コストパフォーマンスに優れたボトムフィーダー対応スターターキッドとして有名なDRIPBOXシリーズ。今回は遅ればせながらその最新作「DripBox2」をレビューしていきます。
普段からスコンカーMODを愛用している僕として、低コストで始められるスターターとして興味津々です。早速レビューしていきたいと思います。
商品提供:HEAVEN GIFTS
DripBox2のパッケージ、開封
パッケージはkangertechらしいシンプルなデザイン。
付属品は
- DRIP BOX2 MOD本体
- SUBDRIP RDAアトマイザー本体
- スペアボトル
- プリメイドデッキコイル
- プリメイドコイル
- コットン
- スペアボトル
- スピットバック防止パーツ
- microUSBケーブル
- 説明書
説明書は全編英語ながら、図解入りです。
DripBox2の詳細
まずは全体を見てみましょう。
MOD本体はなかなか良いのではないでしょうか。ヘアライン仕上げで悪くない仕上がり。アトマイザーは…かなりチープな印象。それぞれの詳細を見ていきましょう。
アトマイザーSUBDRIPの詳細
付属のアトマイザーはSUBDRIP、サイドフローのボトムフィーダー専用RDAです。
付属のアトマイザーとしてコストの問題もあるのは理解できるけど、正直とりあえず感しか感じないアトマイザーです。
コストパフォーマンスに優れたBFスターター、わかります!わかりますけど、、、
と、とりあえずスペック見てみましょう。
SUBDRIPのスペック
直径 | 22mm |
高さ | 21.1mm ※本体部のみ。ドリップチップ、スレッド含まず。 |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 510 |
コイル | RBA シングル/デュアル |
エアフロー | サイドエアーフロー |
素材 | ステンレス |
色 | Silver |
うーん、正直今まで手に取ったアトマの中で一番イケてないかも。スリーブがただの筒だし、ロゴの感じ、金属の質感、ドリップチップのデザイン。もうちょっと頑張って欲しいと思います。
さて、とりあえず分解してみましょう。
ドリッパーなのでパーツ点数は少なく、デッキ/スリーブ/ドリップチップの3ピース。
まずはドリップップから見てみます。
専用の樹脂製ワイドボアドリップチップ。上部は510ではないので、汎用品は使用できません。何故サイドがギザギザになっているのかというと、
サイドエアフローの調整リングも兼用しているためで、ギザギザが回しやすくなっています。実用性重視。
エアホールは左右対称に空いており、デュアルコイル前提の構造。そしてサイドには更に小さい”MTL”と書いてある小さなホールが開いていて、口吸いにも対応しています。
裏面はこのような構造で、段差がかなりあり、ミストがぶつかってしまいそう。
そして、ドリップチップにはスピットバック防止パーツを取付可能です。
このように取り付けます。味を優先刷るのであればできれば取り付けたくはないですね。ミストがぶつかり、液化してしまい、味が落ちそうな構造です。
さて、デッキを見ていきます。
デッキは開封時からプリメイドされており、クラプトンワイヤーとコットンがビルドされています。
そして、付属品のプリメイドコイル。
このようにデッキがベースパーツから外れるようになっています。自分でビルドする人には関係のない構造に見えますが、この部分だけプリメイドに交換して、ビルドせずに使うという使用方法も提案していますね。
無論リビルドも可能で、コイルやコットンも付属するので自分でビルドすることも出来ます。
ネジ式で着脱は簡単です。
デッキも最初から組み込まれているデッキと、付属のデッキでは異なり、線の太さで使い分けるようになっています。
ベースパーツも見てみると、
ポジティブピンからのホールはサイド空きです。コットンに染み込まなかたボトルに戻るリキッドが若干残ってしまいそうな構造。
デッキの底部、ポジティブピンは調整、交換不可能で、BF専用構造になっています。
DRIP BOX2 MODの詳細
次はMODの方。こちらはヘアライン仕上げが美しく、悪くない仕上がり。ただ、手に持って振ると若干カチャカチャ鳴るのがチープさを感じてしまいますが、外見は合格点だと思います。
DRIP BOX2Modのスペック
サイズ | H 84×W57×D23mm |
重量 | 152g |
ワット数範囲 | 5 – 80W |
温度範囲 | 200 – 600F/ 100 – 315℃ |
抵抗値 | 0.1-2.5ohm |
モード | VW /温度-Ti系/温度-Ni系/温度-SS/温度-TCR/BYPASS |
スレッド | 510 |
充電ポート | USB |
ボトル容量 | 7ml |
バッテリー | 18650バッテリー別売り |
個人的に60’っぽいkangertechのロゴは好きです。質感や仕上がりは上々です。
本体側面にはパフボタン、液晶画面、サブボタン(+,-)、microUSB端子が設けられています。
そして逆サイド
ボトムフィーダーのボトルがビルドされています。
ボトルは下部から収納可能、蓋はマグネット式になっていて、簡単にく脱可能ですが、どこかに引っ掛けるなどしなければ勝手に取れてしまうこともなさそうです。
ボトルの交換はボトルを引き抜けば取り外すことができて、挿入のもこのようにシリコンの蓋のようなものに合わせてボトルを挿入すれば簡単に交換できます。
予備のボトルも付属します。ただし、この状態で持ち歩いてボトルが何かで押されてしまうと、ボトルが柔らかいためキャップが外れてリキッドがもれてしまうことが考えられるので、このまま持ち運びたい場合は何か硬いケースなどに入れて持ち運ぶのが良いと思います。
そして、バッテリー収納部も底部分にあります。
ネジ式の蓋を外して18650バッテリーを一本挿入します。向きは蓋の方がマイナス側になります。
そして、最後にMODの上部
“DRIPBOX2″の文字と、アトマイザー取付部。510接続です。
コンタクトは固定式で調整不可。計測した所、スレッド長は4.6mmでした。
DripBox2の操作方法
DRIPBOXは本体で18650バッテリーの充電が可能です。
バッテリーを収納し、microUSBを電源に接続し挿入すれば充電できます。
基本的な操作は下記参照
電源on/off | パフボタン5クリック |
モード変更 | パフボタン3クリック(VW/Ni/Ti/SS/TC) |
通常/カーブモード変更 | +と-同時押し |
ディスプレイ上下切替 | +とパフボタン同時押し |
サブボタンロック | -とパフボタン同時押し |
このあたりは動画で実際に操作しているのでそちらをご覧ください。
⇒【Youtube】VAPE・電子タバコレビュー フル機能コスパ重視BFスターター! DRIPBOX2(kangertech)
DripBox2の拡張機能
DRIPBOX2専用のユーティリティソフト「KangErVapor」を使用することで、カスタムロゴ設定、TCR値(設定は1つの値のみ)の設定およびVW,TCのカーブを設定すること出来ます。
カスタムロゴ設定は細かく設定可能です!
VWカーブの設定はM1~M5までの5パターン設定可能。縦軸はワッテージです。
しかも、相当細かくカーブを調整可能(300ms単位)で、最大10秒まで設定可能です。
同様にTCカーブの設定もM1~M5までの5パターン設定可能。縦軸は温度です。
しかも、相当細かくカーブを調整可能(300ms単位)で、最大10秒まで設定可能です。
他にもディスプレイ光度(255段階)や、カットオフタイム(3S~10S)を設定可能です。
Ni/Ti/SSのTCR値も変更可能!
TCR値ぐらいは本体で設定可能できるように、そして数パターン設定可能にしてもらいたいです。
ソフトウエアはこちらからダウンロード可能です。 Kangertech公式ページ
⇒http://kanger-tech.com/Firmware/KangErVaporSetup_v1.4.0.6_DRIPBOX 2.zip
※ソフトウエアはWindowsのみ。Mac用はありまsねん。
DripBox2のまとめ
まず製品評価から。
アトマイザー。見た目は不合格です。完全に実用重視で、とりあえずついてます感しか感じません。今まで手に取ったアトマの中で一番イケてないとさえ思います。
実用的には問題なく、普通のサイドフロー爆煙RDAです。MTLホールも付いていますが、容量的にコイルで空間を埋めたほうが味が出る印象で、クラプトンなどのコイルを用いるのが適当だと思います。味はそれなりで、リキッドさえセレクトミスしなければ普通に美味しいです。ただし!プリメイドのクラプトンコイルは低評価です。
理由は2つ。
・抵抗値が低すぎる 実測0.2Ω
・立ち上がりが遅すぎる 70Wかけて2-3秒かかる
このため、プリメイドコイルでの運用はオススメしません。0.3Ω以上にリビルドしての使用をオススメします。
MOD。仕上がりも悪くなく、スタンダードなボックス型デザインで好き嫌いはないでしょう。マイナスポイントは振るとボタン類がカチャカチャなるのが若干安っぽいですが、温度管理まで網羅した多機能MODです。ただし、TCR値やカーブを弄るのにWindowsPCを用意しなくてはなりません。
総括としては、値段に対する製品の出来として悪くない、というのが僕の評価です。MODのおまけにBFアトマがとりあえずついてくると思って、BF対応のアトマイザーは別に検討しましょう。
ボトムフィーダーはニッチな製品で、RDA好きでなおかつ特殊な用途の製品です。僕が考える主な使用目的としては
・ドリッパーが好きでいつも使いたいけど、手が離せない状況でも使用したい
・ジュースウェルなどの関係で、リキッド保持量が極端に少ないBFアトマを使用したい
・単純にボトルを用いたリキッドチャージが面倒
上記の理由が思い当たります。
僕の主な使用シチュエーションとしては、車の運転中が非常に便利に感じます。ドリッパー派の僕は基本的にはRDAを愛用していますが、流石に運転中にボトルからリキッドをドリップするのは危険です。そのようなシチュエーションでもストレス無くVapingできるのです。
この製品はBF入門者に向けたスターターキットです。ボトムフィーダーはどういうものか?自分に合っているのか?試してみて見極めるには丁度良いと思います。
何故か?それは価格です。これより安いPico Squeezeを以前レビューしていますが、こちらはワッテージ調整もできず、温度管理も出来ません。コンパクトで安いのを求めるのであればPico Squeezeをオススメしますが、フル機能のテクニカルMODキットとしてはかなりコスパに優れた製品です。これよりワンランク上の製品になると、VT InboxやTherion BFなどになりますが、値段が一気に倍以上になってしまうことを考えれば、購入しやすい価格だと言えます。
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