Justfog(ジャストフォグ)のVAPEリキッド、P16A J-easy3 KITのレビューです。
Justfogといえば今年大変話題になったペンタイプスターターキットFog1が有名です。
このペンタイプスターターはコンパクト・軽量でありながら、「ペンタイプだから」という括りなしに味を楽しめることで初心者から上級者まで好評です。
筆者もレビュー後に数台購入し、リキッドごとに分けて運用するなど相当気に入っているデバイスです。
そのメーカーがリリースするセパレートタイプのコンパクトなスターターキット。実力はいかに?早速レビューしてきます。
商品提供:ベプログshop
VAPEスターターキット Justfog/P16A のパッケージと内容品
Jostfogのパッケージデザインは共通でシンプルなルックス。内容物の写真を用いたプリントで、内容物がわかりやすくなっています。側面には詳細な商品説明が英語で入っています。背面には製品偽造防止のスクラッチコード入りステッカーが貼られています。
内容品一覧
- Justfog P16Aクリアロマイザー本体
- Justfog/P16A J-easy3 バッテリー本体
- ユーザーマニュアル
付属品はシンプルというか最低限で、できれば予備のコイルが付属するとありがたいところですが、付属しないため、送料などを考えても購入時には予備コイルも一緒に購入した方が良いでしょう。
VAPEスターターキット Justfog/P16A の詳細
コンパクトでタバコの置き換えとしての使い方、MTL(口吸い・タバコ吸い)向けのデバイスを多数ラインナップするJustfog(ジャストフォグ)のコンパクト・セパレートタイプスターターキットがP16A J-easy3 KITです。
メーカー公式サイト(http://www.justfog.com/)を見てみると、本製品は掲載されておらず、「Q16 J-Easy9 KIT」が掲載されていることから、既にディスコン(生産終了)になっているのかもしれません。こちらのスペックを見てみると、使用コイルスペックは変わらずに、可変電圧の微調整や、トップリキッドフィル、510ドリプチップなどの進化版と言えるかもしれません。
Justfog/P16Aのスペック
サイズ | バッテリー:18mm × 24mm × 71mm アトマイザー:φ16mm × 55.5mm |
重量 | – |
出力モード | 可変電圧(3.4V , 3.8V , 4.2V) |
リキッド容量 | 1.9ml |
リキッドチャージ | ボトムフィル |
エアフロー | ボトムエアーフロー |
コイル | 1.6ohm カートリッジ式 |
充電ポート | microUSB |
バッテリー | 900mAh(内蔵バッテリー) |
保護機能 | ・短絡保護 ・加熱保護 ・過放電保護 ・過充電保護 ・過電圧充電保護 |
軽量・スリムコンパクトな本体。ペンタイプと比較しても遜色のないサイジングと重量です。片手に収まり、若干長いもののポケットなどへの収まりも良い印象です。
オールインワンタイプではなく、バッテリーとアトマイザーが完全分離するセパレートタイプです。それぞれ別々に詳細を見ていきます。
Justfog/P16A のアトマイザー部分
スリムなサイズ、直径16mmサイズのアトマイザーがP16Aです。カートリッジ式のプリメイドコイルを用いるクリアロマイザーと呼ばれる、利便性を重視した機材です。
Justfog/P16Aのサイズ
510スレッドをのぞいた全長は49.3mm。
Justfog/P16Aを分解してみました
本体を分解してみると、写真左から、マウスピース/タンク/コイル/デッキパーツ になります。Oリングなどを除き、これ以上の分解は不可になっています。
Justfog/P16Aのドリップチップ
P16Aのマウスピース部分は被せタイプの樹脂製です。専用品で交換は不可になっています。タンク側、ミストが上がってくる管状の出口には、スピットバック防止の金具がついていて、コイルで爆ぜたリキッドが口に入って火傷するなどするのを防ぎます。
Justfog/P16Aにはチャイルドプルーフ機能付き
タンク部分を外す場合、チャイルドプルーフ機能(子供のいたずら防止機能)がついており、ただ回すだけでは空転してしまい、開封できません。その為、タンクを下に押さえつけながら回すことでロック部分が共回りして外せます。
Justfog/P16Aのリキッドチャージはボトムフィル
タンクを外してみると、非分解式の一体化したタンクになっています。タンクの素材はドイツ製ポリカーボネート(Bayer Germany)を採用しています。
強度に優れた素材。樹脂素材のため、タンク攻撃性の高いリキッド(メンソールなど)での運用が心配ですが、同社Fog1スターターキットにも同じ素材のタンクが用いられていますが、数ヶ月メンソール系や清涼剤、柑橘系リキッドで運用しましたが、クラックなど生じていないため、かなり信頼性の高い素材であるかと思います。
リキッドをチャージする場合はタンクを外して逆さまにしてチャージするボトムフィル方式です。トップフィルが標準になっている今となっては若干面倒に感じてしまいます。
Justfog/P16Aはボトムエアフロー
P16Aのエアフローはボトムエアフローで、コイルボトムからエアーを取り込む機構。エアフローホールにはエアフローリングが装備されており、ドロー調整が無段階で可能になっています。
Justfog/P16Aのポジティブピン
コイルに電力を供給するためのポジティブピンには金メッキが施されています。
ポジティブピンは絶縁材にはまっているだけなので紛失には注意が必要です。コイルとバッテリーのコンタクトで挟み込んで通電性を確保しています。
Justfog/P16Aのコイル
付属のコイルは専用品。ワイヤーにはNi-Cr ニクロムワイヤーが用いられています。そしてコイル内をみると、クリアロマイザーによく用いられているバーチカル(縦)ビルドではなく、コイルが横になっています。
Fog1のコイルも同様の作りだったことから、この構造がJustfogのこだわりなのかもしれません。
そしてコイルの互換性ですが、サイズはFog1のコイルと全く異なりますので互換性はありません。サイズ的にはEleaf Gs headが近いように感じます。
Justfog/P16A のバッテリー部分 J-easy3
付属のバッテリーはP16A J-easy3です。小さいながら立派なテクニカルBOX MODで、各種の保護機能と、可変電圧機構を持っています。スペックについてはスペック項目を参照。バッテリー容量は900mAhと小容量になっています。
本体の質感、仕上がりは中々で、工業製品としてよくできていると感じます。本体のペイントはラバーコーティングのような若干弾力性を感じるペイントで、剥がれが心配です。スイッチ類やLEDインジケーターがついているパネルは光沢のあるプラスチック素材です。
一応自立するようにはなってはいますが、安定性があまり良くないため、倒して置く方が破損などを防ぐ意味では良いかもしれません。
Justfog/P16A J-easy3のアトマイザー取り付け部
バッテリー取り付け部は510スレッド。スプリングコンタクトではなく、固定式で、これはアトマイザーが専用品であるが故のコストカットの影響だと思います。専用品で使うのには何の支障もありません。
Justfog/P16A J-easy3の充電
内蔵バッテリーの充電は底部にあるmicroUSB端子を用います。
Justfog/P16A J-easy3の操作系統
操作はメインのファイアボタンと、サブボタンを用いて行います。操作方法については後述します。
VAPEスターターキット Justfog/P16A の使い方と操作方法
Justfog/P16Aの準備 バッテリーの充電
購入後使用する前に本体バッテリーの充電を行います。充電の際にはファイアボタン上部のLEDインジケーターが点灯します。インジケーターの色はバッテリー残量により変わり、残量が一目でわかるようになっています。
Justfog/P16Aの準備 リキッドチャージ
リキッドをアトマイザーのタンクに注いでいきます。その際、まずはバッテリーにタンクを取り付けておきます。
タンクが取り付けできたら、タンクを押し付けながら回してタンクを外します。チャイルドプルーフがついているため、ただ回すだけでは開かないので注意です。
タンクをさまさまにして、リキッドを注いでいきます。注ぐ際には中央にある管には注がないようにします。そのため、リキッドを入れる量は、管に溢れない程度にします。
この管は、コイルで発生したミストを吸引するために通る部分なので、リキッドを注いでしまうと下から漏れ出してしまいます。
リキッドがチャージできたら元に戻していきます。ボトムフィルなのでこのように逆さまにしたまま取り付けます。
Justfog/P16A の操作方法
操作方法 電源ON/OFF… パフボタンを素早く4回押す
後は電源ON時にボタンを押しながらドリップチップを加えながら吸引するだけでミストを吸えます。
サブボタンを押すことで出力電圧を変えれます。
LEDインジケーター | |
1 | 3.4V |
2 | 3.8V |
3 | 4.2V |
バッテリー残量表示
パフボタン部分のLEDライトの色でバッテリー残量を表します。
バッテリー残量 | LEDライトの色 |
100-60% | 白 |
60-20% | 青 |
20-0% | 赤 |
スピットバック防止金具を取り外して味を改善!?
このスターターキットのマウスピースの下には、スピットバック(リキッドが爆ぜて口に入ってくる現象)を防ぐための金具がついています。このパーツにより、爆ぜたリキッドの粒が飛んでくるのを物理的に防ぐような機構になっています。
この弊害として、ミスト化したリキッドが液化してしまい味が薄まってしまいます。その為、この金具をラジオペンチなどを用いて外すことで味を改善できると筆者は考えます。
ただし、前記の通り、この金具でスピットバックを防いでいることは忘れてはなりません。
VAPEスターターキット Justfog/P16A のまとめ
コンパクトでスリム・軽量なMTL向けスターターキット。
コイルのディティールなどFog1と共通する部分(横置きコイルやニクロムワイヤー使用など)もあり、かつ可変電圧(3.4v,3.8v,4.2v)も搭載しています。
筆者が使った感想としては味についてはFog1の方が優れていると感じます。その為味を重視する場合はFog1を購入することをお勧めします。
しかし、優れている部分もあります。
高抵抗コイルの低電圧運用からミスト量が少ないという点です。熱量の低いコイルなので、エアフロー全閉の超タイトフローの場合、3.4V運用で使ってみますが、VG100のリキッドでもイガる様子がありません。ミスト量が少なく、味も薄く感じますが、ニコチンやメンソールなどのキック感を楽しみつつ、周囲の人に迷惑をかけないという使い方では有効に思えます。
VAPE、電子タバコがメジャーになってくると様々なニーズが生まれてくると感じており、周囲に迷惑をかけないことも立派な性能だと思います。ミスト量が少なく運用できて、味やキック感を楽しめるデバイスに仕上がっているな、と感じました。
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