Suorin VapeのVAPEスターターキット、Suorin Drop「ソウリン ドロップ」のレビューです。
ドロップの名前通り、”滴”の形をしたコンセプシャルなルックスのVAPEデバイス。PODタイプのカートリッジ式アトマイザーを採用した利便性の高いスターターキットです。
このスターターキットの特徴
- 1.3Ω 高抵抗コイルを内蔵したPODカートリッジを採用したMTL特化形スターターキット
それでは詳細をレビューしていきます。
商品提供：BuyBest!
詳細
suorinといえば日本ではSuorin Airがヒットしたことで知られるメーカーで、今回のSuorin Dropのようにコンパクトなデバイスに特化しているイメージがあります
少し気になるのは以前のレビューでお伝えしている通り、suorinはFoxconn Technologyのプロダクツ（Apple iPhoneやiPad、Play Station4などの製造で有名）だと思っていたのですが、パッケージには”Bluemark Technology”の文字。
気になってsuorinサイト（https://suorinvape.com/）に行ってみると、製造がFoxconn Technologyになっていて、ブランドを展開しているのはBluemark Technologyのようです。
どうでも良い情報かもしれませんが。
ティアドロップ型（涙型）形状のスタイリッシュな本体。最厚部で12mmとスリムなのも携帯する上では重要なスペックで、ポケットなどに入れても厚みが薄く、かさばらないのが特徴です。
カラーバリエーションはめちゃくちゃ多いんですが、公式ページにも全部記載がなく画像探せませんでした。基本カラーだけでも10色以上あり、そのほかにプリントモデルなども展開されていて、全てを把握できないぐらいのバリエーションが用意されています。
スペック
| サイズ | H 73×W49×D12mm |
| 重量 | 61.2g（実測） |
| 出力モード | Bypass |
| リキッド容量 | 2ml |
| リキッドチャージ | Podボトムフィル |
| エアフロー | ボトムエアフロー(調整不可) |
| コイル | POD内蔵型 1.3~1.4Ω |
| 充電ポート | microUSB（DC5V） |
| バッテリー | 310mAh |
| 保護機能 | 非表示 |
| メーカー公式サイト | https://suorinvape.com/collections/suorin-drop |
パッケージ・内容品
パッケージはシンプル。清潔感のあるデザインです。マットな質感のPP、イラスト部分だけ光沢のある特殊加工。裏面には内容品の情報と、中華VAPEデバイスではおなじみの、スクラッチ式セキュリティーコードの入ったステッカー。これ、実際に試したことは数度しかありません。
開けます。スリーブの中にさらに内箱。内箱にはエンボス加工が施されていました。肝心なのは中身ですが、パッケージにこだわってますね。マグネット式の開閉部を開けると本体がプラの保護材に鎮座しています。
内容品一覧
- Suorin Drop バッテリー本体
- Suorin Drop カートリッジ x1
- microUSBケーブル
- ユーザーマニュアル（日本語）、クオリティーチェックカード、証明書
付属品の内容はめちゃくちゃシンプル。本体にPODがひとつ（予備なし）、充電ケーブルとマニュアルなどの書類のみマニュアルには日本語の項目もありました。
油って、、、若干日本語に違和感はありますが、内容は理解できるぐらいの感じです。
注意書きに書かれていることは以下の通りです。
- ニコチンソルト溶出液で使用可能
- Freebase eliquidsで使用可能
- ニコチンフリーリキッド（0mg / 0％）で使用可能
- 60/40 VG / PG比のリキッドで使用可能
- 70/30 VG / PG比のリキッドで使用可能
使えるリキッドが書かれているようですね。もちろんノンニコチンリキッドでも使用可能です。
ディティール
クオリティはかなり高いと感じます。
今では他のメーカー、大手以外にもマイナーなブランドからも発売が続くPODデバイスですが、さすがFoxconn Technologyが製造するプロダクツといった感想で、「製品としての完成度が非常に高い」と感じる出来です。
細部に到るまで粗を感じさせないのがクオリティが高いと感じる部分です。
バッテリー部分の詳細
バッテリー部分の詳細です。まず、ボディー中央にセットされているボタンのような”suorin”エンブレムですが、最初メインスイッチかと勘違いしましたが、これはボタンではありません。ただのエンブレムです。
ちょっと弾力のあるシール？ただの飾りですのでお間違いなく。（僕ですね）
このようにスイッチ類は一切排除されているデバイスで、スイッチ操作を必要としません。
ひっくり返して裏面を見てみると、”suorin”のロゴマーク。
そして”Designed By Bluemark Technology”の文字。当然made in Chinaです。
そして、お尻部分に内蔵バッテリー充電用のmicroUSB端子を備えています。
バッテリー充電時には、POD部分に仕込まれているLEDが点灯する仕組みです。
自立しないデバイスなので、充電時には倒して置いておきます。
PODカートリッジの詳細
PODカートリッジ部分にはLEDライトが仕込まれていて、充電時やミスト発生時に点灯する仕組みになっています。
吸い口部分（マウスピース）はPODカートリッジ本体と一体化していて、先端にかけて細くなったデザインで、先端にオーバル型のホールが空いており、ここからミストを吸引します。
このPODアトマイザーは感単位着脱可能。POD前後に爪（suorinロゴの上側）が設けられていて、そこで本体バッテリーをホールドする機構です。
バッテリー側の電極部分はシリコンゴムで覆われており、結露などで内部にリキッドが浸透しない対策がされています。端子横の黒い部分が負圧を感知する部分です。
PODは多くの部分が樹脂でできています。一般的なPODデバイスのカートリッジと同じような構造。素材は公開されていません。残念。
ちなみにコイルはPOD内蔵で単体での交換はできません。
また、上級者はコイル再構築できるかも気になるかと思いますが、カートリッジのボトム部分（透明度の高い樹脂部分）がガッシリと接着剤で張り付いていて、ビルドどころか分解も難しいでしょう。
コイルビルド前提で購入を検討している人は他の分解しやすいPODデバイスを検討するのが良いと思います。
ボトムエアフロー構造。初期状態では輸送中の通電を防止するテープが貼られているので剥がして使用します。
リキッドチャージもボトムから。
２箇所ゴム栓が設けられているので、これを外して中にリキッドをチャージします。
リキッドチャージホールはPODカートリッジにしては大きめですが、スポイトボトルなど注ぎ口が太めなものだとちょっと使いづらいので、ニードルボトルやユニコーンボトルを用いるのが良いでしょう。
リキッドチャージ後は、半透明のPODカートリッジで内部のリキッド残量が一目でわかります。
使い方
使い方です。オートスイッチのデバイス、使い方はマウスピースをくわえて吸い込むだけでミストを吸引できます。
- Vaping… PODを咥えて吸い込む
負圧を感知してスイッチが自動で入る構造です。吸引した時にはPOD部分がLEDで点灯しますが、その色でバッテリー残量がわかるようになっています。
２段階で細かく表示はできませんが、30%以下になると赤く光るLEDでバッテリーの充電が必要だと教えてくれます。
吹き戻しの誤動作について
息を吸い込むのではなく、息を強く吹き込んでしまうとスイッチが入りっぱなしになってしまう誤動作が発生します。
ただし、誤動作しても8秒後には自動で電源がオフになります（自動カットオフ）
*公式に自動カットオフの記載はありませんが、自動で電源オフになります。
思いっきり吹きこむとこの誤動作が発生します。ただ、少しぐらい息を吹き込んでも全く問題ありませんので実用的には全く問題ないです。
また、強制的にPODを外せば電源は入ったまま（パフしたまま）ですが、リキッドを消費することはありません。
誤って息を吹きこんだり、不意に吹いてしまって吹き戻しが発生してしまった場合には焦らずにPodを取り外し、その後再度Podを取り付ければ問題ありません。
感想
まず、使った感想の前に。
消耗品が必要なPODデバイス。日本国内での取り扱いの有無が非常に重要になってくると思いますが、ここはクリア。多くはないものの大手ショッピングサイトでもちらほら取り扱いを確認できるので、PODの入手は今のところ問題なさそうです。
味、それなりに良いです。ドロー、MTLよりのタイトドロー。
若干立ち上がりが遅いかな、という印象で、もう少しレスポンス良ければもっと体感も良いと思うのが惜しいポイント。ミストは穏やかで細かい印象。上品な味に感じます。
良いポイントは、長らく放置しておいてもウィックがダメにならない点。PODによってはずっと放置しておくと、ウィックに浸透しすぎたせいか、久々に使うとスピットバックの嵐になったり、ジュルジュルしたりして使い物にならない印象ですが、このSuorin DropのPODは１ヶ月放置しておいてもウィックは生きています。
初爆こそ「パスッ」という音ともに、スピットバックが発生（口までは届きませんでした）が２パフ目からは普通に吸えました。強い。
なんでそんな長期間放置しておいたのか、と言えば撮影後に他のレビューが立て込んでしまって後回しになっていたからなんですが、、、提供いただいたのにごめんなさい。
ただ、ボトムエアフロー構造なので、長期放置には弱く、ボトム部分からお漏らししていたので、長期放置はやめた方が良いです。これはこの機種だけでなく、多くのボトムエアフロー型デバイスに言えることです。どうしてもジワ漏れは発生します。ただ、２−３日放置ぐらいではわかるほど漏れないので実用的には問題ないでしょう。
まとめ
味がそれなりに美味しくて、普通に便利という個性のない結果になってしまいましたが、普通に使えることがPOD型デバイスでは重要なんじゃなかな、とは思いますね。
ただ、他のPODデバイスに対した優位性はというと難しいところです。どこでチョイスするか？それはルックス？バッテリー容量？形？人それぞれ求めるところは違うと思いますので悩んで悩んでセレクトするのも楽しんでください、としか言えません。
普通に悪くないデバイスだと思います。歯切れ悪くてすいません。
コメント