VANDY VAPE「バンディーベイプ」のVAPEアトマイザー、MESH 24 RTA「メッシュ 24 アールティーエー」のレビューです。
ネーミング通り、通常のワイヤーではなく、金属メッシュでビルドするアトマイザーに、タンクアトマイザーのバリエーションが追加!
キワモノなのか?実用に耐えうるのか?詳細をレビューしていきます。
商品提供:GearBest
パッケージと内容品
透明なプラスチックパーツの中に製品がパッケージングされています。
VANDY VAPEの製品は今まで紙箱に入っていましたが、汎用性のあるプラケースに変更になったのでしょうか。
パッケージ背面には内容品情報などとともに、セキュリティコード入りステッカが貼られています。
内容品一覧
- Vandy Vape MESH 24 RTA アトマイザー本体
- 4ml ガラスチューブ
- エクストラ810ドリップチップ *2
- 510ドリップチップアダプター
- アクセサリーバッグ(予備Oリング、予備イモネジ)
- ビルド用プラスドライバー
- ステンレスメッシュ(SS316L 400mesh/300mesh)
- ユーザーマニュアル
マニュアルマニュアルには英語をはじめとした各国言語が用いられていますが、残念ながら日本語の記載はありません。しかし、図解が入っているので言葉が分からなくともなんとなくわかるような内容です。
MESH 24 RTA の詳細
made in CHINAのVANDY VAPEは多くのアトマイザーをリリースするVAPEブランドです。主要製品はアトマイザーで、今の所電子デバイスはリリースしていません。
コンセプトがはっきりしたアトマイザーが多く、中には面白い構造や変わった機構を持つ製品も少なくありません。今回の製品もそのような製品の一つです。
今回の製品は以前にレビュー済みの同社がリリースするドリッピングアトマイザーMESH RDAのタンク版。MESH RDAは通常のワイヤーではなく、金属メッシュを用いた変わり種ながら、味も楽しめるアトマイザーでした。
直径24mm、全長が39mmとミドルハイトなので太く短いルックス。ドリップチップがハーフインチサイズなのもそのルックスを強調している印象で、エアフローがトップエアフローなのでボトム部分がすっきりして見えます。ロゴはチャンバー部分のみに入っており、それ以外のデザインがシンプルに見えます。クオリティはそれなりで、金属の肌感は中々良いものの、磨きにコストがかけられないせいかシミのようなものが目立つものの、製品価格と比較すれば、十分だと思える仕上がりです。
スペック
リキッド容量 | 2ml/4ml |
直径 | 24.4mm |
全長 | 39mm(DT・スレッド含まず) |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 810DT(ハーフインチ) / 510DTアダプター |
コイル | RBA メッシュビルド |
リキッドチャージ | トップフィル |
エアフロー | トップエアーフロー |
素材 | ステンレススチール |
VANDY VAPE公式サイトより
分解
簡単に分解してみると、写真左から ドリップチップ / タンク / デッキ に分解できます。タンクとデッキはさらに分解可能です。
ドリップチップ
VANDY VAPEの製品らしく付属品が充実しています。ドリップチップ3種とさらに510DTを接続可能なアダプターが付属。アトマイザー側の取り付け部分はハーフインチ互換の810DTサイズでアトマイザー側にOリングが設けられています。
黄色い半透明樹脂と黒いローレットのものは他の製品でも見たことがあるので、専用品ではなく多くの製品で使いまわしていると思われますが、それでも単体で購入すると高額になってしまうので付属させてくれるのは非常にありがたいと感じます。
透明なウルテム製ドリップチップ。耐薬品性など優れた性質を持つ樹脂製。
全長11.5mm、露出部の高さ7.5mm、外径17.5mm、内径9.5→10.5mm(テーパー)。
見た目が鮮やかでファッション性に優れたレジン樹脂製ドリップチップ。
全長11.5mm、露出部の高さ7.5mm、外径18mm、内径9.5→11.5mm(テーパー)。
ハードなルックス。ローレット加工が施されたデルリン樹脂製ドリップチップ
全長10mm、露出部の高さ6mm、外径18.5mm、内径10→12.5mm。
タンク
リキッドチャージはトップフィル方式。トップキャップを外す必要はなく、トップキャップの「PUSH」と書かれた部分を押してスライドさせると、
リキッドチャージホールが露出するので、簡単にリキッドチャージ可能!
ただし、利便性が高い反面、携帯時などに不意に開いてしまうリスクもありますが、程よい力加減で開封できるようになっているので、あまり心配する必要はないかもしれません。
そして、タンク部分のガラスチューブはトップパーツにOリングで保持されており、逆さまにして外せばタンク内にリキッドが残っていてもデッキにアクセスできるので、リビルド・リウィッキングに便利です。
ガラスチューブのは標準の2mlタンクの他に、直径が若干大きい4mlタンクも付属します。
4mlと倍のリキッド容量で便利に運用も可能。デメリットは直径が大きくなってしまうことと、ガラス部分が飛び出しているので破損リスクが上がってしまうことです。
エアフロー
エアフローはトップエアフロー。リキッド漏れを考慮した仕様で、ボトム部から漏れることがないので、リキッド漏れが発生しづらい構造です。
エアホールには調整用のエアフローリングを装備し、無段階でドローを調整可能です。エアフローリングには指がかかりやすいように溝が掘られていて、使い勝手に考慮。エアホールは2箇所、左右対称に開いています。
トップエアフロー構造だとどうしてもコイルの効率的冷却という点で不利なのですが、エオップから取り込まれた空気は、タンクとチャンバーの間を通り、デッキ下まで導かれるので、コイルから見れば「ボトムエアフロー」と変わりない構造です。漏れに考慮しながら、味の良さも実現する構造ですが、この隙間の分、直径が大きくなったり、リキッド容量が減るデメリットもありますが、この辺りはトレードオフなので致し方ありません。
チャンバー部上部はドーム形状になっています。
ポジティブピン
ポジティブピンには金メッキが施されています。ダブルピン仕様なので長さ調整可能。ですが、筆者としてはネジを緩めた状態での使用は、ネジの脱落や通電性低下などから推奨できません。
デッキ
デッキは2ポール。2クランプデッキで、ポジティブとネガティブ、一本づつポールがあり、基本的にはメッシュでのビルド専用のデッキです。通常コイルでのビルドもできそうですが、エアーの供給が一箇所ではなく、全周から行われるので味が薄くなってしまいそうなので種ミュレーションの限りでは向いていないと思われます。
クランプの固定は2本のプラスネジで操作します。
デッキへのリキッド供給は下部のジュースチャンネルから行います。合計4つのホールが設けられているのでこれを全てコットンで塞ぐ必要があります。
ビルド
ビルドです。デッキポールのクランプはプラスネジで操作します。このネジですが、あまり長くないので、クランプをそこまで持ち上げることができないので若干不便ですが、メッシュ自体が薄いので慣れれば問題ないと思われます。
付属のメッシュを用いてビルドします。今回は切断を全くしないで、付属の状態のままビルドしました。抵抗値の高い方のメッシュでビルドしています。
SS316L 400mesh 0.57ohm / 35mm*6mm
抵抗値の実測は0.45ohmでした。おかしいな、抵抗値低い方のメッシュに近い抵抗値でした。
熱の入り方を見るのも兼ねてドライバーンしておきます。どこも調整しなくても問題なく熱が入りました。
そしてコットンをふわっと押し込めばビルドは完了!ジュースチャンネル周りだけ気を使えば良い印象です。エアフロー構造上、漏れは発生しませんが、過剰供給が発生すると、ジュルる原因になってしまうのですがコットン量が多いので余分なジュースは吸い取って保持してくれそうです。
ビルド完了ののち、タンクを取り付けてリキッドチャージすれば使うことができます。
使用例
Sigelei/Snowwolf Vfeng (18650デュアル)
Eleaf / iStick Tria (18650トリプル)
感想とまとめ
お手軽ビルド!漏れ知らず!味も楽しめるRTA!!
ビルドがものすごく簡単です。用意されているメッシュを固定して、コットン詰めるだけ!調整する楽しみもあり、自分の好きなコットンや、メッシュの幅を試行錯誤して楽しめます。また、VANDY VAPEではリプレイスメント用のメッシュも展開しているので、リビルドの問題もありません。
そして、トップエアフローなので漏れる心配がないのも良い!RTAで一番困るのは漏れ。ビルドに慣れてくれば、ビルドやウィッキングのコツがつかめてくるのでこれも少なくなってきますが、お手軽にビルドできて漏れないのはかなりのメリットです。
そして肝心の味ですが、独特の熱のこもり方なのでリキッドを選ぶ印象ですが、高温で味の出るリキッドであれば合う印象です。
運用自体は仕様から見てもDL(直接肺にミストを吸引する吸い方。ダイレクトラング)専用。これらの運用が合い、変わったものに興味のあるユーザーは試して見てはいかがでしょうか?
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