KangerTech(カンガーテック)のVAPEスターターキット、TOGO Mini「トーゴ ミニ」のレビューです。
コンパクトなオールインワンタイプ。
これまでにもKangerTechでは同様のリキッド漏れリスクの少ないトップエアフローのオールインワンタイプを多くリリースしており、当サイトでも少ないながらレビューしていきました。
今回の製品はリキッド容量、バッテリー容量を抑え、筐体サイズを抑えた仕様でリリースされました。
それでは早速レビューしていきます。
商品提供:ベプログshop
VAPEスターターキット KangerTech/TOGO Mini のパッケージと内容品
シックで高級感を感じる黒を基調に用いたパッケージデザイン。製品写真とロゴマークを用い、内容品がわかりやすくなっています。背面には製品カラーの記載があり、側面には製品偽造防止用のQRコードが入っています。
このQRコードをスマートフォンなどでスキャンすると、専用サイトにリンクされ、この製品がオーセンティックであるかどうかが表示されるようになっています。
内容品一覧
- TOGO MINI スターターキット本体
- プリメイドコイル CLOCC (SUS316L) 0.5ohm MAX 40W
- プリメイドコイル CLOCC (NiCr) 1.0 ohm MAX 15W
- 予備ガラスチューブ
- 予備Oリング
- 予備ネジ一式
- プラスドライバー
- microUSBーブル
- ユーザーマニュアル
付属品のパッケージにRBAと記載があったために、RBAユニット(自分でワイヤーからコイルを作りビルドできる)が付属しているのかと思いきや、おそらく他機種とパッケージを共用しているだけで、中身は予備のネジとパッキン、そしてプラスドライバーです。
説明書は英語で書かれています。日本語は用いられていませんが、図解入りでわかりやすく工夫されています。
VAPEスターターキット KangerTech/TOGO Mini の詳細
コンパクトながら、3.8mlの大容量タンクを備え、1600mAhバッテリーを収納したスターターキット。ニクロムワイヤー(Ni-Cr)高抵抗コイルも付属するので、低燃費・MTLでも使用できるスオールインワンタイプです。
TOGO Miniのスペック
サイズ | H 76.5×W44×D22.5mm |
重量 | – |
出力モード | 直接出力(MAX 50W) |
リキッド容量 | 3.8ml |
リキッドチャージ | トップフィル |
エアフロー | トップエアーフロー |
コイル | カートリッジ式(CLOCC) |
充電ポート | microUSB |
バッテリー | 1600mAh(内蔵バッテリー) |
保護機能 | ・過充電保護 ・過電流保護 ・過放電保護 ・短絡保護 |
KangerTech公式サイトより
KangerTech/TOGO Mini の外観
無骨かつ個性的なルックス。特殊なペイントが印象的で、ライターにも通じる道具感を感じ得ます。
KangerTech/TOGO Mini を持ってみました
ポケットサイズと言っても過言ではないサイズ感。H 76.5×W44×D22.5mm
ただし、厚みが22mmオーバーと若干分厚く感じます。
重量は137.4gとサイズ感に比べ、若干重く感じます。その分、金属感を感じる筐体の剛性感も感じ取れます。
TOGO Miniの塗装
塗装は特殊な縮み塗装が用いられていて独特の雰囲気です。自動車のヘッドカバーなどに用いられる結晶塗装もしくは、Zippoで用いられている”ブラッククラックル”と呼ばれる特殊塗装だと思われます。
ペイントが剥げて、地金が見えてくるのも”味として”楽しめそうな雰囲気です。
TOGO Miniの操作部分
側面にメインボタンが配置されています。このボタンを操作して電源on/offやパフ操作などを行います。ワンボタンのシンプルな操作系統です。
本体には内蔵バッテリー充電用のmicroUSB端子を備えています。
TOGO Miniの底部分
底部にはバッテリーベントホールを配し、万が一バッテリーからガスが噴出した際に排出して、内側に圧力が高まり、炸裂するのを防ぐように配慮しています。
TOGO Miniのアトマイザー部分
アトマイザー部分はトップエアフローデザインで、コイルをタンク内部に収納するデザインです。
トップエアフローホールにはエアフローリングを備え、ドロー調整を無段階調整できます。しかし、精度があまり良くなく、厳密にしっかり効いておらず、アバウトな調整感覚です。
TOGO Miniのプリメイドコイル
ドリップチップは黒い樹脂製。取り付け部分は510規格なので、汎用品に交換することもできます。
全高12mm、外径11mm、内径4.5→8.5mm(途中急激に広がるデザイン)
TOGO Miniのプリメイドコイル
取り出したアトマイザー部の先端にはプリメイドコイルをつけることができます。
取り付け可能なのはkangertech CLOCCコイル。
- CLOCC (SUS316L) 0.5ohm MAX 40W …DL用
- CLOCC (NiCr) 1.0 ohm MAX 15W …MTL用
2つの抵抗値のコイルが付属します。用途により使い分ける印象です。
一般的なトップエアフロー構造のプリメイドコイルと同様に、アトマイザー上部から取り込んだコイルは、コイルの周りを通り下部まで道びかれた後に、コイル内を通り、コイルを冷却してミストを発生します。コイルから見ればボトムフローデザインになる構造。
これのメリットは、リキッドが下から漏れる場所がないため、本体を逆さまにしない限りはリキッド漏れが発生しないということ。逆にデメリットはコットンにリキッドが過剰供給された場合、ボトムエアフロー構造の場合は漏れることで過剰供給分を除去できますが、漏れる箇所がない構造のため、コイル内にリキッドが留まり続けることでジュルりの原因になります。
いずれもコイルのウィックが適正であれば発生しません。
TOGO Miniのガラスチューブを交換する場合
本機のタンクに用いられているガラスチューブは交換可能。はめ殺しの機種が多い中、交換可能な機種は珍しく、ガラスが破損しても長く使える構造です。
交換する場合は本体上部2本、側部1本のネジを外して分解し、交換します。
VAPEスターターキット KangerTech/TOGO Mini の使い方
KangerTech/TOGO Mini内蔵バッテリーの充電
購入後先ずは本体内蔵バッテリーの充電を行います。DC 1A/5V電源に接続した付属ケーブルを本体microUSB端子に接続します。本体上部のLEDインジケーターが写真のように5ランプ点灯したら満充電です。
KangerTech/TOGO Miniコイルの取り付けとリキッドチャージ
次にタンクにリキッドを注ぎ、アトマイザー部にコイルを取り付けていきます。アトマイザー部分を外して準備します。
次にタンクにリキッドを注いでいきます。側面”MAX”ラインまでリキッドを注いでいきます。これ以上リキッドを入れてしまうと、アトマイザーパーツを挿入した時に溢れてしまうので注意です。
最後にアトマイザー部の先端にコイルをしっかり取り付けたら、元どおり本体に取り付けます。
取り付けた後、コイル内のコットンにリキッドが浸透するまでしばらく放置するのを忘れないようにしないで使用してしまうと、コイル内のコットンが焦げてしまい、使い物にならなくなってしまいます。
KangerTech/TOGO Mini操作方法
操作方法 電源ON/OFF… パフボタンを素早く5回押す
後は電源ON時にボタンを押しながらドリップチップを加えながら吸引するだけでミストを吸うことが出来ます。
VAPEスターターキット KangerTech/TOGO Mini のまとめ
ヴィンテージなルックスで雰囲気の良いオールインワンスターターキット。
しかし、味に関しては、どちらのコイルでもそれなりで、特に期待したニクロムワイヤーの高抵抗コイルでもぼやけた味になってしまうため、味を楽しむというよりも、メンソールやニコチンなどのキック感を楽しむキット、という印象です。
ドリップチップを絞ったものに変更してもこの感想は変わりませんでした。
サイズがコンパクトで使い勝手の良いサイズが魅力です。そして、トップフローの懸念点、過剰供給によるジュルりですが、1週間以上放置しておいても発生しなかったため、条件次第ではあるものの耐性は高いと思われ、利便性が高いスターターです!
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