aspire「アスパイア」のVAPEスターターキット、Feedlink Revvo「フィードリンク リーボ」のレビューです。
スコンクMOD需要の高まりに応じて、aspireもボトムフィーダースターターキットをラインナップしてきました。その詳細をレビューしていきます。
商品提供:ベプログshop
詳細
中国深センの大手aspireが、市場のスコンクMODニーズの高まりに応じて開発した「Feedlink Revvo」スコンクスターターキットです。
aspireは次々と製品をリリースするのではなく、じっくりと製品開発し、着実にラインナップを増やしている印象で、この製品もスコンカーMODとしては後発製品。後出し的な製品だからこそ、市場のニーズを満たす、aspireブランドとして恥ずかしくない製品を開発していると感じます。
プラスチック製の軽量コンパクトな「プラスコ」ブームに始まった、世界的はスコンカーの流行の動向を注視し、aspireからの回答として、「性能よりもルックスとモノとしての完成度」を目指したものと筆者は受け取りました。
可変ワッテージなどのテクニカルMODとしての性能を充実させるよりも、ユーザーがこだわれるルックスと、モノとしての完成度、スコンカーの使い勝手などを優先させたものづくりをしていると感じます。
それがエクステリアデザインにも現れており、ガングリップをモチーフにした個性的なデザインになっているのではないでしょうか。持ってみると程よい重量感を感じるのも、モノとしての剛性感や高級感を重視した素材の選定からかと思います。
Feedling MODはガングリップをもチーにした個性的なルックス、保護制御基板を搭載しながら、可変ワッテージは非搭載。ボトルなどの構造にもこだわった流石はaspireというテクニカルMODに、トップストーブプリメイコイルの新ジャンルを切り開いたRevvoタンクのBF対応版Revvo Boost Tankをセットしています。
パッケージ・内容品
まずは開封しながらパッケージのデザインを見ていきます。
外箱のデザインは、aspireブランド製品として共通イメージの、黒を基調にしたペーパーボックスに、ロゴマークと製品写真を用いたもの。スリーブはマットな質感で、製品写真の部分だけ光沢がある特殊プリントで高級感を感じます。
パッケージの背面には内容品の情報とともに製品偽造防止のためのスクラッチ式セキュリティーコート入りステッカーや、BATCH Noなどが入っています。
内容品一覧
- aspire Feedlink MOD
- Revvo Boost tank アトマイザー本体
- 予備コイル ARC Coils (0.10-0.14ohm)
- 予備ガラスチューブ
- 予備Oリング
- ワランティーカード、ユーザーマニュアル
- 1x User Manual
説明書類は英語で書かれていて、日本語マニュアルの付属はありません。
アトマイザー aspire Revvo Boost Tankの詳細
まずは付属アトマイザーから見ていきます。
付属のアトマイザーはRevvo Boost Tankで、これはaspireがリリースするトップストーブ型クリアロマイザーRevvo Tankのスコンく専用バージョン。
主な違いは、コンタクトピンがBFピンになり、トップフィルが不可能になったスコンカー専用バージョンで、タンク容量がそれに応じてRevvi TankのTPD準拠バージョンと同じ2mlになり、リキッド容量に応じて全高も37mmと低くなっています。
Revvo boostTankのスペック
リキッド容量 | 2.0ml |
直径 | 24mm |
全長 | 37mm |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 一体型 |
コイル | プリメイド交換式 |
エアフロー | サイドエアーフロー |
BF対応 | ◎ 通常ピンは付属しません |
その他のスペックや性能や機能はRevvo Tankと共通ですので詳細はRevvo Tankのレビューをご覧いただくとして、ここではRevvo Tankとの違いのみ解説いたします。
大きな違いは、スコンクMODに対応していることで、コンタクトピンがスコンクピンになり、トップリキッドチャージが出来なくなっています。通常ピンは付属しないので、BF専用のアトマイザーになります。
また、付属のコイルのスペックが若干異なります。付属コイルの抵抗値 0.1-0.14Ωに Oリングの色が青色(Revvo付属のコイルは赤いOリング)
Feedlink テクニカルMODの詳細
次にテクニカルMOD Feedlink MODの詳細を見ていきます。
ガングリップをモチーフにしたスコンクBOX MODです。ルックスにこだわったデザインが最大の特徴で、デザインと素材、質感を追求した製品です。
可変ワッテージは搭載しないものの、保護電子基板を搭載した「テクニカルMOD」で、バッテリー電圧を直接出力するBypassモードで駆動します。
スペック
サイズ | H 87×W48×D30mm |
重量 | 190g(実測) |
電圧範囲 | 3.0 – 4.2V |
抵抗値 | 0.1-3.5ohm |
モード | Bypass |
スレッド | 510(スプリング式) |
リキッドボトル容量 | 7ml |
充電ポート | なし |
バッテリー | 18650シングルバッテリー |
保護機能 | ・自動カットオフ(10s) ・バッテリー逆刺し保護 ・ショートサーキット保護 ・バッテリー過放電保護(3.2v) ・オーバーヒート保護(基板温度75℃以上) |
握った時に自然とFeedlink上部のパフボタンに親指、側面のスコンクボトルに中指と薬指を置くことができる違和感のないエルゴノミックデザインにもなっていて、使い勝手に考慮したデザインだとも言えるのが秀逸です。
デザインや握り心地は上々です。ただ、筆者個人的な趣向として、グリップパネルがメッキ仕上げなのが若干のチープさを感じてしまうので、無垢材を使うなどした方が好きでしたが、ゴージャス感を感じる仕上がりが好きなユーザーもいると思いますし、マーブル模様のレジン樹脂バージョンもラインナップされています。
アトマイザー取り付け部
アトマイザー取り付け部分はFeedlink MODの上部に設けられています。
510スレッド採用。コンタクトには金メッキ加工。スプリンクコンタクトを採用。コンタクトの周りにはリーク対策のためにOリングがはめ込まれています。固定はされていないので、アトマイザー着脱の都度、アトマイザー側に着いてしまっていないか確認した方が良いでしょう。
MODの厚みはおよそ30mmですが、MOD取り付け部分の厚みは24mm程度で、オーバーハングなしに対応できるアトマイザーサイズは24mmまで。パフボタン側に段差もあるデザインのため、最大でも25mmサイズまでと考えた方が良いでしょう。
アトマイザーを取り付けると、パフボタン側に若干傾斜しているのも特徴です。
ボタン
ボタンはMOD上部、アトマイザー取り付け部分に近い側面に
握った時にパフしやすいように斜めに設置されているのが好印象で、まさにファイアボタンといったデザインも良いと思います。
可変ワッテージ機能は搭載しておらず、液晶画面はありませんが、列記としたテクニカルMODで、5クリックで電源ON/OFFをコントロールします。そしてこのパフボタン裏にはLEDインジケータを備えています。
スコンクボトル、バッテリー収納部
それではスコンクボトルと、バッテリー収納部を見ていきます。収納部分は底部に設けられています。
樹脂製の黒い方がスコンクボトル、金属製のシルバーのカバーがバッテリー側です。まずはスコンクボトルから見ていきます。サークル中央のブリッジ部分をつまんで45度反時計回りに回転させてロックを解除します。
凹凸でロックがかかっているので解除してそのまま引き抜きます。
プラスチックカバーの中にシリコンゴム製のボトルが入った構造。
一般的なスコンクボトルと違い、ボトルからチューブが出ていないデザイン。
ボトル上部はフラットで、これだとリキッドが溢れてしまいそうですが、
MOD側にゴムシールが設けられていて、リークを防いでいます。
MOD側にチューブを接続しなくて良いので、非常に楽。使い勝手はかなり良いですが、デメリットもあり、汎用品ではない専用ボトルを必要とするので、ボトルが破損した時にaspireからのパーツ供給が終わっているとアウトです。
ボトルのパーツ構成はこのような形で、ボトル側の金属パーツはどうやってはめ込んだのかわからないぐらいジャストフィットしていて、分解はできなさそうです。ボトル内の洗浄がしにくい分、ボトルからの漏れを防ぐ構造を優先させたように感じます。
この構造により、スレッドに異物噛み込みや閉めるのが緩いなどない限りは漏れにかなり強いと思います。
ボトムフィーダーの構造は元々ハイエンドMODに分類される、個人制作のハンドメイド作品から広がったもので、ここから構造の流行が始まるように感じます。このFeedlink MODで採用されている構造も、一部のハイエンドMODで採用されているものです。
次はバッテリー側を見ていきます。
バッテリーのカバーもスコンクボトルと同じく、コインなどのツールを必要しないで、指でつまんで開け閉めできるタイプ。貫通穴が空いているのはベントホール。カバーにはバッテリー収納方向の記載あり。収納部内部には半周だけ樹脂パーツがはめ込まれていて、バッテリーシュリンク破れでの短絡を防ぐ配慮が見られます。
アトマイザーを載せる
キットではなく、Feedlink MOD単体の購入を考えているユーザーの為に、Revvo Boost Tank以外のアトマイザーを載せた写真を掲載させていただきます。主張が強いデザインですが、意外にも様々なアトマイザーにマッチする印象です。
使い方
詳細を見終わったところで、実際に使ってながら使い方を見ていきます。
まず最初にバッテリーをFeedlink MODにセットします。
18650バッテリーを用意し、プラスがアトマイザー側にしてセットします。
次にクコンクボトルにリキッドを装填します。
ボトルを取り出し、キャップを取り外してリキッドをチャージします。
RDAを楽に使うためのボトムフィーダー構造ですが、一番面倒に感じるのがスコンクボトルへのリキッドチャージ。これを簡単に行うためのグッズとして、リフィルボトルというアイテムも販売されています。これを使うとスコンクボトルを外さずにリキッドを移し替えることが可能です。各社からリリースされているので、デザインやサイズ、使い勝手や機能などでセレクトすると良いでしょう。
最後にアトマイザーを取り付けます。
スレッド式なのでクルクル回して取り付けます。リキッドチャージはボトムフィルなので、スコンクボトルを押してRevvo boost Tankのガラスタンクにリキッドを装填します。争点が終わったら逆さまにすれば、トップストーブのプリメイドコイルのコットンにリキッドを含ませることができます。
操作方法
操作方法 電源ON/OFF… パフボタンを素早く5回押す
後は電源ON時にボタン押せば通電します。
バッテリー残量表示
LEDライトの色でバッテリーレベルを表します。
バッテリー残量 | LEDライトの色 |
3.8v以上 | 青 |
3.8~3.5v | 青とオレンジの混合色 |
3.5v未満 | オレンジ |
まとめ
質感や素材感、デザインにこだわったスコンクスターターキット!
一般的に広く、多くの人が求める製品造りではなく、一部のニーズに向けて、こだわれる製品をコンセプトをしっかり持って作られた製品です。ニーズが高まったとはいえど、スコンクMODはまだまだニッチな製品で、それを求める人も少数だと思います。
しかし、コンセプトをしっかりと構築し、ビルドを必要としないRevvo boost Tankをセットすることで、間口を広く広げ、ニーズの掘り起こしを目指していることは間違いありません。
実際使って見て、サイズ感や使い勝手、そしてデザイン・質感など、モノに満足感を得られる印象を受けます。これからスコンカーデビューするユーザーはもちろん、可変ワッテージを必要としない経験者にも!
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