こんにちは、Hiroです。
気がつけば260以上のデバイスをレビューしてきました。
今回もVAPEスターターキットの詳細レビューです。
OBS(オービーエス)のVAPEスターターキット、CUBE KIT「キューブキット」のレビューです。
シンプルに使える爆煙スターターキット。バッテリー内蔵式でクオリティーの高いボディーにシンプルな機能のバッテリーに、爆煙タイプのクリアロマイザーをセット!
このスターターキットの特徴
- OBSらしさ溢れるデザイン 3000mAh内蔵バッテリーVW専用テクニカルMOD
- ハーフインチサイズのドリップチップを採用した爆煙クリアロマイザー
商品提供:VapeSourcing
OBS CUBEの詳細
RBA製品のイメージしかないOBSですが、テクニカルMODやスターターキットも数少ないながらリリースしています。
今回リリースされたCUBE KITは専用クリアロマイザーとMODをセットにしたスターターキット。
バリエーションとして、CUBE MINIというものも同時にリリースされていて、2サイズ展開。
どちらもバッテリー内蔵式のレギュレーテッドをキットのベースにしています
(このMODは単体でも販売されています)
長細いフォルムのボディーに、3000mAhのバッテリーを搭載。
サイズ感はそれなりに大きく、重厚感のあるボディーは堅牢な雰囲気で、ずっしりとした重さを感じます。
カラーバリエーションは豊富な6種類。MODのフレーム部分とアトマイザーカラーがマッチしたカラーリング。
さらにレジンパネルバージョンも追加。レジンバージョンのベースカラーはブラック。レジンのカラーリングは全5種類です。
スペック
サイズ | H 122.2 × W30.6 × D30.6mm ・アトマイザー φ24mm×45.6mm ・MOD H 81.5 × W30.6 × D30.6mm |
重量 | 200.0g(実測) ・アトマイザー 48g ・MOD 152g |
出力モード | POWER MODE(VW) 5.0~80.0W |
MOD許容抵抗値 | 0.1~3.0Ω |
リキッド容量 | 2ml(バブルチューブ版は4ml) |
リキッドチャージ | トップフィル |
エアフロー | ボトムエアーフロー(調整可) |
コイル | プリメイド交換式(M1 40-80W) |
充電ポート | microUSB(DC 5V 1.5A) |
バッテリー | 内蔵3,000mAh |
保護機能 | ・電圧保護 ・過充電保護 ・ショートサーキット保護 ・過加熱保護 ・自動カットオフ(10秒) ・低電圧保護 |
公式ページ |
パッケージ・内容品
OBSらしいカラーリングのパッケージデザイン。
パッケージがビリビリになって到着(こんなこと初めてなのですが通関時に雑に開封されたのかもしれません)したので、見栄えが悪いため若干画像加工しました。
背面には製品の情報がプリントされています。
中には本体や付属品が整頓されて、クッション材に保護されて収納されています。
内容品一覧
- OBS CUBE MOD バッテリー本体
- OBS CUBE TANK アトマイザー本体
- アトマイザーコイル(M1 0.2Ω Head )
- アトマイザー付属品(予備パッキン、ストレートガラスチューブ)
- microUSBケーブル
- ユーザーマニュアル(英語)
付属品はCUBEテクニカルMODにアトマイザー、そしてコイルが3つに予備パーツ、充電ケーブルにマニュアルが入っています。
マニュアルに日本語の記載はありませんでした。
若干日本人には不親切な内容ですが、図解が入っている上に、内容はあまり多くないのでなんとか理解できるようになっているのが特徴です。
アトマイザー部分の詳細
まずはアトマイザーから見ていきましょう。
付属するのはその名も「CUBE」アトマイザーです。そのままですね。
キットのために開発されたクリアロマイザーで、OBSウェブサイトを見つかぎり単体販売はされていないようです。
デザインや構造は一般的なクリアロマイザーとあまり変わらないので、特筆すべきことはないかと思いますので、さらっと見ていこうと思います。
分解してみると、一般的なクリアロと同じような作り。
写真左から《ベース , コイル , タンク , ドリップチップ》となっている典型的なデザインのクリアロですね。
少し変わっているのがドリップチップ部分。
クリアロマイザーには珍しくハーフインチ互換サイズ(810DT)を採用しています。
クリアロマイザーの多くは510DTもしくは専用ワイドボアサイズを採用していることが多く、810DTサイズ採用のクリアロというのは多くはありません。
CUBEアトマイザーが爆煙タイプのクリアロであることを示すだけでなく、自分好みのカスタマイズができることもポイントです。
汎用規格品である810DTを採用しているので、汎用ドリップチップに交換することもできます。
付属品は樹脂製。OBSらしく上部が三角帽子を被ったようになっているデザイン。内径9mm(9.5mmに逆テーパーで拡散)
リキッドチャージはトップフィル方式です。
溝部分を合わせて90度ロック式トップキャップを回して外すと、大きなリキッドチャージホールが。ここからタンクにリキッドをチャージ可能。
ロック部分には適度なテンションが勝っているので、ホールド(カチッとロック)されてはいませんが、不意に開いてしまうようなことは少なそうです。
トップキャップを外すだけで簡単にリキッドが注げます。
また、中央に見えるのはコイル。コイルがそのまま見えるほど極太のチムニーは、内径9mm。
最近リリースされる多くのクリアロと同じような構造。
タンクの一部がコイルになっているタイプなので、リキッド残量がある程度減るまでコイルの取り外し交換ができません。
アトマイザーを逆さまにした時に、チムニー(タンク中央の円柱状のパーツ)よりリキッド水位が低ければ外すことができます。
エアフローはボトムエアフロー。
2箇所のエアホールから、コイルに空気を取り込みます。
この部分には無段階調整式のエアフローリングを装備。全開から全閉までしっかりと空気の取り込み量を調整できます。
全閉だとかなりタイトなドローで、MTL向け。
しっかりとドローが絞れます。全開だとほぼ抵抗感のないスカスカドローですね。
爆煙タンクらしいドローです。AFCがしっかり機能しています。
ポジティブピンは一般的なクリアロと同じく、フローティング式(はめ込み式で固定されていない構造)なので、ハイブリッド接続での使用は危険です。
必ずスプリングコンタクト採用のテクニカルMODで使います。
ピンには金メッキ加工が施され、通電性アップと耐腐食性を兼ね備えています。
付属するコイルはOBS CUBE専用コイル。1種類のコイルが2つ付属します。
- M1 0.2Ωメッシュコイル(50-80W Best65-75W)
VAPEデバイス各社がリリースする、マルチコアサイズの筐体です。
内蔵するのは、0.2Ω低抵抗のメッシュコイルで、アトマイザースペックからも分かる通り、爆煙に特化したコイルが付属します。
バッテリー部分の詳細
OBSがリリースするテクニカルMODを見るのは初めてですが、頭の中に思い描くOBSのイメージと待ちするデザインに感じました。
初めてOBS製品を見た時(OBS Engine RTA)から一貫してブレないデザインコンセプト。
OBSは独創的というか、個性的なデザインですよね。
カラーリングも独特で、黒と銀を巧みに使ったデザインで、ブランド名が刻まれていなくても、分かるようなユニークなデザインです。
また、今回のCUBEは名前の通り、正方形がニョキッと伸びた形状がユニーク。
側面のパネルがヘアライン仕上げだったり、ロゴだったり、液晶パネルになっているのが面白いデザインです。
クオリティーも悪くなく、エッジ部分の仕上がりや合わせ部分のチリ、磨かれている金属部分の質感など上々の仕上がりで、全体として製品クオリティーが高いと感じさせてくれます。
アトマイザー搭載部分には510スレッドを採用しているのはいうまでもありません。
スプリングコンタクト。
コンタクトピンには金メッキ、スレッド底部分にはリキッド漏れ対策のシーリングと、定番仕様を盛り込んでいます。
24mmサイズのCUBEアトマイザーを搭載しても余裕のあるサイズで、26mmサイズまで余裕ではみ出さずに搭載可能です。
MOD単体で152g それなりにずっしりくる重量感のボディーは、重厚な作り。
金属部分のペイントの質感も悪くなく、パネル部分にも高級感を感じられる作りの良さ。
ボタンにも金属削り出しパーツを使うなど、ディティールにも凝った作りになっています。
3000mAh内蔵バッテリーモデルなので、当然本体で充電可能。1.5A急速充電に対応しています。
ボタンの側面パネルに液晶パネルを装備。
ボタン面とは違う部分にありますが、握って使う分には見やすい配置だと感じます。
モノクロディスプレイは視認性が良く照度も十分。直射日光下でも十分に確認できます。ただし、照度調整機能は搭載されていません。
また、液晶パネルに「Power」と表示されるので、他のモードがあるかと思いきや、VWモード駆動のみで駆動します。。5-80Wに調整可能(1Wステップ)
本体底部分には情報のプリントとともに、バッテリーベントホールを搭載しています。
何故この穴が必要かといえば、電池は過電流などによりバッテリーへの負担がかかるとガスを発生させます。
その際にベントホールからガスが逃げられるようにベントホールを装備します。
このようにベントホールが空いていないと、噴出したガスが内圧が高まり、ある一定の圧力にまで達すると逃げ場がないことによって炸裂(爆発)してしまいます。
そのような事故を防ぐための仕様です。
使い方
使い方はシンプルです。パフボタンで電源のOオンオフ、サブボタンでロックの解除と出力調整を行います。
- 電源ON/OFF… 5クリック(スイッチを5回連続で押す)
- ロック解除…サブボタン3クリック
- 出力調整…ロック解除状態でサブボタンで操作
- Vaping… ドリップチップを咥え、パフボタンを押しながら吸い込む
残念ながらモード変更や、設定変更など複雑な機能は搭載されていません。
設定の変更は出力調整(ワッテージ変更)のみが可能となっていて、5W~80Wまで1W感覚て調整することができます。
感想
すごくシンプルですね。
無駄な機能は一切なし。
初めてリリースするテクニカルMODとしてはごく自然なスペックなのではないでしょうか。
メーカーによっては充電機能すら搭載されていなかったものもありますから、それを考えれば悪くありません。
ボディーの作りが良い上に、液晶画面の表示項目が多いので、最初「メニュー呼び出しはどうやるのだろう?」と悩み、マニュアルやサイトを検索してみたのですが、結局「元々ついていない」のです。
潔いというか、シンプル以外の何物でもありません。
機能的には2−3年前の機種程度のものなのですが、VWだけしか使わないのであればこれで十分だなと思わせてくれる雰囲気はあります。
出力調整後にその他の操作(パフや電源オフ)すると、ロックがかかるのですが、一度設定を決めてしまえばいじることも無いので使い勝手が良いですね。
クリアロの完成度は「普通」ですね。
今各メーカーが出しているメッシュコイル用爆煙タンクという印象で、それ以上でもそれ以下でもありません。
ドリップチップ周りの使用が少し変わっていますが、それで感じるメリットはあまりありません。
まとめ
結局何が言いたいかというと、普通に使えるからデザインが気に入れば買いということです。性能やスペックが行き詰まっている今、結局はデザインであったり重さや大きさ、そう言った見た目の部分で選ぶしか無いということです。
そういう意味では、重厚なデザインとディティールまで仕上がったキットは価値のあるものなのかもしれませんね。
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