Suorin(ソウリン)のVAPEスターターキット、Suorin Vagon「ソウリン ヴァゴン」のレビューです。
PODデバイスを次々リリースするsuorinのちょっぴり大きめなスターターキット。ペンタイプほどのサイズに大容量バッテリーを搭載!
このスターターキットの特徴
- 430mAhと比較的大きなバッテリーを搭載したPODデバイス
- MTLに特化した1.3Ωコイル搭載
それでは詳細をレビューしていきます。
商品提供:BuyBest!
Suorin Vagonの詳細
SuorinはコンパクトサイズのVAPEデバイスに特化したブランド。
日本ではSuorin Airのヒットで知られるメーカーで、Suorin Dropなど主にPODスターターキットをリリースしています。
今回のSuorin Vagonも同じくPODデバイスです。
片手サイズのコンパクトデバイス。
その中でも430mAhと比較的大きめのバッテリー容量を確保しているため、ボディーサイズは同ジャンルの製品と比較すると大きめな部類の製品になります。
PODデバイスはスモールサイズのものが多いのですが、このSuorin Vagonはボディーサイズのコンパクト化よりも、バッテリー容量を確保するために比較的大きなサイズを採用。
PODデバイスとペンタイプスターターの中間ほどのサイズになっており、長細い流線型ボディーデザインを採用しています。
コイル抵抗値は1.3Ωと高抵抗で、MTL向けのコイルを採用しています。
この抵抗値はSuorin AirやSuorin Dropなど、他のsourin PODデバイス製品に採用されているコイル抵抗値と同じもので、コイルを統一しているようです。
使い勝手や携帯性を重視したPODデバイス。
このSuorin Vagonにはクリップが備わっていて、パンツのポケットやバッグなどに固定できる特徴があります。
より携帯性を意識したデザインです。
カラーは全5色展開。発色の良いカラーリングを採用。 Orange / Red / Black / Blue / Green
スペック
サイズ | H 100 × W24× D16mm |
重量 | 54.6g(実測) |
出力モード | Bypass |
リキッド容量 | 2ml |
リキッドチャージ | Podボトムフィル |
エアフロー | ボトムエアフロー(調整不可) |
コイル | POD内蔵型 1.3Ω |
充電ポート | microUSB(DC5V 500mA) |
バッテリー | 430mAh |
保護機能 | 記載なし |
メーカー公式サイト | https://suorinvape.com/ |
パッケージ・内容品
ホワイトカラーのペーパーボックス。
前面にはsuorinロゴと、Suorin Vagon製品名、製品イラストが。背面には内容品の情報とともに、製品偽造防止のスクラッチ式セキュリティーコード入りシールが添付されています。
内容品一覧
- Suorin Vagon バッテリー本体
- Suorin Vagon PODカートリッジ
- microUSBケーブル
- ユーザーマニュアル(英語)、ワランティーカード、、コーションカード、クオリティーチェックカード
説明書などの付属書類は全て英語で書かれていました。
バッテリー部分
詳細です。まずはバッテリー部分から。
PODデバイスとしては少し大きめなボディーサイズ、形状のペンタイプスターターキットほどの長さ(100mm)があり、携帯性を重視しているPODデバイスとしては若干大きめなサイジング。
それに伴い、バッテリーは430mAhと大きめです。
また、ボディーを実際に持ってみるとひやっと冷たさを感じるもので、金属製ボディーにペイントされていることがわかります。重量は54.6g。
ボディーの塗装は光沢があるもので、エッジ部分なども綺麗に処理されています。
エンド部分にはクリップが接続されているので、ポケットやバッグの中に固定することができます。携帯するときのことを考えた仕様ですね。
このクリップパーツは、ボディーパーツと別に接続されていますが、取り外すことはできません。
側面には内臓バッテリー充電用のmicroUSB端子を備えています。
電源に接続したケーブルを挿入してバッテリーの充電が可能。
充電状態は”V”型のLEDランプで3段階表示されます。”Vagon”の頭文字をモチーフにしたものでしょう。
背面にはステッカーが貼られています『もし最初にフィリングするときは10分まってください。』初めてリキッドチャージするときは10分放置してくださいという注意書きでしょう。
POD部分
PODカートリッジはコイルを内蔵した使い捨てタイプのアトマイザーです。
マウスピースも一体化。PODを変えるだけで、複数のフレーバーを楽しむことができる利便性から、VAPE各社次々に新機種をリリースする、今最も活気のあるジャンルです。
VAPEユーザーにも、その利便性が受け入れられています。
PODカートリッジはつまんで引っ張るだけで簡単に外すことができます。
PODとバッテリー部分に凸凹があり、それでロックされる機構です。
バッテリーとPODにはそれぞれ電極が設けられていて、バッテリーから電力を伝えられるようになっています。
製品購入時、PODの端子部分には輸送中の通電を防ぐステッカーが貼られているので、使うときはこのステッカーを剥がしてから使用します。
PODにはリキッドを電力を使って気化させるコイルが内蔵されています。コイル交換不可。
- POD 1.3Ωコイル内臓
Suorin AirやSuorin Dropなど、他のsourin PODデバイス製品に採用されているコイル抵抗値と同じです。
エアフローはボトムエアフロー、ドローは固定式で調整はできません。
リキッドチャージはPODボトムフィルです。
リキッドをチャージするときには、PODをバッテリーから取り外し、POD底部のゴムキャップを外して中のタンクにリキッドを注ぎます。
ゴムキャップは内側にコードが繋がっているので、完全に取れることがないため、無くす心配いらずです。
PODの分解とコイル再構築
使い捨てタイプのカートリッジ型アトマイザーを採用した「PODデバイス」
本来、コイルやウィックの再構築は、このデバイスの本位ではありませんが、VAPEを趣味として楽しむユーザーの中には、本来ビルド用にデザインされたデバイスではないものもビルドして楽しんでしまおうというユーザーも少なくないため、内部の構造をみる意味でも分解してみましょう。
なお、このデバイスのコイル再構築はメーカー非推奨行為であり、何があっても自己責任になるので、ビルドに挑戦する場合は最新の注意を持って作業する必要があります。
まず、最初の関門はPODが分解可能であるか?という点ですが、これは簡単に分解可能でした。
PODボトム部分は、爪とパッキンでハマっているだけなので、簡単に外すことができます。
更に、コイルのボトムにあるパーツも着脱可能。これも3つの突起で接続されているだけでした。
このパーツにはゴムパーツも接続されており、この仕様によってボトム部分からの漏れを少なくするように調整されているようですね。ボトムエアフローは構造上完全に漏れを防ぐことはできませんが、こういう工夫によってにじみを少なくすることに成功しています。
このボトムパーツを外すと、中のコイルを覗くことができます。
スペースドコイルが横向きに設置されれているのがわかります。
コイルボトムのパーツを外しても、金メッキされた電極パーツを引き抜くことができなかったので、思い切って全体を外してみました。
このまま外しても問題なかったのですが、コイルレッグは半田付けされていました。
コイル再構築できないこともないですが、その都度半田付けするのはは現実的ではないため、筆者はここでビルドを諦めました。
ただ、電極部品でコイルレッグを挟む方法でもコイル再構築できそうなのでチャレンジしてみる方は頑張ってみてくださいませ。
Suorin Vagonの使い方
オートスイッチデバイスなので、ボタン操作を必要とせず、吸い込むだけで自動的にスイッチが入る機構です。
- 電源ON/OFF… 操作なし
- Vaping… PODを咥えて吸い込む
吹き戻しの誤動作について
息を吸い込むのではなく、息を強く吹き込んでしまうとスイッチが入りっぱなしになってしまう誤動作が発生します。
ただし、誤動作しても8秒後には自動で電源がオフになります(自動カットオフ)
また、強制的にPODを外せばこの誤動作は解消されます。
誤って息を吹きこんだり、不意に吹いてしまって吹き戻しが発生してしまった場合には焦らずにPodを取り外し、その後再度Podを取り付ければ問題ありません。
感想
味はそれなりに良いです。
抵抗値が同じということもあるのですが、SourinがリリースするSuorin AirやSuorin Dropなど他のPODデバイスとあまり変わらない印象です。ボディーデザインが違うガワ違いなのではないでしょうか。
ドローはMTL特化型というには若干軽め。
タイトドローのMTL向けに特化したデバイスではなく、MTLとしては軽め、DLするには重ためと他のPODデバイス同様に悪く言えば中途半端なドローです。しかし、どちらかと言えばMTL向けでしょう。
オートスイッチの感度は過敏過ぎず、かといってストレスを感じるほどでもありません。
しかし、PODデバイスが多過ぎてどれを買えばいいのかわからないですよね。
沢山PODデバイスを使っている筆者でもわかりません。というのも、どの機種もどんぐりの背比べなのですよ。どれもそれなりに良い。
PODデバイスがまだそこまで出ていなかった頃は飛び抜けて優れた味のデバイスであったり、個性的なルックスやコンセプトのものがあったように感じましたが、これだけたくさんのデバイスが出てくると、性能も味も足並みが揃ってきてしまったように感じます。
どの機種吸ってもそれなりにおいしいんです。
その中でどれを買えば良いのか?の判断基準、筆者はこの項目を重視します。
- 自分が愛着をもてるデザインかどうか
- 日本でも有名な機種であるかどうか
まずはデザインですね。同じようなスペックならば、自分が気にいるルックスであるかどうかも重要なファクターです。気に入らないものを長く使うことはできません。
また、日本でヒットするかどうか。これも重要で、日本で売れまくる製品であれば消耗品の入手がしやすくなります。PODデバイスの場合、PODが使い捨てなので必ず追加購入しなくてはならないのですが、人気のない機種の場合、この消耗品の入手が困難であったり、日本では入手できなかったりするので注意が必要です。
そういう意味では、このSuorin Vagonについては日本の大手ショッピングサイトに商品が載っておらず、消耗品の入手性はよくはありません。
ただ、そのデメリットに目を潰れるほどルックスが気に入ったのであれば、海外から取り寄せて購入するのもアリだと思います。その場合、PODカートリッジには余裕を持って注文した方が良いでしょう。
まとめ
携帯することを考えたクリップ搭載のボディーデザイン。他のデバイスとはちょっと違う個性的なルックス。
PODの入手性は良くないものの、その個性を手に入れるのであれば、価格が安いため海外からの購入もまた一つの手だと思います。
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