OVNSのVAPEスターターキット、JC01のレビューです。
なんと8mm厚の薄型ボディー!小さな本体に400mAhの大容量バッテリーを内臓するPODデバイスとして便利に使えるのは言うまでもありません。
このスターターキットの特徴
- 大容量400mAhのバッテリーを搭載したJUUL互換機
- リフィル可能なPODカートリッジを採用したコンパクトデバイス
利便性に優れたデバイス。味を十分に楽しめる機種ではありませんが、手軽にVAPEを楽しめるニコチンフィーダーとして優れた製品でした!
それでは詳細をレビューしていきます。
商品提供:ベプログshop
OVNS JC01の詳細
コンパクトデバイスに定評のあるOVNSの新デバイスJC01、JUULの互換機です。
スマートでコンパクトなデバイス。欧米で大ヒットしている電子タバコデバイス。
基本的にJUULのPODは、リキッドが密閉されているクローズドシステム(リキッドの再装填不可)ですが、そのPODを相互利用できる互換機には魅力を感じるユーザーも多いのではないでしょうか。
また、バッテリーには専用の充電アダプターが必要で、それとセットで持ち歩かなくてはなりませんが、このOVNS JC01は汎用のmicroUSBで充電可能なのも魅力の一つかもしれません。
要はJUUL純正PODが使える互換バッテリーとしても使用可能ということです。
逆にJC01のPODも使用可能なのかな。相互利用ができるデバイスということです。
ボックス形状のボディーは非常にコンパクトです。
実際の製品を見てみると、おそらく写真よりもコンパクトに感じるかと思います。
理由は厚みが相当薄いからです。何と8mmしか厚みがありません。
サイズの割には若干重たく感じるボディーには、サイズの割に大容量400mAhのバッテリーを搭載。
バッテリーが2倍と、大容量バッテリーとしても使える魅力があります。
もちろんPODはリフィル(リキッドの再装填)が可能。一般的なPODタイプのVAPEに準じた作りになっています。
複数のPODを一緒に持ち運べば、外出先でリキッドの再装填をすることなく使用することも可能。
PODのサイズが小さいので、複数持ち歩いても邪魔にならないサイズも魅力です。
そしてカラーバリエーションがめちゃくちゃ多いのも魅力(?)の一つです。何と14色展開!これならきっとお気に入りの色があるはず。
スペック
サイズ | H 65 × W40× D8mm |
重量 | 44.8g(実測) |
出力モード | Bypass |
リキッド容量 | 0.7ml |
リキッドチャージ | Podトップフィル |
エアフロー | ボトムエアフロー(調整不可) |
コイル | POD内蔵型 1.5Ω セラミックコイル(通常リキッド向けは2.0Ω) |
充電ポート | microUSB(DC5V) |
バッテリー | 400mAh |
保護機能 | ・ショートサーキット保護 ・バッテリー電圧保護 |
メーカー公式サイト |
パッケージ・内容品
パッケージデザインはシンプル。
前面にはOVNSのロゴと製品のイラスト。側面にはJC01のロゴ。そして背面には内容品の詳細とともに、製品偽造防止のスクラッチ式セキュリティーコードの入ったステッカーが貼られています。
内容品一覧
- OVNS JC01 バッテリー本体
- OVNS JC01 PODカートリッジ
- microUSBケーブル
- ユーザーマニュアル(英語)、ワランティーカード
内容品もシンプル。本体とPODが一つ。そして充電用ケーブルに、マニュアル類が同梱されています。
マニュアルは英語のものですね。図解が入っているので、使い方は図を見ればわかるようにはなっています。
外観
大きさ比較
このOVNS JC01ですが相当にコンパクトです。同社がリリースしているSABER(写真はOEM製品である同等品)とサイズを比較してみました。
スティック型のSABERも相当コンパクトなのですが、それよりも一回り小さいサイズ感が魅力です。
PODのサイズもかなり小さいことがわかります。当然互換性はありません。
バッテリー
バッテリー部から見ていきます。
バッテリー本体の質感は、ラバーペイントのようなマットなもので、手触りに若干の弾力を感じる仕上がり。すべすべした感触で、モノとしての完成度の高さを感じさせます。
背面には”Designed & Manufactured By OVNS”のプリントが入ります。
前面にはOBNSのロゴ、そしてその下部には4つのLEDランプが設けられています。
上3つはバッテリーのインジケーターになっています。バッテリー残量をランプの点灯数で表示します。3段階表示ですね。
一番下のランプはPODを差し込んだ時や、吸っている時に点灯するランプです。
バッテリーの充電は本体底に設けられたmicroUSB端子から行います。
本体上部には無数の穴。メーカーの図を見てみるとバッテリー直上にホールが設けられているので、バッテリーベントホールとして機能するものだと思われます。
デザイン的にもワンポイントになっていますね。
POD
POD部分を見ていきます。
まず、リキッド残量の確認ですが、PODの上部のみがバッテリーから飛び出ているデザインで、半分ほどまでの残量は確認可能ですが、それ以下の容量はいちいち外して確認しなければなりません。
どちらかといえば、デザインやサイズ感を優先したデザインになっています。
マウスピース(口を加える部分)はPOD一体型。これは一般的なPODタイプのVAPEと同様の作りです。プラスチック製のマウスピース。仕上げは表面に凹凸感のあるものですが、触り心地はスベスベとした感触で、唇に触れた時にストレスを感じさせない作りになっています。
マウスピースの中央には、ミストが通るホールが開いています。
PODの取り外しは簡単です。PODをつまんで本体から引き抜くだけで着脱可能。
PODと本体には、側面に凹凸があり、そこが引っかかってホールドされています。
このJC01には2種類のPODが用意されています。
- CBDリキッド用のPOD 1.5Ωセラミックコイル
- 通常リキッド用のPOD 2.0Ω(レビュー時点で未発売)
提供元で取り扱っている本体および交換用PODは、メーカーの方ではCBDリキッド用とされている1.5Ωセラミックコイルのものになります。
1.5Ωセラミックコイルは、欧米市場を意識した仕様になっており、CBDリキッドやニコチンソルト用にチューンされていますが、もちろん通常のリキッドでも使用可能だということです。
またこのPODはJUULのPODのサイズと互換性があり、相互にPODやバッテリーで使うことができます。
J予備バッテリーとして使ったり、純正バッテリーにJC01のPODをつけたりすることが可能です。
PODの作りは、一般的なPODタイプのVAPEと変わりありません。ボトム部分に内蔵したコイルに電気を伝えるための端子が設けられ、その間にはボトムエアフローのエアホールが設けられています。
エアホールはおおよそ1.5mmほどの大きさです。
なお、ドロー(吸い込みの抵抗感)の調整機能は搭載されていません。
リフィル(リキッドの再装填)は、マウスピース兼用のトップカバーを外して行います。
中にはゴム製のキャップがはまっているので、これを外して、PODのタンク部分にリキッドを装填することができます。
PODのリキッド容量は0.7mlと一般的なPODタイプのVAPEと比べて少なめな容量になっていますが、その分PODのサイズがコンパクトに抑えられているのが特徴です。
PODカートリッジの分解とコイル再構築
このPODカートリッジにはセラミックコイルが使われているので、同じようにコイル再構築するのは仕様的にも難しいのですが、中のコイルを確認するために分解してみたいと思います。
また、PODのバリエーションとして、セラミックではないコイルもラインナップされており、こちらもつくりは一緒だと予想できますので参考にされるとよろしいかと思います。
しかし、この分解およびコイルコイル再構築の作業は、メーカー推奨外の行為です。あくまで自己責任で作業することが求められますので、慎重に作業するのが良いかと思います。
PODの作りを見てみると、ボトム部分は接着されていないようです。中にはシリコンゴムパーツがあり、みる限りコイル再構築可能な構造になっているように思えます。
まずは電極部分を分解します。細い針のようなものを使って、電極を外してやります。
この電極は、シリコンゴムのようなパーツにはまっているだけなので、こじってやれば簡単に外せました。
2つの電極を外します。小さなパーツですので亡くさないように注意。なくすと再構築は不可になります。
電極パーツでコイルレッグのワイヤーを挟んでいる構造ですね。
まずは抑えにもなっている樹脂パーツを慎重に外します。
接着剤は使われていなかったので、マイナスドライバーなどを隙間に滑り込ませて外すことができました。
次に奥側に付いているシリコンゴムパーツも外します。これも簡単に外せました。
コイルです。やはり、コイル周辺にはセラミックが使われています(周囲のウィックはこのセラミックにリキッドを供給するためのもの)そのため、同様のコイル再構築は一般的に難しいでしょう。
ですが、通常のウィックを使ってのコイル再構築は可能な構造です。
しかし、筆者は縦組みコイルの再構築が苦手なので、そのまま戻しました。チャレンジする方はこの記事を参考になさってください。
使い方
オートスイッチのPODタイプデバイス。本体にスイッチは一切なく、操作を必要としません。PODを吸い込むだけで自動で電源がONになる機構で、吸い込むだけでミストが発生します。
- 電源ON/OFF… 操作なし
- Vaping… PODを咥えて吸い込む
吹き戻しの誤動作について
息を吸い込むのではなく、息を強く吹き込んでしまうとスイッチが入りっぱなしになってしまう誤動作が発生します。
ただし、誤動作しても5秒後には自動で電源がオフになります(自動カットオフ)
吹き戻し後に自動カットオフになった場合、その後に吸い込んでもミストは発生しないので、一度PODを外してやる必要があります。
結構弱い力で吹き込んでもこの誤動作は発生します。
また、強制的にPODを外せばこの誤動作は解消されます。
誤って息を吹きこんだり、不意に吹いてしまって吹き戻しが発生してしまった場合には焦らずにPodを取り外し、その後再度Podを取り付ければ問題ありません。
感想
まず、小さいですね!これ本当に良いサイズです。厚みが薄いのが非常に良いです。
作りも結構良くて、使う前からテンション上がります。ガジェットとしてよくで期待つくりだと思います。
写真でその魅力が伝わっていると良いのですが。
そしてちょっと重ための重量なのですが、PODの作りが良いからか、咥えやすいかなのか、一瞬であれば咥えVAPEもできちゃいます。やっぱり重たいですけどね。
味はですね、フレーバーリキッドだとちょっと物足りないかな、という印象です。
僕は最強レベルに強いメンソールリキッドで運用していますが、それでもメンソールの清涼感はかなり抑えられてしまっているので、味を楽しむ用途には向かない印象です。
やはり利便性を追求したデバイスなので、メーカー推奨の通り、CBDオイルやニコチンソルトリキッド、そしてメンソールなどのキックのあるリキッドで運用するのが良いと思います。
互換機としては、microUSB充電可能で、バッテリー容量が2倍であれば、純正PODの運用も楽なのではないかな、と思います。
コンパクトな純正品か。それともバッテリー容量を取るのかの選択はユーザー次第ですね。
まとめ
コンパクトで携帯性に優れたPODデバイス。片手サイズに400mAhの大容量バッテリー。
筐体の作り込みが良く、ガジェットとして完成度の高い製品です。
フレーバーリキッドの味を楽しめるほど、味に優れた製品ではありませんが、ニコチンソルトやメンソール・ミントなどのキック感を楽しむには十分でしょう。
利便性を追求したニコチンフィーダーとして検討してみてはいかがでしょうか。
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