Wismec(ウィスメック)のVAPEスターターキット、Motiv Pod「モチーブポッド」のレビューです。
カートリッジ式のアトマイザー、そして大容量バッテリーを内蔵する本体。
低抵抗コイルによって多くのミストを発生します。
トップエアフローによる「リキッド漏れリスクの最小化」などなど…
普段使いの性能を追求したスターターキットです。
それではレビューしていきます。
商品提供:ベプログshop
VAPEスターターキット Wismec/Motiv Pod のパッケージと内容品
製品は紙箱パッケージに入っています。デザインは電子タバコ製品とわかりやすいルックスになっています。
背面には内容品の詳細とともに、製品偽造防止ためのスクラッチ式コード入りのシールが貼られています。
内容品一覧
- Motiv POD本体 0.3Ωカートリッジプリセット済み
- 交換カートリッジ 0.3Ω
- microUSBケーブル
- ユーザーマニュアル
- 注意書き
説明書などの書類は全て英語で記載されていて、日本語説明はありません。
VAPEスターターキット Wismec/Motiv Pod の詳細
中国の大手VAPEデバイスメーカーWismecがリリースするMotiv Podは、POD(カートリッジ式アトマイザー)を搭載するVAPEスターターキットです。
ジャンルとしては簡易型デバイスになり、JUULやFITTなどのUSAデザインデバイスから人気に火がつき、ニコチンフィーダー(ニコチンを簡単に摂取できるデバイス)として一つのジャンルを築いています。
同ジャンルの製品を多数当サイトでもレビューしています。
同じような製品で違いがわかりづらいので本製品の特徴を挙げてみると以下のような特徴があります。
- トップエアフローでリキッド漏れが発生しにくい
- 筐体サイズ・重量よりもバッテリー容量を優先している
- インジケーターカラー(LED色)を変更できる
Motiv Podのスペック
サイズ | H 122.8×W29×D20.3mm |
重量 | 92.5g |
出力モード | 直接出力(MAX 50W) |
リキッド容量 | 4ml |
リキッドチャージ | サイドフィル |
エアフロー | トップエアーフロー |
コイル | カートリッジ内蔵(0.3ohm) |
充電ポート | microUSB |
バッテリー | 2200mAh(内蔵バッテリー) |
保護機能 | ・過充電保護 ・過電流保護 ・過放電保護 |
その他 | ・インジケーターライトの色を7色変更可能 |
WISMC公式サイトより
シンプルなルックス。
POD式VAPEスターターキットとしては、大きい部類には入るものの、VAPEデバイスとしては十分にコンパクトで、手に収まるサイズ間と大容量バッテリー2,200mAhを搭載するのが魅力です。
重量の実測値は約90gで、公称値よりも若干軽量でした。公称値はリキッドチャージ後の重量なのかも知れません。
Motiv Pod各部の詳細
まず上部にはカートリッジ式のPODが付いています。タンク部分が露出するのでリキッド残量の確認が簡単です。このアトマイザーには中にコイルが入っていて、タンクも全て内包するものになっています。詳細は後で詳しく紹介します。
エアホールはと言うと写真矢印部分の小さな隙間からエアーを取り込むトップエアフロー構造になっています。このホールはPOD両側に2箇所設けられています。
その下には唯一の物理スイッチ、メインスイッチ(パフボタン・ファイアボタン)が設けられていて、このスイッチを操作することで本体電源ON/OFFと、ミスト発生のスイッチになっています。
スイッチの裏面には本体内蔵バッテリー充電用のmicroUSB端子と、LEDインジケーターを備えています。このLEDインジケーター、電源ON/OFF時と、パフ時に点灯します。点灯カラーを変えることも可能です。
本体底部にはバッテリーベントホールが設けられていて、安全性に配慮しています。
本体下部にはWISMEC MOTIB PODのロゴマークがプリントされています。
本体が新品の状態ではPOD背面の接点にテープが貼られています。これはテープが絶縁体になり、輸送時などに通電を防ぐためなので購入後は剥がしましょう。
本体側には3つの端子が設けられています。対してPOD側に端子は2つですが、これは裏表をなくすためで、どちら向きにPODを挿入しても通電できるようにするためです。
Motiv PodのカートリッジPOD詳細
カートリッジ式のPOD。キットには全部で2つ付属します。このPODは通常コイル交換ができない「使い捨て」タイプなので、コイル寿命が来た時には別途買い求める必要があります。
ドリップチップはPOD一体化タイプで交換することはできませんが、取り外すことはできます。エアーの流れを見てみると、取り込み部分は側面から。側面から取り込まれた空気はコイルに導かれてから上に向かって抜けてくる”トップエアフロー”になっています。
このPODですが、”クローズドタイプ”(一度リキッドを入れたら火分解でリフィルができない)タイプではなく、側面にリキッドホールが設けられているタイプなので、コイル寿命が来るまでは何度でもリキッドをチャージして使用することができます。
ここからは非推奨 POD、コイルを分解します
ここからは通常はする必要がありません。構造を理解するため、そしてコイルのコイル再構築(ビルド)が可能かどうかみるために分解していきます。POD下部にはコイルが収納されていて、タンク部分に爪でハマっているので、破壊しないように細いマイナスドライバーなどを用いて分解します。
タンクとコイルベースの接する部分がシリコン製なので比較的簡単に分解できました。接着剤なども用いられていません。
次にコイル部分のみを取り出していきます。ベースパーツを分解します。
ベースと接点を取り外すとコイルのみが取り出せます。
コイル部分はこのようになっています。トップエアフローですが、コイル内をエアーが抜ける構造ではなく、コイルの上を空気が舐めるように通るタイプ。コイルはバーチカルで組まれていて、ボトム部分はシリコンで蓋をする構造でリークを機にする必要がなく、ビルドに慣れている人ならコイル再構築(ビルド)は難しくなさそうです。
構造的にジュルることもなさそうですね。
VAPEスターターキット Wismec/Motiv Pod の使い方、操作方法
購入後まずは本体内蔵バッテリーの充電をします。
電源に接続したmicroUSBケーブルを本体の端子に接続します。LEDインジケーターが点灯している時は充電を行なっています。満充電になるとLEDは消灯します。
次にPODの準備です。本体からPODを取り外し、側面のリキッドチャージホールからリキッドをタンク内にチャージしていきます。
写真のように先の細いユニコーンボトルなどを持ちないとリキッドチャージは困難です。
リキッド残量の確認が非常に簡単で、本体を見れば透明なPODの部分から残量を確認できます。
MOTIVE POD の操作方法
操作方法
- 電源ON/OFF… パフボタンを素早く5回押す
- インジケーターの色を変更する…電源がオフの状態で、インジケーターランプが点灯するまで長時間押してください青、緑、藍、赤、紫、黄、白、の順で色が変わりますので、パフボタンで決定します。
後は電源ON時にボタンを押しながらドリップチップを加えながら吸引するだけでミストを吸うことが出来ます。
VAPEスターターキット Wismec/Motiv Pod のまとめ
構造を見た時に、トップフィルで、しかもコイル内をエアーが抜けないデザインなので「これで味が出るわけがない。これは利便性と漏れ耐性を優先させたデバイスだ。」と勝手に思い込んでいましたが、吸ってみると、以外に普通に。いやこの手のデバイスとしてはかなり味が出ています。
かといって味が相当なレベルで美味しいかと言われると難しいですが、少なくともmyJETやPULSEよりは随分まともに。リキッドによってはeGoAIOなどのペンタイプよりもVAPEの味を楽しめます。
ただし、ドロー調整はできず、MTL(口吸い、タバコ吸い)には向かず、DL(直肺吸い)としては若干重いという中途半端なドロー。そして大容量なバッテリーとはいえ、コイル抵抗値が0.3ohmなので、他のデバイスと比べてバッテリーの持ちが良いわけではないので注意です。
Motiv Podの良い点
- リキッド漏れが発生しづらい構造
- 大容量バッテリーを内蔵(2,200mAh)
- PODのリキッド容量が多い(4ml)
- 物理スイッチがついている
- LEDインジケーターの色が変えられる
- 味がそれなりに良い
- ミスト量がそれなりに多い
あと一歩!
- 大きく重い筐体
- ドロー調整ができない
- 抵抗値が低いので、リキッド消費が激しく、バッテリーを食う
ミスト量多め、ドロー軽めの用途に向いてるいデバイス。それをできるだけコンパクトなデバイスで実現し、PODのお手軽さをプラスしたデバイスです。
この仕様にピンとくる方はチェックして見てはいかがでしょうか!!
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