RincoeのVAPEスターターキット、CETOのレビューです。
10mmの薄型ボディー!手のひらサイズのコンパクトなPODデバイス。質感の良いカーボンパネルと、丸みを帯びたデザインが個性的なルックスにもこだわった製品。
このスターターキットの特徴
- カーボンパネルの質感が良い!ルックスにこだわったPODデバイス
- MTLに特化した1.3Ωコイル。3.3Vの定電圧出力
それでは詳細をレビューしていきます。
商品提供:Everzon
詳細
Rincoeは聞き覚えのないメーカーです。振興メーカーでしょうか。Rincoe公式サイト(http://www.rincoe.com/)にはあまりインフォメーションがありませんが、レビューページには海外の有名なVAPE系YouTuberのレビュー動画があがっているので、これからのブランドなのかもしれません。
しかし、会社所在地などの情報が一切載ってないのがちょっと不安でもありますね。
手のひらサイズの軽量コンパクトボディ。曲線を取り入れたデザインで持ちやすいようになっています。そして、特筆すべきなのは厚みです。
めちゃくちゃ薄いんです!厚みはなんと1cm。ボディーサイズは極端に小さいとは言い難いですが、厚みが薄いおかげで、ポケットやバッグに入れた時に邪魔にならないようになっています。
このボディーに370mAhのバッテリー容量を内臓し、重量が48.5gなら結構良くないですか?
カラーバリエーションは全5色。ただ、パネル部分などは同じカラーで、金属フレーム部分の色が違うのみになっています。
スペック
サイズ | H 80×W37.5×D10mm |
重量 | 48.5g(実測) |
出力モード | 定格電圧出力 3.3V |
リキッド容量 | 2ml |
リキッドチャージ | Podボトムフィル |
エアフロー | ボトムエアフロー(調整不可) |
コイル | POD内蔵型 1.3Ω |
充電ポート | microUSB(DC5V 0.5A) |
バッテリー | 370mAh |
保護機能 | ・ショートサーキット保護 ・10秒自動カットオフ ・充電保護 ・バッテリー低電圧保護 |
メーカー公式サイト | http://www.rincoe.com/ |
パッケージ・内容品
まずパッケージです。本体も小さければパッケージも小さいサイズに収めています。
中には本体と付属品。PODの予備は付属しないので、購入するときは消耗品であるPODも一緒に買ったほうが良さそうです。
内容品一覧
- Rincoe CETO バッテリー本体
- Rincoe CETO PODカートリッジ x1
- microUSBケーブル
- ユーザーマニュアル(英語)、クオリティーチェックカード、証明書
説明書は英語と中国語で書かれています。
ディティール
CETO本体の細部を見ていきます。特徴はそのパネル部分です。
本物のカーボンファイバーではないものの、かなりリアルな質感の高いパネル部分。このルックスとコンパクトさがCETOの最大の特徴です。
カーボンファイバーを枠に入れたようなデザイン。ボディーはブラックカラーです。
背面にはRincoe CETOのプリント入り。
金属のフレームがアクセント。カラーバリエーションはこのフレーム部分の色違いです。
充電用端子は本体側面にあります。microUSBケーブルを接続して内蔵バッテリーの充電が可能。
充電中はLEDインジケーターが点灯します。注意点は0.5Aまでしか対応していないことで、一般的な1Aアダプターの半分の電流にしか対応していません。(過電流保護もついています)当然充電時間も倍かかりますが、バッテリー容量が370mAhと少ないので実用上の問題は感じません。
PODも見ていきます。マウスピース(咥える部分、吸い口)は角部分にあります。
独立したパーツではなく、PODの鋭角な角にミストが通ってくる出口があるタイプです。マウピースに向けてすぼまったデザインなので、咥え心地は悪くありません。
PODカートリッジはマグネットの力で本体と付いているので、引っ張れば簡単に外すことができます。
脱着は簡単ですが、強く振り回してもPODが飛んでいってしまうこともないので、マグネットの力は適切であり利便性の高い仕様です。
マグネットは本体とPOD、それぞれに配置されています。PODの電極には、ユーザーの手元に届くまでの通電を防ぐ絶縁ステッカーが貼られているので使用時には剥がします。
本体の電極には完全なシーリングではないものの、ボトムエアフローホールで発生するであろう結露や伝い漏れ対策がされているような感じです。
PODカートリッジは半透明の樹脂製。右下部分にコイルがあり、POD内のリキッドを気化させ、右上のマウスピースからミストを吸引します。
PODにはもちろんリキッドを装填するためのリキッドチャージホールを備えています。ゴム栓を外してリキッドを注ぎます。
説明書にはリキッド装填後5~8分放置してくださいと書いてあります。
また、5回リキッドチャージ(再装填)したらPODを交換してくださいとも書いてありますが、ガンクのつきやすさはリキッドによって違うので味が落ちたら交換すれば良いと思います。
使い方
スイッチが一切ない「オートスイッチ」のデバイス。使い方は非常に簡単です。
- Vaping… PODを咥えて吸い込む
パフの時のランプの色でバッテリーの残量がわかります。
吹き戻しの誤動作について
息を吸い込むのではなく、息を強く吹き込んでしまうとスイッチが入りっぱなしになってしまう誤動作が発生します。
ただし、誤動作しても10秒後には自動で電源がオフになります(自動カットオフ)
思いっきり吹きこむとこの誤動作が発生します。ただ、少しぐらい息を吹き込んでも全く問題ありませんので実用的には全く問題ないです。
また、強制的にPODを外せば電源は入ったまま(パフしたまま)ですが、リキッドを消費することはありません。
誤って息を吹きこんだり、不意に吹いてしまって吹き戻しが発生してしまった場合には焦らずにPodを取り外し、その後再度Podを取り付ければ問題ありません。
PODの分解・コイル再構築(ビルド)
簡単に使え、コイル交換の煩わしさなどを排除したPODデバイスなので、通常はコイルの交換はおろか、自分でコイルを巻き直す必要は当然ですがありません。しかし、PODのコストを抑えたり、味を追求する。はたまた、楽しいからビルドしたいというユーザー向けにコイル再構築(ビルド)にチャレンジしてみます。
当然ですがメーカー非推奨なので、挑戦する方はくれぐれも自己責任でお願いします。
まずはコイル再構築(ビルド)できるのか?というところからですね。コイルボトムのパーツが簡単に外れそうなので外してみます。
ちなみにエアホールは金メッキ加工されたピンの間、2つのホールから取り込むボトムエアホロー方式です。調整機構は搭載していないので、ドローは固定です。
拡大してみるとわかりますが、パーツの組み立てには接着剤が使われているのが明らかです。ですが、パーツが小さいためか、力を込めれば簡単に外すことができました。
その奥にはシリコンパーツに、ピン(電極)がはまっています。
エアホール部分にシリコンのベロのようなものがあり、リキッドの伝い漏れを防ぐ設計です。漏れには万全の対策をしているように見受けられますね。構造がよくわかるのもコイル再構築(ビルド)の楽しみの一つです。
シリコンパーツとピンを外したところで行き詰りました。ここからはコイルにアクセスできません。
コイルはしっかりと見えているんですが、このパーツを着脱しただけではコイルにはアクセスできないことがわかりました。
PODカートリッジをよく見てみると写真矢印のところでパーツが接着されているのがわかると思います。このパーツを外さなくてはコイルにアクセスできないのです。
しかもこのパーツ、かなりしっかりと接着されていて、カッターなどで切れ込みを入れていきましたがそう簡単には外せません。よって基本的にはコイル再構築(ビルド)は不可となっています。
たとえこのパーツを外したとしても、ビルド後に再び接着しなくてはならないので繰り返しのビルドには不向きです。
コイル再構築(ビルド)前提でCETOを検討しているユーザーは他のデバイスをセレクトするのが良いと思います。
感想
カードみたいな薄型ボディとPODカートリッジ採用のデバイスはこのCETOから始まったものではなく、日本でも話題になったSuorin Airのように様々なメーカーから類似製品がリリースされています。
1.3Ωコイルのスペックからもわかる通り、MTL(タバコのように一度口内にミストを溜めた後に肺に入れる吸い方・マウス トゥ ラング)用のデバイス。ドローはこれに合わせた重めのドローですが、極端に重いわけではなく、程々のタイトさです。
また、出力が3.3Vの固定出力なのも好感触です。バッテリー容量に依存せず、一定の味を楽しめますし、バッテリーの減りも抑制できます。
味もミスト量もそれなりで、コンパクトさを実現したデバイスとしては悪くない印象です。オートスイッチの感度はあまり良くはないものの、過敏すぐないちょうど良い塩梅だと思います。
ただし、これより味や使い勝手に優れたデバイスは多くあります。
それら類似製品の中でCETOの売りは、「デザイン性」ではないでしょうか。
しかし、日本ではあまり聞かない機種なので、消耗品の入手性には難ありです。購入する際には消耗品のPODも余裕を持って入手しておくと良いと思います。
ちなみに僕が良いと思ったPODデバイスはこれです。
理由は多くありますが、少し挙げるとこんな理由です。
- 驚くほどコンパクトなボディーに370mAhのバッテリーを搭載
- ニクロムワイヤー使用で味がかなり良い
- 日本国内でも取り扱いが多く、消耗品の入手がしやすい
話題作ですね。少し前の機種ですが人気は衰えませんし、僕も個人的に使っている機種です。
デザインの好みは人それぞれですが、味やサイズなどのスペックを重視するのであればこの機種を検討するのが良いと思います。
まとめ
普通においしくて、普通に使い勝手が良い。スペック的にはとりわけ特徴があるわけではありませんが、見た目に惚れる人もいるのではないでしょうか。
カーボンとブラックフレームのルックスはかなりかっこいいと思います。
今のところ、日本の大手ショッピングサイトでは取り扱いがないので、海外から入手するほかありませんが、その手間をかけてでも欲しいあなたはポチるのが良いと思います。
コメント