iJoy(アイジョイ)のメカニカルチューブスターターキット、Wondervape 270 MECH MOD KIT 「ワンダーベイプ270 メックモッドキット」のレビューです。
本キットのメカチューブには「20700バッテリー」を使用することができます。
20700バッテリーとは、その名の通り20mm径で全長700mmのバッテリーです。
18650と比べて2mm直径が大きく、5mm全長が長いバッテリーです。
何故このバッテリーが話題になったのか?
それはPanasonic製のSANYOブランドからリリースされたNCR20700AとNCR20700Bというバッテリーの性能からです。
特にNCR20700Aに関して、容量は3,100mAhとSonyVTC6とさほど変わりませんが、電圧低下などの性能が非常に良好であることから注目されています。性能的にVTC5Aと同等でありながら、VTC6以上の容量を持つバッテリーだと言えます。
その注目の規格のバッテリーを使用できる製品は僕も初体験!
それではレビューしていきます。
商品提供:Urvapin
?経験・知識が必要な上級者向け製品です!!
メカニカルMODは保護回路など一切ない、バッテリーの電気を通電させるためだけの筒です。初心者が知識なく扱うと大変危険です。
最初から使用を控えてください、とは言いませんが、ある程度の知識と経験が必要な製品です。
そして、ビルドの際にはオームメーターもしくはテクニカルMODが必ず必要です。
その為、暫くテクニカルMODのスターターでVAPEを楽しみ、理解してからはじめるのが良いと思います。
IJOY Wondervape 270 MECH MOD KITのパッケージと内容品
側面にスクラッチ式コードのステッカー。製品の偽造防止ですね。
内容品は
- Wondervape 270 MECH MOD本体
- Wondervape RDAアトマイザー本体
- 18650アダプター
- 20700バッテリー
- アトマイザー予備パーツ(Oリング、ネジ)
- プリメイドコイル(クラプトン)
- コットン
- 説明書
- ワランティーカード
説明書は全編英語です。僕がクシャクシャにしたんじゃないですからね!
最初からこんな感じで同梱されていました。
IJOY Wondervape 270 MECH MOD KITの詳細
ボリューム感がすごいです。VAPEというより鈍器的なサイジング。
伝わらないので他の機材と比較してみます。
左からJoyetech eGo One TFTA(22mm) , Geekvape Tsunami Mech Kit(24mm) , 本機(26mm)
スペック見て気がついたんですが、27mmではないんですね。270って書いてあるし、名前にも入っているから27mmだと思っちゃいますよね!
22mmのメカチューブが手持ちになかったのでAIOスターターですが、22mmがeGoAIOに見えるボリューム感です。
しかし、最近デュアルバッテリーや大き目のメカBOXも見慣れて多少麻痺しているせいか、そこまで大きく感じないのが不思議な感覚です。
24mmがアリなら、26mmでも大差ないのでは?と感じてしまうのは完全に麻痺している証拠ですね…
太い。
僕は手が大き目なのでさほど感じないかもしれませんが、一度握ってみればそのボリューム感に圧倒されるでしょう。
付属アトマイザー Wondervape RDAの詳細
IJOY Wondervape RDAはその名の通り、ドリッパータイプのアトマイザーです。
特徴としてはボトムフローとサイドフロー、2タイプのエアフローホールを設けている点。
サイズは24mm径です。
Wondervape RDAのスペック
直径 | 24mm |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | ハーフインチ ウルテム製DipTip付属 |
コイル | RBA デュアル |
エアフロー | ボトムエアフロー/サイドエアフロー |
素材 | SS , Black , GunMetal , Rainbow |
ijoy公式サイトより
左から、デッキ/スリーブ/トップキャップ/ドリップチップの4ピース。
デッキは更に分解可能ですが、洗浄する際にはこのぐらいまで分解すれば十分です。
ハーフインチの汎用ドリップチップに付け替えて使うことも出来ます。
トップキャップ側にOリングが設けられているタイプになります。
ウルテムっぽい半透明イエローの樹脂が用いられているものは今の流行りなのか散見できますが、公式情報として”ULTEM Drip Tip”と記載があるものは稀です。
内径10mm、高さ7mm。
サイドフローはスリーブとトップキャップのエアホールの合わせ具合で調整可能で、全塀にしてサイドフローを殺すこともできます。
ボトムフローは固定式で調整不可、閉じることも出来ません。
トップキャップ裏はドーム形状になっている今流行りの形状です。
シルキーなミストの質感を期待できる形状です。
固定部が2種類の高さになっているため、コイル設置の際、コイルレッグの処理が簡単そうです。
デッキ上下にはボトムフローのエアフローホール。kennedyタイプですね。
ジュースウェルはそこそこ深めです。それなりな量のリキッドを保持できそうですが、デッキにはボトムフローのエアホールが設けられていますし、RDAなので並々と注ぐために設計されていません。
金メッキ仕様のポジティブピンです。
付属MOD Wondervape 270 MECH MODの詳細
付属のMODはWondervape 270 MECH MODです。
ご覧の通りメカニカルチューブになります。
特徴としては26mm径、そして最近話題になっている20700バッテリー用のメカチューブであるということ。
最先端のバッテリーを使用するために生まれたMODです。
Wondervape 270 MECH MODの詳細
サイズ | 133×26mm |
バッテリー | 20700(付属)/18650アダプター付属 |
スイッチ | ボトムスイッチ |
ijoy公式サイトより
スリーブは説明書の通り交換可能で、交換用スリーブも別途販売されます。
付属スリーブには大きく”THE BEST THINGS”『一番いいところ』の記載。
うーん、好きな人ゴメンナサイ。この文字個人的にはいらない。。。
Simple is Best!!
実測重量はチューブMOD単体で154g、アトマイザーとバッテリー込みで256g。ズッシリと重みを感じます。
軽く分解するとこのようになります。
左からボトムスイッチ/シリンダー/スリーブ/コンタクトパーツになります。
ボトムスイッチとコンタクトパーツ腹に分解可能です。
ボトムスイッチには日本の”二つ巴”のような印が入っていますが、ちょっと違う。中国製品なので”陰陽”を表したものでしょう。多分。
ボトムスイッチ周辺には8つの溝が切られていて、デザイン性とともにベントホールとしても機能する形状になっています。
スイッチはスレッドではなくロック式なので、一部を合わせてから軽くひねってロックするタイプ。
コンタクトスイッチの周りにはインシュレータ。ここでバッテリーボトムを保持します。
コンタクトに2箇所溝が切られています。これはベントホールとして機能するようにデザインされているためです。
スイッチを押し込むとこのようにコンタクトが飛び出してきて、バッテリーボトムのマイナス側に触れることで通電します。
分解する時はスイッチを強く押し込むことで、コンタクトの周りにリングのようなパーツが露出するのでそこを回してやっ手取り外します。工具を使用できないのでちょっとやりづらいですが手で回してやります。
回し続けるとこのようにスイッチ側が出てくるので完全に外してやります。
スプリング式スイッチですね。インシュレーターやOリングも取り外すことが出来ますが、予備パーツが付属しないため、下手に弄らないほうが良いと思います。
次にスリーブとシリンダーです。
シリンダーはおそらく真鍮製です。そこにスリーブを被せる構造になっていて、交換可能なスリーブを好みや気分で交換することができます。
スリーブとシリンダーにはベントホールが空いていて安全性にも考慮しています。ベントホールは上部に空いています。
シリンダー内にはフィルムのような物が入っていて、バッテリーの被膜破れによる短絡を防ゲル用になっていますが、バッテリーの状態は常に確認するのを怠ってはいけません。
さて、最後にアトマイザー取付部です。
アトマイザーを先に見てきたので、ポジティブピンの出方からハイブリッド接続なのか?と思いきや違います。
思いっきりコンタクトピン飛立しています。
どうなっているのかというと、こうなっています。
分解するとこのような形。スレッドを回すことで、バッテリーとの間隔を調整します。
ハイブリッドでも使えないかと思い、アトマイザーを取り付けてみましたが、全くコンタクトが露出しません。
ズボッとはめ込むだけ。短絡しないのかと注視すると、取付部にはOリングが設けられていて短絡を防いでいます。
そしてドーナツ状のパーツを取り付けます。
結構緩めに取り付けないとコンタクトとバッテリーが触れませんでした。
これ、バッテリーで挟んで保持するからしっかり固定されるので大丈夫なのだろうとわかっていても怖い構造ですよね。
僕は嫌いです。はっきり言います。
ネジを締め込まない状態で使うのも怖いし、はめてあるだけっていうのも怖い。
バッテリー交換の都度、しっかりコンタクトを確認しなくてはいけません。
これだったら、アトマイザーのポジティブピンが十分すぎるほどでているんだから、ハイブリッド接続のほうがまだ安心できます。
IJOY Wondervape 270 MECH MOD KITを使ってみる
それではビルドします。注意点です。
ビルドの際にはオームメーターもしくはテクニカルMODが必ず必要です!!
本製品だけではビルドは出来ません。必ずツールとオームメーターorテクニカルMODを用意して、抵抗値の計測と短絡の有無を確認しましょう。
そして、抵抗値ですが基本的には0.3Ω以上で運用するのを推奨します。
使用するバッテリーにもよりますのでここでは詳しくは触れませんが、できれば自分で理由を調べるぐらいの作業をするのが良いと思います。
用いるバッテリーによっても許容値が異なります。
今回のビルドも見当0.3ohmでビルドしていますし、僕は攻めても0.25Ω以下ではビルドしません。
参考までに、僕が使用しているバッテリーはSONY VTC4になります。
Wondervape RDAをビルドする
まずはアトマイザーから準備します。
メカニカルMODなのでビルドの際にはオームメータやテクニカルMODで抵抗値計測そして短絡の確認をするのをお忘れなく。
個人的にはドライバーンまでできるテクニカルMODが便利だと思います。
さて付属コイルで組んでみたのですが、絶対美味しくないと思って巻き直しました。
見たときから自分には合わないとわかったんですが、一応巻いてみました。
カンタル24G 2.5mm 5ラップです。実測抵抗値0.25ohm
抵抗値稼ぎたいのと、マイクロだとコットン焼き切りそうなのでスペースドで巻いてます。
ボトムフローのエアフローホールが閉じられない仕様のため、サイドフローは閉じる前提でボトムエアフローホール直上にコイルを設置しました。
ボトムエアフローのエアホールにウィックが触れると伝い漏れするためその部分だけ気を使ってやります。
Wondervape 270 MECH MODの準備
次にバッテリーを収納しています。バッテリーはキットに付属する20700バッテリーを使用します。
付属バッテリーはijoyブランドの20700バッテリー、3000mAh 40Aです。
冒頭の通り、このサイズのバッテリーが話題になったのは優れた性能のバッテリーがリリースされたからです。しかし、本製品に付属するバッテリーが優れているのかはまだ別問題で、正直分からないと言うのは正直な所です。
公称どおりの性能が出ているとすれば、連続放電40A パルス放電85Aの高性能バッテリー。
一応ijoy公式サイトの商品ページのリンクも設置しておきます。
⇒ products:IJOY 20700 BATTERY
18650バッテリーのアダプターも付属するので使用も可能ですが、20700バッテリーが付属するので使う人は少ないのでは?と思います。シリコン製。
構造的にトップ側でコンタクトの長さを調整するので、アトマイザー側から入れて、コンタクトの長さを調整したほうが面倒でないと思います。
そして、バッテリーの向きと、皮膜に傷などの損傷がないのか必ずチェックしましょう。
アトマイザー下部のコンタクト最初は調整しなくては通電せず、結構緩めました。
ミストが発生すれば使用可能です。
準備できた所で暫く使ってみました。
◎Wondervape RDA
爆煙ユースのRDA。ボトムフローが調整不可なのでボトムフローを活かしたビルドで運用しました。
味はかなり美味しく、ミストの質感はドーム形状のトップキャップの恩恵かそれなりにシルキーで、きめ細かいミストです。
サイドフローを開けても見ましたが、予想通り味よりもミスト量を増やす目的なので、味を重視する場合は閉じておいたほうが良さそうです。
今回掲載したビルド的に若干熱量不足気味でしたので、巻数もしくは巻き系を上げるか、ワイヤーゲージを24G程度にするのが適当だと思います。
◎Wondervape 270 MECH MOD
僕が普段テクニカルMODメインの使用ということもあり、18650バッテリーのチューブとの違い(立ち上がりなどの実用面)はさほど感じられません。
同梱のアダプターを使い、18650を収納してもその感想は変わらずです。
しかし、優れたバッテリーを収納することで、抵抗値の許容範囲的な優位性、大容量バッテリーの恩恵を受けられます。
使いにくいな、と感じる所は記事内でも記載したポジティブのコンタクト周り。バッテリーに触れるコンタクトを結構伸ばさなくては通電しないので、緩めにネジを伸ばさなくてはならず、不安が拭えません。
専用アトマイザーが付属し、ポジティブピンもハイブリッド接続に耐えうる仕様になっているのに何故ハイブリッド接続にしなかったのか?中途半端な汎用性を求めた結果が、逆に悪くなるパターンとしか思えません。
しかし、スイッチの感触やスレッドを締めた感触、本体の仕上がりなどはなかなか良い感触です。
IJOY Wondervape 270 MECH MOD KITのまとめ
話題の20700バッテリーを使用したメカチューブ。
まだまだ主流になるのには時間がかかりますが、先行して使ってみたい!というニーズを満たすキットになっています。
アトマイザーの出来は中々良く、普通に美味しくVapingできます。
ただし、MODに若干の問題があるので、この部分を理解して使用するのが良いかと思います。
これから20700が主流になるのか?今後の動向にも注視していきたいと思います。
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