Eleaf「イーリーフ」のVAPEスターターキット、 iStick Pico 21700 with ELLOのレビューです。
iStick Picoはかわいいけど今主流の24mmサイズアトマイザーが使いたい!そんなニーズにぴったりの製品がこれ!大容量バッテリー採用!Picoシリーズのバリエーションです。
このスターターキットの特徴
- iStickPicoシリーズ共通デザイン!
- 21700バッテリー対応!25mmサイズのアトマイザー対応!
中国深センの大手VAPEブランドと言えばEleafを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?そして、同ブランドのヒット作と言えば、2016年にリリースされ、VAPEデバイスで最も流行し、売れたと言っても過言ではないほど多くのVAPERに今もなお愛され続けるiStick Picoです。
そして、ヒットを受け、様々なバリエーションがリリースされることになります。
キープデザインコンセプトの製品を多数ラインナップ。そして、他メーカーからも同様のデザインを用いた製品も多くリリースされる「優れたデザイン」がこのシリーズの魅力でもあります。
そのiStick Picoシリーズから、正当進化版と呼べる製品がリリースされました。
それでは早速レビューしていきます。
商品提供:ベプログshop
パッケージと内容品
淡いカラーリングに製品写真を用いたパッケージデザイン。
パッケージ側面には2重シールを用いたセキュリティーコード入りステッカー。メーカーでコードを管理することにより、製品の複製を防ぐ取り組みがなされています。
背面には内容品のインフォメーションが記載されています。
内容品一覧
- iStick Pico 21700 テクニカルMOD本体
- 21700バッテリー(MODに収納)
- ELLO Atomizer クリアロマイザー本体
- HW2 Dual-Cylinder 0.3ohm Head (アトマイザー組込済)
- HW1-C Single-Cylinder 0.25ohm Head
- アトマイザー予備パーツ(Oリング、エクストラドリップチップ)
- アトマイザ エクステンションガラスチューブ
- 18650バッテリーアダプター。
- Quick Chage対応 micro USB ケーブル
- ユーザーマニュアル
現段階で流通量の多い18650と異なり、新たなバッテリー規格である21700を採用しているので、このバッテリーが付属するのが大きな特徴です。バッテリーは本体に収納されており、バッテリーのマイナス側に貼られた絶縁シールを剥がして使用します。
マニュアルは英語で記載されたものがテクニカルMODとアトマイザー、それぞれの製品用に付属します。
詳細
iStick Pico 21700は、Eleak iStick Picoファミリーの最新製品で、21700バッテリーと18650バッテリーに対応しています。オプションとしてAvatar AVB 21700バッテリーを使用できます。 100Wまで動作可能で、効率的な再充電のために最大2Aの充電が可能です。 iStick Pico 21700には、新しいHW1-Cコイルを導入する伸縮式トップフィルと伸縮式タンクであるELLOタンクが含まれています。 このHW1-Cコイルは、保温のためにセラミックラップウィックシステムを採用しており、味が強く、効率的な熟成体験を提供します。
スペック
サイズ | H 119×L51×D26mm |
出力モード | VW/Bypass/温度-Ti系/温度-Ni系/温度-SS / TCR(M1、M2、M3) |
対応抵抗値範囲 | 0.1-3.5ohm(VW /バイパス/スマートモード) 0.05-1.5ohm(TCモード) |
リキッド容量 | 2ml/4ml |
リキッドチャージ | トップフィル |
エアフロー | ボトムエアーフロー(調整可能) |
コイル | カートリッジ式(HW heads使用可能) |
充電ポート | microUSB |
バッテリー | 21700シングルバッテリー(18650アダプター付属) |
見た目通り、デザインコンセプトはPicoシリーズ共通で、シンプルかつクラシカルとも感じるトラディショナルデザイン。バッテリーカバー分の全長を抑える構造を用いているのも引き継いでいます。
手に持ってみると、若干の違和感を感じます。その違和感は大きさと重量によるものから、できるだけ小さなテクニカルMODを実現するという意味から、小さいものを表す単位pico(10−12倍)が用いられたと思いますが、初代Picoを愛用し、身にしみて大きさを理解していると「大きいなぁ」と感じてしまいます。
Picoの魅力はデザインや手頃な価格など様々あるものの、一番は「サイズ感」であったと僕は感じます。手に馴染むサイジングと、そのコンパクトさからくる詰まっている「モノとしての質感」のバランスが素晴らしかった。それが本製品に感じることはできません。
しかしこのiStick Pico 21700は大容量の新たなバッテリー規格を採用していて、このバッテリーを収納可能なできるだけ小さい筐体を実現(pico)するコンセプトは引き継いでいます。ただ大きくなっただけじゃないのがポイントです!
クリアロマイザー ELLO の詳細
本キットに付属のアトマイザーはELLO Atomizerです。このアトマイザーは既にレビュー済みのiStick Pico 25キットに付属のアトマイザーと同じ製品であり、これのレビューにて詳細を記載していますのでそちらも合わせてお読みいただければと思います。
ELLOのスペック
直径 | 25mm |
全長 | 46mm(2ml)/54mm(4ml) |
リキッド容量 | 2ml/4ml |
ネジタイプ | 510 |
ドリップチップ | 専用 |
コイル | プリメイド交換式 バリエーション
|
エアフロー | ボトムエアーフロー |
リキッドチャージ | トップフィル |
素材 | ステンレス |
プリメイドコイル
ただし付属のコイル内容が異なっています。
- HW1-C 0.25ohm Single-Cylinder(付属)
- HW2 Kanthal 0.3ohm Dual-Cylinder(付属)
新たに開発された コイルはEleafサイトに記載の通り、保温のためにセラミックラップウィックシステムを採用しています。外周にセラミックが用いられています。
テクニカルMOD Eleaf iStick Pico 21700の詳細
キープコンセプト。デザインコンセプトはそのままに、サイズスケールをアップした製品です。対応バッテリーをこれまでよりビッグサイズの21700とし、容量と最大ワッテージ、許容抵抗値などのスペックアップ。
なおかつ「直径22mm以上のアトマイザーの搭載不可」という24mmアトマイザーが主流となる昨今のVAPEデバイス事情においては、25mmサイズのアトマイザーにまで対応することでiStickPicoの弱点を克服しています。
これまでの製品と同じく、ボディにはブランド名と製品名がレーザー刻印されています。提供品はシルバーカラー。ステンレスヘアライン仕上げが美しいボディで、これまでにリリースされたEleaf製品同様、価格以上の質感に仕上がっていると筆者は感じます。
バッテリーカバーのデザインも変更されています。脱着の際に手に馴染むように、多角形デザインになっていて、より使い勝手が向上しています。当然収容バッテリーサイズが異なることから、カバーのサイズも大きくなっており、初代Picoで使っていた社外品などを共用して使用することはできません。
Eleaf iStick Pico 21700のスペック
サイズ | H 77×W51×D26mm |
重量 | 96.6g(実測で98.3g) |
最大出力電流 | 30A |
電圧範囲 | 0.5 – 9V |
ワット数範囲 | 1 – 100W |
温度範囲 | 200 – 600F/ 100 – 315℃ |
抵抗値 | 0.1-3.5ohm(VW /バイパス/スマートモード) 0.05-1.5ohm(TCモード) |
モード | VW /バイパス/スマート/温度-Ti系/温度-Ni系/温度-SS / TCR(M1、M2、M3) |
スレッド | 510 |
充電ポート | microUSB (DV5V 2A) |
バッテリー | 21700 / 18650アダプター(別売り) |
アトマイザー取り付け部
アトマイザー取り付け部は510スレッドが採用されています。金メッキが施され、通電性アップと錆防止が考慮されたコンタクトにはスプリング式を採用し、アトマイザーのスレッドの長さ及びポジティブピンの長さの違いを吸収できる構造です。
搭載できるアトマイザーのサイズは直径25mmまで。
しかし、実際に25mmアトマイザーを取り付けてみたところ、バッテリーカバーで傷がついてしまうものもあり、ギリギリのサイジングになっているので、25mmアトマイザーを搭載する場合は注意が必要。しかし、24mmサイズまでであれば全く問題はありません。
ボタンとディスプレイ
ボタンの配置などは初代Picoを含めたiStick Picoシリーズ共通配置が引き継いでおり、パフしやすいサイドにメインのパフボタン、その下に視認性の高いモノクロ液晶画面、そして本体底部にプラスとマイナス、2つのサブボタンが配置されています。
パフボタンは初代Picoより若干押しやすいような大き目のボタン。形状も若干四角く形状変更されています。金属製で質感の高いボタンは、シルバーボディーと同様に金属のヘアライン仕上げですが色味は少々異なっています。
パフボタンと同様に金属製のサブボタンは2つのボタンがくっついたデザインになっており、操作性よりも本体デザインを優先させるために底部分に配置されています。このボタンも初代Picoより若干大きなサイズになっています。
そしてサブボタンの横には、バッテリーベントホールが配置されており、安全性にも配慮されています。
液晶画面はモノクロながら、サイズが大きくなり、より見やすくアップデートされています。表示項目も5項目と十分な内容です。
バッテリー収納部
バッテリー収納部はiStickPicoシリーズ共通で、上部にシンボリックに配置されたバッテリーカバーを取り外して収納します。このカバーが上部にぽこっとでているので、デザイン的な面でも特徴的であり、なおかつ、この高さ分だけアトマイザー搭載部分を下げられるので、アトマイザーを取り付けた際の全長を低く抑えられるのはこれもシリーズ共通です。
バッテリーカバーはシリーズ共通のスレッド式。ネジってカバーを外すと、カバーにはバッテリーの収納方向が記載されています。
そして、バッテリー収納部分にもバッテリー方向の記載があります。保護機能として逆挿し保護も搭載されていますが事故防止のためにもバッテリー収納方向は間違えないようにしたいところなので、これだけわかりやすく書いてあるのは安全的にも効果があると思えます。
PICOシリーズのサイズ比較
写真左から iStick Pico、iStick Pico 25、そして本機iStickPico21700
やはりサイズ感がかなり異なります。収納バッテリーサイズが18650と21700(直径で3mm、長さで5mm)と違うので、それに応じて本体サイズも大きくなっています。
写真で見るとそれほど変わらないようにも見えますが、iStick PicoとiStick Pico 25では一回りほどサイズ感が違うと感じます。そしてそのiStick Pico 25よりもふた回りほど大きいと感じるのがiStickPico21700です。
そのため、本機は実際に店頭などで大きさを確かめずにセレクトすると失敗するかもしれませんので、できるだけ実機を見てから購入するのをお勧めします。
アトマイザーを載せました
使い方と操作方法
バッテリーが付属するため、通常はそのバッテリーを使用します。21700バッテリーには絶縁ステッカーが貼られているので、剥がして使用します。
そして全くメリットはありませんが、18650バッテリーのアダプターも付属するので、既存バッテリーで運用したいユーザーはこのアダプターを使用することもできます。
収納したバッテリーは本体を用いて充電可能。しかも2A急速充電にも対応しているので、より迅速に充電を行うことができるのもスペックアップした部分です。
充電を開始するには、パソコンやモバイルバッテリー、コンセントアダプターなどのDC5V電源に接続したmicroUSBケーブルを本体端子に接続して行います。
テクニカルMODの準備が整ったら次はアトマイザーの準備です。リキッドをチャージしている時にアトマイザーが倒れないようにまずはELLOアトマイザーを取り付けます。
取り付けたら、トップキャップをスライドさせ、リキッドチャージホールからリキッドをアトマイザーのタンクに注ぎます。注ぐ量はタンク満タンになるまで注いでしまって良いでしょう。リキッドチャージが終わったら、トップキャップを元どおりスライドさせた後、コイル内のコットンにリキッドが浸透するまで放置したら使うことができます。
使う際には使用するコイルに書かれているワッテージに調整してみて、様子を見ながら使ってみましょう。
設定・操作方法
本MODでは今までのEleafテクニカルMODと若干操作が異なります。
マニュアルの直訳に詳細が記載してありますが、ここではその内容を抜粋してわかりやすくお伝えします。
- 電源のON/OFF… パフボタン5クリック
- モードの変更… パフボタン3クリック VW、バイパス、TC-Ni、TC-Ti、TC-SS316、TCR-M1、TCR-M2、TCR-M3が順番に切り替わります。
- ワット数を調整する:
VWモードでは、+/-ボタンを押すとワット数を調整できます。 +/-ボタンを押し続けるとワット数が急激に増減します。 TC(Ni、Ti、SS、TCR-M1 / M2 / M3)モードでは、まずファイヤーボタンを4回連続して押し、+/-ボタンを押してワット数を調整します - 温度を調節する:
TC(Ni、Ti、SS、TCR-M1 / M2 / M3)モードで+/-ボタンを押すだけで温度設定を増減できます。 - 設定メニュー… ファイヤーボタンと+ボタンを同時に押して設定メニューに入り、TCモードでコイルをロック/ロック解除し、ステルスをオン/オフに設定し、メインインターフェースに表示するパラメーターを選択し、カスタムロゴをオン/オフすることができますVWモードで予熱機能を有効/無効にし、TCR(M1 / M2 / M3)モードでTCR値を設定するには、+/-ボタンを押して移動または調節し、ファイアボタンを押してください一度あなたの選択を確認してください。設定が完了したら、EXITに移動してファイアボタンを1回クリックして確定し、メインインターフェイスに戻ります。
わかりやすいメニュー階層になり、アイコンで表示されるので操作性が向上しています。そして、メニューがアイコン式になったことで、TCR値の設定やプリヒートの設定が電源OFFにしなくても可能になっています。
この新しいファームウエアは大変優れており、アップデートでこれまでのEleaf機種でも実装できると良いのですが実現可能であれば、対応してもらいたいですね!
まとめ
新規格の優れた21700バッテリーの性能を、よりコンパクトな機材で楽しめる爆煙スターター!!
筆者個人な趣味趣向としては、より小さく、22mmサイズまでしか搭載できない初代iStickPicoに取って代わる製品だとは思いません。何故ならばサイズが違いすぎるから。正直MTL運用で、使用アトマサイズが22mmまでならばデメリットの方が大きいと感じます。
しかし、付属アトマイザーELLOのように低抵抗を多用するユーザーであれば、アトマイザーサイズ的に24mmサイズの選択肢が多く、尚且つ許容抵抗値そしてバッテリー容量などから「ベストチョイス」になるのでは!と思います。
スペック以外にも操作面などでも見直しが図られ、より使いやすくなり、より初心者向けになったスターターキットでした!
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