Eleaf「イーリーフ」のVAPEスターターキット、 Lexicon with ELLO Duro「レキシコン ウィズ エッロ デューロ」のレビューです。
18650デュアルバッテリーを採用した最大235W出力のパワフルなLexicon MODと、爆煙タイプのクリアロマイザーELLO Duroをセットにしたスターターキット。Eleaf既定路線のデザインから逸脱した未来チックなルックスと、LEDイルミネーションを採用した挑戦的な製品です。
詳細をレビューしていきます。
商品提供:VapeSourcing
詳細
今までのEleafはどちらかといえばスタンダードでクラシカルなデザインが多かった印象ですが、ここ最近は色々なデザインコンセプトの製品をリリースしていて、このLexiconスターターキットもそういった挑戦的なデザインコンセプトの製品。
未来的な要素を念頭に置いてデザインされたとのこと。ボディーのデザインとともに、LEDイルミネーションを採用しているのも大きな特徴。派手です。
ただ、以前にはスペーシーなデザインの製品もラインナップしていたので、全く新しいラインではないかもしれません。
デュアルバッテリーMODなので決して小さくはありませんが、持ちやすいように工夫され、さらに大口径アトマイザーにも対応したデザインを採用しています。
金属の塊のような質感を感じるボディーですが、メタル感が強い反面、重量は167gと「重くも軽くもない」デュアルバッテリーMODとしては「普通」レベルの重量で、決して軽くはないものの、見た目の印象よりも軽量に感じます。
もちろん、Lexicon MODと、ELLO DUROアトマイザーは完全に別体に分けることができます。
パッケージ・内容品
Lexiconスターターキットを開封してパッケージデザインと内容品の詳細を見ていきます。
どれだけ沢山の商品をレビューしても、開封はワクワクしますね。
パッケージデザインは製品のイメージにマッチした近未来チックなデザイン。前面には製品の写真とロゴ、ブランドロゴなどがプリントされています。
Lexicon本体などの内容品は、パッケージスリーブの中の内箱に入っていて、コスパに優れた製品ながら高級感を感じるディティールです。
背面には内容品の情報などがプリントされ、側面にはセキュリティーコード入りステッカーが貼られています。Eleaf製品全般に採用されている偽造防止対策です。
それではLexiconキットの内容品です。
入っているのはLexicon本体に、クリアロマイザーとコイルに予備パーツ、充電用のケーブルに書類など、必要なものが一通り同梱されています。黒いペラペラのパーツはアトマイザーなどが固着してしまった時に摩擦抵抗をあげて分解しやすくするためのもの。
内容品一覧
- Lexicon テクニカルMOD
- ELLO Duro アトマイザー
- HW-M 0.15ohm Head(Pre-installed)
- HW-N 0.2ohm Head
- アトマイザースペアパーツ
- microUSBケーブル
- ユーザーマニュアル、クイックスタートガイド、ワーニングカード
マニュアルはELLO DUROアトマイザーのものだけ日本語での記載があります。
しかし、肝心のLexicon MODの説明書は英語でのみ書いてあります。
むしろアトマイザーの使い方はいらないので、MODの操作方法を詳しく書いてもらいたいものです。
Eleaf Lexicon VAPEテクニカルMODの詳細
まずはテクニカルMODから見ていきます。Lexicon MODです。
近未来チックなデザインを採用したテクニカルMOD。18650バッテリーを2本収納することができる「デュアルバッテリーMOD」です。
6カラー展開、どれも個性的なボディーデザインを強調する色です。
デザインとともに印象的なのがLEDイルミネーション。
カラーやプログラムを変更可能。もちろんOFFにもできます。
スペック
サイズ | H 81×W45×D31mm |
重量 | 167g |
電圧範囲 | 0.5 – 8V |
ワット数範囲 | 1 – 235W |
温度範囲 | 200 – 600F/ 100 – 315℃ |
抵抗値 | 0.1-3.0ohm(VW) 0.05-1.5ohm(TCモード) |
モード | VW /温度-Ti系/温度-Ni系/温度-SS / TCR(M1、M2、M3) |
スレッド | 510 (スプリングコンタクト) |
充電ポート | microUSB (DV5V 2A) |
バッテリー | 18650デュアルバッテリー(別売り) |
保護機能 | ・過充電保護 ・過放電保護 ・過電流充電保護 ・バッテリー逆挿し保護 |
温度管理や許容抵抗値などはEleafのテクニカルMOD共通スペックで。バッテリーに合わせた最大出力235Wを誇ります。
残念なのは保護機能についての記載がかなり甘く、短絡保護などアトマイザ抵抗値関連の保護について書かれておらず、バッテリー部分の保護のみがウェブサイトに書かれていますが、Eleaf共通のデュアルサーキット保護などは搭載されているものかと思われます。
デザイン
デザイは近未来的かつ宇宙的なデザイン。
サイズは決して小さくないものの、横幅が抑えられているので、手で握りやすい印象です。
対して厚みは31mmと分厚いのですが、LEDイルミネーションが配置され、さらにエッジ部分を落とすことで、これを感じさせないデザインになっています。
ズッシリと感じる重量感。メタルボディはそれなりの重量を持っていて剛性感を感じます。塊感のあるボディ。
Silverカラーは、ブラシ仕上げを生かしたボディーで、側面にはEleafブランドロゴと、Lexiconの製品ロゴがプリントされています。
アトマイザー取付部
上部に510スレッドを装備。スプリング式のコンタクトピンには金メッキ加工。
厚み31mmとボリューム感のあるボディですが、エッジ部分にLEDが配置されているので、意外にも対応するアトマイザーサイズは最大26mmと小さめです。エッジが落とされたデザインを優先しています。
ただし、オーバーハングを気にしなければ搭載サイズに制限はありません。
ボタンとディスプレイ
パフボタンはLexicon側面に配置。
ヘキサゴン形状のエッジの立ったボタンデザイン。樹脂製ボタンには「人」という文字のような切れ込みが入っていて、配置されたLEDが光るギミックです。
サブボタンは液晶パネルと同じ前面に配置されています。
本体デザイン優先の小さなボタンですが、押してみると操作性は十分。パフボタンと同じ樹脂素材の黒いボタンです。
そして液晶画面も正面にセットされています。
本体に比べて小さなモノクロディスプレイ。EleafのMODは共通部品でコストカットしているのか、筐体サイズに関わらず、同じぐらいのサイズのディスプレイを採用していることが多いですね。このLexiconも同様に小さめサイズのディスプレイを装備しています。
ただし、視認性や表示項目など使い勝手は十分に確保されています。
バッテリー収納部
バタフライ式のバッテリーカバーをLexicon底部に配置。このカバーには安全性を考慮したベントホールを設けています。
カバーを指で押し付けながらスライドさせて開きます。このカバー、弱い力で開いてしまうので、MODを持ち運ぶ時はバッテリーの脱落に注意が必要です。スライドカバー式はバッテリー交換が簡単なのは良いのですが、ロック機構がイマイチなものが多いです。このLexiconもその中の一つ。特別ダメというわけではなく、スライドロック式MODはだいたいこの弱点を持っています。
デジカメのようなプッシュボタンのダブルロックを採用してくれれば良いんですけどね…
蓋の厚みをできるだけ薄くして全長を抑えたいのかもしれませんが、安心できる機構の方が重要だと思います。
…と言っても、そう簡単に外れてしまうこともなさそうです。
バッテリーカバーの裏面にはバッテリー収納方向と、バッテリーナンバーが書いてあり、液晶に表示されるのがどちらのバッテリーかを判別可能。バッテリーがへたった際に目安にもなります。
中にも色分けされた収納方向の表示がある念の入れよう。その上基板には「バッテリー逆挿し保護機能」も搭載されています。安心。
そして、バッテリー収納部の内壁は樹脂製で絶縁されていますね。
ELLO Duro クリアロマイザーの詳細
次にELLO Duroクリアロマイザーの詳細を見ていきます。
このアトマイザーはELLOのネーミング通り、Eleaf ELLOシリーズのアトマイザーで、シリーズ共通のコイル規格の「HW head」を採用するカートリッジ式プリメイドコイル交換タイプのアトマイザーである通称「クリアロマイザー」です。
このELLO Duroは『Eleaf iJust 3 with ELLO Duroスターターキット』に付属するものと全く同じものですので、詳細はそちらのレビューをご覧ください。
スペック
直径 | 28mm |
高さ | 54mm |
重量 | 57g (実測57.2g) |
リキッド容量 | 6.5ml |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 専用ワイドボア |
コイル | プリメイド交換式 HW-N head |
エアフロー | ボトムエアーフロー |
リキッドチャージ | トップ |
素材 | ステンレス、ガラス |
新カラーを採用
今回のLexiconスターターキットに付属のELLO Duroは新カラー採用版。特にタンクにマーブル模様の樹脂製バブルタンクを採用しています。タンクやドリップチップ以外は従来品と全く同じです。
アクリル製のタンクとドリップチップを採用し、ルックスを一新。特にタンクに模様が入ると別の機材のような真新しい印象を受けます。
見た目にインパクトがある反面、タンクの素材がアクリル製となり、タンク攻撃性の強いリキッドは安心して使用できないデメリットがあります。確実に柑橘系などのリモネンを含むリキッドではクラックが入るでしょう。
その為に予備パーツとしてストレートガラスチューブも付属します。しかし、予備部品に交換した場合は見た目がかなり変わってしまうのでこのデザインが好きで購入するユーザーは、使うリキッドをあらかじめ確認した方が良いでしょう。
プリメイドコイル
付属のプリメイドコイルも従来品と全く同じ爆煙タイプのコイル。
- HW-N head 0.2Ω kanthal (40-90W)
- HW-N head 0.15Ω kanthal (50-100W)
どちらも低抵抗で、推奨ワッテージも高く、多くのミストを発生するコイルです。それぞれネットとパンチングをコイルの素材に採用した近頃流行りの爆煙コイルです。
使い方
それでは実際に使っていきます。まずは別途用意した2本の18650バッテリーをLexicon底のスライドカバーを開けてセットしていきます。
収納方向の表示を見ながら間違えないように収納します。収納時にバッテリーシュリンクの破れがないかのチェックも行うとなお安心です。
では、デュアルバッテリーMODの注意点です。
バッテリーは同ロット、同銘柄の新品バッテリーを用いましょう!
バッテリーの銘柄が異なると性能が違います。そして、使用を繰り返したバッテリーは内部抵抗が増大しており、異なる銘柄、使用頻度のバッテリーを使用すると、どちらかに負担がかかってしまうため大変危険です。
次に収納したバッテリーを充電します。
Lexicon MODにケーブルを挿して充電します。2Aの急速充電に対応しています。
最後にアトマイザーの準備です。
ELLO DUROに使用したいコイルをセットして、リキッドをチャージしていきます。チャージ後はコイルの中のコットンにリキッドが浸透するまでしばらく放置するのを忘れないようにします。
使い方・操作方法
- 電源のON/OFF… パフボタン5クリック
- モードの変更… パフボタン3クリック VW、バイパス、TC-Ni、TC-Ti、TC-SS316、TCR-M1、TCR-M2、TCR-M3が順番に切り替わります。
- ワット数を調整する:
VWモードでは、+/-ボタンを押すとワット数を調整できます。 +/-ボタンを押し続けるとワット数が急激に増減します。 TC(Ni、Ti、SS、TCR-M1 / M2 / M3)モードでは、まずファイヤーボタンを4回連続して押し、+/-ボタンを押してワット数を調整します - 温度を調節する:
TC(Ni、Ti、SS、TCR-M1 / M2 / M3)モードで+/-ボタンを押すだけで温度設定を増減できます。 - 設定メニュー…ファイヤーボタンと+ボタンを同時に押して設定メニューに入り、TCモードでコイルをロック/ロック解除し、ステルスをオン/オフに設定し、メインインターフェースに表示するパラメーターを選択し、カスタムロゴをオン/オフすることができますVWモードで予熱機能を有効/無効にし、TCR(M1 / M2 / M3)モードでTCR値を設定するには、+/-ボタンを押して移動または調節し、ファイアボタンを押してください一度あなたの選択を確認してください。設定が完了したら、EXITに移動してファイアボタンを1回クリックして確定し、メインインターフェイスに戻ります。
LEDイルミネーションの設定
プラスしてLEDのカラーメニュ「Color and effect of LED」も搭載されており、好みのプログラムでLEDを点灯させることができます。記載のようにLEDをオフにすることも可能です。
プログラムはマニュアル記載の通りです。
まとめ
未来的デザインと、LEDイルミネーション!ユニークな爆煙BOX MODスターターキット!
最近の流行なのかLEDイルミネーションを装備するレギュレーテッドが増得ていますね。Eleaf系列のメーカーでも同じようにラインナップを拡大しており、Eleafもその流れに乗った印象です。
操作や機能、スペックなどはEleafのテクニカルMODとして標準的。というか共通スペック。唯一デュアルバッテリーによる最大スペックが機種ごとに違うぐらいの違いなので、見た目の好みで選べます。
ピカピカ光る部分が多く、底部分以外にLEDが配置されているのでどの角度からでもイルミネーションを楽しむことができるのが一番の特徴です!光り物が好きなユーザーはチェックしてみると良いかもしれません。
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