27mm |
高さ | 36.5mm(スレッド含まず) |
重量 | 40.4g(実測) |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | トップキャップ一体型 |
コイル | RBA シングルルコイル |
エアフロー | サイドエアフロー |
素材 | ステンレス |
BF対応 | ◎ BFピン付属 |
公式サイト | https://hugsvape.com/ring-lord-rda/ |
パッケージ・内容品
パッケージの開封です。
表面のデザインはトルネードエアフローシステムをイラスト化したデザイン?HugsVapeのロゴ、RING LORD RDAの製品ロゴ、製品が見える窓付。背面にはキットの同梱品内容などの情報がプリントされています。
側面には製品偽造防止のシリアルナンバー入り、スクラッチ式セキュリティーコードの入ったステッカーが貼られています。
内容品一覧
- HugsVape RING LORD RDA アトマイザー本体
- スペアパーツ一式(パイレックスガラストップキャップ、デッキネジ、Oリング)
- スコンクピン(BFピン)
- ビルド用ツール(アーレンキー)
- ユーザーマニュアル(英語)
パイレックスガラス製のトップキャップ、破損することもあり得るためかアトマイザーにプリセットされているキャップとは別に、もう一つ全く同じものが予備として付属します。
分解
RING LOAD RDAを構造ごとにざっくりと分解します。以下の2つの部位に分けることができます。
- トップキャップ
- デッキ
ドリップチップ一体型のトップキャップのため、分けられるのはデッキとトップキャップのみ。しかし、デッキはさらに細かく分解することができます。
ここからは各部位の詳細を見ていきましょう。
ドリップチップ
ドリップチップはトップキャップ一体型。パイレックスガラス製のトップキャップのエンド部が咥えられるように加工されています。マウスピース部分の内径は16mmとかなりワイドボアです。
トップキャップ
トップキャップはパイレックスガラス製の一体型タイプ。デッキとはOリングで接続されています。
ガラス製トップキャップは傷つきやすいためか、Oリングにはかなり厚みのあるものが使われており、デッキの金属部分とキャップが触れないように調整されています。
Oリングは厚みもあり、弾力もあるので、キャップをはめるときはヌルっとした感触、ソフトなあたり具合で接続できます。
しかし、このRING LOAD RDAはトップキャップ部分とデッキにそれぞれ空いているエアフローホールの合わせ具合でドローを調整する構造。
このエアフローデザインを採用しているがための問題点が。
それはキャップとデッキのクリアランス(間隔)が広いため、キャップのエアフローホール以外からも空気が取り込まれてしまうことです。
ボトム部分にはかなり広めの間隔が空いているので、この部分から空気が取り込まれてしまいます。
その結果、ドロー調整ができません。
キャップを回してエアホールの位置を変えても、そのエアホール以外から空気が入ってきてしまうので、常に全開状態のドローになってしまいます。
これは明らかに設計ミスですね。潔くドロー固定にした方が良かったのでは…
ちなみにドローはスカスカではなく、DL向けの軽めのドローですが、それなりに抵抗感があり、シングルコイルでも問題なさそうなドローでした。
キャップ裏はエッジ部分はラウンドしているものの、平らな構造。
デッキ
デッキはクランプ部よりもエアフローデザインが特徴的。
デッキ自体はポストレスの4スレットデッキ。クランプ部が4箇所ありますが、これはコイルの巻き方向がどちら向きにでも対応するためで、基本シングルコイル専用のデッキです。
しかし、エアフローチューブを外してエアホール直上にコイルをセットするビルド方法であればデュアルコイルビルドもできそうですが、それではこのRING LOAD RDAの意味がなくなってしまいますから。通常はシングルコイルビルド専用と考えてよいでしょう。
エアフローチューブがビルドの際に邪魔になるため、着脱可能な構造を採用。
チューブパーツにはOリングが接続され、デッキにハマるようになっています。
ほら、このデッキ、デュアルコイルでもビルドできそうですよね!
ジュースウェルは中央部に。かなり矮小なのですが、上にキャップをはめてしまえば、Oリングが設けられているエアフロー部分から漏れることはないので、キャップとデッキの間もウェルとして使うことができます。
エアフローチューブ内側には多穴エアフローが。非常にユニークなでエアフローデザインです。
ポジティブピン
アトマイザー底面には、”Ring Lord” “Hugs Vape” “www.hugsvape.com”のレーザー刻印入り。
ポジティブピンの出っ張り具合、実測0.73mm。
インシュレーターはネガティブ側をカバーするデザイン。ハイブリッド接続のメカニカルでも短絡が起きないように配慮された構造です。
ノーマルピンとは別にスコンクピン(BFピン)も付属。
スコンクピンのリキッド出口はジュースウェルの底からです。
ビルド
それではビルドです。
ドロー調整が効かないシングルコイルデッキ、ドローはスカスカではないものの、軽めなので、基本クラプトンコイル前提のアトマイザーだと思います。
単線でも組めないことはないと思いますが、デッキサイズも大きく、コイル周りにミストの遮蔽物があるため、明らかに味が出なさそうなので今回はクラプトンコイルでビルドしてみました。
ヒューズドクラプトン 0.45Ω
エアフローチューブの中央に来るようにコイルをセット。
ビルド時にはエアフローチューブを外さなくてはビルドできません。また、ポストレスデッキなので、予めコイルレッグの長さをカットしておく必要があります。
通常のポストレスデッキと違って、クランプ部が斜め向きなので若干固定しずらく、ビルド初心者向けとは言えません。慣れないと難しいと思います。
ウィックは左右に落とすだけですね。
ビルドごはエアフローチューブを接続するので、ドリップチップ部分からリキッドをラフに落としても問題なさそうです。
MODに載せてみました
やはりでかいですね。でも、クリアなルックスなので、27mmサイズと言う割にはあまり見た目に大きさは感じないです。
感想
絶対ネタアトマだ!そう思ったのは筆者だけではないはず。
今までにないエアフローデザイン。味を考えれば、口とコイルの間に遮蔽物を設置するだなんて、正気の沙汰とは思えない構造。
ですが、セオリーを覆す存在かもしれない。だから、構造だけでは味の想像がつかないですよね。
吸ってみると、思ったよりまともに味が出るのにびっくりしました。
しかし、このアトマはある意味予想通りの味だったように感じました。
ここで言えるのは、やはりコイルと口の間に遮蔽物を置くのは不利だということです。
気化させたリキッドを、再び液化させてしまうんですから。
でもでも、予想よりは遥かにまともに味を感じます。
やはり、遮蔽物があるのでミストはかなり穏やかで、滑らかに感じます。
どこか抜けたような味。しっかりと味が出るアトマイザーと比べると、味の一部が欠落してしまったような味なのですが、どんなアトマイザーにおいてもリキッドとの相性が大事です。
甘さがくどいと感じる爆煙対応リキッドなどをさっぱりと吸うには良いかも。
まとめ
どんなアトマイザーもリキッドとの相性で美味しくも、そうでないとも感じるものです。
オールマイティーに美味しいアトマが存在すれば、そのアトマだけで十分ですよね。
今まで「甘ったるくて吸えないよ!」と諦めて死蔵していたリキッドを消費するのには良いかもです。
変わったものが好きな人に!今までにないエアフローデザインのアトマにチャレンジしませんか?
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