MowellのVAPEスターターキット、Shake AIO Pod Kit「シェイク」のレビューです。
新興VAPEデバイスメーカーから今流行のPODカートリッジ採用のデバイスがリリースされました。特徴は卵のような形状の超薄型ボディー。ポケットに入れても嵩張らないコンパクトデバイスです。
このスターターキットの特徴
- PODカートリッジ採用のお手軽デバイス
- オートスイッチ機構でボディーからスイッチを排除したシンプル操作
- タイトドローのMTL
それでは詳細をレビューしていきます。
商品提供:VapeSourcing
詳細
最近VAPEデバイスメーカー各社がこぞってリリースしている薄型PODデバイスジャンルの製品ですね。
このSHAKEは卵形状のボディーデザインが特徴です。
何故Shake(振る)というネーミングかと言えば、画像のように本体を降ると、緑のライトが点滅してシステムが起動したことを示すからです。だから何だ!?と言われれば答えようがないのですが、そういうギミックがついていますよー!という製品ですね。
ここで注意すべきなのは、LEDライトの色は本体バッテリーの残量を示すインジケーターとしても機能しますが、シェイクした時に点灯するLEDの色は緑だけ。バッテリー残量を示すものではないということです。ちょっとややっこしい。
カラーバリエーションは多めの6色展開です。好きなカラーをチョイスできる楽しみがありますね。
スペック
サイズ | H 75×W48×D12mm |
重量 | 58g |
出力モード | 12W |
リキッド容量 | 2ml |
リキッドチャージ | Podボトムフィル |
エアフロー | ボトムエアフロー(調整不可) |
コイル | POD内蔵型 |
充電ポート | microUSB(DC5V) |
バッテリー | 400mAh |
保護機能 | ・開回路保護 ・ショートサーキット保護 ・低電圧保護(3.3v以下) ・過充電保護 ・自動カットオフ(8秒) ・デバイス過加熱保護 |
メーカー公式サイト |
パッケージ・内容品
パッケージデザインはシンプル。デザイン的にはアレですね。もうちょっとフォントとか行間のバランスとか凝った方が見栄えしますよーというデザイン。でも裏にはセキュリティーコードが入っていたりと偽造防止対策はしっかりしているアンバランスさが新興メーカーならではなのかも。
本体はクッション材に保護されて収納されています。
内容品一覧
- Mowell Shake バッテリー本体
- Mowell Shake Podカートリッジ
- microUSBケーブル
- ユーザーマニュアル(英語)
シンプルな付属品。PODカートリッジの予備はつかないので、長く使うのであれば購入時に消耗品は多めに買っておいた方が良いと思います。
マニュアルは全編英語。厚みのあるしっかりとした説明書です。
ディティール
それでは各部の詳細を見ていきましょう。手のひらサイズのコンパクトデバイス。
SHAKEの特徴はその薄さ。最厚部でも12mmしかありません。薄っ!!
ちょっと前にレビューしたRincoe CETOよりもスペック上は分厚いですが、エッジ部分が薄いので体感的にはより薄く感じられます。
日本国内でも話題になったPODデバイスSuorin Air以降、ボディーの厚みにフォーカスした製品が増えているように感じます。薄いとポケットの中で嵩張らないので持ち運びしやすいのが嬉しいポイントです。
ボディーの中央部にメインスイ・・・これただのステッカーです。スイッチじゃないのか。
明らかにスイッチっぽいデザインなんですがイミテーションです。押しても何も反応しません。
ということでSHAKEはスイッチ類が一切ないオートスイッチデバイスです。
今回の提供品はシルバーです。メッキ仕上げのようです。曲面ボディーでメッキのような鏡面仕上げだと写り込みでめちゃくちゃ撮影が大変なのですが、それだけ綺麗に仕上がっているとう証拠のような感じですね。
背面にはMowellのロゴ。Designed By Mowell Technology Made in Chinaの刻印。
内臓バッテリーは400mAh。充電はSHAKE底面のmicroUSB端子から。
許容アンペア数は公開されていないのが残念。充電中は左右2箇所のLEDランプが点灯します。
SHAKEバッテリー本体を見終わったところで、次はPODアトマイザーを見ていきます。
PODカートリッジのマウスピースはPODのエンド部分にあり、オーバル型にホールが開いているところからミストを吸引します。PODデバイスによくあるタイプですね。
吸い口部分は咥えにくさは感じませんが、咥え心地が良いとも言えません。普通です。
PODと本体は爪で引っかかって接続されているタイプです。程よい力でセットされているので、PODをつまんで引っ張り上げれば取り外すことができます。
PODには最初通電防止のフィルムが貼られているので、最初に使うときはこれを剥がして使用します。
PODのセット方向に裏表はありません。どちらの方向にでも取り付けできます。
本体側にはコイルに電気を供給する2つの電極と、その横に負圧(吸い込み)を感知する部分が設けられています。ボトムエアフローなので原理上漏れを完全に防ぐことができないためか、本体バッテリー側はゴムのような素材でリーク対策がされています。
コイルは横向きにセットされていますね。ボトムエアフローで導入した空気は吸い口に向けて一直線でコイルに供給されます。
ちなみにPODの組み立てには接着剤が使われているようで簡単に分解することはできません。コイル再構築(ビルド)前提にPODデバイスを検討しているユーザー向けではないと思います。
素材はポリカーボネートです。
中央の穴がボトムエアフローのエアホールです。ここからエアーをボイルに供給します。
直径2mmほどのホール。サイズから想像するドローよりもタイトで、MTL向けのタイトドローです。
PODにリキッドを注ぐときは左右のゴム栓を引き上げてチャージします。
オーバル型のリキッドチャージホール。サイズはユニコーンボトルより細い注ぎ口のボトルに対応します。スポイトボトルなどの先の太いものでは注ぐのは難しいので、容器の移し替えが必要だと思います。
片方上げればチャージできますが、勢いよくリキッドを注ぐ場合は空気抜きの意味で両方開けるのが良いかもしれません。ホールが長穴(オーバル形状)なので、注ぐときに全て塞がないようにすれば片側だけ開けるのでも問題ないとは思います。
使い方
オートスイッチ(自動スイッチ)のデバイスなので使い方はいたって簡単。マウスピース(吸い口)を加えて吸い込むだけで自動でスイッチが入り、ミストを吸引することができます。
- Vaping… PODを咥えて吸い込む
ちなみに吸い込むときにスイッチオンで、左右2箇所のLEDランプが点灯しますが、その色はバッテリーの残量を示しています。
パーセンテージ表記でないのが初心者に厳しい書き方ですが、満充電が4.2vなので3.7v以上は60%ほどだと思います。ちなみに残量ゼロは3.3vです。
吹き戻しの誤動作について
息を吸い込むのではなく、息を強く吹き込んでしまうとスイッチが入りっぱなしになってしまう誤動作が発生します。
ただし、誤動作しても8秒後には自動で電源がオフになります(自動カットオフ)
思いっきり吹きこむとこの誤動作が発生します。ただ、少しぐらい息を吹き込んでも全く問題ありませんので実用的には全く問題ないです。
また、強制的にPODを外せば電源は入ったまま(パフしたまま)ですが、リキッドを消費することはありません。
誤って息を吹きこんだり、不意に吹いてしまって吹き戻しが発生してしまった場合には焦らずにPodを取り外し、その後再度Podを取り付ければ問題ありません。
感想
聞き覚えのないMowellというメーカーの製品。一抹の不安も感じてしまいますが、普通に使えてしまうところがVAPEデバイスの成熟具合を示しているかと思います。普通に使えます。
言っても簡単お手軽に使えるデバイスなので、味はそれなりですが、他のPODデバイスに比べて劣ってはいません。普通に吸えます。良い点はタイトMTLユーザーが喜ぶドローの重さ。ドローはPOD型としてはトップクラスに重いです。
微妙だなーと個人的に思うのがスイッチかと間違えた中央部分のデザイン。SMOKのROLO BADGEも同じようにエンブレムがついていましたが、向こうはエンブレムだとわかるデザインでしたが、SHAKEのものはスイッチっぽい。
そしてオートスイッチの感度があまりよくありません。ワンテンポ遅れてスイッチが入る感じ。スイッチの感度を下げたり、機構を変えて吹き戻しを防止しているのかな?と思いきや、思いっきり吹き込めば誤動作が発生します。ただし、ちょっと吹いたぐらいじゃ誤動作はしませんので実用上吹き戻しは気にしなくて良いのです。
さらにPODデバイスをテストするときはいつも同じリキッドで試用しているのですが、一日横向きに放置したらボトム部分に漏れが発生していたので、使用するリキッドや環境によっては漏れが発生しやすいかもしれません。
ちなみに僕がオススメのPODデバイスはこれです。
理由は多くありますが、少し挙げるとこんな理由です。
- 驚くほどコンパクトなボディーに370mAhのバッテリーを搭載
- ニクロムワイヤー使用で味がかなり良い
- 日本国内でも取り扱いが多く、消耗品の入手がしやすい
話題作ですね。少し前の機種ですが人気は衰えませんし、僕も個人的に使っている機種です。
デザインの好みは人それぞれですが、味やサイズなどのスペックを重視するのであればこの機種を検討することをオススメします。
まとめ
大手メーカーも含めて様々なブランドからリリースが続くPODデバイスですが、日本国内に入ってくる機種はその中のほんのわずかです。とにかく数が多く、全ては追いきれません。
日本のショップなどではその数多あるデバイスの中から、話題になっている製品や優れた製品をピックアップしているわけです。
SHAKEは日本に入ってくるか?と言われれば、答えは「おそらくNo」です。
何故か?理由はたくさんありますが例を挙げると以下が主な理由だと思います。
- メーカーの知名度が低い
- 話題性がない(類似製品がたくさんある)
- 群を抜いて優れた点がない
- その上で価格的な優位性もない
こう書いてしまうと悪いものだと勘違いしてしまいがちですが、上げてきた理由というのは悪い点ではありません。特別優れた点がないものだと言えます。
普通に使う分には他の類似品と大して変わりません。その中でどれをチョイスするかと言えば、大きく違うのはルックス・デザインだと思うので、見た目が気に入ったものをチョイスするのが正解だと思います。
ただし、日本国内での取り扱いがないということは、消耗品(PODカートリッジ)も国内では手に入らないということです。消耗品は余裕を持って注文するのをオススメします。
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